ゴールデンウイークで日本各地の名所は大変な混雑。まあ、これも日本独特の春の風物詩なのでしょうか。
みなさん、お元気ですか、アベコーこと阿部幸太郎です。春の風物詩といえば、競馬ファンからいわせてもらうと「天皇賞・春」です。距離3200m。このマラソンレースからは、数々の壮大なドラマ、そして名勝負が思い出されます。1969年の優勝馬タケシバオー。ラスト3F34秒台の豪脚でライバルのアサカオー以下を突き放した一戦が、今なお強烈に頭の中に焼きついています。彼はスプリンターズSも完勝。まさに怪物でした。一番好きな馬です。
さて、春の天皇賞優勝馬を見ていて、気がつかれた方もいると思いますが、優勝馬にはひとつの法則があるのです。昨年1、2着のメイショウサムソン、エリモエクスパイアがいい例。つまり、それは不思議なくらい4歳馬が強いのです。ちなみに過去10年で8頭が優勝、2着も5回。その優勝した8頭は、すべて前年の菊花賞に出走していたのです。ということは今年もその中から優勝馬が出る可能性が大。
4歳馬で菊花賞に出走していたのは2頭だけ。アサクサキングスとホクトスルタン。このどちらかが優勝馬ということになるのですが、アサクサキングスは大阪杯の反動の不安がよぎります。有馬記念2着の強力ダイワスカーレットの3着。芝2000m1分58秒9は速すぎました。この時計は大阪杯の過去10年で、7年前の4歳馬決着だったトーホウドリームとエアシャカールに次ぐ2番目の速さ。トーホウは天皇賞を断念。菊花賞馬エアシャカールは本番の天皇賞で8着に敗退。高速決着の反動が出たものとみています。
となると、狙いはもうホクトスルタンしかいません。前走は菊花賞以来の実戦ながら6馬身差の独走。それもゴール前は余裕で流していたのですから、本当はもっと水が開いたはずです。時計が芝2500m2分33秒1。降雨の影響で時計を要した馬場だったことを考えれば優秀なタイムです。中6週で入念に調整。4番枠も主導権を取りたいホクトスルタンにはラッキー。堂々の逃げ切りです。