みなさん、お元気ですか、アベコーこと阿部幸太郎です。
ローゼンクロイツという馬は実に不思議な馬です。どんなに凡走続きであっても、舞台が中京コースにかわると、まるで別馬のような変身ぶり。例えば昨年の中京記念などは、直前の京都記念が13着の凡走。それを叩き台に中京記念は何とレコードで後続を圧倒。その勢いで金鯱賞も快勝。中京芝2000mは4戦し連対率10割。中京の馬場がよほど走りやすいのか、中京の2000mがドンピシャなのか、ローゼンに聞いてみたいくらいです。ただ、今回は58kgのハンデでジャパンC以来の実戦。また新たなハードルが立ちはだかります。
私の予想は、中京は初めてですが、全5勝中4勝が左回りのサウスポー、ハイアーゲーム。第2のローゼンクロイツの可能性も十分と見ています。
さて「弥生賞」。同じ舞台、同じ距離を走る皐月賞に、まさに直結するレースです。今回の弥生賞の主役は2戦2勝のフサイチアソート。新馬を勝ったばかりで東スポ杯2歳Sを優勝。スズジュピター、スマイルジャックやゴスホークケンを力でねじ伏せた内容は文句なしにクラシック級の器。とはいえ、約4カ月ぶりの実戦。初めての中山。皐月賞が本番であるということを考えると、一枚割り引いて▲印です。
で、本命はキャプテントゥーレ。前走の朝日杯FSで3着。優勝したゴスホークケンはともかく、経済コースを走って2着のレッツゴーキリシマとクビ差。シンザン記念圧勝のドリームシグナル、そして1番人気スズジュピターに先着した能力を素直に評価。しかも、当時は3番手を追走してラスト3Fが35秒4。追い込んできたドリームシグナルも同じ上がりタイム。この二段がけの脚は、今回の弥生賞を予想する上で、大きな決め手となりました。
というのも今回の顔ぶれを見ると、強力な逃げ馬がいません。つまり楽に先行できるキャプテントゥーレにとっては、願ってもないペースに持ち込める公算が大。だとすれば、朝日杯FSで披露した二段がけの末脚が、再び発揮できるものとみています。さらに今回は先行馬に有利な内回り。ズバリ逃げ切りです。