通常コンビニではカップを購入し、コーヒーが出る機械にセットし自分で入れる形式を取る。ほとんどの顧客はそれを難なくこなしているが、こぼしてしまうこともあるだろう。そんなコーヒーを巡る「モンスタークレーマー」も存在している。
事件が発生したのは、京都府京都市南区。2017年8月2日、無職の男(45)がコンビニでコーヒーを買ったところ、床に落としてしまった。男が返金を求めたところ、コンビニのオーナーが拒否。これに立腹した男は、オーナーの胸ぐらをつかみ、少なくとも15回の頭突き。駆けつけた警察官の目の前でも同様の行為をしたため、現行犯逮捕された。オーナーは全治1か月の怪我をしたとのこと。男は警察の取り調べに対し、「対応に腹が立ったからやった」などと話した。
このニュースが報じられると、「コンビニのオーナーは仕事が多い上にこんな男の対応までさせられて大変」「こういう人間ってどういう神経しているのかわからない」「落としたのは自分の責任。それに難癖つけるなんて…」と怒りの声が上がった。
また、「頭突きという攻撃手段がありえない」「得意技が特殊すぎる」「無職なのにコーヒーを買う金はどこから作ったのか」などと、冷静な指摘も。そして、「こういう事件が多発するとコーヒーを売ることをやめる店舗が出るかも」「誰でも訪れることができるコンビニだからこそ起こり得た。ショップでは起きない」という声もあった。
昨今、コンビニは飲食物や生活用品の販売だけではなく、チケットの受け取りや荷物の集荷など、その取り扱い範囲がどんどん広くなっている。それに比例して店員への負担も重くなっており、覚えることが多い上、クレーム対応もせねばならないことから、アルバイトが集まらない店舗も多いようだ。
男の行動は言語道断だが、コンビニが「手広くやりすぎた」弊害でもあるのかもしれない。