帝王の怒りに火をつけた。
30日の愛知大会で今年のチャンピオン・カーニバル優勝者、みのると初防衛戦を行う高山。この日は、NOSAWA論外と組み、みのる&MAZADA組と激突した。
ゴング前からみのるの襲撃にあうと、エルボー、PKなどを打ち合い、殺伐としたムード。コーナーに下がっても互いに”口撃”するなど休まる暇がない。
そればかりか、低空ドロップキックやぶら下がり式アキレス腱固めなど、みのるからは予告通りの足攻めを食らった。
最後は、パートナーのNOSAWAがみのるにゴッチ式パイルドライバーから馬乗りの張り手を食らって流血。レフェリーが両手を交差した。
試合後、NOSAWAの肩を借りながら控え室に戻ってきた帝王は「わかっていたことだけど、やっぱり足を取られるね。強いのはわかってんだよ。黙っとけって」と眉をしかめた。
もちろんのこのままやられたままで終わるつもりは毛頭ない。「タイトルマッチまで(前哨戦が)あと2つある。そこで倍返しする。最初からGURENTAIがどうこうって言っている女々しい男には負けないよ」とリベンジを宣言した。
そればかりか、今年に入ってから勢力を拡大してきたGURANTAIにも「オレはもともと1人でどんな団体にも上がってきた。確かに病み上がりの時は、鈴木みのるに助けてもらったことあるけど、もう復活したらいらねえよ」と軍団との離縁もほのめかした。
前哨戦第1ラウンドが終了し、エンジンがかかり始めた帝王。今シリーズ禁断の同門対決が終了し、GURANTAIは果たして残っていることができるだろうか。
(岡野誠)