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さすがに「世界の果てまでイッテQ!」には勝てなかった「痛快!ビッグダディ」 番組構成再考の必要も…

 4月7日放送の前作から、わずか中3週間でオンエアとなった大家族モノの「痛快!ビッグダディ15」(同29日午後6時58分〜8時54分=テレビ朝日系列)。

 今回はあの日本テレビ系列の超人気番組、「世界の果てまでイッテQ!春のシャッフルスペシャル」(同29日午後7時〜9時54分=以下、「イッテQ!」)の裏にあえてぶつけるということで、視聴率が大いに気にかかるところであった。数字的には「イッテQ!」が15.0%、「痛快!ビッグダディ15」は10.6%でビッグダディは惨敗した。

 ただ、「イッテQ!」は通常、16〜18%台の視聴率を取っており、いつもよりダウンした。また、ここ数週間、低迷していたNHK大河ドラマ「平清盛」(日曜日午後8時〜8時45分)が、29日放送分から第2部に入り、テコ入れを表明したのが幸いしたか、13.9%とやや持ち直したのも、先の両番組の視聴率上昇を阻んだ要因のひとつでもあろう。

 ビッグダディの主人公である林下清志さん(47)が元嫁と昨年1月に離婚し、18歳年下の美奈子さん(29)と電撃再婚したのは昨年4月1日。新シリーズとなってからの「痛快!ビッグダディ」の視聴率は、2週連続スペシャルとなった昨年10月1日=12.5%、同8日=15.2%。今年1月4日=15.7%、4月7日=16.1%で、今回の10.6%は新シリーズではワーストとなった。

 前作は2時間半もの間、延々夫婦のケンカシーンで、閉口した視聴者も多かったようだが、今回も番組前半から中盤は、またしてもケンカシーンのオンパレード。さすがにイヤになって、チャンネルを替えた視聴者も少なくなかったのではなかろうか。

 今放送で本来は、次男の横浜への就職で1人暮らしとなった奄美の三男の近況、ともに中学に進学した異父兄妹の四女と五男の様子、大家族と接する小豆島の人々や、父の仕事、自給自足の暮らしはどう改善されているかなども伝えられる予定であった。しかし、ビッグダディの体調の変化で、番組内容が変更され、後半部分はビッグダディの体調問題となった。

 3年前から下血が続いているというビッグダディは、意を決して、4月24日、香川県高松市内の病院に行った。簡単な検査を受けたビッグダディは2日後に精密検査を受けることになり、担当医からは「入院の準備をしてくるように」と言われた。

 テロップには「大腸ポリープか!?」と流れ、さぞかし重病を匂わせる番組構成。ビッグダディは妻と年長の子どもたちを集め、「入院することになるだろう」と報告し、26日に大腸の内視鏡検査を受けた。ところが、エンディングでビッグダディの口から発表された病名は「単なる痔だった」という落ち。笑い話ですんだからよかったようなものの、だったら、重病をほのめかして番組を引っ張る必要はなかったのではないかという疑問もわいた。

 毎回番組を見ているという50代男性(埼玉県在住)は、「今回も構成は前作と同じパターンでしたね。前作は『離婚!』で引っ張っておいて、結局離婚はしないという落ちでした。今回も「大腸ポリープか!?」で引っ張っておいて、単なる痔だったという落ち。この手法だと、見た後、ガクッとしますね」と話す。

 夫婦のケンカシーンにも、いい加減うんざりした視聴者も多いようだ。同番組の原点は、「ビッグダディ流子育て」だった。視聴者を引っ張る工夫も大事かもしれないが、番組自体が原点に立ち返る必要があるのかもしれない。
(坂本太郎)

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