その後、ヘイト選手は自力で呼吸できるようになり、人工呼吸器を外した。意識は完全には回復していないものの、呼びかけに手を握り返すなどの反応を見せているという。
そのヘイト選手に関し、思わぬ事実が表面化した。大会当日の控え室で、所属する悪役ユニット、ブードゥー・マーダーズのリーダーであるTARUが、ヘイト選手の顔面を数発殴打していたのだ。
当事者のTARUによると、5月の九州シリーズ中に、プライベート、仕事の両面で、ヘイト選手ともめごとがあり、この日の試合前に口論となって暴行に及んだという。TARUの暴力と事故との因果関係は、現時点では不明で調査中である。責任を感じたTARUは無期限の活動休止を申し入れ、全日本に受け入れられた。
医学的に、その因果関係が明らかになるかどうかは分からぬが、もし、試合前のTARUの暴行が、急性硬膜下血腫を引き起こした要因になったのであれば、TARUは重大な責任を負わなければならなくなる。
(最強プロレスサイトBATTLENET/ミカエル・コバタ)