同作は映画専門学校「ENBUゼミナール」のワークショップ「シネマプロジェクト」の第7弾として制作された作品。
前半と後半で大きく趣が異なる異色の構成や、緻密な脚本、30分以上に及ぶ長回しのシーンなど、さまざま挑戦を盛り込んだ野心作に仕上がった。
劇中では「37分ワンシーン、ワンカットのゾンビサバイバル映画」を撮った人々の姿を描いている。もともと同映画は、17年11月の6日間限定の先行上映で話題を集め、「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2018」でゆうばりファンタランド大賞(観客賞)を受賞。国内外の映画祭で高く評価された。
今年6月23日の公開後は、SNSを中心にクチコミで評判が拡散。さらに、HKT48の指原莉乃や、ゾンビ映画の大ファンだと公言している俳優の斎藤工らがSNSで絶賛。上映館が増え続け、シネマ・コンプレックスのTOHOシネマズ日比谷など、全国で100を超える映画館での上映が決定した。
「監督もキャストも無名の存在。大手の作品が莫大な宣伝費をかけてもなかなかヒットしない中、低予算&ミニシアター系の映画がここまでのブレークしたのは超異例」(映画ライター)
各メディアは同作のヒットを知らせ、ワイドショーでは都内の劇場に当日券を手にしようと大勢の客が並ぶ様子を報じている。
「本来ならば、なかなか映画賞には絡まないような作品だが、このヒットぶりを各映画賞は無視できないはず。監督賞・作品賞あたりで名の知れた賞をいくつか受賞しそうな勢い」(芸能記者)
作品の内容からして、どこまで国内外で映画ファンが“感染”するかが注目される。