この相談が掲載されているのは、JA(農協)グループの出版・文化団体である一般社団法人 家の光協会が発行する雑誌「家の光」6月号。
相談者は、小中学生の時期に実兄から性的虐待を受け、五、六十年たった今も苦しんでいるという女性。当時、姉や両親には助けてもらえず、以前、父親が亡くなった際には兄から遺産相続の放棄までさせられたという。唯一事情を知る別の兄がいたが、早くに他界したため、夫に過去を話して楽になるべきかという内容であった。
美輪はこれに対し、「(自分が)家族を守ったのだと考えましょう」と回答。同じような経験をした人は多いと答えたところまでは相談内容に沿っていたが、その後、近親関係で相思相愛の兄妹や親子もいるという話を持ち出し、「性の悩み」と「性暴力」を混同。
さらに、兄にも妹を犯した罪の意識があることや、過去を打ち明ければ夫が重い荷物を背負うことを挙げ、相談者が家族に守られなかったことで、兄が性犯罪に走る可能性から救えたと考えれば良いと回答し、被害者よりも周りの人間、特に男性を重視するような言葉を繰り返した。
これに対し、ネットでは「なんで妹が非道な兄のために犠牲にならなきゃいけないんだよ」「こんなのセカンドレイプ。近親愛で悩んでるんじゃなくて相談者は性暴力に苦しんでるのに。的外れ」「酷すぎる。兄や夫にばかり寄り添って女性蔑視だろ」「こんな発言する人が“良いこと言う人”みたいに扱われてるのが疑問」といった激しい非難の声が相次いだ。
美輪は以前、テレビ番組で明石家さんまに「女になろうとして生きてこられたのでしょう?」と聞かれた際、「女になろうと思ったことなど一度もない!」と激昂したほど女嫌いで有名。過去にも「浮気相手の女は便所だと思えばいい」と女性が性欲の捌け口であるかのような発言をしており、今回の回答にまたもや嫌悪感を抱いた人が多いようだ。