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全日本プロレス 諏訪魔が3冠獲りへ3倍作戦敢行

 全日本プロレスのチャンピオン・カーニバル覇者諏訪魔が18日、母校の中央大学で公開練習を行った。3冠ヘビー級王者・佐々木健介からの宣戦布告を真っ向から受けて立つ構え。さらに王座を奪取に向け“ミスターストイック”になるべく、自らに猛ノルマを課した。

 シリーズ最終戦(29日、愛知県体育館)で王者・健介とタイトルマッチに挑む諏訪魔。この日は母校・中央大学レスリング部を訪れ、後輩と共にレスリング特訓を敢行した。
 ランニング、ストレッチで体をほぐすと、スパーリングで鋭いタックルを披露。プロレス転向後、初めて同部を訪れ「母校に戻って練習できるのは原点に帰れる。学生から元気をもらえるんでね」と感慨深げ。その上で「絶対ベルトが欲しいって気持ちを強く持たせてくれる。一番大切なものを思い出させてくれる」と、3冠ベルト初戴冠に向けて気持ちも新たにした。
 開幕戦では征矢と組み、健介&中嶋勝彦と激突する。健介から「前哨戦であっても、3冠戦のつもりで覚悟してぶつかってこい。オレは諏訪魔だけしか見ていない」と通告されているが、「言われるまでもなく、常にその気でやってるよ。次のチャンピオンになりそうだなっていうのを伝えたい」と早くも王者の風格をアピールするつもり。「ここまできたら掛け持ちどうこうよりも、潰し合いだよ」と諏訪魔は並々ならぬ闘志だ。
 もはや健介の首しかみえていない諏訪魔は同部で最終調整を図るが、自分に足りないものは分析済み。諏訪魔は19日も後輩と一緒に練習する予定で「入部した時は日本一になることしか考えてなかった。その気持ちを取り戻す」とし「後輩には負けてられない。(練習を)朝やって昼やって夕方やって寝る前やって。3冠チャンピオンになるために通常の3倍練習する」と力説。あえて開幕前に自らに対して厳しいノルマを課し、“ミスターストイック”になるという。
 一見無謀とも思えるこの作戦で開幕戦から健介狩りを狙っていく。

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