戦争で両親を亡くし、牧場を営む北海道・十勝の父の戦友の一家に引き取られ、やがてアニメーターを目指すようになる少女・なつ(広瀬すず)が描かれている本作。第1週目はなつの幼少時代で、幼いなつ(粟野咲莉)が牧場主の柴田泰樹(草刈正雄)から牧場の仕事を教わりながら働き始めるというストーリーが展開されている。
第3話では、なつが乳搾りに成功するシーンもあったが、第4話では、泰樹がなつを伴い、帯広の闇市の中にある菓子屋に卵と牛乳を納品。菓子職人がそれを使ってアイスクリームを作ってくれ、ふたりで一緒に食べるシーンが描かれた。闇市での会話の中でなつの境遇を知った泰樹だったが、アイスクリームを食べながら泰樹はなつに「お前が搾った牛乳から生まれたものだ。よく味わえ」と言い、「ちゃんと働けば必ずいつか報われる日が来る。報われなければ働き方が悪い。か、働かせ方が悪いんだ。そんなとこはとっとと逃げだしゃいいんだ」と優しく語り掛け、さらに、「お前はこの数日、本当によく働いた。そのアイスクリームは、お前の力で得たものだ。お前なら大丈夫だ。だからもう無理に笑うことはない、謝ることもない。お前は堂々としてろ。堂々と、ここで生きろ」と言い、なつが涙を堪え切れず、泣いてしまうという展開だった。
「第1話では、なつを引き取るという剛男(藤木直人)に対し、『可哀想だからって犬猫みたいに拾って来るやつがあるか』と言い放っていた泰樹。『冷たい!』『草刈正雄にいじめられる展開だけは嫌だな』との声が挙がったが、この愛情深さに、『めっちゃ泣けた…』『第3話からここまで感動させるとは…!』という感動の声が殺到。また、4月初旬というこの時期ということもあり、新社会人や新入社員にもぴったりな言葉ということで、『新社会人に向けたメッセージだよ!ありがとう!』『4月から社会に出て働く新社会人の子達みんなに届けばいいな』『現代の新社会人にも通じる話だね』という声も聞かれました」(ドラマライター)
早くも朝ドラファンからの高評価を得ている『なつぞら』。今後の展開も楽しみにしたい。