戦争で両親を亡くした少女・奥原なつ(広瀬すず)が、北海道・十勝の酪農家に引き取られ、やがてアニメーターを目指して成長していくストーリーが描かれている本作。朝ドラとしては通算100作目ということもあり、注目が集まっている。
第1話では、東京大空襲が描かれたシーンでアニメーションが使用されるという異例の演出で好評を博したが、ほかにも視聴者から評判を呼んだ演出があったという。
「オープニングもアニメーションで構成されており、ヒロインを想わせる少女と動物たちがたわむれるものとなっています。監修プロデュースをジブリの『となりのトトロ』『魔女の宅急便』などを手掛けてきた舘野仁美氏が務めていることもあり、第1話放送後、視聴者からは『ジブリみたいで可愛い!』『ジブリ感あって癒されるわ』といった声が聞かれました」(ドラマライター)
また、第1話冒頭の、なつが麦わら帽子をかぶり、草原で絵を描いているシーンが『風立ちぬ』、東京大空襲のアニメーションは『火垂るの墓』に似ていると指摘されているほか、幼少期のおかっぱのなつ(粟野咲莉)と、ひげもじゃでなつに厳しく生きる術を教えていくおじいさん・柴田泰樹(草刈正雄)の組み合わせについても、「ハイジじゃん!」「少女と気難しいおじいさんってまんまハイジだよね」という声も寄せられている。
「第2話では、なつが柴田家の面々に『私をここで働かせてください』と訴えるシーンもありましたが、それについても『千と千尋の神隠し』の状況に似ているという声もあります。また、剛男(藤木直人)が布団の中から妻の富士子(松嶋菜々子)に『俺も寂しいよ。ふ〜じこちゃん』と呼びかけるシーンについても、『ルパンじゃん!』『思いっきりルパンのオマージュだった』と、『ルパン三世』の名セリフのオマージュではないかと指摘する声が続出しています」(同)
まだ2話目にも関わらず、このようなオマージュの連続に、視聴者やアニメファンからは「オマージュは見てて嬉しくなる」「オマージュ見つけるのすら楽しい」という高評価の声が続々集まっている。果たして第3話もアニメ作品のオマージュは続くのだろうか。楽しみにしたい。