アサヒの発泡酒、クリアアサヒのCMでビールを飲むトータス松本の横顔。シワっぽいし、坊主も似合ってない。思いっきり腕を上げるキメポーズも何か残念な感じだ。とにかく、歌っている以外のトータス松本の魅力は半減する。彼はドラマとは相性が悪く、初主演した「ギンザの恋」は7話で打ち切り、主題歌を担当した「ホカベン」(上戸彩主演は)枠始まって依頼の低視聴率。あとチョコチョコ他の映画やドラマにも出ているのだが、演技力に関しては評価されない(でも懲りずに「龍馬伝」で、ジョン万次郎役をやるらしい。)。
ではなぜ、テレビはトータスを使い続けるのか、それはやっぱりカッコイイからだろう。これが東京事変の亀田さんや、槇原敬之だったら同じ動きをしても一般人にしか見えない。一度だけ、近くで歌うトータスを見る機会を得た事(観覧が当たった!)があるが、実際のトータス松本はナマで見るとものすごく痩せていて、手足も長い。矢沢永吉にも言える事だが、テレビCMに出るロッカーはやっぱり細い方が絵になるのだ。
それにしても、何かウルフルズで無くなってしまったピンのトータス松本って、すごく寂しい感じがする。ウルフルズその他のメンバーはそれなりに個々で活動していて、チェッカーズの様に別に仲が悪い訳でも無いみたいだが、40代に入り“目立つボーカル”と、その他のメンバーとの間で収入その他の格差が大きくなった。それは事実だろう。それが、バンドの宿命なのかもしれない。しかし、もうウルフルズみんなで「バカな男くささ」を歌う事は無いのだろうか、なにか自分の青春も終わってしまった様で、同世代の記者は妙に悲しい。(コアラみどり)