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芸能 2014年12月18日 11時45分
スマイレージが「アンジュルム」に改名
改名することを予告していたアイドルグループ、スマイレージが17日、東京・TSUTAYA O-EASTで全国ツアー『スマイレージ ライブツアー2014秋〜FULL CHARGE〜』最終公演で、『アンジュルム』(ANGERME)にグループ名を変更することを発表した。 メンバー・中西香菜(17)が考案したものが選ばれ、名前の由来はフランス語で「天使」を意味する「ange(アンジュ)」と「涙」を意味する「larme(ラルム)」を組み合わせた造語となっているという。
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社会 2014年12月18日 11時45分
青森の高校教諭が修学旅行で滞在中のホテルの女湯脱衣所で教え子の着替え盗撮
どうしても、教え子の裸が見たかったのか…。 青森県立青森高校の男性教諭(26=同県青森市蛍沢)が、修学旅行で滞在していたホテルの女湯脱衣所で、教え子を盗撮してとして、京都府迷惑行為防止条例違反(盗撮)の疑いで、12月13日、京都府警下京署に逮捕された。 逮捕容疑は、同12日午後9時半頃、修学旅行で宿泊していた京都市下京区のホテルの女湯脱衣所に、遠隔操作ができる置き時計型ビデオカメラを設置し、引率してきた高校2年の女子生徒の着替えを盗撮した疑い。 同署によると、隠しカメラには「故障中」との張り紙があり、翌13日午前、ホテルの従業員が清掃の際に不審な置き時計に気付いた。ホテル内の防犯カメラを調べたところ、女湯の脱衣所に複数回出入りする教諭の姿が映っていたため通報した。警察が事情を聴くと、教諭は「間違いありません」と容疑を認めた。 この学校の生徒たちは同9日から4泊5日で、2年生約280人が同ホテルに宿泊。事件時は貸切状態だった。 教諭は十和田工業高校から、この4月に同校に異動してきたばかり。数学の担当で、2年生のクラス副担任をしており、ラグビー部の顧問も務めていた。 青森県教育委員会の中村充教育長は「事実とすれば、教員として絶対にあるまじき、生徒や保護者の信頼を著しく損ねる行為」とコメント。県教委では、事実関係を確認の上、教諭の処分を決定するという。(蔵元英二)
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その他 2014年12月18日 11時00分
1℃上がれば免疫力も6倍 がん予防にもなる“体温を保つ”生活法(1)
「体温」というと、風邪を引いた時などに体温計で自分の体温を知るくらいで、関心を持つ人は少ない。しかし人間にとって体温は重要。免疫学の研究でも「平熱が高いほど免疫力は高く元気がある」と位置付けられている。 日本人の体温(平熱)は平均36.89℃とされ、1日のうちの変化はほぼ1℃以内に収まるのが通常。しかし、そこからさらに0.5℃〜1℃下がっただけで免疫力が35%前後も落ち、体力が激減する上、体内酵素の活動も鈍る。すると白血球自体の働きも弱まり、病気を招き入れることになる。 東京都多摩総合医療センター・総合内科の担当医はこう説明する。 「白血球は体外から侵入してきた細菌やウイルスを捕らえ破壊しますが、体温が下がると反応も鈍くなり働きが落ちてしまう。我々の遺伝子は活性酸素によって傷つけられていますが、それを修復する酵素の働きも鈍ってしまうため、がんだけでだけではなく代謝系の疾病などあらゆる病気にかかりやすくなります」 例えば風邪が流行している時期に、すぐ風邪を引いてしまう人と元気でぴんぴんしている人がいるが、その違いは「免疫力の差」に尽きる。まさに「体温=体力」といえるのだ。 また、「体温の低下は百害あって一利なし」という医療関係者もいる。 前出の内科総合担当医によれば、「がん細胞は熱に弱い性質があり、体温が高い方はがん細胞が定着しにくく、部位的には心臓と脾臓」だという。理由は、心臓は常に動いて熱を生じているため温かく、脾臓にしても赤血球が集まっている場所で温かい。従ってがん細胞ができにくいからだ。 「逆に、がんに取りつかれやすい場所は管腔臓器ばかりです。食道や胃、肺、大腸や子宮など。つまり、管になっている臓器で外界と繋がり、とても冷えやすいところばかりです。“冷えは万病の元”と昔からいわれていますが、がんはまさにその言葉が当てはまります」(同担当医) また、健康体を維持するために知っておきたいのが、冒頭でも触れた「酵素」の働きだ。酵素は栄養ではないが、体のありとあらゆる部分を支えていると言っても過言ではない。 例えば、食べたものを分解して消化するのも体内酵素の働きによるもの。吸収した栄養を内臓や筋肉など体のあらゆる組織に届けるのも、酵素の働きがあってのことだ。そればかりか、体内に溜まった毒素や老廃物を汗や尿の中に排出したり、自然治癒力を高めるのも酵素。まさに体内酵素は若さの素、命の素といえる。 しかし、体温が下がり体が冷えると、約3万種類とされる体内酵素の働きが一斉に弱ってしまう。米国の先端栄養学を研究する医学博士、エドワード・ハウエル氏は「酵素によって人間の生命が誕生し、体内酵素がなくなった時に人は死ぬ」とまで語っている。つまり、体内酵素の働きを高めたければ体を温めなければならないわけだ。 「体内酵素が最も活性化する温度帯が36℃〜40℃あたりですから、体を温めることで約3万種類の体内酵素が一斉に活動を始め、免疫力も当然上がります」(専門医)
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芸能 2014年12月17日 20時00分
本誌しか書けない秘話! 高倉健vs菅原文太 実録ヤクザ伝(2)
東宝で不遇だった鶴田浩二を東映に移籍させ、任侠路線で甦らせたのも俊藤の手腕だ。『博徒』『関東』『博奕打ち』シリーズなどの鶴田と、先のシリーズほか人気急上昇の健さんを中心に、『緋牡丹博徒』の藤純子、『極道』の若山富三郎と看板スターが揃い、東映任侠路線は黄金時代をむかえる。 健さんの任侠路線を追い越せとばかりに、新たなヤクザ映画のスタイルを模索したのが、菅原文太だった。かつて健さんを「住む世界が違うよ」と評した文太だが、「任侠の高倉、実録の文太」と並び称された。 実在の米国イタリア系マフィアを描いた『ゴッドファーザー』の影響を受けた『仁義なき戦い』というヤクザ映画が封切られ大ヒットする。戦後の混乱期から長く続いた「広島抗争」は、ヤクザ同士が血で血を洗う凄まじいものだった。まさに戦後史の闇ともいうべき世界に光を当てたのが『仁義なき戦い』だった。 「ある日、文太は、次に出演する若山富三郎の『極道罷り通る』撮影のため京都撮影所へと向かおうと新幹線に乗った。東京駅で買い込んだ週刊誌に連載中の飯干晃一作『仁義なき戦い』に目が留まった。“こいつはおもしろい。映画のネタになる”と思った文太は、京都に着くとすぐに俊藤浩滋にその週刊誌を手渡した。紆余曲折もあるが、菅原文太という映画俳優の出世作となる『仁義なき戦い』シリーズが生まれ、実録路線が始まった」(事情通) 菅原文太は、宮城県仙台市生まれ。父は地元紙の新聞記者だったが、早くに両親が離婚、父と義母に育てられた。 「早稲田大学に進むが、仕送りがなくニコヨン(日雇い労働)、バーテン、インチキ神主などアルバイトに明け暮れた。その長身を生かしてファッションモデルをしたのが芸能界入りのきっかけで、モデル仲間のたむろする喫茶店で声をかけられ新東宝入り。『白線秘密地帯』の端役でデビューした」(映画プロデューサー) しかし、新東宝が倒産。松竹へ移籍したが、役に恵まれない。安藤昇の自伝的映画『血と掟』などに出演、安藤に気に入られ彼の東映入りとともに移籍。やはり、俊藤プロデューサーと出会うのが転機となった。 当初は任侠映画の脇役、端役が多いが、最初の主演作品『現代やくざ・与太者の掟』で注目された。以後『現代やくざ』『関東テキヤ一家』『まむしの兄弟』など新機軸のヒットシリーズで、存在感をアピールした。 文太をトップスターに押し上げた実録路線が始まってもなお、健さんがそれらに無縁だったという訳ではない。『仁義なき戦い』ヒットの直後に、日本一のヤクザ組織の山口組と三代目田岡一雄組長を主人公にした映画『山口組三代目』という実録映画が作られた。 健さんは、主人公の田岡組長を演じることになる。田岡組長の役は、健さんをおいて他になかった。 「田岡組長と健さんは、健さんが相手役を多くつとめていた美空ひばり、また妻となる江利チエミなどとともに交流があった。田岡組長の人柄を知るからこそ、若き日の姿を演じられ、そのかっこ良さはこの上なくビシッと決まっていた。当然、『山口組三代目』も公開と同時に空前のヒットを記録した」(業界関係者) 映画化の途中、田岡三代目が京都の東映撮影所を訪問したことがある。健さんも出迎えたが、その間、びしっと威儀を正して微動だにしなかった。帰途、田岡三代目は「高倉健がワシの役をやってくれて本当に良かった。あいつしかいない」と呟いていたという。
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芸能 2014年12月17日 19時00分
松嶋菜々子のドタキャンで主演 “最強のタナボタ女優”柴咲コウ
今年度、最高のツキを持った“最強のタナボタ女優”と囁かれているのが柴咲コウ(33)。現在、小栗旬主演の月9ドラマ『信長協奏曲』(フジ)に出演中なのだが、来年1月からスタートするドラマ『○○(まるまる)妻』(日テレ)でも主演に抜擢されたからだ。 「『○○妻』のスタッフは制作会社5年D組。松嶋菜々子主演で視聴率40%超えを記録した『家政婦のミタ』を制作したチームなんです。本来は『ミタ』の続編を放送する予定でしたが、松嶋がドタキャンを重ねた結果、別企画を提案したのがこの『○○妻』。しかし、いざクランクインという段階で、またしても松嶋が子供のお受験を理由に逃げてしまったんです」(制作関係者) 結果、我慢に我慢を重ねた日テレがついに堪忍袋の緒を切らし、内々に書類選考を重ねた上で柴咲を指名したという。 「渋チンで知られる日テレのドラマ制作費は一本あたり約2000万。だが、このドラマにベットするのでしょう。破格の4000万円の予算を計上した。柴咲サイドにも、高視聴率だったら来年秋に続編に出演してもらう内諾も得た。ギャラは続編の拘束料込みで220万円。日テレにしてみれば大博打です」(制作関係者) 柴咲の役どころはどんなものか。 「夫の東山紀之が演じるのは、飛ぶ鳥を落とす売れっ子ニュースキャスターで、超わがままで新人女子アナ役の蓮佛美沙子と不倫をするなどやりたい放題。そんな夫を献身的に支えるのが、いまだ籍も入れて貰えない柴咲。回を重ねるごとに、なぜそこまで彼女が献身的に夫を支えるのかが明らかにされていく」(関係者) テレビ界が注目するドラマ『○○妻』。果たして『ミタ』超えはできるのか。
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芸能 2014年12月17日 15時30分
今後が楽しみなワイルドカード進出芸人
デビュ25ー年目の大御所・博多華丸・大吉の優勝で幕を閉じた『日清食品 THE MANZAI 2014〜年間最強漫才師決定トーナメント!〜決勝大会』(フジテレビ系)。華大はもちろん、スタジオを爆笑の渦に包んだトレンディエンジェルなど、2015年の飛躍を感じさせる芸人が生まれた。そんななかでも特に注目すべきは、三拍子。決勝進出コンビ最後の12組目として、ワイルドカード(敗者復活戦)から勝ちあがった彼らだ。 サンミュージックの正統派漫才師として、ライブシーンでは鉄板のうまさと面白さを誇り続けたふたり。ライブユニット「FKD48」では、ともに高い人気を誇ったアルコ&ピースやオジンオズボーン、かもめんたる、磁石や流れ星などが、夢のメジャーコンテストで好成績を収め、売れていく様を見ていた。デブの久保孝真は今年、10年のNHK大河ドラマの『龍馬伝』に続いて、TBS系『ルーズヴェルト・ゲーム』に出演。結婚もしたが、テレビタレントに昇格することはなかった。 そんな矢先に訪れた、ブレイクのチャンス。所属事務所からは、『キングオブコント2013』覇者のかもめんたる以来のエースとなる。 決勝戦以上に注目されることもある、このワイルドカード。大穴であることは、消滅した“M-1グランプリ”(来夏に復活)が物語っている。その昔は、アンタッチャブル、NON STYLE、オードリーらが勝ちあがり、翌年売れた。特に、07年のサンドウィッチマンは、もはやお笑い業界の伝説。弱小事務所で細々と芸人をしていた伊達みきお&富澤たけしが、敗者復活戦からそのまま決勝戦も突破。一夜にして、大スターになった。 今回の“THE MANZAI”に目を向けると、昨年は流れ星がブレイク。ある意味、真正面突破で決勝戦に進出するよりも、1度は落ちて、敗者という冠を有してはい上がるほうが、ウマ味があるのだ。 日本エレキテル連合の跳躍で幕を閉じる14年。15年は、三拍子をはじめ、どんなド貧乏芸人が月収をン倍に膨らませるのか。(伊藤由華)
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芸能 2014年12月17日 15時30分
【週刊テレビ時評】衆院選開票速報特番は“反則技”使ったテレ朝がテレ東と並び民放トップタイ!
まさに抜き打ちで衆議院が解散となったことで、12月14日に衆院選が突如行われることになり、NHKが大河ドラマ「軍師官兵衛」最終回の放送を21日に延期するなど、各テレビ局は対応に追われた。 衆院選開票速報特番の視聴率(数字は以下、すべて関東地区)は、NHKが14.6%(午後7時50分〜9時)で首位。民放ではテレビ朝日の「選挙ステーション2014」とテレビ東京「池上彰の総選挙ライブ」が11.6%でトップタイだった。その時間帯はテレ朝が午後7時59分〜9時、テレ東が午後7時50分〜10時。 テレ東は昨年の参院選特番「池上彰の参院選ライブ」でも10.3%を獲って、民放トップであったため、選挙特番において、2回連続で民放首位の快挙達成。 テレ朝はテレ東と並んでトップタイとなったが、これは“反則技”を駆使してのものだった。同日、テレ朝は羽生結弦が出場する「フィギュアスケートグランプリファイナル2014」男女フリーを放送予定であったが、予定を変更。 ところが、選挙特番なのに、随所にフィギュアの映像をはさむ形で、フィギュアを見たい視聴者をクギ付けとして視聴率を稼いだ。従って、今回のテレ朝の視聴率は純粋な選挙特番の視聴率ではない。放送権を持っていたため、やむを得ない措置とはいえ、こんな反則を使うくらいなら、いっそ選挙特番自体を放送せず、フィギュア中継のなかで開票速報を流した方が、よほどスッキリして良かったのでは? 他局の選挙特番視聴率は、日本テレビ「ZERO×選挙2014」が10.1%(午後7時58分〜10時)、フジテレビ「FNN衆院選2014『THE SENKYO〜ニッポンをしゃべり倒す!〜』」が6.9%(午後7時58分〜9時30分)、TBS「乱!総選挙2014」が4.2%(午後7時57分〜10時)だった。 選挙のため、フジも大きな変更を余儀なくされた。当初、午後7時から「THE MANZAI 2014」を放送予定であったが、午後5時30分〜7時58分に繰り上げ。このため、15.4%の好視聴率を獲ったテレ朝のフィギュア中継(午後5時55分〜7時59分)とガチンコ対決せざるを得なくなり、その視聴率は11.0%にとどまり、過去最低となった。 ふだん、20%前後の数字を獲っている日本テレビ「ザ!鉄腕!DASH!!」(午後7時〜7時58分)も、羽生のフィギュア中継の余波を受けて、15.4%と大きく下げた。 連続ドラマでは、前週、フジ「FNS歌謡祭」の影響で数字を下げた「きょうは会社休みます。」(日本テレビ/綾瀬はるか主演/水曜日午後10時〜)第9話(10日)は15.9%と、再び上げた。いよいよ、17日は最終回となるが、どこまで数字を上げることができるか? 米倉涼子主演「ドクターX〜外科医・大門美知子〜」(テレビ朝日/木曜日午後9時〜)第10話(11日)は、10週連続大台突破の24.8%で過去最高。こちらも、18日が最終回となる。 中島健人主演の深夜ドラマ「黒服物語」(テレビ朝日/金曜日午後11時15分〜)最終回(第8話/12日)は6.9%と低調だった。 丸山隆平主演「地獄先生ぬ〜べ〜」(日本テレビ/土曜日午後9時〜)最終回(第10話/13日)は9.5%と1ケタ台で幕。 小栗旬主演「信長協奏曲」(フジ/月曜午後9時〜)第10話(15日)は11.4%で、10〜11%台が定位置となった。 竹野内豊主演「素敵な選TAXI」最終回(第10話/16日)は10.0%とイマイチだった。(坂本太郎)
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スポーツ 2014年12月17日 15時30分
2014年ペナントレース総括 数字で分かるアノ補強とドラフト指名(阪神編)
中島裕之内野手(32=前アスレチックス2A)がオリックス入団を表明した時点で、ジ・エンド。阪神はオフの補強に全敗した。 だが、本来、補強しなければならないのは投手だったはず。『先発=最多勝』『セットアッパー=ホールドポイント』『クローザー=セーブ』の投手3部門からタイトルホルダーが現れたが、その全てに“弱点”を抱えているのだ。 まず先発投手だが、今季20試合以上に先発登板したのは、メッセンジャー(33)、藤浪晋太郎(20)、能見篤史(35)、岩田稔(31)の4人。この4人のトータル成績は42勝39敗。だが、先発登板した全投手の成績で見直してみると、50勝52敗となり、2012年から『3年連続の負け越し』となる。しかも、チームの稼ぎ頭であり、最多勝のタイトルを獲得したのが、外国人選手のメッセンジャーであり、エース・能見は9勝13敗と負け越している。要するに、年齢的な世代交代の時期にあるのと同時に、ローテーションの5番手以降が脆いのだ。他のセ・リーグ5球団のエースは日本人投手であり、外国人投手にはローテーションの人数不足を補う役割が託されている。しかも、クローザーが外国人の呉昇桓(32)なので、阪神は先発の5番手を託す外国人投手を追加獲得することができないのだ。 ドラフト会議では競合覚悟で有原航平(22=日本ハム指名)を入札した。有原を抽選で外し、さらに2回目の入札で外れた後も、社会人投手の横山雄哉(20=新日鐵住友鹿島)を選んだのは、外国人枠に影響されない先発要員が欲しかったからなのである。 また、ドラフト2位で150キロを越える右腕・石崎剛(24=新日鐵住友鹿島)が指名された。指名挨拶で担当スカウトは「中継ぎとしてフル回転してもらいたい」と石崎側に伝えたという。14年のブルペン陣を支えたのは、37歳の安藤優也と38歳の福原忍。福原はホールドポイントのタイトルを獲得した。 「たとえば、藤浪の後に安藤、福原が出てくると、対戦打者は打ちやすいというイメージを持つようです。球速が2ランクくらい落ちますので」(ライバル球団スコアラー) 世代交代はもちろんだが、“タイプの異なるリリーバー”の補強が急務だった。 阪神首脳陣は海外FA権を行使した鳥谷敬(33)の慰留に努めている。改めて、鳥谷の成績を見直してみた。打率・チーム2位(3割1分3厘)、打点・同3位(73)、出場試合数・同1位(144)、得点・同1位(96)、安打・同・同2位(172)、二塁打・同3位(28)、三塁打・同3位タイ(2)、犠飛・同3位タイ(4)、四球・同1位(87)、長打率・同3位(4割1分5厘)、出塁率・同1位(4割6厘)。鳥谷慰留に必死なのは、中島獲得に失敗したことだけが理由ではなさそうだ。 阪神はチーム編成の根幹とも言える『先発、クローザー、4番』を外国人選手に託している。 補強は失敗したが、スカウトの眼力が再評価された。ドラフト会議後に佳境を迎えた明治神宮野球大会で、ドラフト3位・江越大賀(21=駒大)が活躍している。強肩堅守の外野手として注目された逸材ではあったが、「こんなに存在感のある選手だったとは…」と、他球団のスカウトが地団駄を踏んでいた。 スカウト陣の評価では「江越の課題は打撃」とされてきたが、駒澤大学の東都リーグ21季ぶりの優勝、明治神宮大会優勝は彼のバットがもたらしたものだ。大学通算打率は2割3分6厘と低いが、「大舞台に強いオトコ」なのかもしれない。中堅手のレギュラー・ポジションは、ゴールデングラブ賞も獲得した大和(27)の遊撃コンバートによって、空席となった。横山、石崎には1年目から投げてもらわなければ困るが、この江越がスタメンを勝ち取れば、『助っ人頼み』というチームの弱点も解消されるだろう。
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ミステリー 2014年12月17日 15時30分
ワラタ号の笑えない消失(5)
およそ百年ほど前の1909年、南アフリカのダーバン沖合で英豪航路の大型商船ワラタ号が消息を絶った。当時は船舶無線が商船にも導入され始めた頃で、残念なことにワラタ号も無線を装備しておらず、当然ながら救難信号を送信できなかったばかりか、消失に至った過程は推測することも困難だった。とは言え、謎めいた事件は人々の関心を集め、ワラタ号が行方不明となった直後から、消失原因について様々な憶測が流布されはじめた。 まず最初に広まったのは、ワラタ号は船体に重大な欠陥を抱えており、消失は欠陥船による人災との憶測であった。しかし、船体欠陥説は英商務省の調査によって否定されたため、主に船内爆発説と大波転覆説が唱えられたが、いずれも物的証拠や確実性の高い証言を欠いており、憶測の域を出なかった。 まず、船内爆発説は「火災を思わせるほど大量の煙を吐きつつ航行する大型船」を目撃した商船乗組員の証言を根拠としており、また当時の蒸気船では石炭の自然発火が頻繁に発生していたことから、ある程度の支持を集めた仮説だった。とはいえ、根拠は曖昧な目撃証言のみで、加えて爆発に至ったとしても破片すら残さずに消失するほどの威力だったかどうかとなると、仮説が十分な説得力を備えているとは言いがたかった。ただし、煙に関する証言はワラタ号の蒸気機関になんらかの問題が発生した可能性を示すものとして、後述する漂流説の補強材料となった。 次の大波転覆説については現状で最も有力視されている仮説で、ほぼ定説と言っても良いほどだ。根拠となるのは、ワラタ号が喪失したとされる時間帯で天候化による高波が発生していたことと、積み荷に1000トンほどの鉛地金が含まれていたことで、大きな波を受けた船内で荷崩れが発生し、ほぼ一瞬にして転覆、沈没に至ったという仮説である。この仮説は漂流物がほとんど発生しないことと、波が船舶に押し寄せる角度や大きさによっては、ワラタ号ほどの大型船であっても一撃で転覆、沈没に至らしめる力を備えていることから、現在では広く支持されている仮説である。 だが、大波転覆説も物的証拠や確実な証言を欠いており、ひとつの推測にすぎない。 そして、これらの他にも超自然現象に巻き込まれたなどといった、奇想天外な仮説がいくつか提唱されたが、その中には「ワラタ号は沈没すること無く、航行不能となって漂流し続けている」との説も唱えられ、それなりの支持を集めたのである。 もし、ワラタ号が漂流し続けているなら、その後の運命はいかなるものであったのだろうか?(続く)
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スポーツ 2014年12月17日 15時00分
終わってみれば「名将だった」!? 楽天・大久保新監督株が急上昇のワケ
東北楽天ゴールデンイーグルスの大久保博元新監督(47)は、秋季キャンプ後半の11月16日に行われた紅白戦後に、将来のエース候補の松井裕樹(19)を指して「来季のクローザー候補の1人」と発言した。その後、楽天フロントは前広島の抑え投手ミコライオを獲得し、そのコンバート構想は立ち消えとなったが、好不調に関係なく中継ぎ投手を定期的に入れ換えるプランを明かすなど、大久保監督は就任後の“迷発言”が少なくない。しかし、この秋季キャンプを終えて、周囲の評価も変わりつつあるという。 「他球団と比べても、中身の濃い秋季キャンプが送られたと思います。投内連係をメインとしたサインプレーが重視されていました。単に練習時間を長く割いたのではなく、個人練習から実戦形式へ、最後にチーム全体でサインプレーなどの組織野球へと日々の練習メニューが組まれており、その流れを『1つのプログラム』を見れば、楽天はそれを3往復した計算になります。コーチ人事がきちんと決まったのはキャンプ途中。新体制が整っていない状況で、これだけのキャンプをやってのけたのだから、大久保監督の手腕を素直に評価すべき」(スポーツライター飯山満氏) デーブ流のキャンプは、星野前監督時代とは大きく異なる。まず、紅白戦が5試合も行われた。練習の意義、目的を明確もした。先に挙がった『個人プレーから実戦へ』の流れを日程で組み立てたことにより、選手も「なぜ、この練習をやったのか」ということを自ずと考えるようになった。それを3往復したわけだから、1回目の投内連携プレーでできなかったことを2巡目の『個人練習』で補い、2回目に臨もうとする。選手各位に言い聞かせるのではなく、練習で感じ取るという意識改革なのだろう。 「打撃コーチだった2012年、大学教授を連れてきて選手全員の心拍数を計測したんです。過度な緊張がいかにプレーに影響を及ぼすかを訴えていました」(関係者) 大久保監督は引退直後から大学教授のもとを個人的に訪ね、心理学や運動生理学、栄養学なども学んできた。監督昇格を伝えられた際には準備不足を理由に断ろうとしたという。しかし、実際は違った。影で努力し、来るべき日に備えていたのである。 大久保監督が“勉強家”に転じた理由は簡単だ。そもそも、プロ野球の監督の大半は輝かしい実績を持つスタープレーヤーが大多数である。近年では実績ではなく、卓越した理論で指導者に選ばれるOBも増えてきた。実績がさほどない大久保監督は、選手を納得させるための理論を習得しなければと自覚したのだろう。 大久保政権は三木谷浩史オーナーのゴリ押しで誕生したという。立花陽三球団社長が就任会見で途中退場したことも重なり、大久保監督に対する懐疑的な視線は拍車を掛けて広がっていった。古巣西武を退団し、裁判沙汰になった経緯などから、大久保体制に批判的なファンも多い。監督候補として名前が報じられたころも、地元ファンが反対の署名を集めるなど、その嫌われ方はハンパではなかった。 「大久保監督は自身に批判的なコーチ、フロント職員が多いことも分かっています。彼らに張り合うのではなく、『よくやってくれている、有り難い』とメディアに答えています」(スポーツ紙記者) 三木谷オーナーの「(監督を)やらせてみたい」なる言葉は気まぐれではなかったのかもしれない。スタープレーヤーではなかった大久保監督は、「努力すればエリートには勝てる」という生きざまを見せてくれるだろうか。