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社会 2009年08月05日 15時00分
社会面連載「ソウルクエスト〜韓国漫遊記」(3)不動産の秘密
ソウルの新興エリア、江南(ガンナム)地区を訪れた。ソウル中心を流れる韓江の南側、ベンチャー企業が集まり、おしゃれな街として人気の新規開発地域。地下鉄2号線が中心を走り、コンベンションセンターなど高層ビルが立ち並ぶ。 江南の東側住宅地域でおびただしい高層マンションがそびえる。韓流スターの多くが住んでいることもあり、マンションの価格も100平方メートルで1億〜2億円と東京よりむしろ高いといえる。 世界金融危機以降、韓国不動産バブルの崩壊説が囁かれているが現状崩壊はしていない。そこには韓国不動産独自のシステムがある。韓国には不動産ローンの伝統がない。最近不動産ローンが商品化されているが、まだ一般的ではない。韓国では不動産購入の場合、短期の月賦が一般的で、賃貸の場合も独特の方法がとられる。賃貸の場合借り手は高額の保証金が必要で、その保証金を積めば、家賃を払う必要がない。 江南エリアの一般的な物件で保証金は5000万円程度。借り手は住居を移動するとき保証金を丸々返してもらえる。その間の家賃はただだから、5000万円は高額にしてもメリットがある。家主はその保証金を銀行に預ければ、その金利が家賃代わりになる。高金利の韓国ならではの話だ。しかし実際は家主の多くはこの保証金を新しいマンションの購入に当てるケースが多い。 これが不動産の高値を維持している原因で、家主にとってこの保証金はいずれ返さなくてはならない負債だが、無利子の負債であることがポイントである。したがって保証金の金額の相場が下がることがあっても、金利負担がないため、投売りには結びつかない。 ソウルでは不動産バブルの崩壊は無いという意見が一般的である。 江南の中心街はおしゃれな店がならび、若い人であふれている。 夕方江南の中心江南交差点の喫煙スペースでぼんやりタバコをふかしていた。ソウルもやはり喫煙に厳しく、やたらなところでタバコをすっているとすぐに注意される。 行きかう若者たちを眺めていると、ペットボトルを持ったカップルやベンチで休むサラリーマンなど、限りなく日本と同じ風景だ。しかし同時に限りなく違うものも感じる。リラックスしている若者たちから感じるのは「厳しさ」だ。その真剣なまなざしには怖いものすら感じるぐらいだ。 そこで思いついたのが徴兵制だ。韓国ではいまでも2年間兵役の義務がある。どんな高官の子弟でも逃れることはないという。陸続きの北朝鮮とは緊張状態にあるといっても過言ではない。やはりその緊張感がこの国を包んでいる。海を隔てただけの日本も本質的には大差が無いはずだが隔たりは激しい。ノホホンとこの国に来た記者の不明を恥ずべきしかないと痛感した。
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トレンド 2009年08月05日 15時00分
堀越日出夫の「私、テレビの味方です」 ビッグアイドル候補・桜庭ななみを弁護する
3週前の本稿でも軽く触れたが、今後伸びしろが大きいはずと期待しているアイドルは真野恵里菜(18)と桜庭ななみ(16)である。まのえりに関してはすでに触れたので割愛することにして、今回は桜庭ななみを勝手に紹介することにする。 なんでそんな気になったかというと、彼女が主演した連続ドラマ『ふたつのスピカ』(NHK)が数字的に決して成功とはいえない、ハッキリ申せば失敗に終わってしまったからだ。誰に頼まれたわけでもないが、弁護するなら今しかないのである。 同ドラマは6〜7月に放送された(全7回)。宇宙飛行士を志す生徒たちの姿を描いた、マンガ原作のドラマ化だったのだが、これに桜庭ななみが主演したのである。ほかに出演したのが、一昨年のホリプロタレントスカウトキャラバンのグランプリにして昨年のウナコーワCMガール・足立梨花(16)、早くも映画にも主演している高山侑子(16)となかなか素晴らしい面子だったので、ひどい年は年間で5分くらいしかドラマを見ない私もついつい録画してしまったわけだ。 ここらで桜庭ななみについて一応説明しておこう。堀北真希(20)、黒木メイサ(21)、南沢奈央(19)と同じ事務所であり、ソフトバンクのCMで上戸彩(23)の脇で一瞬映っている制服姿の子、といえばおわかりいただけるかもしれない。もしくは、この夏、超話題の映画『サマーウォーズ』でヒロインの声を担当しているといったら、もう完璧におわかりだろう。 昨年のミスマガジン・グランプリにも輝き、次代を担うアイドル女優になるに決まっている彼女が主演したというのに…このドラマ、世間的にはまったく届いていない! 平均視聴率は…可哀想なので書かないことにしたくなるくらい、宇宙飛行士を目指している割には低空飛行だったのだが、そんなことよりも言いたいのは、なんで夜8時台に放送したのか、ということだ。まだこの面子には荷が重すぎるでしょうが、もう! ここで「低視聴率女優」のレッテルを貼らせてどうするの! どう考えてもまだゴールデンタイムは早いでしょうが! それにNHKの木曜8時のドラマ枠って、そんなに視聴者に定着してませんから! と文句ばかり書いてはいるが、桜庭ななみはちっとも悪くない。たいていの場合、悪いのは“大人たち”ですから!!
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その他 2009年08月05日 15時00分
「ヲタク記者は見た!」芸能人ブログ独断チェック、裏クイーンmisono
いまやアイドルヲタクにとって「ブログチェック」は欠かせない日課といっていい。多くのタレント、モデルらがブロガーデビューし、マル秘エピソードと写真てんこ盛りでファンとの距離を縮めている。 芸能関係者によると、中でも注目されているのが「Ameba(アメーバ)ブログ」軍団という。この軍団にはアイドル系が目立ち、ブログ界でカリスマと呼ばれるほとんどがここから誕生。人気ランキングは日々目まぐるしく変動している。 ここ最近、常に上位に食い込んでいるのが歌手でタレントのmisono(24)だ。ご存じ歌姫・倖田來未(26)の妹で、本業の歌よりもバラエティー番組での露出が急増中。出るところが出ているムチムチボディーが男心をくすぐる。そのブログは従来のタレントからは考えられないほどあけっぴろげで、下ネタ満載、パンチラ写真なんかも豊富だったりするのだ。 たとえばこんな記述がある。FNS「26時間テレビ」を終えて、赤裸々に舞台裏を語るシーン。 「っていうか26時間テレビの前に生理になってさ〜。辛くないからいいんやけど、でもだとすると、今月また2回だし、でも月曜には何もなかったから、土日だけ生理やった(笑)。体がついてきてない証拠…」(7月28日付) なんだ、この妙な艶めかしさは…。さばさばした性格にせよ、不特定多数の男性ファンらを相手に生理不順を訴えるタレントなど前代未聞。そんな本音トークが訪問者を増やしているようだ。 そればかりではない。芸能人友達とのツーショットやヘン顔写真がせいぜいのところ、“自爆パンチラショット”を公開したことがある。 本人が「『見せパン(スパッツ)はいてるから』と周りを気にせずマイク付けちゃうもんだから…」と説明するその写真がアップされたのは昨年12月13日のこと。黒いパンツ丸出しでお尻を向けた貴重なショットだ。 「スタッフの前では、楽屋にずっといてほしいから平気で着替えてるし(笑)。ウチはmisonoという商品だからね! パンツもセクシー系じゃないし、ブラジャーも水着と一緒だし! スタッフ皆、結婚してるし、その前にウチ“色気”はないし! なーんて彼氏からしたら、こんな女イヤですよね!?」 どうですか、このはじけっぷり。ヘタなエロ本を凌ぐ“日本一エロかわいいブログ”と認定したい。
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トレンド 2009年08月05日 15時00分
書評「悪党」薬丸岳著、角川書店
裁判員制度がスタートして以来、雨後の竹の子のごとく犯罪被害や冤罪を描いた作品が書店に並ぶ。本書もその一つかと思っていたら、江戸川乱歩賞ブッチギリ受賞の筆力を再認識させられた。 レイプ犯の口に銃口を突っ込み警官の職を追われた佐伯。今は探偵事務所で犯罪被害者遺族から舞い込む依頼を調査する日々だ。いくつもの調査を進めながら佐伯は次第に被害者遺族の心はどうしたら晴れ、犯罪者の罪は何を持って許されるのかを自問していく。 そんな佐伯の前にある日許せざる敵が現れた。実は佐伯自身も過去に姉をレイプ殺害された被害者遺族だったのだ…。 はたして被害者遺族らは、刑期を終え社会復帰した受刑者の生活を目にした際なにを思うのか? きわめてデリケートな問題に正面から取り組んだ本格的社会派ミステリーだ。(税別1500円)
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トレンド 2009年08月05日 15時00分
書評「なぜ隣の奥さんはラブホテルファンドでバーキンが買えたのか?」嶋野宏見著、幻冬舎メディアコンサルティング
給料アップが期待できない社会情勢でサイドビジネスに注目が集まるが、著者が薦めるのは「ラブホテルファンド」。何だか怪しさ満点の金融商品だが、ラブホはそんなイメージの悪さから新規参入者がほとんどいない超高利益率ビジネスだと解説する。 日本の大手企業の平均営業利益率が4〜5%なのに対し、ラブホ業界の利益率は20%以上。一等地に建築する必要も、巨大な宴会場も設ける必要のないラブホは競合相手の高級シティーホテルの50分の1の資金で開業できる。そして、「休憩」という独自システムにより回転率もはるかに高いのだとか。 ラブホのみならず日本経済がこれほどまでに冷え込んでいるワケが的確に指摘されている。その上で著者がいう「金はなくともHはやめない」の言葉には大きな説得力を感じる。(税別1200円)
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その他 2009年08月05日 15時00分
幻覚ナビ
左から1・2・3・4
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その他 2009年08月05日 15時00分
加瀬あゆむちゃん大特集予告
内外タイムス8月7日号(8月6日発売)に加瀬あゆむちゃんの大特集をカラーで掲載します。<プロフィール>千葉県出身 2月14日生まれ血液型:A型スタイル:T150 B83 W58 H82デビュー:2005年8月1日「浜劇」にて趣味:ショッピング初エッチ:14歳性感帯:全身所属:ロック座<スケジュール>10日まで「新宿ニューアート」に出演中11日〜20日「船橋・若松劇場」に出演予定 みなさん応援よろしく!
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芸能 2009年08月04日 15時00分
麻薬逮捕押尾容疑者 全裸変死女性とアノ最中だった?
合成麻薬のMDMAを服用していたとして、警視庁麻布署は3日、麻薬取締法違反(使用)の疑いで、俳優でミュージシャンの押尾学容疑者(31)を逮捕した。また、押尾容疑者が出入りしていた東京・六本木ヒルズの部屋からは女性の全裸死体がみつかっており、今後、事件はさらなる展開をみせそうだ。 警視庁麻布署によると、2日夜、東京都港区の六本木ヒルズの部屋から119番通報があり、署員が駆けつけると全裸の女性がベッドで死亡していた。この時点で、押尾容疑者は部屋にいなかったが、この部屋に出入りする関係者から任意で事情聴取を進めているうちに、押尾容疑者がこの部屋に出入りし、契約関係者であることが判明。そのため押尾容疑者を麻布署に呼んだ。押尾容疑者に顔色が青白く手足が震えるという薬物使用の症状がみられたため薬物の尿検査を実施。MDMAの陽性反応が出たという。 押尾容疑者は取り調べに対し、「昨日(2日)知人から(薬物を)もらった。固形物を飲んでいるのは間違いないが、違法な物という認識はなかった」と容疑を否認している。女性の変死体はすでに司法解剖され、死因を調査中だという。 「最初に通報したのは押尾に呼び出された男性マネージャーで押尾をかばうつもりだったようだ。名義人の押尾の知人への事情聴取を経て、浮気のための“ヤリ部屋”として頻繁に利用していた押尾の名前が浮上。押尾が任意で事情聴取を受け、薬物使用が発覚した」(芸能ライター) 押尾容疑者が逮捕されたのは3日夜だが、同日午後、所属する「エイベックス・マネジメント」は「当社との契約に反する行為を行ったため」と理由をはっきりと明かさないまま、契約の解除を発表。「その結果、マスコミが騒ぎ出し、押尾容疑者の事件が発覚した」(同)。 さらに、女性の全裸死体はさまざま憶測を呼んでいる。 「MDMAは通称・エクスタシーと呼ばれる錠剤型の合成麻薬。服用すれば幻覚・興奮作用があるのみだが、大量摂取すれば心臓発作や脳卒中を起こし死亡するケースもある。全裸だったということは、性行為の最中に薬物を使用し、心臓発作を起こして亡くなった可能性が高い」(医療関係者) 押尾容疑者が女性の死因について何らかの事情を知っているようだが、そこで気になるのが女優・矢田亜希子(30)との夫婦関係だ。 「押尾容疑者は矢田の実家に住んでいた“マスオさん状態”だった。しかし長男の“育児放棄”同然で、矢田とは半年以上前から別居状態だった。今回のような不祥事を起こしては、矢田よりも矢田の両親が離婚させるはず。矢田は産休を経てせっかくドラマで復帰したばかりなのに、これでまた当分仕事が来なくなる。仕事を優先させるなら、離婚は避けられないだろう」(別の芸能ライター) 事件の今後の展開が注目されるが、矢田はかつて出演していたCMを教訓に、押尾との結婚を「よ〜く考える」べきだったと言えそうだ。◎MDMA 合成麻薬の一種。通称エクスタシー。錠剤やカプセルを服用することによって気分が「ハイ」になる。また音感も冴えてきて心地よい陶酔感を得る。薬効が切れると、その間の記憶が失われ、自分が何をしていたかもわからなくなるなどの弊害も。依存性が強く、大量摂取すれば、死に至るケースもある。米国では心的外傷後ストレス障害(PTSD)の治療薬として使用されていた。日本では、1990年代前半から、六本木のディスコ・クラブ等から流通し始めた。◎押尾学容疑者 押尾容疑者は05年、所属していた大手芸能事務所「研音」を離れ、昨年5月15日にエイベックスに移籍。今年に入ってからは、6月29日に東京都内で「LIV」として3年ぶりのライブを開催。俳優としても4年ぶりに映画「だから俺達は、朝を待っていた」(来年2月公開)の撮影に参加。「09年は僕の特別な年になる。気合が入っている」と飛躍を誓っていた。 撮影済みの映画はほかに「誘拐ラプソディー」「マップ・オブ・ザ・サウンズ・オブ・トーキョー」の2本あり、今後の公開にも影響が出そうだ。 矢田亜希子とは06年11月に結婚。翌年には長男も誕生している。
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トレンド 2009年08月04日 15時00分
鉄道マニアは品川へGO!
“撮り鉄”“乗り鉄”なんでもござれ! 鉄ちゃんから鉄子まで鉄道ファンを魅了してやまない特別イベント「大鉄道博」が、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪で開催中だ。鉄道ファンはこの夏「品川へGO!」だ。 巨大な鉄道模型などをホテルの大宴会場に集めた大鉄道博は、「ファミリーから鉄道愛好家まで、存分に楽しめる」がコンセプト。冷房の効いた都内のホテルで、さまざまな角度から心ゆくまで鉄道の魅力を満喫できる。 まず現れたのは懐かしい時代を再現した風景。昭和30年代の駅前広場へとタイムスリップ。中華そば一杯40円の看板がお父さんを少年時代へと連れ戻す、涙ちょちょぎれもんの演出だ。 昭和を抜けると、ドーンと開けた宴会場が現れた。3、4階はありそうな高い天井。ビッグサイトや幕張メッセと違うのは、巨大なシャンデリアや深い絨毯が敷かれていること。「何でこんな所で鉄道博?」というミスマッチ感覚が逆におもしろい。 会場内には所狭しと鉄道模型がジオラマ上を走り抜ける。日本では珍しい大型のHOゲージ(本物の80分の1)のフル編成も披露され、車両撮影専門の“撮り鉄”におススメだ。 鉄道は乗ってナンボという“乗り鉄”にはリニアGTがピッタリ。JR東海が実験を進めている最高時速581キロのJR式マグレブとは異なる仕組みのものだが、磁石の力で実際に浮上して走行する。会場内約30メートルを突っ切るのだが、いざ走るとこれが人が歩くのと同じくらいの速度! 拍子抜けして来場者のウケを取っていた。 子供たちにはプラレール生誕50周年を記念して作られた巨大ジオラマがお薦めなら、お父さんたちには鉄道文化の達人コーナーが良いだろう。切手、絵葉書、ポスターなど達人らのコレクションが並び、“収集鉄”初心者にはピッタシだ。同じ月に2冊発行されたあの時刻表1969年5月号も展示。運賃改定に間に合わずやむなく2冊発行された“時刻表鉄”垂ぜんのお宝だ。 会場内のレストランでは、鉄道員のまかない食をアレンジした「ハチクマライス」や東海道線沿線の味を凝縮した「東海道弁当 味くらべ」(ともに1900円)などを提供。味に厳しい高級ホテルのチョイスがマニアをうならせる。ちょっと厳しいが“呑み鉄”も楽しめる内容だ。 鉄道イベントが一流ホテルで開催されるのはきわめて珍しいこと。“サービスのプロ”が提供しているだけに、かゆい所に手の届いたイベントとなっている。(関)
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スポーツ 2009年08月04日 15時00分
総合格闘技に“乱入”騒動 ボクシングトレーナー山田武士氏の罪と罰
東日本ボクシング協会(大橋孝行会長)は、JBスポーツジムの山田武士トレーナーがプロ格闘技興行に関わり、K-1に出場した川尻達也選手の公開練習の際にスパーリングパートナーを務めたことや、その場でコメントを出したことを問題視。日本ボクシングコミッション(JBC)規則では、ライセンス所有者が特別な許可無く他のプロスポーツ興行に関わることは禁止されており、これまで再三注意してきたにも関わらず、山田トレーナー側が受け入れなかった。 そこで、同協会は先月13日の理事会で山田トレーナーの処分を求める要望書をJBCに提出することを決定。さらにトレーナーを管理する立場にある森川常次オーナーの監督責任を問うための処分も同時に要望し、17日に書類を提出した。 森川オーナーは「森川ジョージ」のペンネームで、人気漫画「はじめの一歩」の作者としても知られており。JBCに出頭し、事情聴取を行った。 また、同協会としても今回の事態をあらためて調査すべく、10日に行われる理事会に両名を呼び調査することを決定した。 今回の騒動についてあるボクシング関係者は指摘する。「プロ格闘家にボクシングを教えるのは問題ないのですが、そのリングに上がっちゃまずいですね。それに山田さんはボクシングだけじゃなく、格闘技全般を教えていたらしいじゃないですか」 なんと、ここにきてボクシングのトレーナーが総合を教えていたという“疑惑”が持ち上がっているのだ。 「日本と海外では事情が違います。タイでは、ムエタイの選手がボクシングの試合に出場することがあるが、日本はボクシングと格闘技は一線を画しています」 確かに、日本には山田トレーナ以外にもプロ格闘家にボクシング技術を指導している人間はいる。トレーナーライセンスを所有する人間が、他のプロ選手に教えることは何ら問題はない。だが、日本で他のプロスポーツに従事、関与することになった場合は理由が必要となるようだ。 今回の一件で注目を浴びることになったボクシングトレーナー問題。今後はその境界線をより明確にすることが問われそうだ。 今後の処分については、10日の理事会がひとつの“査定材料”になる。大橋会長は理事会での聴取について「我々に処分の決定権は無い。(理事会に)に出席してもらって、2人から経緯などの事情を聞くだけ」と説明。 また、JBCの安河内剛事務局長は「理事会の内容を含めて、JBCの倫理委員会に上申したいと思います」と明かした。同委員会は8月10日以降に開催される予定で、そこで最終的な処分が決定される。 山田トレーナーは7月28日付けのブログで「ライセンス停止処分ではなく、3カ月間の自粛になりました。ボクシング界の規約を反した事になるのは、自分自身の行動によるところなんで、3カ月間の自粛は当たり前です」と猛省しているだけに、重い処分は免れることになりそうだ。<プロフィール> 山田武士トレーナー 日本でのプロボクシング経験はない。プロデビューはアメリカ、メキシコではなくボクシング後進国のインドネシアだったのも面白いキャリア。結果は1R30秒のKO勝ちだったが約半年間で8勝(8KO)1敗のレコードが残っている。 日本に帰国して森川氏がオーナーのJBスポーツクラブのチーフトレーナーとなった。これまでにも同クラブが格闘家に練習場所を提供している関係で秋山成勲(UFC参戦)などとの接点もある。