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ローズS(GII、阪神芝1800メートル、20日) ジェルミナル 久々も不安なし

 もう銅メダルはいらない。「第27回ローズS」(GII、阪神芝1800メートル、20日)の最終追い切りが今朝(17日)、栗東トレセンで行われ、ジェルミナルがシャープな動きを披露した。桜花賞とオークスは、2強ブエナビスタ&レッドディザイアの前に3着に甘んじたが、この秋は必ず借りを返す。まずは前哨戦で、レッドに土をつけるつもりだ。

 狙うは頂点しかない。今春の桜花賞、オークスではブエナビスタとレッドディザイアに続く3着に善戦したものの、強力2騎を前にして影の薄い存在となったジェルミナル。だからこそ、この秋は逆転に燃えている。
 「春も安定した走りを見せてくれた。それもこの馬のセンスがあればこそ。3歳牝馬の中でもトップクラスの器用さがある」。田代助手が語るように、オークス、桜花賞では立ち回りの上手さをいかんなく発揮した。

 ソツのない競馬、それがこの馬の真骨頂だ。しかしそれだけでは2強にはかなわない。ひと夏を越えて、そんな器用さに加えてたくましさが増したという。春にはきゃしゃに映った馬体が、今はひと回り大きくパワーアップしている。
 「もともと春の時点でも順調に使えたように丈夫な馬だけど、この秋はさらに背丈が伸びて、大人びてきた」
 少女から大人の女へ。フィジカル面で一段と成長しパワーアップした今なら、打倒2強も夢ではない。
 「あの2頭は強い。その差を秋になってどこまで詰められているか。今回、ブエナビスタはいないけど、本番につながるいいレースを期待したい」と藤原助手はうなずいた。
 本気でヒロインの座へ…まずはここでレッドディザイアを倒して、女王ブエナビスタへの挑戦権を手にしてみせる。

 【最終追いVTR】坂路で福永騎手を背に単走で追い切られた。前半からスピード感満点の走りで、800メートル51秒9→37秒9→12秒8をマーク。ゴール前で鞍上からムチが叩き込まれるとしぶとく伸びた。このひと追いで態勢は整った。

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