◎ダノンリバティ
これといった軸馬がおらず混戦模様の中、人気は2頭のハービンジャー産駒か。最内のクラージュシチーと大外のベルーフ。気性面に幼さを残す両馬だけに、奇数番の極端な枠に入ったことは、多少の割り引き材料になるかもしれない。それでも、テンションが上がるのをなだめながら1、2、1着と2000mで結果を残してきたベルーフ。とくにエリカ賞は、相手関係、走破時計以上に中身の濃い勝ちっぷり。また、デビュー戦で上がり32秒2の末脚を繰り出し、2戦目で大楽勝劇を演じたクラージュ。両馬ともに能力的には疑いようのないレースを見せてきており、このメンバーなら能力上位は明らか。枠順の不利はあるものの主力として考えなければならないだろう。
他では、ホープフル4着のソールインパクト。脚を余すレースが何度かあったが、幼さを残しながらも格好のつく競馬をしてきた同馬だけに伸びしろは十分。前走は、位置取り如何では2着もあったような展開。ここでも上位に食い込む力はある。
穴に面白いのは、休み明けのエリカ賞で12着に惨敗したダノンリバティ。急仕上げで太めが明らかな24キロ増の馬体、出遅れ、3角手前からの強引なまくり…4角で脚を失くしバタバタななったのも無理はない。今週の追い切りの動きは素晴らしく、一度使っての良化は歴然。デビュー戦での強い内容から、ガラリと一変しても不思議はない。
この4頭を上位とみる。
馬連 流し
(4)-(1)(2)(5)(9)(13)(17)
3連複 軸1頭流し
(4)-(1)(2)(5)(9)(13)(17)
<プロフィール>
仲町通(なかまち・とおる)
在京スポーツ紙の競馬記者として美浦・栗東トレセンに足を運ぶこと20年。厩舎関係者への綿密な取材の下、穴党として数多くの万馬券ヒットの実績を持つ。この春、フリーとして転身。本名非公開。
※出馬表などのデータは、必ずJRA公式発表のものと照合し確認してください。