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トレンド 2009年11月26日 15時00分
相川七瀬で勝負!
月曜なのにやたら人が多い。新装でもないのに一体どうしたのだろう。ふと疑問に思って携帯のカレンダーを見ると、勤労感謝の日となっている。そういうことか。今日は家族のため、そして祖国日本のために汗水たらして働いている人が、自分の好きなように時間を使える夢の一日。私のように年がら年中パチンコを打ってばかりで、まるで生産性のない人間には無縁の一日である。 一方、普通のサラリーマンにとって、この日は家族サービスも一切なし。妻や子供に「たまの休みなんだし、どこか連れて行ってよ、ねえアナタ」なんておねだりされても、「今日は俺のための休日なんだ。お前たちの相手をしているヒマはない!」と強い口調で言い放ってやるのが、正しい勤労感謝の日。ま、今は女尊男卑の世の中。関白宣言なんてしようものなら即座に離婚を切り出され、高額の慰謝料を請求されるのがオチか。 さすがにそれは大げさだが、ホールにはヒマを持て余したおっさんたちがわらわら。おそらくは「家でゴロゴロしないでよ」なんて言われて追い出された哀しきサラリーマンたち。もしくは少ない小遣いをなんとか増やしてやろうとたくらんでいるのかもしれない。がんばれ労働者。がんばれサラリーマン戦士たち! 同じ戦う男としてつい応援したくなったものの、店に入ればただの敵。残念ながらここは戦場なのだ。ところがライバルたちは私とは別のシマへ流れていく。おかげで狙い台の相川七瀬のシマには珍しく誰もいない。潜伏確変台が数台あるにもかかわらずだ。そういえば、先日沖海2と仕事人祭が導入されたんだっけ。だが、この2機種はただ今絶賛回収中につき決して座ってはいけない。「触るな危険!」「ペンキ塗りたて」とはこのことである。 さて、この店の相川は9台。うち潜伏確変台は3台。リミッターが存在するからか、相川に関してはRAMクリアをする店が少ないように感じる。ま、潜確台をゲットできたとしても、必ず出玉があるわけではないから、見た目よりもおいしくなかったりするのだが。 前日の履歴をチェックしながらリミッターから一番遠そうな台にタバコを投げ入れてコーヒーを買いに行く。戻ってくるとほかの潜確台もすでに埋まっていた。パチスロのシマでよく見かける若い連中だ。さすがによく勉強している。だが、おそらくその台は2回、ないしは1回しか確変が残っていないしおまけにクギも死んでいる。 さて、私の台は一発目から15R確変を引き当てることに成功。100回転近く引っ張られたのは誤算だったが投資は4000円。この回りなら終日勝負もありか。一方、若い連中はどっちも潜伏。左の台が2回、右が1回。計算上はどちらもこれで終わりだが、案の定、彼らははっきりとした残り回数が分かっていないらしく意地になって投資を続けている。潜確をわざと残しておいて金を落とさせる。これは明らかにホールの罠。 ところが朝イチから首尾よく3連チャンをかました私も、その後ずぶずぶと底なし沼にはまっていくことになろうとは思いもよらなかった。実戦中盤は潜伏しまくりで、おまけに潜確のまま300回近く回すハメに。いくら回る台だからといってもさすがにこれはツラい。しかも6回の確変すべてが潜伏という悲惨な展開。ヘソ入賞時の出玉アリ確変割合は29%、また突確も1%あるので、3割は電サポ状態に移行するはずなのだが…。当初、朝イチ確変を消化したらほかの狙い台に移動する予定だったが、回りの良さにまんまとだまされてしまった。 半ばあきらめムードが漂い始めた午後6時すぎ。潜確中にまたもや300以上ハマリ、ようやく出玉あり確変を手に入れ現金投資終了。思えば長い旅路だった。果たしてここまで意地になって投資を続ける必要があったのか。投資はすでに5万円オーバー。奇跡でも起きない限り逆転は不可能だ。 せめて負け額を減らせればいいのだが…と思っていたところで、時短中36回転目にオーバードライブさく裂! つまりは6回の確変を根こそぎゲットできるということにほかならない。地獄から天国。これで一撃1万発ゲット。最後まで何が起こるか分からない、それがパチンコなのだ。 しかしこれだけ回りが良いと欲が出てしまうのが人間というもの。結局、確変終了後も確率分だけ回してしまい、1箱半飲まれたところで実戦終了となった。1000円24回レベルで敗戦。やはり相川は朝イチ専用台なのだろうか。ま、某進化系なんかよりはよほど楽しいのだけど。マイナス2万7500円ナリ。<プロフィール> 白覆面T 競馬雑誌の編集者を経てギャンブルライターへ。現在はさまざまなパチンコ&パチスロ攻略誌で活躍している。鋭い洞察力によって書かれる記事の数々は業界内でも定評アリ。ただし、なぜかいくつものペンネームを使い分け行動しているため、正体を知るものはごくわずか。熱しやすい性格で湯水のごとく金を突っ込む姿が何度も目撃されている正真正銘のギャンブル狂だ。
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スポーツ 2009年11月26日 15時00分
野球 「スカパー! ドラマティック・さよなら賞」表彰式
今季から制定された「スカパー! ドラマティック・さよなら賞」の表彰式が25日、都内のホテルで行われ、7年ぶりの日本一に貢献した巨人の亀井義行とロッテの井口資仁が受賞した。 同賞はシーズンを通してもっともインパクトのあるサヨナラ本塁打&安打を打った選手を対象にセ・パ両リーグから1名ずつ選出される。 亀井は、4月25日の中日戦で両リーグ唯一の代打逆転サヨナラホームランを放ったことが受賞理由。ほかにもシーズン3本のサヨナラ本塁打を記録するなど、勝負強さを発揮した。 受賞した亀井は「本当に光栄に思います。あの一本で僕の人生が変わりました」と笑顔で語った。一方、井口は4月16日の楽天戦で両リーグを通じての満塁サヨナラホームランをかっ飛ばし、受賞。「来年もドラマティクな試合を見せたいですし、連続で受賞したいです」と連続受賞に意欲を見せていた。
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レジャー 2009年11月26日 15時00分
リアスポHP版地方競馬予想 佐々木敦子の最終のおみやげ
佐々木敦子です。今週は浦和開催です。先週から私の馬旨指数も馬旨推奨、相手候補、穴気配と3つに指数をわけてアップしています。より分かりやすくなりましたので、ぜひブログ(http://blog.kuruten.jp/umade-v)を参考にして下さい。 さて、27日の浦和最終レースは、トパーズ特別(1500メートル)。軸は11番ハーフアチャンスです。 ここ2戦の連続5着は浦和と大井の内回りを追い込んでのもの。ここにきて小回りにも対応できる脚を身につけてきました。3コーナー付近からうまく仕掛ければ、十分頭を狙える馬です。 相手は、今開催好調な川崎からの遠征馬アラタカ。大崩れの少ない走りが魅力なホリノリッキー、地力上位のスマートサプライズ、乗りかわりで新味が期待できるレーヌフレイバーとシルクウォリアー。そして、一発の末脚を秘めるアイムサンバディです。今回は3連単マルチで6頭流しといきます。【3連単マルチ】(11)軸(1)(7)(8)(9)(10)(4)※馬旨(ウマウマ)指数…前4走の成績と前3走の成績をそれぞれ数値化し、その合計の差がより低く、総合計が高い馬が軸候補の筆頭となるデータ馬券。データは3着までに入る確率がベース。予想の基本は3連複となる。<プロフィール> 佐々木敦子(ささき・あつこ)3月31日生まれ/B型/東京都出身/パチンコ・パチスロに特化し、タレント活動中。最近は馬券もデビュー。南関東を中心に、パチンコ・パチスロで培った勝負勘と独自のデータをもとにヒットを連発している。 パチンコ必勝ガイド・漫画パチンカー・パチスロパニック7ゴールドでコラムを連載中。スカパー!777chサイトセブンTVにレギュラー出演中。 まだまだ競馬は駆け出しの私ですが、馬旨指数で頑張ってます。応援よろしくお願いします!
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レジャー 2009年11月26日 15時00分
浦和記念(JpnII、浦和2000メートル、25日) 伏兵ブルーラッドが優勝
「第30回浦和記念」は25日、浦和競馬場で行われ、戸崎圭騎手が騎乗したブルーラッド(牡3歳、川崎・足立勝厩舎)が優勝。重賞3連勝を達成した。2着にはルースリンドが入り、中央馬を押しのけ南関勢がワンツー。1番人気のスマートファルコンは7着に沈んだ。 圧巻のマクリだった。道中は5、6番手につけ、人気馬を見る形。向正面で一気に仕掛けると3角先頭の横綱相撲で直線はほとんど独走状態だった。「胸を借りるつもりでレースをした。手応えが抜群だったし、馬が競馬を知っていました」と戸崎圭騎手。一方、足立勝調教師は「直線は差されるのではと心配でした。本当に立派な馬です」と興奮を隠せない様子。次走は未定だが、順調なら東京大賞典(JpnI)が目標になる。
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レジャー 2009年11月26日 15時00分
「渋井哲也の気ままに朝帰り」地方のスナックもいいものだ
婚活、闇サイトといった、日頃、私が取材・執筆をしていることについての講演をするため、先日、北海道・札幌に行きました。講演が終わった後に、夜の街・すすきのへ飲みに行ったわけです。 すすきのといったら、ニュークラグやキャバクラの街といったイメージが強いと思います。以前にも書きましたが、すすきのニュークラブは本州でいうキャバクラであり、すすきののキャバクラは本州でいうおっぱいパブ、セクシーキャバクラを指します。もちろん、ニュークラブにも行きましたが、今回は、スナックについて。 ある晩、札幌市内に住む知人(30代)女性と飲みに行こうという話になりました。彼女は、関西出身で、長年東京に住んでいましたが、ここ数年は札幌で働いています。 旧ロビンソン前で待ち合わせをしました。すると、彼女が現れましたが、一緒にアジア系外国人も一緒にいました。彼女が働いていたスナックで一緒に働いていたのだ、といいます。2人ともいまはその店を辞めて、別の店を探しているといいます。3人でまず夕食を済ませた後、彼女の知り合いのスナックへ行くことになりました。そこには、やはり彼女の知り合いのゲイもおり、4人で一緒に飲んでいました。 スナックというのは、一般にカウンター越しか、ソファ席の対面で女性がお酒をつくってくれます。「ラウンジ」と呼ばれることもあります。この店でも、カウンター席とソファ席がありまました。「ママ」が挨拶をしてくれましたが、なんとも若いママでした。 スナック 地方のスナックというと、50代以上の女性がママをしていて、説教じみた話をするものの、そうした話が好きで常連の男性がくる、といったイメージを持っているのは、私だけではないでしょう。熟女バーや熟女パブという店もあったりするほどです。 しかし、ここでは40代以上の女性は働いていません。会話の内容も、ニュークラブでの会話とあまり変わりません。私の地方スナックのイメージを覆しました。 たしかに、若い女性たちがスナックはある地域もありますが、そこにはキャバクラがなかったり、あったとしても少なかったりします。しかし、ニュークラブやキャバクラが激戦区のすすきので、こうしたスナックがあるとは思っていませんでした。やはり、地元のことは地元の人に聞くのが一番です。 それにしても、こうした若い女性が働くスナックは都心ではすっかり減ってしまいました。原因はいろいろ考えられます。キャバクラ嬢が人気職業となったり、ガールズバーができ、働く場所の選択肢が増えたといったこともあるんだろうと思います。 キャバクラやガールズバーは、自分と他のキャストとの競争によって順位が付けられます。そのため、いくら仲が良いキャスト同士でも、幾ばくかの競争心はあるものです。しかし、スナックはキャバクラやガールズバーほど競争心はなく、どちらかえといえばチームプレーです。客がせかされて飲むといった光景もほとんどなく、料金をそれほど気にせずにゆっくり飲むことができます。 このスナックは、私の「すすきの」のイメージを覆してくれました。今後、すすきのに行くたびに、立ち寄る店の一つになることでしょう。<プロフィール>渋井哲也(しぶい てつや)フリーライター。ノンフィクション作家。栃木県生まれ。若者の生きづらさ(自殺、自傷、依存など)をテーマに取材するほか、ケータイ・ネット利用、教育、サブカルチャー、性、風俗、キャバクラなどに関心を持つ。近刊に「実録・闇サイト事件簿」(幻冬舎新書)や「解決!学校クレーム “理不尽”保護者の実態と対応実践」(河出書房新社)。他に、「明日、自殺しませんか 男女7人ネット心中」(幻冬舎文庫)、「ウェブ恋愛」(ちくま新書)、「学校裏サイト」(晋遊舎新書)など。【記事提供】キャフー http://www.kyahoo.jp/
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レジャー 2009年11月26日 15時00分
ジャパンC(GI、東京芝2400メートル、29日) 谷やんの地獄耳 復活期すウオッカ 優勝請負人ルメール騎手を直撃!
ウオッカの復活はあるのか。「第29回ジャパンC」(GI、東京芝2400メートル、29日)は、限界説もささやかれる女王の取捨がカギを握るが、そこに関西本紙・谷口記者がズバッと切り込んだ。武豊騎手から乗り替わったルメール騎手を直撃。今や世界を代表する名手の胸のうちに迫った。 −−今や日本の最強馬といってもいいウオッカに騎乗する。 ルメール騎手「騎乗できることになり、とてもうれしい。大変有名な馬だし、とても光栄に感じている」 −−ウオッカの印象は? ルメール「ビデオで何度も見たが、パフォーマンスがすごいし、アクションも大きい。ディバインプロポーション、プライド、シャラナヤなど、いろんな牝馬に乗ったけど、それらの馬とは比較できない。むしろ、パワーがすごくて牡馬のような気がする」 −−先週に続き、今週の最終追い切りにも騎乗した。 ルメール「最初は馬と仲良しになろうと努力した。彼女はとてもボランティア精神のあふれる馬だし、それがとても良かった。今回の追い切りはゴールまで抑えたままだったが、ラスト200メートルはすごい加速力だった。ベリーグッドだよ。すぐ息が入っていたし、コンディションは素晴らしい」 −−あえて課題を挙げるとすれば? ルメール「自分自身でハミを取り前向きに走りすぎるところ。基本的に走りたくて闘争心のある馬。正直、彼女にとって12Fという競馬は少し長いと思うので、できるだけ快適に走れるよう注意を払いたい。できればペースが速くなってほしい」 −−ジャパンCに向けて期待のほどを。 ルメール「今週はさらに走る気持ちに満ちあふれていた。JCは世界でも有名なレースのひとつで、まだボク自身勝っていない。勝てることを願っている」
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レジャー 2009年11月26日 15時00分
京阪杯(GIII、京都芝1200メートル、28日) ハアさんの厩界舞台裏 スプリンターズSの雪辱に燃えるアルティマトゥーレ
単勝1番人気に推されたスプリンターズSで、5着と期待を裏切ったアルティマトゥーレの敗因は作戦ミスではないか。 「逃げていれば勝っていたと思う」と新畑助手が振り返れば、逃げ切ったローレルゲレイロの藤田騎手も「松岡(騎手)に勝たせてもらった」と言ったとか、言わなかったとか。 絶好の2番枠を引き当てながら、13番と外枠だったローレルにハナを譲った結果、直線ではブロックされるはめに。「消化不良のレースだった」と三浦厩務員も歯がゆくて仕方ない様子だ。 このモヤモヤを晴らす特効薬は勝利しかない。幸い、馬は元気いっぱいだ。25日、美浦のポリトラックで行われた最終追いは5F68秒1。時計こそ目立たないが、「予定通り。これで十分だよ。先週の時点で仕上がり過ぎるぐらい仕上がっているから、心配な点は何もない」と巻き返しへ意欲をみなぎらせている。 今年はこの京阪杯が走り納め。「来年はシルクロードS、高松宮記念の2走で引退(繁殖入り)が決まっている」とあって、陣営は1戦必勝の心意気だ。まして前走が不完全燃焼だっただけに、是が非でも汚名返上しなければ、気持ちよく新年を迎えられないだろう。 「直線競馬のアイビスSDでも馬なりでハナに立ったように、スピードは超一流」とアピールする三浦さん。 「相手の出方次第だけど、自然とハナに立つんじゃないかな。とはいっても、ハナにこだわるわけではないし、普通に走ってくれば結果は付いてくるよ」。一方、新畑助手も「ブロックされなければ勝てる」。自信は揺るぎない。
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トレンド 2009年11月26日 15時00分
細川家の財宝紙上大公開
いま政界を代表する名家といえば鳩山家と麻生家だが、その両家に引けを取らない名門一族が細川護熙元首相を輩出した細川家だ。鎌倉時代から700年余り続く家柄。そんな華麗なる一族の家に眠るお宝が来年、特別展として大公開される。豪華絢爛(けんらん)なお宝の数々を本紙紙上で先行大公開。とくとご覧あれ。 細川家の歴史は鎌倉幕府の御家人時代にまでさかのぼる。幾多の戦乱の世を乗り越え、近代では肥後熊本の大大名として君臨し、その名を今日にも残す。 その700年余りの歴史の中で、細川家は数々の国宝級のお宝“細川コレクション”を所有してきた。歴代の中でも特に芸術品に目があったのが第16代当主の細川護立。志賀直哉や武者小路実篤ら芸術家たちのパトロンでもあった護立は、1950年に細川家伝来の文化財を後世に伝えるため、永青文庫(東京・文京区)を設立。「単なるお金持ちではなく、近現代を代表する美術パトロンだった」(永青文庫・竹内順一館長)と称されるほど、お宝ハンターぶりは有名だった。 そんな永青文庫を中心に細川家にザックザックと眠る約280点のお宝がこのたび、東京国立博物館の特別展としてお目見えすることとなった。 激動の乱世を生き抜いた細川家のお宝は、武家時代の物が多い。 関ヶ原の戦いでは東軍についた細川家。細川幽斎は敵将・石田三成に囲まれるも少ない人数で3カ月間逃げ続ける。幽斎は古今伝授を伝える数少ない人物だったため、後陽成天皇から異例の勅命が下り、講和が成立して命を取りとめた。その労を謝して、幽斎から勅使に贈られたと伝えられるのが「太刀 銘『豊後国行平』」(国宝)だ。 幽斎の子息・忠興が関ヶ原の戦いで着用した甲冑(かっちゅう)も存在する。「黒糸威横矧二枚胴具足」は、頭上から伸びるほうきを逆さにしたようなシルエットが強烈。山鳥の尾を束ねて作った“とさか”で細川家は黒田長政隊らとともに三成の軍に突っ込んだ。 近代に入り、お宝マニアの細川護立が収集したコレクションも一見の価値ありだ。 氏の芸術品への審美眼を如実に物語るのが「金銀錯狩猟文鏡」(国宝)だ。中国から出土した紀元前4―3世紀ごろのものと言われる古鏡。金銀を溝にはめ込む象眼技法によって虎狩りのシーンを描いたその鏡は、それまでまったく類似品のないものだった。しかし、護立は一目見てその価値を見いだし、古鏡に詳しくなかったにもかかわらず即断即決で購入。その一品がのちに国宝に認定されるに至ったのだからあっぱれだ。 展示に先立ち、第18代当主の細川護熙氏が細川家の重みを語った。 「細川家には美術品以外にも膨大な記録が残っています。古文書だけで約15万枚。その10分の1もまだ読まれていません。たとえば3代・忠利の時に巌流島の決闘がありました。細川家は元来記録を大切にする家。そこに書かれている記録によれば小次郎は死んでいなかった。木刀でたたかれて気絶しただけ。そこに遅れて家来がやって来て小次郎が起き上がろうとしたので『とどめを刺してしまおう』と…。また、細川家の記録によれば、有名な赤穂浪士の討ち入りの日は雪ではなく、曇りになっているんです。こんな話がまだまだたくさんあります。司馬遼太郎さんがよくうちの蔵に見にきては『これはどこで切っても細川家は大河ドラマになる』とおっしゃっていましたよ(笑)」 珠玉の“細川コレクション”は来年4月20日から東京国立博物館の平成館で公開される。◎開催情報 特別展「細川家の至宝 珠玉の永青文庫コレクション」 場所=東京国立博物館平成館。展示期間=2010年4月20日から6月6日。チケット=一般1500円、学生・団体割引あり。<プロフィール> 細川護熙(ほそかわ・もりひろ) 1938年1月14日生まれ。肥後細川家第18代当主。朝日新聞社記者から熊本県知事、内閣総理大臣などを歴任。1993年、非自民連立政権の首班となり、鳩山政権より16年早く“一時的な”政権交代を実現させた。 細川護立(ほそかわ・もりたつ) 1883年10月21日生まれ、1970年11月18日没。肥後細川家第16代当主。近代日本を代表する生粋の美術品コレクター。数々の芸術家たちのパトロンとしても知られた。
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その他 2009年11月26日 15時00分
細川家の至宝展招待券プレゼント
細川家の至宝展招待券を5組10人にプレゼント。 住所、氏名、電話番号を明記のうえ、 〒116-0013 日本郵便荒川支店私書箱第22号「細川家の至宝」展プレゼント・リアルスポーツ係まで。 発表は発送をもって代えます。 ※WEBでの応募はありません。
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その他 2009年11月26日 15時00分
幻覚ナビ
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