鳩山邦夫氏は1948年生まれの61歳。祖父は鳩山一郎・元総理、父は鳩山威一郎・元外務大臣、兄は鳩山由紀夫・現総理大臣と超名門の家柄である。田中角栄の秘書として政治家修行し、昭和51年に初当選後は、新自由クラブ、自民党、新進党、旧民主党と多くの党を渡り歩き、「私の友達の友達はアルカイダ」などの問題発言で話題になった。「多くの党をわたり歩いてきたため、特別親しい政治家は皆無に近いといわれています。ただ親も兄も大物ですからね。問題発言も話題になりますし注目は浴びやすいです。ただそれ以上の話はあまり聞きません」(全国紙政治部記者)。
ある若手自民党議員はツイッターで「勝手に引き込みたがっている!」「正直なところ、鳩山邦夫氏では、政治の新しい風が吹いてきません」「『政界再編の核』になる可能性はないと思う」とバッサリ斬り捨てている。また政界のハマコー氏もツイッターに具体的な名前こそ出していないが、「ばかのくせにえらがる奴ほど、始末の悪いものはない。こうならぬように人生精進しょう」と書き込んでいる。随分と嫌われた自称“坂本龍馬”だ。「下手をすれば、渡辺喜美氏のように“劇団ひとり”になってしまう可能性もありますね」(全国紙政治部記者)。
さらに、今回のことに関して兄の由紀夫総理や小沢一郎民主党幹事長も「連携するつもりはない」と冷たい反応。ただ、「自民党が内部から崩壊してくれてるわけですからね。多くの問題を抱える与党からすればおいしすぎる話ですよ」(全国紙政治部記者)。
自民党の“お家騒動”よりも、自身の兄を追及することに国民は期待しているはずなのだが…。