写真を使われたのは、スペインのリャマサレス議員。使用された写真は2004年、氏が共産党系の「統一左翼」前代表時代の総選挙用のポスターで使っていたもので、これが今回ビンラディン容疑者の「今の顔」の想像写真に使われた。
比べてみると、少し目のあたりが違っていたり、肌が幾分浅黒くなっているなど、若干加工されているが、髪形や額などはそのままといっていいぐらい。輪郭など全体の印象も似ていて、ほとんど当人と見分けがつかない出来であった。
FBIのホフマン広報官は、朝日新聞の取材に対して「担当者がぴったりの素材を資料から見つけられず、ネットで見つけた写真を部分的に使ってしまった。誰の写真か知らなかったし、悪意はなかった」と無断借用を認めたそうだ。
当のリャマサレス議員はカンカンの様子で、「もう米国では安心して旅行もできない。恥知らずな話だ」と激怒。米政府に直接説明を求め、法的措置も考えるという。ちなみにビンラディン容疑者とは同年齢だそうだが、「身体的にも思想的にも同じ部分は全くない」と語ったという。
正式な謝罪があったかどうかは記事には出ていないが、一般ユーザーじゃあるまいし、FBIがこんな失敗をするとは意外。この担当者も、リャマサレス議員の写真を見つけた時は思わず「ビンゴ!」と叫んでいたのかも。今頃「君はクビだ、○○君」なんてことになっていなければいいが…。
写真=グラウンド・ゼロ
もっともFBIのことだ。実はこれも恐るべき陰謀の第一歩だったりして?
(横浜六太 山口敏太郎事務所)
参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou