鈴木誠也
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スポーツ 2022年01月26日 15時30分
青木宣親、ヤクルト復帰の意外な舞台裏を明かす 「流れを見てるとキツい」メジャー生活を断念させた深刻な問題とは
元プロ野球選手の上田剛史氏(元ヤクルト/現岡山・関西高校野球部コーチ)が25日に自身の公式ユーチューブチャンネルに投稿した動画に、ヤクルトのプロ19年目・40歳の青木宣親が登場。動画内での発言がネット上で話題となっている。 >>ヤクルト・青木に先輩が激怒「誰に口きいとんやオラァ!」 宮本氏がベンチ裏の大騒動を暴露、4年後の謝罪エピソードも明かす<< 今回の動画で青木はリーグ優勝・日本一を達成した昨季の振り返りや、昨季までに計12シーズン(2004-2011,2018-)プレーしているヤクルトでの過去の印象的な出来事などを話した。その中で、青木は2018年2月のNPB・ヤクルト復帰について、メジャー市場の停滞がきっかけだったと舞台裏を明かした。 前年にヒューストン・アストロズ、トロント・ブルージェイズ、ニューヨーク・メッツの3球団を渡り歩き、同年10月にメッツをFAとなった当時同14年目・35歳の青木。3球団での合計成績は「.277・5本・35打点」と悪くはなかったが、同年オフは世代交代を図る球団が多かったこと、翌年オフに大物選手のFAが相次ぐ見込みだったことなどから市場の動きが停滞。日本人メジャーリーガーでは青木をはじめ、ダルビッシュ有、上原浩治、イチローといった面々が2018年に入っても新天地が未定という状況だった。 2017年オフの心境について、青木は「市場(の動き)がすごい遅くて、その流れを見てると『ちょっとキツいな』って(思っていた)」、「市場が俺の順番に回ってきて、(どこかの球団が)俺を獲りたいってなったときでも、そこからキャンプってなったとしても…」と、内心かなりの焦りを感じていたことを明かした。 青木は続けて、「そもそもキャンプに行けない可能性もある。ピザをそこから発給しないといけないから。そういったことを考えると、キャンプなしでいきなり試合に出る可能性もあるなって思った」とコメント。仮に新天地が決まったとしてもビザ取得などでチーム合流に時間を要するため、最悪の場合はぶっつけ本番でシーズンに入らなければいけないと危惧していたという。 こうした苦境の中で今後を熟考した結果、「しっかり準備できてってことも考えたら日本でやることかな」とNPBに復帰する考えに至ったという青木。この時、真っ先に移籍先として頭に浮かんだのが、オフに球場施設の使用を許可してくれるなど退団後も自身を気にかけてくれた古巣ヤクルトだったといい、すぐに球団社長に「ヤクルトに戻りたいです」と逆オファーをかけたという。 この結果、青木は2018年2月6日にヤクルトに復帰。ただ、既存の選手たちは復帰への動きは全く知らなかったようで、上田氏は「(2017年オフ当初は)『お前今年頑張れよ。向こうで活躍見とくからな』みたいな感じで言っ(て)たのに、2月にいきなり電話来て『俺ヤクルト行くから』って(言われて)。『えー!? アメリカじゃないの!?』みたいな」と当時の驚きを明かしていた。 この青木の発言を受け、「そこまで先のことを考えた末にヤクルト復帰を決断したのは知らなかった」、「上田が驚いたのも無理はない、自分も青木はあと数年はメジャーでやるもんだと思ってたし」、「アメリカの就労ピザは取得まで2週間ぐらいかかるから、移籍決定が2月以降になれば確かにキャンプ参加は厳しかったかもしれない」などと驚く声が多数寄せられている。 「今回の青木の発言を受けて今オフ、メジャーへのポスティング移籍をめざしている広島・鈴木誠也への心配の声も上がっています。鈴木は昨年11月22日にポスティングにかけられましたが、米球界では同年12月2日から始まったロックアウト(業務停止)で選手移籍の交渉などが凍結状態となっており、その影響で現在まで移籍先が決まっていません。形は違えど、鈴木も4年前の青木と同じように市場停滞のあおりを受けているわけですが、そのせいで青木が危惧したような難しい調整を強いられることになるのではと心配するファンも少なくありません」(野球ライター) 25日の報道では交渉の状況について「何も変わらないです」と語っている鈴木。青木を苦悩させた問題が降りかからないよう、1日でも早い新天地決定が望まれる。文 / 柴田雅人記事内の引用について上田剛史氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCY-tBYSCEQDxNg4nP2oP8YQ
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スポーツ 2022年01月24日 11時10分
広島、鈴木の譲渡金10億円報道もむしろ損? 交渉遅延の悪影響指摘も球団側は今後を楽観視か
広島東洋カープ・鈴木誠也外野手のメジャー球団との交渉が“難航”している。レギュラーポジションを空けているSFジャイアンツ、レッドソックスなどが「提示条件を上方修正した」との情報も飛び込んできたが、鈴木サイドは“思案中”のまま(日本時間1月23日時点)。交渉が長引いてしまった影響だろう。海外メディアがこんな文言を伝えてきた。 <契約金は総額5000万ドル(約55億円)を超えてくる。鈴木の在籍していた広島球団に入る譲渡金は937万5000ドル(約10億3000万円)となる> ブルージェイズを多く取り上げているカナダのTV局のニュースサイト「スポーツネット」、米スポーツサイト「ジ・アスレチック」などがそう報じていた。 >>広島・鈴木、メジャーを目指したのは黒田氏きっかけ「これになればいける」 意外な“目標”与えられキャリア激変?<< 2018年以降、NPB選手がポスティングシステムでメジャーリーグに移籍する場合、契約金と譲渡金が連動して変わっていく方法に変わった。その譲渡金が「上限2000万ドル」と定められていた時期もあり、当時のレートだと約20億円。937万ドル強と聞くと、一瞬驚いてしまうが、広島はむしろ損をしており、それでも、鈴木の挑戦を応援したとも解釈できる。 そんな佐々岡カープにおいて、“意外なポスト鈴木”が出現するかもしれない。5年目の中村奨成捕手だ。 「外野手併用を受け入れました。正式には昨季途中、臨時措置みたいな形で外野守備をやっています。二軍戦でも外野の練習を“やらされて”いました。でも、昨年オフの契約更改の席で話し合い、気持ちの面でも割り切ることができ、前向きになれたようです」(球界関係者) 中村は2017年夏の甲子園大会で3試合連続本塁打、2度の「1試合2本塁打」をマークし、同年ドラフトで1位指名された。 「プロの壁」に苦しんだ時期もあったが、1年先輩の坂倉将吾が「捕手兼一塁」で試合に出続けたことも刺激になったようだ。 「正捕手争いを諦めたわけではありませんが、今季は外野手でのスタメンを強く意識しています」(前出・同) 今オフはかなりバットを振り込んでいたという。この大器が覚醒したら、広島打線は面白いことになるのではないだろうか。 坂倉、同じく昨季ブレイクした林晃汰、小園海斗らもいる。ドラフト3位ルーキーの中村健人外野手(トヨタ自動車)の評判も良い。若く、きっかけを掴んだら一気に爆発する新打線が編成されるはずだ。 年長のプロ野球解説者がこう続ける。 「昨季、前年最下位だったチーム同士の日本シリーズが繰り広げられました。ペナントレースが始まる前、ヤクルト、オリックスを評価する声はほとんどありませんでした。なぜ、解説者たちの予想が外れたのか? 監督がガマンして使い続けた新戦力が、シーズン途中に覚醒したからです」 「未知数の若手が覚醒して」という“解説者泣かせの変革”が、広島で再現されるかもしれない。 当初、鈴木の譲渡金で大型補強に出ると思われていた。しかし、新外国人選手は獲得したものの、ビッグネームではなかった。譲渡金約10億円が活躍した若手の昇給分に充てられたら…。それこそ、育成の広島らしい、鈴木喪失後のカネの使い方だ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2022年01月22日 11時00分
広島・鈴木「ヤバい! 終わった!」まさかの理由で脱臼 初めての直接対決中の裏話を明かし、上原氏も驚き
野球解説者・上原浩治氏(元巨人他)の公式ユーチューブチャンネルに、広島のプロ10年目・27歳の鈴木誠也が登場。18日に投稿された動画内での発言がネット上で話題となっている。 >>広島・鈴木のメジャー流出に「悲観することではない」の声も FA交渉の行方も左右か、ファンが期待する最後の“置き土産”とは<< 今回の動画で鈴木は「衝撃を受けた投手」というテーマの下、現役・OB投手を7名挙げ、それぞれ対戦時の印象的なエピソードなどを話した。その中で、最後に名前を挙げた上原氏と2018年7月22日・巨人戦で対戦した際、左手親指を脱臼するアクシデントに見舞われた話を明かした。 鈴木はこの試合、7回裏1死の場面で上原氏と対戦。ストレート、フォークを織り交ぜた投球を見せる上原氏を相手に9球粘った後、10球目のフォークを見極め四球を選んでいる。 この対戦について、鈴木は「その時親指を脱臼したんですよ」と告白。「指がもう取れるくらい痛くて。『うわヤバイ! これ終わった!』、『どうしよう』と思って(バットを)振れなかったので四球だったんです」と、四球は痛みでバットが振れなかった結果だったと振り返った。 鈴木は続けて、「フォークを空振りしたんですよ、初球かなんかに。その時に『ゴリッ』っていって…」と、フォークを空振りした時に親指を脱臼したと説明。鈴木の話を聞いた上原氏は「知らんかったよそんなん、気付かなかったよ」、「えー、空振りで脱臼ってするんや…」と驚きの表情を浮かべていた。 この鈴木の発言を受け、ネット上には「2018年にそんな怪我してたなんて全く知らなかった」、「空振りの衝撃で指脱臼って、一体どれほどの力でスイングしたんだ」と驚きの声が寄せられた。一方、「親指痛めた状態でも成績落とさなかったのは立派」、「その後に故障離脱はおろか、目立った不振も無かったのは凄すぎるだろ」とその後の成績を引き合いに出したコメントも多数みられた。 同年の鈴木は同戦終了時点で「.292・13本・46打点」といった数字を残していたが、次戦以降も離脱はせず出場を継続。最終的に「.320・30本・94打点」とキャリアハイの本塁打数をマークし、3年連続となるセ・リーグベストナインにも選出されている。今回の動画を受け、手負いの状態でも好成績を残したことを称賛しているファンも少なくないようだ。 具体的な期間は触れなかったが、左手親指はしばらく「テーピングでグルグル巻き」の状態だったとも動画内で語っている鈴木。この発言を受け、一部からは「実質右手一本で打ってたって考えるとますますヤバいな」という声も挙がっている。文 / 柴田雅人記事内の引用について上原浩治氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCGynN2H7DcNjpN7Qng4dZmg
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スポーツ 2022年01月18日 11時00分
広島・鈴木、ヤンキース以外の球団に移籍希望? 現地メディアに漏らした新天地のヒントとは
いまだ進展ナシ、だが、「希望球団」はあるようだ。鈴木誠也外野手がメジャー球団と契約するXデーが見えてきた。 「メジャーリーグの選手会と同機構サイドが話し合いを再開させましたが(1月14日)、双方の言い分は平行線を辿ったまま。選手会が代案を出すか、折れる以外に合意はないというのが、米メディアの見解です」(米国人ライター) マイナー選手との契約は可能だが、メジャーリーガーとの契約交渉も凍結されたまま。従って、ポスティングシステムでのメジャーリーグ移籍をめざす鈴木も、身動きが取れないでいる。 そんな鈴木が米スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」のインタビュー取材に応じ、現在の心境を語っていた。目新しい情報はなかったが、気になる発言もあった。 「鈴木は黒田博樹氏が広島カープに復帰したのが、メジャーリーグを意識するきっかけになったと話していました」(前出・同) >>広島・鈴木、メジャーを目指したのは黒田氏きっかけ「これになればいける」 意外な“目標”与えられキャリア激変?<< 対戦してみたいメジャー投手として、ヤンキースのゲリット・コールを挙げていた。ほかにも投手名を挙げていたが、その理由を語っていたのは、コールだけだ。 「黒田氏は引退後も広島選手、前田健太らとも交流があり、強い影響力を持っています。ロサンゼルス郊外に家もあって」(NPB関係者) コールと対戦を強く望み、黒田氏ともコンタクトを取りやすい地区となると、ア・リーグ西部地区の球団となる。マリナーズが熱心で、途中からエンゼルスも鈴木争奪戦に参加している。 「資金力豊富なレッドソックスも鈴木獲得を狙っています。東部地区の球団ですが、左打ちの外野手がやや多く、チームバランスとして、右バッターの鈴木が欲しいようです。レギュラー定着の可能性が高いのはレッドソックスでしょう」(前出・米国人ライター) 鈴木には移籍後の希望背番号があるという。広島の同僚たち、そして、東京五輪をともに戦った侍ジャパンのメンバーたちに「27番が欲しい」と打ち明けていたそうだ。 「東京五輪で背番号1をつけたのは、ヤクルトの山田哲人でした。鈴木も広島で1番をつけています。選手たちが背番号を選択する際、お互いに譲り合うような感じで確認するですよ。その時、『27番』の話をしていました」(球界関係者) 鈴木は51番を選択した。27番をつけなかったのは、同じく広島から選出された會澤翼(出場辞退)がいたため。曾澤の広島での背番号は27。侍ジャパンでも同じ背番号をつけるケースが多いので、鈴木が譲ったそうだ。 「27」を希望するのは、鈴木が憧れているメジャーリーガー、エンゼルスのマイク・トラウト外野手の背番号だからだ。27番はつけられないが、エンゼルス入りすれば、トラウトと一緒にプレーできる。大谷翔平もいる。 「当初は優勝争いのできるチームに行きたいと言っていましたが」(前出・同) エンゼルスは長く低迷しているが…。鈴木はキャンプインの2月17日(現地時間)までには交渉を成立させたいと思っているという。対コール、西部地区、27番がキーワードとなりそうだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2022年01月16日 11時00分
広島・鈴木、メジャーを目指したのは黒田氏きっかけ「これになればいける」 意外な“目標”与えられキャリア激変?
野球解説者・上原浩治氏が12日に自身の公式ユーチューブチャンネルに投稿した動画に、広島のプロ10年目・27歳の鈴木誠也がゲスト出演。2015~16年にかけて共にプレーした黒田博樹氏(元広島他)にまつわる裏話を明かし、ネット上で話題となっている。 今回の動画で鈴木は、試合前後に欠かしていない取り組みや、ポスティングでのメジャー移籍をめざす今オフに見舞われたハプニングをテーマにトーク。その中で、2014年オフにニューヨーク・ヤンキースから広島に復帰した黒田氏の言葉が、メジャー移籍を志すきっかけになったという話を明かした。 >>広島・鈴木がマイナー行きに? 現地メディアが指摘、交渉遅延がもたらす最悪の事態を本人も危惧か<< 具体的な時期は不明だが、2015年シーズン中に復帰1年目の黒田氏と話す機会があったという当時プロ3年目・21歳の鈴木。そこで黒田氏に「この狭い中で考えるな。世界を見たらすごい選手がいっぱいいるから、そういう人を見て頑張りなさい」、「カープでレギュラーになることが目標じゃなく、世界で戦える(選手になる)ことが目標」と、プロとしての心構えについてアドバイスをもらったという。 この話を聞いた上原氏は、「その黒田さんの言葉で『メジャーをめざそう』ってなったの?」と質問。すると、鈴木は「そうですね」と認めた上で、「その時に『マイク・トラウトという選手を見ろ』って言われて。『お前と同じくらいの歳でこんなのいるぞ』みたいな」と、目標とすべき選手の具体名も挙げられたことを明かした。 トラウトはロサンゼルス・エンゼルスに所属する30歳の外野手で、過去にMVPを3度(2014,2016,2019)獲得しているメジャーを代表するスター選手。なお、動画内では黒田氏がトラウトの名を挙げた理由については触れられていない。 そのトラウトの情報を調べ、身長188センチ・体重107キロという体格に衝撃を受けたという鈴木。ただ、同時に「これになればいける。この体になろう」という思いも抱いたといい、そこからはウエートトレーニングをはじめとした練習に徹底的に取り組むようになったと語った。 鈴木の発言を受け、ネット上には「今オフ目指してるメジャー挑戦は黒田がきっかけだったのか」、「数年前から体分厚くなった理由はそれか、トラウトを見て練習徹底する様になったとは」と驚く声が集まった。一方「黒田の存在が無ければここまでブレークすることも無かったんじゃないか」、「その後の活躍ぶりを考えると、黒田の教えは間違いなく金言になったな」と鈴木の成績を絡めたコメントも多数挙がった。 鈴木は2014年までは通算で「47試合・.303・1本・8打点」とほとんど実績がなかったが、黒田氏が帰還した2015年に一軍に定着し「97試合・.275・5本・25打点」といった数字をマーク。翌2016年からは昨季までに首位打者、最高出塁率を2回(どちらも2019,2021)、ベストナインを6回(2016-2021)、ゴールデングラブ賞を5回(2016-2017,2019-2021)獲得するなど、セ・リーグを代表する打者へ大成している。この期間にはドラフト指名時に83キロだった体重が98キロになるなど大幅にパンプアップしてもいるが、黒田氏の教えがなければ鈴木がこれほどの飛躍を果たすこともなかったのではとみているファンも少なくないようだ。 動画内では「不安になるんです。他の選手が(自分以上に)やってるかもしれないので」と、現在は練習をしないと不安に襲われるようになったとも語っている鈴木。黒田氏の教えは現在進行形で大きな効果をもたらしているようだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について上原浩治氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCGynN2H7DcNjpN7Qng4dZmg
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スポーツ 2021年12月24日 11時00分
広島・今村の引退はチーム大改革の序章か 他の3連覇メンバーも危うい? 球団フロントが苦悩する深刻な問題とは
「世代交代」をさらに加速させたということだろう。 広島から戦力外を通告されていた今村猛投手が現役引退を決意した。球団からの発表で明らかになった。関係者によれば、12月22日、今村から鈴木清明本部長に電話があり、そこで引退の意向が伝えられたそうだ。 >>広島・鈴木がマイナー行きに? 現地メディアが指摘、交渉遅延がもたらす最悪の事態を本人も危惧か<< 「一部のメディアに対し、今後も野球に携わった仕事をしていきたいと語っていたそうです」(スポーツ紙記者) しかし、引退決意の電話報告を教えてくれた先の関係者によれば、今村には戦力外を告げるのと同時に、チームスタッフとしての再雇用も打診したという。今回の本部長宛の電話では改めてその話もされたそうだ。 また、今村は松田元オーナーにも直接、引退報告の挨拶もしている。こうした経緯からして、第2の人生も「広島カープの今村」として歩んでいくのではないだろうか。 「今年は大きな転換期にもなったと思います。野手では坂倉、小園、林が成長し、投手陣も先発では玉村、リリーフでは島内、森浦が台頭しました。対照的なのは3連覇を成し遂げた時の主力メンバーです。彼らがシーズンを通して活躍できなくなってきました」 関西で活躍するプロ野球解説者の総評だ。他の解説者、OBに聞いても、世代交代の加速については否定しないだろう。 今村は3連覇に大きく貢献したリリーバーだ。2016年は67試合を投げ抜いた。同年の日本シリーズでは6戦全てに登板し、17年は68試合、18年も43試合に起用された。その後は成績を落とし、21年は一軍登板ゼロだったが、今村がいなければ、「強い広島」の再来はなかったと言っていい。 「広島は支配下で3人のピッチャーを指名しましたが、高校生は一人もいません。即戦力を求めたのはもちろんですが、20代の玉村たちと近い年齢の選手たちで投手陣を再構築しようとしているんでしょう」(前出・プロ野球解説者) 30歳の今村は、その構想から弾き出されてしまったということか…。 戦力外通告を受けた10月14日のことだ。今村は「覚悟していたことなんですけど」の言葉を繰り返していた。勤続疲労による衰え、不本意な結果が続き、メンタル的にも行き詰まっていたのかもしれない。 「21年はコロナ禍に見舞われ、主力選手を欠いたまま交流戦に突入してしまいました。終盤戦の猛追撃があっただけに、コロナ禍によるアクシデントがなければ、優勝争いに加わっていたかもしれません」(前出・同) 優勝を意識しているのは間違いない。チーム功労者が完全燃焼できなかったのは残念だが、こんな指摘も聞かれた。 「広島が最も懸念しているのは、来季の観客動員数ですよ。新型コロナウイルス感染防止のための入場者制限が解除されたら、マツダスタジアムを再び満員にできるのかどうか…。近年は若い世代が応援してくれました。でも、彼らは熱しやすくて冷めやすいので」(球界関係者) 今村はカープ女子たちからも結構人気があった。主砲・鈴木誠也もいなくなる見込みだ。広島はファン層も大きく変わるのではないだろうか。(一部敬称略/スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年12月20日 11時05分
広島・鈴木がマイナー行きに? 現地メディアが指摘、交渉遅延がもたらす最悪の事態を本人も危惧か
「新・労使協定」を巡るメジャーリーグ機構と同選手会の話し合いが再開されていた。しかし、進展はナシ。両者の話し合いが平行線を辿ったままで年越しなんてことになれば、広島東洋カープ・鈴木誠也外野手も考え直さなければならないだろう。 >>広島・鈴木のメジャー移籍、オファー殺到も交渉は難航? 夫人の意向も移籍先を左右か<< 「12月16日に再開されていたようです。スポーツ専門局ESPN(電子版)が一報を出したものの、収益分配など、最優先課題であるはずのお金に関する項目は、来年に持ち越しになるそうです。来年2月上旬にまとまると見る向きもありますが」(米国人ライター) 機構と選手会で合致しているのは、「来年春のキャンプイン、開幕戦を遅らせることのないように」ということだけ。「合意は2月上旬」との予想の根拠もそこから出たものだそうだ。米メディアの一部は、「2月15日のバッテリー組のキャンプインに間に合わないかも」と悲観的な見方もしていた。 メジャー各球団との交渉を途中でストップさせられた鈴木が心配だ。 「米球界挑戦を来年に持ち越す可能性もゼロではなくなってきました」 そう懸念するNPB関係者も出始めた。同時にこんな声も聞かれた。 「鈴木の決心は固いです。22年挑戦の方向性は変わらないでしょう。でも、ポスティングシステムで許された交渉期限ギリギリの30日間を全て費やして、どの球団に行くのか、最終的な判断を下すのでは」(プロ野球解説者) 「時間を掛け、ギリギリまで交渉する」との声は少なくない。米球団の業務は新・労使協定が合意するまで再開されないという。そうなると、ギリギリまで交渉する鈴木の契約は2月中旬以降となる。 「米球団と契約しないと就労ビザは取れません。チーム合流はさらに遅れます」(前出・同) 鈴木は十分な調整ができないまま、メジャーリーグでの開幕戦を迎えることになる。 「鈴木の契約は、4年総額4800万ドル(約55億円)なんて予想もされています。当然、主要戦力として見ており、獲得の名乗りを上げた全ての米球団は、万全の準備をさせてあげたいとも思っているはずです。マイナーリーグで実戦調整させ、その後でメジャー昇格という流れになるのでは。メジャーデビューは4月中旬かも」(前出・米国人ライター) マイナーリーグからのスタート。新・労使協定の合意が遅れれば、その可能性は十分にある。メジャーで開幕を迎えられないのは残念だが、調整不足で不本意なデビューとなるよりはマシか…。 「機構と選手会の年内の話し合いは『ない』と見られています。米国ではクリスマス休暇をしっかり取るので」(前出・同) 広島カープに詳しい関係者によれば、今オフの鈴木はかなりバットを振り込んでいるという。新・労使協定の話し合いによる遅延は覚悟していたようだが、“マイナー経由”までは想定していなかったはず。そうならないためにも、渡米前に実戦レベルまで調整しなければならないだろう。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年12月17日 11時00分
マリナーズ・菊池にヤンキース移籍説が浮上か 鈴木の交渉停滞も影響? 現地メディアが獲得を強く推すワケは
来季は「飛躍のシーズン」になりそうだ。マリナーズからフリーエージェント(以下=FA)となった菊池雄星投手の話である。また、東部地区の伝統球団の今オフの動きが、「日本人メジャーリーガー」の戦力分布図も大きく塗り替えるかもしれない。 「メジャーリーグは新労使協定の話し合いが決裂したため、現在は球団業務の全てが止まるロックアウト状態です。選手獲得の交渉もできず、FA市場もストップしたまま」(米国人ライター) >>広島・鈴木のメジャー移籍、オファー殺到も交渉は難航? 夫人の意向も移籍先を左右か<< その影響だろう。米メディアはかなり詳細な選手特集の記事をまとめている。 米スポーツサイト・FANSIDED(電子版)は、ヤンキースの補強ポイントに関する記事をまとめており、その中で、菊池の獲得を強く勧めていた。 今季は、7勝9敗、防御率も4点台だ。前半戦は好調だったが、後半戦は息切れしてしまい、それが原因で、マリナーズも強く引き留めなかった。 ヤンキースと言えば、他球団の看板選手を集める傾向にあるが…。 <菊池は29試合に先発したが、うち15試合はポストシーズン進出の強豪チームだ。勝敗の数字だけでは評価してはならない。注目すべきは、東部地区のチームとの対戦成績だ> ア・リーグ東部地区のレイズに対し、通算2勝負けナシ、防御率1・38。同じく、ブルージェイズに対しても、防御率1.77の好スコアは残している。東部地区のヤンキースは菊池を獲得すべきだと主張していた。 「東部地区のチーム」について、こんな情報もある。 「ポスティング・システムで米球界に挑戦する鈴木誠也のことです。交渉がスタートしたばかりでロックアウト状態となりましたが、ヤンキース、レッドソックスの両伝統球団も獲得に名乗りを挙げています。両球団の過熱ぶりも伝えられています」(前出・米国人ライター) 日本人選手がメジャーリーグに挑戦する際、温暖な西部地区のチームを優先しがちだ。東部地区のチームに対しては、「すぐに結果を求めるので」と敬遠しがちだ。しかし、ヤンキースに移籍し、東部地区の対戦チームとの相性の良さを発揮したら、今後、米球界に挑戦しようとする日本人選手も印象を変えるだろう。 「鈴木の獲得交渉は長期化しそうです。これまでオンラインで交渉したいくつかの球団によると、さほど重要ではないことでも、『考えさせてくれ』と答えているそうです。家族を含め、熟考したいのでしょう。去就について代理人にほぼ丸投げした菊池とは対照的です」(現地関係者) ヤンキースは先発4番手のピッチャーを探しており、「左投手ならなおのこと」と捉えている。 菊池は「苦労や努力が報われた」という野球人生を好むそうだ。マリナーズでの3年間はパッとしなかったが、「数字以上の評価」を受けているのなら、東部地区のチームに移籍した方が良い。ロックアウト解除後、菊池の名前が急浮上してきそうだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年12月02日 11時00分
広島・鈴木のメジャー移籍、オファー殺到も交渉は難航? 夫人の意向も移籍先を左右か
契約が遅れるという、単純な話ではないようだ。広島・鈴木誠也外野手のメジャーリーグ各球団との交渉が暗礁に乗り上げてしまった。 >>広島・鈴木のメジャー流出に「悲観することではない」の声も FA交渉の行方も左右か、ファンが期待する最後の“置き土産”とは<< 米TV局NESNはMLB機構と選手会の新・労使協定の話し合いが決裂すれば、「鈴木は大きな影響を被る。大リーグ挑戦を遅らせるだけでは済まないかも」(11月30日/現地時間)とも報じていた。 「MLB機構と選手会が新・労使協定を結ぶため、話し合いを続けています。主な議案は、年俸調停、FA権取得年数、チーム総年俸に対する課徴金制度(贅沢税)の見直し、最低年俸の引き上げなどですが、ここまで対面しての話し合いは2度。2度とも30分で決裂しました」(米国人ライター) 鈴木はポスティング・システムを使って、米球界挑戦に向けて動き始めた。代理人を務めるジョエル・ウルフ氏によれば、「15球団が交渉を申し出た」とのこと。就職・転職活動に例えるなら、“売り手市場”だが、新・労使協定の話し合いが日本時間12月2日にまとまらなければ、MLB30球団は全ての業務を停止し、練習施設なども閉鎖するロックアウト状態に突入する。 「ロックアウトに突入すれば、鈴木との交渉もいったん停止となります。その停止された日数は、ポスティング・システムが定める30日間の交渉日数にはカウントしないとの申し合わせもされていましたが」(スポーツ紙記者) 交渉が遅れるだけではなく、“ロックアウトに突入の後遺症”も被ってしまいそうだ。 USAトゥデー、地元紙ジ・アスレチックなどによると、日本人を含む外国籍の選手は、就労ビザの取得も遅延する可能性も伝えていた。ロックアウトとなり、その後、新・労使協定が結ばれたとしても、鈴木はチーム合流が遅れてしまうだろう。 広島球団の関係者によれば、「鈴木はロックアウト突入も覚悟していた」という。駆け込みで交渉をまとめることはなさそうだが、米球団選出のポイントは意外なところにあった。「優勝争いのできるチームを希望している」との情報も交錯しているが、 「メジャー各球団はピーアール映像やプレゼン資料などを作成しています。すでに複数球団とオンラインで質疑応答もされたそうです。でも、主に質問しているのは夫人の畠山愛理さんの方です」(関係者) と“女性優位”で進められているそうだ。 もっとも、夫人が質問しているのは、住宅のことや物価、治安などの生活環境、球団内の家族サークルのことで、野球のことには口を挟んでいないそうだが…。 「球団業務は止まりますが、見方を変えれば、各球団とも『考え直す時間』ができるわけです。オンラインによる質疑で鈴木側が求めているものが分かったので、提示する条件、年俸額を上乗せしてくるかもしれません」(前出・米国人ライター) 鈴木はさらに悩み、決められなくなりそうだ。しかし、好条件で迎えられれば、その分、ファンの眼も厳しくなる。新生活のことは夫人に任せ、チーム合流と練習施設の確保を一番に考えるべきだろう。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年11月18日 11時05分
広島・鈴木、米球界がMVP級打者と高評価? グラウンド内外でルール変更も新天地探しには問題ナシか
広島・鈴木誠也外野手が、いよいよ米球界に挑戦する。 >>広島・鈴木のメジャー流出に「悲観することではない」の声も FA交渉の行方も左右か、ファンが期待する最後の“置き土産”とは<< 今オフのポスティングシステムに関する特例事項が、NPB各球団に報告された。同制度を活用した選手がメジャーリーグ各球団と交渉できるのは、通知された翌日から30日間だけ。しかし、今オフのMLBは選手会との労使協定の話し合いが控えている。仮にその話し合いが決裂した場合、米球団は全ての業務をストップさせるかもしれない。 そうなった場合に備えて、「球団業務がストップしたら、その間の日数はカウントしないことにしよう」との申し出がMLBからあり、NPBもそれを了承したというわけだ。 「労使協定を気にせず、時間をかけてしっかり交渉できるので、鈴木にとっては本当に良かったと思います」 セ・リーグ某球団スタッフがそう言う。 「鈴木の米球界挑戦を応援している」、そんな印象も受けた。 「鈴木をマイク・トラウトに重ねて見る声も出始めました。高く評価されていることは間違いありません」(米国人ライター) マイク・トラウトとはエンゼルス・大谷翔平の同僚で、MVPに3度も選ばれた超一流のスラッガーだ。 鈴木をそこまで成長させたのは、個人、全体ともに練習量の多い広島球団の環境も大きい。しかし、鈴木の「個人練習」はちょっと独特なものがある。 夜間も、個人で素振りをする。ここまでなら、他のプロ野球選手と同じだが、鈴木は照明をつけないのだ。その方が集中できるからだという。 こうした鈴木を巡る特例措置の一報に合わせるかのように、中日・立浪和義監督が興味深い話をしていた。 立浪監督は取材記者団との雑談の中で、選手たちのオフの過ごし方について持論を述べた。 「巧くなる選手、レギュラーを獲る選手は自分の課題と向き合える」 「一人で何でもできますから。素振りも、トレーニングも、ランニングも。キャッチボールだって相手さえ見つければ」 一人になる時間をどう過ごすかが、重要だというわけだ。 「鈴木は真っ暗な中で素振りをしながら、バットが空を切る音で自身の好不調を測り、試合でイメージ通りのバッティングができなかった時の理由を考えたりしているようです。対戦した投手の変化球を思い出しながら、素振りをしたり」(関係者) 鈴木が米球界からも高く評価されるようになったのは、「一人の時間」を有効に使ってきたからだとも言えなくはない。 前出の米国人ライターが今オフの米FA市場について、こう予想していた。 「労使協定の話し合いですが、ナ・リーグも来季からDH制を採用することも決まりそうです。そうなると、鈴木のように走攻守の3拍子揃った選手よりも、『打つだけ』の選手が先に交渉をまとめていく可能性もあります」 焦らず、じっくりと相手球団の出した条件を熟考する必要がありそうだ。 代理人任せにし、後に生活環境で苦労した選手も過去にいた。昨年の巨人・菅野のように考えすぎて決断できなかったケースもある。一人の時間を有効に使える鈴木は、何を基準に移籍先を決めるのだろうか。(スポーツライター・飯山満)
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