中日
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スポーツ 2020年06月30日 20時15分
元中日・森野氏、高橋に打点量産を期待も賛否 「大島とくっつけるぐらいしないと」ファン同士で議論が勃発
元中日で野球解説者の森野将彦氏が、29日放送の『ドラゴンズステーション』(東海ラジオ)に生出演。番組内での発言をきっかけに、ネット上の中日ファンの間で議論が巻き起こっている。 >>元中日助っ人、無報酬でNPB復帰? MLB移籍から8年の今なぜ、“後輩ルート”の売り込みもあるか<< 今回の番組内で森野氏は、自身が思う今シーズンのキーマンとなる中日選手を紹介。開幕から9試合が終了した28日終了時点で「.389・1本・5打点・14安打」と好成績を残している高橋周平の名を挙げ、成績や好調の理由について語った。 議論のきっかけとなったのは、高橋に期待する役割についての発言。森野氏はここまでの高橋が四球2個と、あまり球を選んでいない中でもヒットを打てている点に着目。「四球は2個なので少し少ないがヒットは出てるので、今は打って走者を返すことに専念してほしい」、「(現在の)打点は5だけどまだまだ上げてほしい」と、塁上の走者を返すポイントゲッターとしての役割を期待した。 この森野氏の発言を受け、ネット上には「開幕からずっとヒットが出てるから得点圏だと見てて安心感がある」、「今のチームでは一番状態がいいから、無理やり繋ごうとせずに『俺が決める』って気持ちでバットを振っていってほしいね」、「高橋が出た走者を確実に返せればチーム状況も好転するだろうから期待したい」といった賛同の声が多数寄せられている。 一方、「前の打者が打たないから無理、現状は高橋だけが打っても意味ない状況」、「平田やビシエドのバットが湿ってるから、走者無しで高橋って場面も多いしなあ」、「今上位で打ってるのは大島ぐらいだからキツイ、高橋の打順上げて大島とくっつけるぐらいしないと打点は伸びない」といった否定的なコメントも複数見受けられるなど議論が飛び交っている。 「今シーズンの高橋は6月25日・対DeNA戦で3番を務めた以外は全て5番でスタメン起用されていますが、高橋の前を打つ1~4番を見ると主に1、2番を打つ大島洋平(.306)を除いては打率1~2割台。近年上位打線に定着している平田良介(.179)や絶対的4番であるビシエド(.237)が低調なため、走者をためて高橋に回す状況をなかなか作れていません。高橋の得点圏打率はちょうど5割と高い数字になっているため、状況さえ作れれば打点が伸びることは濃厚。そのため、高橋の打順を5番から3番に上げ、さらに出塁が期待できる大島を2番に据えるなどテコ入れをしないと打点は伸びないと考えているファンは多いようです」(野球ライター) 28日終了時点で「3勝6敗・勝率.333」の5位に沈む中日は、チーム得点数もリーグ5位(28得点)と得点力不足に苦しんでいる。高橋は本日30日の対阪神戦でも5番に入っているが、このまま打点、チーム得点が伸びなければ打順を上位に移動させるのも一手なのかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年06月30日 11時50分
元中日助っ人、無報酬でNPB復帰? MLB移籍から8年の今なぜ、“後輩ルート”の売り込みもあるか
元中日のエースがNPBで“無給登板”してくれるかもしれない。 NPB時代の2009年に最優秀防御率のタイトルを獲得した左腕、チェン・ウェイン投手がマリナーズからマイナー契約を解除された。これを受けて、古巣中日の加藤宏幸球団代表が報道陣に囲まれた(6月29日)。チェンの解雇をすでに知らされていたようだったが、獲得については、「普通に考えると…」と言葉を濁した。 「昨年11月、チェンはメジャーの試合出場が前提となる40人枠から外されました。事実上の解雇です。その時、中日は調査をしていたんです。その時点で獲らなかったのだから、今回もないと思いますよ」(中日OBのプロ野球解説者) NPB事務局の関係者がこう続ける。 「チェンの代理人はスコット・ボラス氏です。ボラス氏は自身の抱える『所属球団未定の選手』や、日本球界が興味を示せば動く可能性の高い選手のリストを持って、各球団に売り込みをしていました。5月から6月上旬の話で、そのリストの中にチェンの名前がありました」 チェンは34歳。まだ老け込む年齢ではない。40人枠を外された昨年11月時点もそうだったが、NPBが獲得に慎重な理由は、主に2つ。一つは16年以降の不振の原因でもある左肘の故障。本当に完治しているのかどうか、疑いの目を向けられているからだ。しかし、それ以上に厄介なのが、チェンの複雑な契約だ。 4年間在籍し、チェンを40人枠から外したマーリンズの地元紙「マイアミ・ヘラルド」が、こんな痛烈な記事を掲載していた。<チェンが今季、現役選手のメジャー最高給選手となる可能性が出ている> どういう意味かと言うと、チェンは16年にマーリンズと5年総額8000万ドル(約86億円)の大型契約を結んだ(他に出来高)。しかし、左肘の故障で不振が続き、2019年オフに40人枠から外され、事実上の解雇となった。その5年契約だが、2年目の17年オフに「契約を継続するかどうか?」をチェン自身が判断するオプトアウト権があり、契約続行となった。 そのため、マーリンズは5年契約が終了する2020年までチェンに年俸を払い続ける義務が生じた。つまり、マーリンズは5年契約の最終年である今季も、残りの2200万ドル(約22億6500万円)を支払わなければならないのだ。 「メジャーリーグと選手会は試合数が激減したため、契約した年俸の減額幅を巡って交渉を続けました。チェンは40人に入っていたメジャーリーガーではないので、減額交渉の対象外です。チェンは20年2月にマリナーズとマイナー契約を交わしました。マリナーズからの年俸は約56万ドル。手っ取り早く言えば、チェンは今年、マーリンズとマリナーズの両方から年俸をもらえたんです」(米国人ライター) チェンと契約したら、このマーリンズとの契約を引き継ぐような事態にならないかという警戒もある。マリナーズがマーリンズとは別に契約を交わした経緯を調べ直さなければならない。中日が獲得に慎重なのは、この辺に理由がありそうだ。 また、チェンは同じ台湾出身でNPBに所属する宋家豪(東北楽天)やチェン・グァンユウ(千葉ロッテ)を自主トレに誘うなどし、可愛がってきた。古巣帰還がダメなら、後輩ルートで売り込みをかけ、「マーリンズからたくさん給料をもらうから、今季の年俸はいらないよ」なんて言うかもしれない。タダなら、獲るか? 左肘が完治しているとすれば、確実に戦力になのだが…。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年06月29日 20時30分
広島対中日戦、死球の応酬で警告試合に「何当てとんじゃボケコラァ!」 一触即発の険悪ムードにファンもピリピリ
28日に行われた広島対中日の一戦。同戦で勃発した死球禍が、ネット上のプロ野球ファンの間で物議を醸している。 事の発端となったのは、広島先発・森下暢仁が6回裏に与えた死球。この回、森下は1死二塁のピンチを招くと、迎えた中日・大島洋平に投じた初球が大島の背中に直撃。森下がすぐに帽子を取り謝罪の意を示す中、大島は苦悶の表情を浮かべながら一塁へと歩いて行った。 すると、直後の7回表に中日の2番手・三ツ間卓也が、1死で迎えた広島・會澤翼の左ひじに初球をぶつけてしまう。會澤は一瞬三ツ間をにらみつけたが、三ツ間がすぐに帽子を取り謝罪したため向き直り一塁へ。しかし、死球を受けた會澤が一塁に歩く間、広島ベンチからは「やってんぞオーイ!」、「何当てとんじゃボケコラァ!」といったヤジが飛ばされた。 相次ぐ死球を受け審判団は報復合戦につながる恐れがあるとして、會澤への死球直後に両リーグ通じて今シーズン初となる警告試合を宣告。これ以降死球を当てた投手は問答無用で退場になるという状況になったが、幸いにもその後死球は出ず試合は「10-3」で広島の勝利に終わった。 死球の応酬が展開された今回の試合を受け、ネット上には「わざとじゃないとは思うけど、大島の背中にモロに当てたのはイラっとした」、「會澤は防具に当たったからまだよかったけど、脇腹に当たって骨折とかしてたらどうするつもりなんだ」、「お互いに死球当てて警告試合っていうのはちょっとダメだな、勝っても負けても後味悪い」、「今日も含めて今年は死球が多い、大怪我や乱闘に繋がらなければいいが…」といった反応が多数寄せられている。 同時に、「ヤジで重圧かけたいのは分かるけど品が無さすぎる、ヤジって言うより恫喝に聞こえる」、「広島側が先に当てたくせによくあんなヤジ飛ばせたな」、「あれぐらいのヤジはどのチームでもあるだろ、黙ったままだと『当ててもいい』って思われる危険もあるし」といった、広島ベンチのヤジに対するコメントも複数見受けられた。 今年は6月2日~16日にかけ行われた練習試合で、全68試合で計44個もの死球が続出。19日の開幕後も28日までの全54試合で計38個の死球が記録されており、巨人・小林誠司が21日・対阪神戦で死球を受け左尺骨を骨折するなど重傷者も出ている。今回の試合のように死球を巡り選手・ファンがピリつく状況は、今後も少なからず起こってしまうのかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年06月25日 18時30分
中日・阿部に「酷すぎる」ファン激怒 勝敗に響いた判断ミス、与田監督も「カバーしてあげないと」と嘆き
24日に行われた中日対DeNAの一戦。この試合に「6番・二塁」で先発出場した中日・阿部寿樹のプレーが、ネット上のプロ野球ファンの間で物議を醸している。 >>巨人・日本ハムが優勝候補筆頭に? “延長10回打ち切り”の今シーズン、引き分けがペナントの行方を左右か<< 「2-0」と中日2点リードで迎えた2回裏。中日はこの回先発・山本拓実が1点を失いなおも1死一、三塁というピンチを招くも、打席に入ったDeNA先発・井納翔一をボテボテの投手ゴロに。この場面で中日守備陣は一塁、三塁が本塁アウト狙いの前進守備、二塁、遊撃がゲッツー狙いの中間守備というシフトを敷いていたが、打球を捕った山本はゲッツーを狙い二塁へと送球した。 ところが、二塁手の阿部は打球に反応し斜め前に前進していたため、山本の送球を受け懸命に戻ろうとするも二塁ベースを踏むことができず。その後一塁に送球し打者走者の井納はアウトにするも、この間に三塁ランナーの生還を許し同点に追いつかれてしまった。 中日はその後5回裏に山本が梶谷隆幸に勝ち越しのソロホームランを浴びると、最後まで追いつけないまま「3-2」で敗北。ミスで献上した1点が、勝敗に響く形となってしまった。 今回のプレーを受け、ネット上には「判断誤ってベース踏めないのは酷すぎる」、「打球につられて前にいったのが元凶、守備体形からいえば前進する必要は無かった」、「投手から見て右方向に転がったから、遊撃の京田(陽太)が前進するなら分かる。でも反対方向の阿部が前進するのはミスとしか思えない」といった反応が多数寄せられている。 一方、「焦って早く投げすぎた山本も悪い」、「一呼吸置いて投げたら普通にゲッツーだっただろ」、「併殺を狙うより三塁ランナーをアウトにした方が良かったのでは?」といった、山本に対する疑問の声も複数見受けられた。 「今回の場面は安易に前進した阿部の責任が最も大きいとの見方が優勢ですが、山本の送球を阿部が捕球した時点では一塁ランナーはまだアンツーカーにも差しかかっておらず、打者の井納も本塁・一塁間の中間にしか到達していませんでした。そのため、山本は阿部がベースカバーに入るのを一呼吸待って送球しても、ゲッツーは十分に取れていたのではと考えるファンは少なくないようです。また、井納が打球を放った瞬間に三塁ランナーはスタートを切っていたため、山本は二塁に送球せずそのまま三塁ランナーを追い、三塁・本塁間で挟殺を狙うのも一手だったといえるでしょう」(野球ライター) 試合後の報道では、与田剛監督が今回の場面について「(山本は)もうちょっとワンテンポ置いてあげるとか、阿部も何とかカバーしてあげないといけなかった」と語ったことが伝えられている。山本が昨シーズンまでのプロ2年間で通算10試合しか一軍登板の経験がなかったこと、阿部が24日の試合でも走塁ミスを犯すなどプレー面で精彩を欠いていることが絡んで起こったともいえる今回の連携ミスだが、阿部、山本の両名は、今回の場面を今後の教訓とすることができるだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年06月22日 11時40分
実況席からの情報漏れ問題、甲子園は更にひどいことになる? 改修工事での“現状維持”が仇となるか
無観客だから、起きてしまったのだろう。それだけではない。甲子園球場だったら“筒抜け”になっていたかもしれない。 6月21日、神宮球場で東京ヤクルト対中日の一戦が行われた。9回表、中日の攻撃が始まる前、与田剛監督がバックネット後方にある放送ブースから「捕手の構えるコースや球種の指摘が聞こえる」と審判団に伝えたのは、既報通り。試合後に改めて確認がされ、各球場に注意し、何かしらの対応を取ってもらうことになったが、こんな“悲鳴”も聞こえてきた。 「甲子園球場だったら、実況アナウンサーと解説者のやり取りが全部聞こえるかもしれない…」 神宮、甲子園球場。学生野球のメッカでもある。両球場ともバックネット後方のスタンド席の中に放送ブースが組み込まれている。 「神宮球場は一階席と二階席の間です。スタンドに観客がいる時は、実況アナウンスがグラウンドに聞こえるなんてことはありませんでした。放送席に窓はありませんが」(スポーツ紙記者) スタンド席の一部、つまり、グラウンドに近い個所に放送ブースが設けられたのは、学生野球の熱狂をより伝えやすいするためでもある。 甲子園球場の放送ブースには“ウラ”があるのだ。同球場は2007年から3年を掛け、大型改修工事が行われた。その際、ネット裏のスタンド内にあった放送席、記者席を移動させるという情報も駆け巡ったが、“現状維持”となった。 「神宮球場はボックスのように仕切られているのでまだマシです。他球場の記者席は専用の部屋があって、そこが記者室として使われています。」(前出・同) 甲子園球場はスタンド席の一部が“記者席”となっているのだ。 甲子園球場を本拠地とする阪神の球団スタッフがこう言う。 「大型改修工事の際、他球場のように放送ブースの全ボックス化と、記者席を球場の屋内に移動させる話があったのは本当です。でも、実現されませんでした。いや、できなかったんです」 その理由というのが、ちょっと驚きだ。甲子園球場、つまり、高校野球を担当する取材陣から「高校生が猛暑の中、汗と涙を流している時に、ワタシたちが冷暖房のある部屋にいるなんて、申し訳ない」なる申し出がされたのだ。 メディア用に提供された控え室はある。また、NHKの高校野球中継ではバックネット後方にあるボックス型の放送ブースが使用されている。実況中継、取材活動の全てがスタンドで行われているわけではないが、甲子園球場ならではの苦労はある。 阪神戦のテレビ放送は関西方面では欠かすことができない。そのため、大阪方面で活躍しているプロ野球解説者は、虎ファンの大声援の中で試合分析をしなければならない。その苦労を聞くと、一方の耳に挿したイヤホンがなければ、隣に座った実況アナウンサーとの会話も成立しないほどだという。 神宮球場の放送ブースでの会話が聞こえるとなれば、甲子園球場のスタンド内の放送席は筒抜けだろう。矢野阪神は連敗スタートとなった。甲子園に帰還するのは7月7日だが、試合中、解説者たちの“チーム批判”が聞こえるなんてことにならなければいいのだが…。
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スポーツ 2020年06月21日 11時00分
巨人・日本ハムが優勝候補筆頭に? “延長10回打ち切り”の今シーズン、引き分けがペナントの行方を左右か
約3カ月の延期を経て、6月19日に遂に開幕した今シーズンのプロ野球。通常の143試合制とは違い120試合制で行われるため、優勝争いにも大きな影響がもたらされることが予想されている。 >>阪神の出来次第でDeNA独走に?大黒柱の“左アレルギー”、巨人との開幕3連戦で克服できるか<< 試合数削減と同じく、多くのファンがペナントの行方を左右すると見ている要素は他にもある。その1つが6月10日に決定された“延長10回打ち切り”。通常なら延長は最長12回裏まで行われるが、今シーズンは過密日程による影響を加味し最長10回裏までに。これにより引き分けが増えることが濃厚となったが、プロ野球では「勝利数÷引き分けを除いた試合数」で算出される勝率で順位が決まるため、「引き分けの多さが順位を左右するのでは?」と予想するファンは多い。 引き分けが多ければその分、分母の試合数が減るため、場合によっては勝利数が少ないチームが多いチームを勝率で上回るケースが生まれることも想定される。今から約40年前のシーズンには、この想定が現実となった。 1982年のセ・リーグ。この年は6月まで巨人と広島が優勝争いを展開していたが、7月以降に広島が急失速。その広島と入れ替わるように中日が巨人を猛追し、シーズン最終戦の勝利で巨人を逆転し8年ぶりのリーグ優勝を果たしたシーズンだった。 中日と巨人の勝敗を見ると、中日は「64勝47敗19分・勝率.577」、巨人は「66勝50敗14分・勝率.569」。勝利数は巨人の方が2つ多かったが、引き分けは中日の方が5つも多い。同年の中日の19引き分けはプロ野球記録を更新するほどの多さだったが、とにかく負けなかったことが最後の最後で功を奏した形となった。 同年は1970年代のオイルショックの影響で、試合時間が3時間20分を超えた場合は次の延長イニングに入らないという時間制限が設けられていた。中日の引き分け数がプロ野球記録の数字になったのもこのルールが理由だが、時間に関係なく10回までで強制的に延長戦終了となる今シーズンはこの年と同様か、もしくはそれ以上に引き分けが多くなる可能性はある。 となると、今シーズンは選手の働き以上に指揮官の采配が重要なシーズンになるといえる。もちろん、勝ちを重ねることが優勝への最大の近道ではあるが、勝ちにこだわり過ぎて無理に戦力をつぎ込むと過密日程を戦う中で首が回らなくなってしまう。延長戦を想定して勝ちにいくのか、それとも引き分けでもOKと考えるのか。各監督の手腕が問われることになるだろう。 以上を踏まえると、就任14年目の原辰徳監督が率いる巨人、就任9年目の栗山英樹監督が指揮を執る日本ハムなど、場数を踏んでいる監督を擁するチームは今シーズンを有利に戦えるかもしれない。逆に、就任1年目となる佐々岡真司監督の広島、高津臣吾監督のヤクルト、三木肇監督の楽天などは難しい戦いを迫られるのではないだろうか。 セ・リーグは11月7日、パ・リーグは11月6日まで試合が予定される今シーズン。120試合制、延長10回打ち切り、外国人枠1枠拡大など様々な特例ルールが設けられた中、最後に笑うチームは果たしてどのチームになるだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年06月18日 17時00分
元中日・川上氏が西武優勝を予想 キーマンは“ダルビッシュに似た”投手? 独自の見解に「1人だけで補うのは難しい」と疑問も
元中日で野球解説者の川上憲伸氏が、17日放送の『報道ステーション』(テレビ朝日系)にVTRでゲスト出演。番組内での発言が、ネット上のプロ野球ファンの間で話題となっている。 >>元中日・川上氏、高橋由伸氏を「接したらいかん」と無視? 星野監督も“話すな”と指示、ルーキー時代の敵対心を明かす<< 今回の放送には川上氏と元広島で野球解説者の前田智徳氏がゲスト出演。両名は今シーズンのパ・リーグの優勝争いを、「本命」、「対抗」、「大穴」の3つに分けてそれぞれ予想した。 話題となっているのは、川上氏が西武を優勝の本命として挙げた直後の発言。川上氏は「投手力さえ良ければ(優勝できる)」と本命と予想した理由を述べた上で、「今井(達也)がダルビッシュ(有/カブス)と似たようなフォームになって球速が上がっている。中盤以降は先発の柱となって活躍しそうな感じがする」とコメント。昨年の西武はチーム打率はリーグ1位(.265)ながらチーム防御率がリーグ最下位(4.35)と投手力が不安だったが、プロ4年目の先発・今井の台頭で投打共に隙のないチームになるのではと予想した。 川上氏の発言を受け、ネット上には「確かに今井は練習試合の時点で155キロマークするくらい球が速くなってる」、「練習試合では確か1、2点しかとられてなかったから、シーズンでも投手陣を牽引する存在になりそう」、「ダルは2ケタ勝利、防御率1点台が当たり前の投手だったけど、今井がそのレベルになったら多少打線が湿っても優勝は固そうだ」といった反応が多数寄せられている。 一方、「リーグ最低クラスの投手力を今井1人だけで補うのは難しくないか?」、「確かに今井は今のところよさそうだけど、他が微妙だから結果的に変わらない気がする」、「ニールやら高橋やらがボコボコに打たれてるから、今井1人が奮闘しても徒労に終わりそう」といった疑問の声も複数見受けられた。 「昨シーズン7勝を挙げブレークの兆しを見せた今井は、6月2日から16日まで行われた練習試合で『2登板・8回1失点・防御率1.13』と好投。10日楽天戦では自己最速を更新する155キロをマークするなど好調ぶりを見せつけています。ただ、他の先発陣を見ると、昨季12勝のニールが『2登板・10回11失点・防御率9.90』、10勝の高橋光成も『2登板・10回12失点・防御率10.80』と絶不調。そのため、川上氏の発言に対し、『今井1人だけがブレークしても劇的な変化はない』と考えるファンも多いようです」(野球ライター) 今シーズンリーグ優勝を果たせば、球団では1992年以来のリーグ3連覇(チームはその後1994年まで5連覇)となる西武。偉業の実現に向けては、今井だけでなく松本航(昨シーズン7勝)、本田圭佑(同6勝)といった他の先発の働きも必要と考えるファンも少なくないようだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年06月18日 06時30分
中日打者がサヨナラ弾も、走塁中に膝から崩れ落ちる! まさかの原因に星野監督も困惑? 史上初の“代走サヨナラホームイン”
新型コロナウイルスによる3カ月の開幕延期を経て、6月19日に遂に開幕する今シーズンのプロ野球。開幕が3カ月延期されたことで調整に狂いが生じたことや、開幕後も毎週6連戦、場合によっては9連戦という過密日程が組まれていることにより、選手の怪我が多くなるのではと危惧されている。 >>巨人、開幕ローテ確実の戸郷に黄信号? 「どこかが壊れやしないか」堀内元監督が“アーム投げ”を危惧、大手術に迫られた選手も<< もちろん、各球団は選手の故障が発生しないよう注意を払ってはいるが、それでも試合中に突発的な怪我が起こることはある。今から約30年前のこの時期には、誰も予想していなかった中で選手が怪我を負った試合がある。 1991年6月18日、ナゴヤ球場で行われた中日対大洋の一戦。試合は大洋が9回表終了時点で「6-4」とリードしていたが、その裏中日は大豊泰昭、中村武志が2者連続ホームランを放ち土壇場で同点に。その勢いのまま突入した延長10回裏、彦野利勝がサヨナラホームランを放ち劇的な勝利を収めた。 敗色濃厚からの逆転劇にスタンドは大歓声。ところが、ヒーローとなった彦野が一塁ベースを回ったあたりで膝から崩れ落ちるように転倒。右ひざを押さえたまま立ち上がれなくなり、球場は一転して騒然となった。 予想外の事態を受けた審判は、公認野球規則に記載されている「1個またはそれ以上の安全進塁権が認められた場合、走者が不慮の事故のために、その安全進塁権を行使することができなくなったときは、その場から控えのプレーヤーに代走させることができる」という規則に準じ、中日・星野仙一監督に代走を要請。星野監督は控えの山口幸司を代走に送り、山口がベースを一周したことでようやく得点が認められることになった。 プロ野球では史上初となる“代走サヨナラホームイン”という出来事を招いた彦野だが、その理由については試合後の報道で判明する。彦野が放った本塁打は左翼フェンスをギリギリで超えるライナー性の当たりだったが、打球が届かないことを想定した彦野は全力疾走。それがあだとなり、もともと古傷を抱えていた右ひざを痛めてしまったという。 怪我の程度については、「2、3日もあれば大丈夫」と報道陣に語った彦野。しかし、その後病院で検査を受けたところ、右ひざのねんざで3週間の加療が必要と診断されてしまう。さらに、同戦から半月後に受けた精密検査で、右ひざの靭帯が断裂していることが判明。古傷と関係があったのかは定かではないが、「2、3日」と思っていた負傷が全治3カ月を要する大怪我となり、彦野はその後のシーズンを棒に振ることになってしまった。 彦野は怪我の影響もあり1992、93年と2年連続で不振に苦しむが、94年に「.284・6本・49打点・103安打」と復活しカムバック賞を受賞。その後は98年までプレーし同年限りで現役を引退した。引退後は55歳となった現在に至るまで野球解説者として活動しており、2012年から13年にかけては中日で一軍、二軍打撃コーチを歴任している。 日本のプロ野球より一足早く5月5日に開幕した韓国プロ野球では、開幕直後に肉離れを発症する選手が続出したことが伝えられている。ようやく迎えた開幕に選手が張り切り過ぎたことが理由ともされているが、予期せぬ怪我を防ぐためには熱くなり過ぎずに冷静にプレーすることも重要な要素となりそうだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年06月16日 19時30分
「やってられるかボケェ!」 元楽天・田尾監督、元中日・星野監督のチームに怒り爆発“絶叫エピソード”を明かす
元楽天監督で現在は沖縄のプロ球団・琉球のシニアディレクター兼打撃総合コーチを務める田尾安志氏が、15日に自身の公式ユーチューブチャンネルに動画を投稿。現役時代に中日(1969-1982)で活躍し、引退後は中日(1987-2001)、阪神(2002-2003)、楽天(2011-2014)の3球団で監督を務めた故・星野仙一さんについて言及した。 本動画で田尾氏は元広島で野球解説者の岡義朗氏、元阪神で野球解説者の藪恵壹氏と共に、「プロ野球界で一番怖かった人」をテーマにトーク。話の中で田尾氏は星野さんの名を挙げた。 >>顔面変形、審判暴行...昔はもっと強烈だったプロ野球監督の“鉄拳制裁”<< 1976年から1982年にかけて選手時代の星野さんと共に中日でプレーした田尾氏は、「星さんが開幕(戦)で投げてて途中で代えられた時、ベンチに戻るなり湯飲みを投げ割って『うわあ…怖いなあ…』と思った」と自身の体験談を披露。これ以外にも、当時は怒ると球場内通路のドアやベンチ内の扇風機をしばしば殴ったり蹴ったりしていたことを明かした。 田尾氏の話を受けた藪氏は、星野さんは阪神監督時代にも怒るとベンチ内で自身の前の座席を蹴り上げていたと振り返った。一方、岡氏は自身が阪神でコーチを務めていた際に見聞きした中日監督時代の星野さんのエピソードを披露した。 具体的な日時は明かしていないが、ある試合で岡氏が三塁コーチャーを務めていたところ、自身の目の前を星野さんが「こんな弱いチームでやっとられるかボケェ!」と怒り心頭で通り過ぎていったことがあるという。 また、別の試合では星野さんの命を受けた中日バッテリーが阪神・岡田彰布(元阪神・オリックス監督)への死球を画策するも失敗。翌日の試合前練習で2人の姿がないことを不審に思った岡氏が中日スタッフに尋ねると、スタッフは「当てなかったから(2人とも)二軍に落ちました」と星野さんの逆鱗に触れたことが理由と答えたという。 血気盛んなエピソードが次々に飛び出した星野さんに対し、田尾氏はプロ入り前は「こんなおっさんが(なんで)試合の時にあんなにカッカするんだ」と疑問に思っていたとのこと。ただ、プロ入り後は「(プロでは)1つ勝つ、1つ負けるってこんなに大きなことなのか」と星野さんの怒りは勝利への執念によるものだったことに気付いたといい、岡氏、藪氏も共に同調するようにうなずいていた。 今回の動画を受け、動画のコメント欄やネット上には「楽天監督時代は結構穏やかな印象だったけど、その前はそんなに血気盛んだったのか」、「死球当てれなかった選手を即二軍落ちって凄いな、今の時代ならパワハラとか言われそう」、「中日監督時代は鉄拳制裁も日常茶飯事だったって言われてたな」、「それだけ1つの勝利に心血を注いでた監督だった、ここまで熱気のある監督はもうしばらく出てこないだろう」といった反応が多数寄せられている。 「今の若い世代には穏やかな表情が多かった楽天監督時代のイメージしかないかもしれませんが、星野さんは現役のころから中日・阪神監督時代にかけては“燃える男”、“闘将”などと呼ばれたほどの激情家。自身が納得のいかないプレーをした選手には、鉄拳制裁も辞さないほど厳しい監督でした。ただ、これらの行動は全て試合で勝つための行動で、過去に受けたインタビューの中では『俺のプレッシャーに負けるような奴がここぞの時に踏ん張れるか』との思いで選手を叱咤激励していたと語っています」(野球ライター) 中日(1988,1999)、阪神(2003)、楽天(2013)を全てリーグ優勝に導き、楽天では球団史上初の日本一も成し遂げた星野さん。球界を彩った名監督の情熱的な姿は、元同僚たちの心に今も強く残っているようだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について田尾安志氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCujKx9MOD0zja02WXkDAwwA
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スポーツ 2020年06月15日 17時00分
中日・梅津のクリーンヒットがライトゴロに! 思わぬ珍プレーで勝利をふいに、本人も“小学生以来”と嘆き?
14日に行われた中日対DeNAの練習試合。この試合で飛び出したプレーが、ネット上のプロ野球ファンの間で話題となっている。 >>カネやん、「血も涙もない」?『珍プレー・好プレー大賞』にも登場、倒れた選手の額を蹴飛ばした伝説の大乱闘劇<< 注目を集めたのは、「0-1」と中日1点ビハインドの2回裏に飛び出たプレー。この回2死一、二塁と同点・逆転のチャンスを作った中日は、ここで投手・梅津晃大が打席に。梅津が7球目を痛烈にライト前に弾き返し、チャンスはさらに拡大したと思われた。 しかし、前進守備を敷いていたDeNA・乙坂智は打球を捕ると一塁に素早く返球し、一塁・ロペスもショートバウンドとなった返球を、体を倒れ込ませながら好捕。梅津は一塁へ全力疾走するも間に合わずライトゴロでアウトとなり、3アウトでチャンスを逃すまさかの結果となった。 「2-2」で両軍引き分けという試合結果以上に話題を呼んでいる今回のプレー。ネット上には「ヒットと思ったらライトゴロか、これは珍しいプレーが出たな」、「梅津は怠慢走塁してた訳じゃないし、打球がもう少し弱ければヒットになってただろうな」、「乙坂もよく恐れずにライトゴロ狙いに行ったな、逸れれば一発で同点なのに」、「これは『ライトゴロにできる』と瞬時に判断した乙坂のファインプレー、梅津は不運だったって割り切るしかないな」、「梅津、乙坂、ロペスがそれぞれ全力でプレーした結果だね、開幕後もこんなプレーを1つでも多く見たいな」といった反応が多数寄せられている。 「プロ野球の試合では投手が打席に入った際に守備側が前進守備を敷くことが多いため、ヒット性の当たりを放った投手が外野ゴロに打ち取られてしまうことはしばしばあります。ただ、いくら前進守備といっても打球が弱ければ一塁への返球は間に合わないため、今回のプレーは梅津が球をきれいに捉え過ぎたため起こった珍しいプレーといえるでしょう。また、今回の場面は得点圏にランナーがいたため、外野手は失点を防ぐために本塁に投げるのがセオリー。送球がそれれば2死満塁、あるいは同点となってなおも2死一、三塁という危険も想定される中、乙坂がリスク覚悟で一塁に返球した点も珍しいといえます」(野球ライター) 試合後の報道によると、梅津はライトゴロを打ったのは小学生以来と明かした上で、「何とか打てたけど恥ずかしい」と語ったとのこと。ただ、本職の投球では5回1失点とライトゴロを引きずることなく好投し、プロ2年目・23歳にして自身初の開幕ローテ入りを決定的にしている。文 / 柴田雅人
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