プロ野球
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スポーツ 2023年02月28日 11時00分
侍ジャパン・鈴木誠也、WBCだけでなくシーズン開幕戦も厳しい? 栗山監督は近本らを代役に検討か
窮地の侍ジャパンを救うのは“新庄エッセンス”? それとも、左バッターの増員か…。 2月28日(現地時間27日)、カブスのデビッド・ロス監督が会見に応じ、左脇腹を痛めた鈴木誠也外野手のワールド・ベースボール・クラシック(以下=WBC)の出場可否について説明した。 >>大谷翔平、開幕前に同僚を一喝?「優勝できるわけない」 球界OBも驚愕、栗山監督が明かした日本ハム時代の裏話が話題<< 結論は先送り。だが、前日にMRI検査も行っており、その診断書を見るため、チームドクターもキャンプ地・アリゾナに呼び寄せたという。 「チームドクターがキャンプ地に呼び出されるなんて、異例なこと。鈴木は『5年総額8500万ドル』(約111億円)の大型契約を結ぶ球団の至宝ですが」(米国人ライター) ロス監督はWBC出場の可否を聞き出そうとする日本メディアに「まだ分からない」と繰り返していた。 しかし、米国記者の次の質問に言葉を詰まらせたそうだ。 「開幕戦には間に合うのか?」 ロス監督は「(チームドクターが)診断を検証してから」と答えたものの、前出の米国人ライターによれば、会見場には、WBC、MLB開幕戦ともに「欠場濃厚」の雰囲気が漂っていたという。 “鈴木重傷”の知らせは、侍ジャパンの栗山英樹監督にも当然届いている。予備登録メンバーとされる阪神・近本光司、広島・西川龍馬の両外野手が代理候補に挙がっているとの一報もあったが、侍ジャパンの関係者はこんなことを話していた。 「可能なら、右バッターが良いんだけど…。栗山監督は攻守ともに鈴木を中心に考えていました。東京五輪で4番を務めたのは鈴木です。『中堅・ヌートバー、右翼・鈴木』の布陣を理想としていたのは、鈴木の強肩を買ってのこと」 代理候補の近本、西川は左バッターだ。侍ジャパンのスタッフによれば、「第3の候補」として検討されている右打者は、昨季のパ・リーグ首位打者の日本ハム・松本剛外野手だという。 「松本は新庄監督のもとでブレイクしましたが、栗山監督は日本ハム指揮官時代からその才能を高く評価していました」(前出・関係者) 侍ジャパンはカブス側からの正式連絡を待って、代理選手の選出に入るという。しかし、最悪の事態に備えていたのは明白だ。「鈴木負傷」の一報が栗山監督のもとに届いたのは、26日のソフトバンクとの壮行試合前。前日のスタメン・中堅は守備重視で周東佑京外野手だったが、近藤健介外野手に入れ替えている。周東は走塁面でもチームの貢献していたが、打撃優先のオーダーに変えたのだ。 「鈴木の負傷が発覚した25日なんですが(現地時間)、同日はSFジャイアンツとのオープン戦が予定されていました。打撃ケージに入って10球も打たないうちに顔をしかめ、打撃投手やチームメイトが慌てて駆け寄っていきました。数日前から違和感があり、無理をしていたのではないか、と」(前出・米国人ライター) WBCは3月開催のため、出場選手たちはオフ返上でのハイペース調整となる。その影響による故障者の続出はかねてから指摘されてきた。脇腹の故障は長引くという。鈴木の負傷に頭を抱えているのは、栗山監督だけではないようだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2023年02月27日 20時30分
巨人戦、球審の三振コールに「ふざけてるのか」と批判 投手はズッコケ打者も呆然、物議醸すジェスチャーは昨季にも
26日に行われ、巨人が「4-1」で勝利したオープン戦・DeNA戦。球審を務めた岩下健吾審判の判定が物議を醸している。 問題となっているのは、「1-0」と巨人1点リードの3回裏1死のこと。打席の巨人・門脇誠は、DeNA先発・上茶谷大河がカウント「2-2」から投じた内角ストレートを見送る。この球は門脇から見て高さは右膝付近、コースもベース板の右端付近とかなり際どかったが、岩下球審は捕手の捕球から2秒ほど間を置いた後、右方向を向きながら左手握りこぶしをアッパーのように突き上げるジェスチャーで見逃し三振をコールした。 ただマウンド上の上茶谷は2秒、間が空いたことからボールだと思っていたのか、三振コールの直後に右膝をつきながら右手を地面につくなど判定にズッコケたような仕草を見せる。また、打者の門脇も「えっ?」というように岩下審判の方を振り向いていた。 >>巨人・坂本、審判の判定に不満爆発? 吉川も両手で頭抱え呆然、見逃し三振直後の態度に批判も<< 岩下審判の三振コールを受け、ネット上には「何だ今の審判、三振判定出すまで遅すぎるだろ」、「テンポの悪さに投手も打者も困惑してるじゃないか」、「その後のジェスチャーもふざけてるのかってくらい大げさだった」、「選手をバカにしてるって言われても文句言えないだろこれ」といった批判が寄せられた。 ファンからひんしゅくを買っている岩下審判だが、昨季9月11日・ヤクルト対DeNA戦ではコールの遅さでファンのみならずヤクルト・村上宗隆をイラつかせている。村上は同戦1回表2死二塁の打席で高さはベルト付近、コースはベース板の右端付近と際どい球を見送ったが、岩下審判は今回とほぼ同じ流れで三振をコール。これに、村上は岩下審判の方を振り向き数秒ほど凝視した後、三塁側の自軍ベンチ方向を見ながら険しい表情を浮かべるなどかなり不服そうな様子を見せた。 昨季、今回のケースはどちらもボールが際どいコースだったため、岩下審判はストライク、ボールを正確に判断するために一瞬、間をとった可能性はある。ただ、選手を刺激しかねない振る舞いだと不満を抱いたファンも多くいたようだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2023年02月27日 19時30分
日本ハム・清宮、ベンチ内での顔に「なんちゅう顔してんだ」驚きの声 OP戦序盤、得点直後に映った1シーンが話題
26日に行われ、日本ハムが「8-6」で勝利したオープン戦・阪神戦。「5番・指名打者」で先発したプロ6年目・23歳の清宮幸太郎が見せた表情が話題となっている。 注目が集まったのは、「0-3」と日本ハム3点ビハインドで迎えた1回裏無死のこと。日本ハムは先頭のドラ1・22歳の矢澤宏太が、阪神先発・西勇輝の初球に投じたシュートを強振。勢いよく伸びた打球は右翼ポール際に飛び込む先頭打者本塁打となった。 中継では矢澤が二塁を回ろうとしたところで日本ハムベンチの様子が映ったが、ほとんどの選手が笑顔を浮かべたり拍手をしたりと喜びを表す中、清宮はベンチ前の柵にもたれながら険しい表情で打球が飛んだ右翼方向を見つめる。また、この後ベンチに戻ってきた矢澤を選手・首脳陣総出で、ハイタッチで出迎える際もほとんど表情は崩さなかった。 >>日本ハム・清宮、敵打者に狙い打ちされイラッ?「感情にじみ出てる」代表戦中盤、守備中に見せた表情が話題<< この清宮の表情に、ネット上では「あれ? なんか清宮嬉しくなさそう?」、「今ベンチ映ったけど、清宮はなんちゅう顔してるんだ」、「せっかく後輩が1点返したのになんで不満げなのか」、「ベンチが沸く中1人だけ上の空だけどどうしたんだ」といった疑問の声が寄せられた。 「清宮はチームのOP戦初戦だった25日・楽天戦に『5番・一塁』で先発するも、1回裏2死二塁の第1打席は二ゴロ、4回裏1死の第2打席は空振り三振、6回裏無死満塁の第3打席は見逃し三振と結果を出せないまま7回表に交代。新庄剛志監督は第3打席の三振を『流れを呼び込めないポイントになった』と問題視して交代を命じたことが試合後に伝えられています。それでも同監督は二軍降格などにはせず26日も清宮を先発起用しましたが、清宮は前日の失敗を何とか取り返したいという気持ちが強いあまり、同僚のことまで頭が回っていなかった可能性もあるのでは」(野球ライター) 26日の清宮は6回裏1死で迎えた第3打席で、阪神4番手・ビーズリーが投じたインハイの直球を捉え右翼スタンドにたたき込んでいる。この日放った安打はこの一発のみだったが、試合後に取材に応じた新庄監督は「昨日の打席を切り替えてしっかり振るというね。うまく打ちました」と清宮を評価したことが伝えられている。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2023年02月27日 18時30分
DeNA、プロ4年目・蝦名が攻守にアピール中! 貴重な右の大砲が狙う飛躍
2月25、26日と、ベイスターズは沖縄でオープン戦に突入した。結果は1勝1敗と五分の星取りとなったが、2試合ともスタメン出場した蝦名達夫のアピールが光った。 25日は7番センターで出場し、3回にレフト前ヒットで出塁するとその後の得点につなげることに成功。5回にもレフトへ運び、マルチヒットをマーク。センターの守備でも果敢なダイビングキャッチを見せ“エビ反り成功”とネットを沸かせていた。 26日は3番ライトで出塁すると、4回にはセンター前ヒットを放ち、6回にもエラーで出塁。守備でもレーザービームでバックホームし、ランナーを見事に刺すなど連日攻守にわたってアピールを続けた。 プロ入り直後当時にアレックス・ラミレス監督から「下位の指名だがいいポテンシャルを持っているしパワーもある。佐野(恵太)と同じような“におい”を感じる」と高評価を与えられ、ルーキーイヤーから一軍キャンプに抜擢。しかし21年には代打で見逃し三振を連発するなど、足踏みしている印象が拭えなかった。 しかし昨年は5月6日に佐野のけがにより一軍に呼ばれると、5月は打率.308と好成績を残すことに成功。交流戦に入った5月31日に代打でヒットと盗塁でアピールすると、2日からの4試合はスタメンに抜擢。6月はホームラン1本を含む打率5割ジャストと好調をキープし、通算でも打率.364と急上昇した。結果的には61試合出場で打率.247、ホームラン3本とキャリアハイの成績を残した。フェニックスリーグではサードにも挑戦し、オフには藤田一也と自主トレを共にするなど自分を高め続け、しっかりとステップアップにつなげている。 昨年オフの現役ドラフトでは、同じ右の大砲・細川成也がドラゴンズに移籍。チームにとって日本人で似た選手は大田泰示しか見当たらない状況で、今年はチャンスも増えるとみる。 185センチと大型プレーヤーにもかかわらずバントは確実に決め、フォアボールもしっかりと選ぶなど器用な面も兼ね備える蝦名。「とにかく優しい」とチームメイトからも愛される好漢は、4年目の飛躍に向け地道にレギュラーを狙う。写真・取材・文 / 萩原孝弘
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スポーツ 2023年02月27日 11時00分
巨人・オコエ、外野レギュラー抜擢ある? 打率4割超と絶好調、原監督も高評価か
原巨人がオープン戦の初戦から3連勝。2月26日のDeNA戦の勝因は「新戦力」だ。 1点リードで迎えた4回、ブリンソンが左中間二塁打で出塁するなどし、満塁の好機を作った。それを打撃のオコエ瑠偉がクリーンヒットで1点を追加。5回にも松田宣浩が左中間三塁打を放って試合を決定づけた。躊躇なく三塁まで走った脚力は、年齢を感じさせなかった。 >>巨人・岡田、球団OBを食堂スタッフと間違える? 高木氏もドン引き、大久保コーチが暴露した“天然”エピソードが物議<< しかし、ネット裏にはすでに複数球団のスコアラーたちが陣取っていた。 「いや、松田は年齢に合わせた打撃に変えています。去年よりもバットを短く持つようになったし、スイングもコンパクトになりました」 そう言われてみれば、DeNAの外野陣は「やや前進」の守備態勢だった。外野手は本塁返球を意識しなければならない場面でもあったが、おそらく、キャンプ、紅白戦を見た先乗りの偵察隊から情報が届いていたのだろう。今年の松田は無理に遠くへ飛ばそうとしていない、と。 ネット裏に陣取っていたスコアラーの一人がこう続ける。 「松田はソフトバンク時代の実績もあるので、過去のデータも集めやすいんです。分からないのは、オコエの方です」 この日のオコエは「1番ライト」で出場した。ヒットは前述の適時打だけだったが、紅白戦を含めた計7試合で17打数8安打、打率4割7分1厘と絶好調である。 「現役ドラフトで楽天から移籍して来たわけだけど、ほとんど試合に出ていなかったからね。走塁センスの高さはみんな知っているけど…」(前出・同) 楽天在籍7年、通算で645打席にしか立っていない。昨季に至っては、出場試合数は僅か6試合。セ・リーグの対戦チームが「データ不足」で“脅威”と感じるのも当然だろう。 「早朝7時からバットを振るアーリーワークが、今年の巨人キャンプの代名詞になっています。6時40分頃には宿舎ホテル前に移動バスが止まっていて、みんな眠そうな顔をしています。オコエは5時前には起床し、ストレッチや準備運動をしています」(関係者) 楽天時代は練習熱心な方ではなかった。現役ドラフトがヤル気にさせたのなら、同制度の導入に動いた選手会などの関係者も喜んでいるはずだが、こんな指摘も聞かれた。 「今日(26日)は坂本勇人や丸佳浩、中田翔などの主力組が試合に出ていません。今後、彼らに実戦で調整する機会を与えてやらなければなりません。オコエの出番は減っていくと思う」(ベテラン記者) こうした悲観的な意見もある一方で、「オコエは2試合続けて1番で起用された。期待されている証拠」(前出・関係者)と前向きな声も聞かれた。 今後、一軍クラスの投手が試合に出て来る。また、調整途中にあった投手も仕上げて来るだろう。そこで結果を出せば、オコエが“激戦区”とされた外野の一角を獲るかもしれない。 前カードの25日広島戦後だが、原辰徳監督は「1番オコエ」について、「ランナーとしても、打席での迫力においても、非常にいいものを出してくれている」と称賛していた。松田もそうだが、新戦力は使わなければ意味がない。オコエの起用法に注目だ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2023年02月26日 11時00分
侍ジャパン、WBCのカギ握るのは戸郷? 昨オフ適性見せた「第2先発」で大化けなるか
昨年11月、日本代表「侍ジャパン」の国際試合として行われた、オーストラリア代表との2連戦。初めて日の丸を背負うこととなった巨人・戸郷翔征は初戦、リリーフでマウンドに登った。先発、DeNA・今永昇太の後を受け、4回を無失点、7個の奪三振を記録した。 栗山英樹監督の初陣となったこの対外試合では、計13投手が招集されており、多くの投手が代表戦のマウンドに立つものと思われていた。その中で、2番手投手となった戸郷は4イニングを担当、試合を締め括った広島・森浦大輔を含め、わずか3人の登板で栗山体制後での国際試合初白星を挙げることとなった。 この異例とも言える投球内容を見ても、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)本大会を見据えての起用であることは明らか。1月26日に発表された代表正式メンバーにも名を連ねた戸郷は、先発投手の後ろ、いわゆる「第2先発」を任されることは間違いない。 国際試合では重要視される変則フォームが特徴であるとともに、スタミナも備えている。昨季、ペナントレースでは最多奪三振の初タイトルにも輝き、さらに白星、イニング数は何れもリーグ2位と、球界屈指の右腕として成長を遂げている。国際舞台でも、リリーフはもちろん、スターターとしての実力も持ち合わせていることは言うまでもない。 今回、初の大舞台となるWBCでは、先発陣にメジャーリーガーのダルビッシュ有、大谷翔平に加え、NPBが誇る大エース、山本由伸といった錚々たる顔触れが並んでおり、救援として試合を作る役割が求められる。ラウンド毎に球数制限の内容も変わってくるだけに、戸郷ら、2番手以降の投手がいかに良いコンディションで待機できるかも大きなポイントだ。 現在、行われている代表チームの宮崎キャンプでは、ダルビッシュから変化球のレクチャーを受ける場面も見られ、また、練習以外でも投手陣のチームワークの盛り上げにも、一役買っていることが報じられている。今回の代表メンバー入りは戸郷にとっても貴重な経験となっているはずだ。そして、大物投手からの刺激を受け、さらに未知の戦いに挑むことで、22歳はさらに大化けする可能性も秘めている。 WBCで背負う背番号は12。所属チームとは異なるものの、その数字がどれだけマウンド上で見られるかが、日本が三度目の世界一を近づける大きなポイントとなるのではないだろうか。(佐藤文孝)
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スポーツ 2023年02月25日 11時00分
プロ野球オープン戦、交錯プレーが招いたホークス揺るがす大事件 大けが選手への球団対応が電撃退団に発展!
2月1日から各球団が春季キャンプを行っている今年のプロ野球。25日からは開幕前最後の調整の場であるオープン戦が本格的に始まっていく。 オープン戦は最終調整、開幕一軍入りアピールを狙う選手たちの全力プレーが見どころだが、結果として選手が故障離脱するような事態が起こってしまうことも多くある。昨年は3月上旬の試合で腰の違和感を発症した日本ハム・五十幡亮汰が、翌4月上旬に腰椎椎間板ヘルニア手術を受けることを余儀なくされ、9月下旬までに一軍合流できないという事例があった。 こうしたオープン戦中のアクシデントの中でも最悪のケースの一つに数えられているのが、2003年のオープン戦でのダイエー(現ソフトバンク)・小久保裕紀の大けがだ。 >>王監督に「死んでお詫びしろ」 主力選手も涙ながらに語った、ダイエーファン激怒の“生卵事件”とは<< アクシデントが起こったのは、2003年3月6日のオープン戦・西武戦4回裏無死一塁でのこと。打席のダイエー・松中信彦が左翼フェンス直撃の二塁打を放つ間に、一走の小久保は一気に三塁を蹴り右足から本塁へ突入。本塁返球を受けた西武捕手・椎木匠と交錯するクロスプレーとなったが間一髪セーフをもぎとった。 ところが、椎木から右膝にのしかかられるような体勢で交錯していた小久保は、同箇所を押さえながら苦悶の表情を浮かべる。全く動けないまま担架で負傷退場すると、そのまま病院へ救急車で搬送された。 「4-1」でダイエーが勝利した試合後、交錯した椎木が「大丈夫ですかね…」と小久保の状態を案じるコメントを出したことが伝えられる。しかし、椎木の願いもむなしく、小久保は右膝前十字靭帯断裂、内側靭帯損傷などで全治6か月の重傷を負う結果となった。 前年までのプロ9年間で通算227本塁打を放っていた主砲・小久保の長期離脱を受け、当時のファンの間では2003年シーズンを諦める声が多く上がった。だが、残された選手たちは小久保の穴を全員で埋めようと奮起。結果、この年のダイエーはチーム打率「.297」(プロ野球歴代1位)を記録するなど野手陣が打ちまくりリーグ優勝・日本一を成し遂げた。 ところが、チームが日本一のパレードを行った翌日の2003年11月3日、球団は小久保が無償トレードで巨人に移籍することを発表。後年の報道によると小久保は負傷後、米国でリハビリ・トレーニングを積んでいたが、治療費約2000万円を球団が一切支払わなかったこと、当時のフロントの1人が「今年は小久保がいないから勝てた」と陰口をたたいているのを耳にしたことなどで不信感を募らせ、球団側に自由契約を訴えたことがトレードにつながったとされている。 ただ、当時の球団はこうした理由や背景などは全く明かさなかったため、ファンの間からは理解不能と球団への批判が噴出。また、王貞治監督(当時)が「球団の対応には疑問が残る」、選手会長の松中が「ふざけるなと言いたい。この球団は勝ちたくないんでしょうね」とそれぞれコメントするなど現場も怒り心頭で、後日予定されていた優勝旅行をボイコットした。 ダイエー球団が主砲・小久保という存在のみならず、現場の監督・選手たちの信頼も失う展開につながった20年前の大アクシデント。現在の球界でいうならば、昨季までのプロ9年間で通算218本塁打の西武・山川穂高が突然タダで放出されるようなものだが、大けがをきっかけに衝撃的な扱いを受ける選手が出ることは後にも先にもないだろう。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2023年02月24日 19時45分
巨人・中田を呼び出し説教「お前おかしいぞ」 日本ハム時代の指導者が暴露、プロ意識が一変したエピソードに驚きの声
プロ野球OBクラブの公式YouTubeチャンネルが23日に投稿した動画に、元プロ野球選手・指導者の水上善雄氏(現神奈川・橘学苑高校野球部監督)が登場。巨人のプロ16年目・33歳の中田翔にまつわる発言が話題となっている。 今回の動画で水上氏は日本ハム(2007-2009/二軍監督他)、ソフトバンク(2014-2018/一塁内野守備走塁コーチ他)で送った指導者生活の中で印象に残っている選手について話した。その中で名を挙げた中田について、プロ入り当初にファンサービスを巡って説教をしたことがあるという話を明かした。 >>巨人・中田が先輩相手に激怒「殺してみいオラァ!」 新たないざこざも時間の問題? 物議を醸した日本ハム時代の大騒動<< 中田は大阪桐蔭高校時代に通算87本塁打をマークした実績を買われ、2007年ドラフトで4球団競合の末日本ハムに入団。翌2008年は春季キャンプを一軍で迎えるも、実戦で結果を残せず同年3月中旬に二軍降格となった。 具体的な時期は不明だが中田降格後のある日、二軍練習終了後に球場を出入りする選手たちの様子を見ていたという当時二軍監督の水上氏。すると、中田がサインを求めるファンたちを「ごめん、疲れてるから」といった雰囲気で遮りながら歩く様子が目に入ったため、すぐに球場内の監督室に呼びつけたという。 監督室にやってきた中田に、水上氏は「お前さ、今誰にもサインしないできたけどなんで?」と詰問。これに中田は「すみません、ちょっと疲れてたので…」と答えたというが、水上氏は「お前は疲れて帰ってきて、明日練習(でまた)ここにいるんだけど、あのファンの人さ、もし今日しか来れなかったらどうすんの? お前さ、そういうファンの人の気持ちって考えたことあるの?」とさらに問いただしたという。 その上で、水上氏は「俺たちプロでしょ? プロの選手ってファンの人たちに喜んでもらうような、そんなことをするのって普通の仕事なんじゃないの?」、「ちょっとお前おかしいぞ。そんなんだったらプロでやってく選手になれないわ」と、ファンに見てもらい、楽しんでもらうことが仕事であるプロ野球選手として、自覚が足りないと中田をしかったという。 この叱責に中田がどのような反応を示したのかは触れなかったが、「彼は次の日からずっと、何時までかかっても全員にサインして上がってくるようになった」という水上氏。「ちゃんと話したらすごく理解力があって素直な子だって感じた」と当時を振り返った。 水上氏の発言を受け、ネット上には「1年目の中田がそんな説教食らってたとは」、「鳴り物入りで入って来たから、その分天狗になってた節があったのかも」、「ファンのチケット代とか給料に反映されるプロになった感覚が薄かったんだろうな」、「中田がファンサービスに熱心なのはこの教えからなのか」といった驚きの声が寄せられた。 これまで日本ハム(2008-2021)、巨人(2021-)でプレーする中田は通算288本塁打の打棒はもちろん、今春キャンプでも即席で約40分間サイン会を開くなどファンサービスにも定評がある選手として知られている。18年前にあった水上氏の教えを中田は今もなお実践し続けているようだ。文 / 柴田雅人記事内の引用についてプロ野球OBクラブの公式YouTubeチャンネルよりhttps://www.youtube.com/@jp_baseball_legends
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スポーツ 2023年02月24日 15時30分
阪神・岡田監督の試合後コメントに「寝ぼけたこと言うな」怒りの声 中日戦後に明かした代打構想に反対相次ぐ
23日に行われ、阪神が「3-9」で敗れた中日戦。試合後に報じられた阪神・岡田彰布監督のコメントが物議を醸している。 報道によると、岡田監督は試合後に応じた取材の中で「代打の左、右はな。原口、糸原でシーズンいかなあかんと思ってるからな。チームとして自分の役割というかな、そういうポジションでいくということよ」とコメント。今季はプロ14年目・30歳の右打者・原口文仁、プロ7年目・30歳の左打者・糸原健斗をシーズン通して代打起用する考えを明かしたという。 原口は昨季「33試合・.324・2本・10打点」と、出場機会は少ないながらも3割超の打率を記録。糸原も昨季は「132試合・.247・3本・36打点」と振るわなかったが、2021年は打率「.286(セ10位タイ)」をマークしている。岡田監督はこの両名の打力を買い、勝負どころの切り札として使おうとしているようだ。 >>前阪神・藤浪、マウンド上で監督批判?「誰が責任とんねん」物議醸した“さらし投げ”の裏話、先輩が暴露<< 岡田監督が明かした代打構想だが、糸原に関しては「打力はあるけど守備難(昨季7失策)だし妥当」などと納得の声がネット上に寄せられた。一方、原口については「絶好調の原口を代打固定は判断が早すぎる」、「せっかく猛アピールしてる選手を腐らせる気か」、「開幕までまだ1ヶ月あるのに代打決定? 寝ぼけたこと言うな!」といった反対意見が上がっている。 「昨季は出場33試合中先発出場が17試合、途中出場16試合だった原口は、昨年11月末の契約更改後会見で『結果を残して試合にスタメンで出ていけるように頑張りたい』とスタメン奪取に意欲。出場機会増へ向け、オフの自主トレでは本職の一塁に加えて外野守備に取り組んでおり、迎えた今春キャンプでも23日までの実戦5試合で『.333・2本・5打点』と猛アピールを続けています。その原口を今この段階で代打と決めつけるのは早い、レギュラーをめざし頑張ってきた本人の士気に関わりかねないとして、岡田監督の構想に不満を抱いたファンも少なくなかったようです」(野球ライター) 阪神は現在一塁が主砲・大山悠輔で埋まっている一方、外野は中堅・近本光司と組む両翼がまだ決まっていない。原口の好調が今後も続くようならスタメンに据える価値は十分とも思われるが、岡田監督が今後考えを改めることは果たしてあるのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2023年02月24日 11時30分
巨人・原監督、坂本をショート以外で起用? ドラ4・門脇の活躍でコンバート案再浮上か
「コンバート」の話が再燃するのではないだろうか。 巨人が東京ヤクルトに勝利し、オープン戦初戦で白星を飾った(2月23日)。新加入選手をテストするため、試合そのものは“大味”だったが、原辰徳監督は上機嫌で引き上げてきた。 >>巨人・岡田、球団OBを食堂スタッフと間違える? 高木氏もドン引き、大久保コーチが暴露した“天然”エピソードが物議<<「見事でしたね」 称賛したのは、「ポスト坂本」としてブレイク中のドラフト4位ルーキーの門脇誠内野手(創価大)。7回、ヤクルト・武岡龍世が放った三遊間への強烈な打球に対し、逆シングルで捕球。素早く一塁にノーバウンド送球し、アウトをもぎ取った。 その守備範囲の広さと強肩ぶりは紅白戦などでも披露されてきたが、原監督は、「門脇をショート以外で使うのか?」の質問に対し、 「ショートとサードの間くらいってこと?」 と笑って返した。さらに、 「内野は1、2、3、4人だからね~」 と“意味シンな笑み”も浮かべていた。 チームの精神的支柱である坂本勇人選手は外せない。「ショート以外」で起用することになるのは、坂本の方ではないだろうか。 「主砲・岡本和真選手が侍ジャパンの強化合宿でレフトを練習しています。岡本の外野起用を言い出したのは栗山英樹監督でしたが、その外野守備の巧さに驚いていました」(現地メディア) 岡本がチーム帰還後もレフトを守れるのなら、「サード」が空く。しかし、こんな情報も聞かれた。 「25日から中山礼都内野手が一軍に合流します。ファーム首脳陣が中山、岡田悠希外野手、廣岡大志内野手の3人が打撃好調で、強く推していました」(球界関係者) 中山は昨季、坂本不在の間のショートを任されたが、「打撃面での非力さ」で一軍に残ることができなかった。しかし、2月前半の宮崎キャンプでのこと。二軍が練習する「ひなたひむかスタジアム」で快音を連発させていた。「こんなにバッティングが良かったか?」と思うほどだった。 「中山にもショートの定位置争いのチャンスを与えるはず。でも、一軍首脳陣は坂本と門脇の両方をスタメンで起用する方法を模索している雰囲気もします」(前出・現地メディア) 昨年の秋季練習中、原監督と坂本が話し合い、坂本の方から「ショートで勝負したい」と伝えたという。 もっとも、内野手のコンバートはサインプレーも絡むため、前年の秋季キャンプから準備しなければ間に合わない。ここまで、坂本がショート以外のポジションでノックを受けていない。原監督は坂本と売り出し中の新人・門脇のどちらかを開幕オーダーから外さなければならないだろう。 「昨秋のドラフト会議前、原監督と水野雄仁スカウト部長がショートが守れる大学生、社会人の映像資料をチェックしていました。『門脇が欲しい』と言い切ったのは、原監督です。ひょっとしたら…」(前出・球界関係者) 坂本をショートのレギュラーに抜てきしたのは、原監督だった。 奇しくも、今季は坂本の5年契約の最終年でもある。推定年俸は6億円。巨人以外のユニフォームを着る姿は想像できない。しかし、門脇のハツラツとした守備を見ていると、「大きな転換期」がすぐそこまで来ているような気がしてならない。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ
楽天・西川に故障疑惑が浮上?「どこか痛めてたのでは」首脳陣激怒の怠慢プレーが憶測呼んだワケ
2022年08月05日 20時30分
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スポーツ
日本ハム・新庄監督、コーチ陣の意見を無視?「俺以外は申告」柳田勝負の舞台裏明かし批判、適切な采配と擁護も
2022年08月05日 18時35分
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スポーツ
巨人・大城、打球直撃の観客を笑った?「動作まで真似しててドン引き」試合序盤の一幕に批判、悪気はなかったと擁護も
2022年08月05日 15時30分
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スポーツ
阪神の巨人3タテ失敗、原因は矢野監督? ワンサイドゲームを招いた致命的采配ミスとは
2022年08月05日 11時00分
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スポーツ
中日・笠原の早期降板、原因は“態度の悪さ”? 立浪監督に「見切り早すぎでは」と批判、リリーフ陣の消耗に心配も
2022年08月04日 19時30分
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スポーツ
DeNA、5年目・楠本に本格ブレークの兆し? “盟友”の分まで目指す後半戦からの大反撃
2022年08月04日 18時30分
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スポーツ
オリックス4位陥落…首位・西武と3ゲーム差、先発の宮城大弥「同じ打者にホームランを打たれたことを反省しないといけない」
2022年08月04日 17時40分
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スポーツ
オリックス・宮城が球審に「ボール!?」本人も驚きの判定が“誤審”と批判! 捕手に惑わされず見極めたと擁護も?
2022年08月04日 15時30分
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スポーツ
巨人、優勝争いから完全に脱落? 長引く連敗の裏で来季組閣への準備も進行中か
2022年08月04日 11時00分
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スポーツ
オリックス山本由伸粘投も中継ぎが崩れ逆転負けで連勝は「5」でストップ! 首位の西武とは再び2ゲーム差
2022年08月03日 17時55分
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スポーツ
阪神・北條、首位ヤクルトを挑発も心配の声相次ぐ 大型連敗で終戦もあり得る? ジンクス再発に怯えるファンも
2022年08月03日 15時55分
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スポーツ
ヤクルト・村上にヤンキース・マリナーズが熱視線? 5打席連続弾にネット裏のスカウトも衝撃か
2022年08月03日 11時10分
特集
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岡平健治「19」解散は「お金の問題じゃない」 岩瀬敬吾、地元に戻るのを「止められてよかった」 今後はバラエティーで「ポンコツっぷりを見て笑ってほしい」
芸能
2025年08月05日 23時00分
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野球人生“燃え尽きた”元プロ野球選手・宮國椋丞氏 今後は「周りの人に頼られたり、笑顔にしたい」
スポーツ
2025年07月25日 23時30分
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豊ノ島、YouTubeチャンネルで若乃花とコラボ熱望 タレントとして相撲番組で「冠番組」持ちたい
芸能
2025年07月21日 12時00分
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宮迫博之「雨上がり決死隊」再結成は「蛍原さん次第」 ドジャース始球式の裏話も明かす
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2025年07月14日 17時00分
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元ザブングル松尾陽介、沖縄で芸人のセカンドキャリアサポート 芸人引退に「心境の変化」
芸能
2025年04月28日 19時03分