ウイスキー
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その他 2023年07月11日 21時00分
アルコールいろいろ~函館からの何かしら~ ガイアフロー編
国産ウイスキーを語る上で外国産の材料を使って国産ウイスキーを名乗ってるのって微妙だよね?って話しが出る事もあります。「要は日本のウイスキーってスコッチのジェネリックなんじゃね?」とか言う厳しい意見が出る事があります。極論なので議論の価値もないのですが、感覚的には解らなくも無いなと。そんな中で、原材料を国産で!と言う話しが出るのは当たり前、ほんとにやっちゃうのは、ど変態wはい、やっちゃいましたw 純国産大麦100%使用です。素晴らしいです。さて、静岡蒸留所の初留用ポットスティルは《W》と《K》があります。《W》はフォーサイス製の特注品で、何と薪を使って高温(850°)で蒸留します。今回の商品と対をなす形で純外国産大麦100%のモルトでWを使用した物もリリースされております。残念ながら、こちらは手に入りませんでした。。。一方、《K》は、今は無き日本の、あの蒸留所《軽井沢》のポットスティルでございます。2012年に完全閉鎖されて多くのウイスキーラヴァーを悲しみのどん底に落としてしまった軽井沢です。当時キリンの担当者にすげぇ文句言った記憶がありますwその後、2015年に軽井沢蒸留所の蒸留設備一式が長野県北佐久郡御代田町から競売にかけられ、ガイアフローのグループ会社であるガイアフローディスティリング株式会社が505万で落札致しました。この件はお酒業界の中でも大変話題になり、また期待されておりました。そしてガイアフローはこの期待に十分なほど答えてくれました。そしてこれからも期待に応え続けてくれる事でしょう。素敵な物語を持つ蒸留所はやはり魅力があります。実際に飲んだ感じとしては、えぐみが物凄く少ないと感じました。あきらかに違いが判ります。これが純国産大麦の力なのでしょう。品種が解ればなお良いのですが。。。こちらは、国内分として2500本限定ですので、中々入手は難しいかもですが、出来れば飲んで欲しい一品です。その価値はあります。他の蒸留所でもこのような動きが始まっているのも聞こえてきています。来年は国産ウイスキー生誕100周年です。その歴史の中で、ひとつの節目として、更に新しい展開が生まれているのは、非常に喜ばしい事だと思います。皆で応援していきましょう!本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。監修Bar ADDICT
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その他 2023年07月03日 22時01分
アルコールいろいろ~函館からの何かしら~ アードベッグ編
さて、年末に向けてなのかお酒の業界も色々と新商品を出してきております。この度出て来たのが《アードベッグ8年》。アードベッグ コミッティー会員限定ボトルでございます。とは言えモルトマニアでしたら多分ほとんどの方が登録してるのではないでしょうか?まぁ損はしませんよ!無料ですしwオフィシャルのコメントも聞けるし。さて、今回のアードベッグ8年ですが、こんなコンセプトで仕上げてます。もし、アードベッグ 最高蒸留・製造責任者であるビル・ラムズデン博士のフラグシップである「アードベッグ 10年」が存在しないパラレルワールドで、フラグシップとなるウイスキーを造るとしたら何だろう、という思考実験から始まった「アードベッグ 8年」は、シェリー樽熟成のバランスのとれた若々しく、好奇心をそそるウイスキー。アードベッグの無料ファンクラブ「アードベッグコミッティー」メンバー限定に販売する本商品は、コミッティーメンバーの貴重な意見を聞くための「For Discussion(議論を呼ぶ)」シリーズとしてリリースされる。・・・との事です。だいぶ余裕が出来たのでしょうね。。。感慨深いですw今でこそアイラを代表するヘビーピーテッドの雄であるアードベッグですが、色々大変な時期を過ごしてまいりました。これはホームページにも書いてある事ですが、本当に色々大変な事がありました。1815年に創業されたアードベッグは昔から高い評価を得ていましたが経営は中々良くならず何度も閉鎖の憂き目にあい遂に80年代には閉鎖してしまいました。転機になったのは1997年 グレンモーレンジの傘下に入ってからでした。ハッキリ言って商売が下手くそ過ぎたのですね。しかしここからアードベッグの実力は世間へ浸透していきます。まず2003年、コミッティー向けに《ベリーヤングアードベッグ・フォーディスカッション》をリリースします。これを期にROAD TO ARDBEGを標榜し、2004年に《ベリーヤング6年》、2006年に《スティルヤング8年》、2007年に《オールモストゼアー》を、2008年に《ルネッサンス》を限定物としてリリースしました。そして2008年8月、遂に《TEN》を発売。個人的にもアードベッグは昔から大好きで色々飲んできましたが、初めてこれを飲んだ時には何だか嬉しかったことを思い出します。今じゃ普通に女性も飲みますしね。とても良い事だと思います。ウイスキーを勉強しようとする方も随分増えましたしね。お酒は貴方の人生をより良く彩ってくれるものです。しかしながら、それはどんなお酒でも良い訳ではありません。どうぞバーテンダーをご利用下さい。佃煮にするぐらい居ますのでwあ、お酒のこと以外はダメ人間だったりする割合が高いのでプライベートでは拘らない方が良いですwwwと言う事で、本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。監修Bar ADDICT
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その他 2023年07月01日 20時00分
アルコールいろいろ~函館からの何かしら~ キルホーマン編
割と有名なのに注文が入らない蒸留所(個人の見解です)を紹介します。その名も《KILCHOMAN/キルホーマン》です。キルホーマン蒸留所は2005年に創業されました。アイラ島で新しい蒸留所が出来るのは実に124年ぶりの事でした。皆様ご存じのようにアイラ島はウイスキーの聖地として認知されており、このキルホーマン蒸留所はアイラ島の最西部に位置します。ちなみにキルホーマン以外の蒸留所は《ラガヴーリン》《ラフロイグ》《ボウモア》《ブリックラディ》《カリラ》《ブナハーベン》《アードベッグ》《アードナッホー》、復活した《ポートエレン》があり、全部で10か所ございます。是非覚えておいて下さいませ。現在キルホーマンは大麦の栽培も行ってますが、流石に全てを自社で賄うのは難しく、モルトスター(精麦業者)でもある《ポートエレン》より麦芽を仕入れているようです。使うタイプは2種類で20~30ppmのピートタイプ(ボウモア位)と50ppmのヘビーピーテッド(アードベッグ位)を使っております。フロアモルティングもやってます。ここの蒸留所ではウイスキー造りに必要な一通りの製造工程を全て賄ってます。やってないのは樽の製造位かと。キルホーマンではバーボン樽とシェリー樽を基本的に使っています。バーボン樽はアメリカの《バッファロートレース蒸溜所》から、シェリー樽はスペインのボデガ(ワイナリー)である《ホセ・イ・ミゲル・マルティン社(J&MM社)》から直接調達されてます。ちなみに、このボデガの業績の半分は樽の販売による物だそうです。もちろんボトリングもこちらで行ってます。美味い物を造ろうとすると最初から最後まで一貫して面倒を見なければならないと言う事ですね。意外に出来そうで出来ない事なのですよ。今回写真に写っている物は《サナイグ》という物で、へービーピート(50ppm)でシェリー樽をメインにバーボン樽と合わせている一品です。70年代前半に蒸留されたウイスキーを思わせるフルボディな味わいです。値段も安い方ですし、これは超オススメします。美味い。バカ高いボトラーズ物とか割とどうでも良いって最近思ってます。紹介来る所も変な値段ばっかり(怒ウイスキーバブルは弾けてしまえ!とか最近よく考えますわwお値段手頃でコストパフォーマンスが優れている物を探すのが俺の酒道です。高いのはご褒美の時で良いでしょう。庶民ですのでw本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。監修Bar ADDICT
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その他 2023年06月29日 20時01分
アルコールいろいろ~函館からの何かしら~ キャパドニック編
今回紹介致しますのは《CAPERDONICH/キャパドニック》です。最近出てきてますね。実はオフィシャル物としては初のリリースと言われてます。・・・と言いたいところですが2回目ですw初のリリースは2005年。1988年蒸留の16年の《シーバースブラザーズ・カスクストレングスエディション》を発売し話題になりました。このお酒取れなかったんですよねぇ・・・残念。実は、ここの蒸留所、チョット可哀想な蒸留所だったりします。このキャパドニックですが、創業は1898年。グレングラントの第二蒸留所として作られました。名前もそのままグレングラント№2と呼ばれていたようです。創業して直ぐにウイスキーの大不況がやってきました。そのせいで創業から3年後の1901年に操業停止、その後1965年まで再開されることはありませんでした。蒸留所自体は2003年に閉鎖され、2010年には完全に解体されてしまいました。跡地はポットスティルメーカーの《フォーサイス社》が買い、組み立て途中のポットスティルが置いてあるようです。なので全くウイスキー業界から姿を消してしまったと言う訳でも無いような???グレングラントの№2と言う事で、原材料、仕込み水など全く同じものを使ってましたが出来上がるモルトは全くの別物で80年代からのモルトマニアの中でも評判は良かったことを記憶しています。この先決して増える事は無いお酒ですので何処かのBARで見かけたら飲んでおくことを是非お勧めします。今回、ノンピートの21年、25年、30年とピーテッドの18年、21年、25年の計6種類がリリースされてます。お値段もそこそこ致しますがこの先出てきたとしても相当お高いお宝になってしまいますので今がギリギリなタイミングかと。まぁポートエレン、ブローラ、ローズバンクなど復活する蒸留所もありますが、流石に完全に解体されてしまうとどうしようもないですからね。。。軽井沢とか。一期一会だと思い飲める時には飲んでおいた方が良いですよ。マジで。本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。監修Bar ADDICT
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その他 2023年06月27日 20時02分
アルコールいろいろ~函館からの何かしら~ スプリングバンク編
今回紹介致しますのは《SPRINGBANK/スプリングバンク》です。写真は特級時代の陶器ボトル。80年代半ばの物でございます。この時期のスプリングバンクは色々なボトルを供給してまして、ペアシェイプと呼ばれるオーバルやブックタイプ、デカンタなどもこの時期に販売されております。現行型も、もちろん販売されてますが・・・手に入らない!人気があると言うか転売屋に狙われていると言うか・・・酒屋さんも困ってますね。物が入ってこないと。古いバーテンダーの間では「木下商事」のイメージが強いですが、現在では「Whisk-e」さんが代理店になってます。今の倍くらい引っ張ってきて頂けると助かります。回ってこないので。ところで、この時期(80年代)に販売されていたモルトに「アーガイル」と言う物があります。ちまたでは、これの中身がスプリングバンクとの噂があるのですが、違います。タリバーディンとタムナヴーリンをキャンベルタウンの貴族である12代アーガイル公が自分の名前を使って販売していたものなので間違えないようにして下さい。キンタイア半島を領地としていたキャンベル一族(ここがキャンベルタウンを作った)の一端ですので勘違いしがちですが気を付けましょう。さて、今更感が強いですがスプリングバンクを掘っていきます。創業は1828年。その前から密造をしていた「アーチボルト・ミッチェル」氏が現在の場所に合法な蒸留所を作ったことからその歴史は始まりました。20世紀の始めには32か所の蒸留所が在ったキャンベルタウン地方ですが、そのほとんどの蒸留所は品質が悪い物だったようです。*(不買運動がおこるレベル。)この時代にきちんとやっていた所が今現在も稼働中で、このスプリングバンクとグレンスコシアです。その他にここの蒸留所はピートタイプのモルトを2回蒸留した「ロングロウ」とノンピートモルトを3回蒸留した「ヘーゼルバーン」の3タイプを製造販売しております。ちなみにスプリングバンクでは2回半蒸留と言ってますが、ほぼ3回蒸留に近い方法です。① 1回目の蒸留(ウォッシュスチル)で得られた A液(ローワイン)② 2回目の蒸留(ファーストローワインスチル)で得られた B液③ 3回目の蒸留(セカンドローワインスチル)において使用する材料は、80%がB液、20%がA液。*《出来たC液のことをニューポットと呼びます。》全体の8割が3回蒸留で2割が2回蒸留って事ですね。まぁ細かい所はご自分で調べて頂くとして、このお酒を未だ試していない方は必ず飲んで下さい。出来れば古い物が良いのですが。。。現行型でも美味しいですけど、最近のは、ちょっと味が奇麗すぎる気がします。奇麗すぎて印象に残りづらいと言うかインパクトに欠けると言うか。。。ここで一時期ブレンデッドの「ミッチェルズ」ってのを出してましたが美味しくなかったなぁ・・・wスプリングバンクを飲むとモルトの凄さを体感出来ると個人的には思っております。マジで輸入量増やしてくださいw本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。監修Bar ADDICT
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その他 2023年06月21日 22時05分
アルコールいろいろ ~函館からの何かしら~ M&H編
今回ご紹介いたしますのは《THE M&H》です。新しいモルトウイスキーです。Milk&Honeyの略で、そのままミルクと蜂蜜です。これでピンと来た人は鋭すぎると思います。旧約聖書に記載された乳と蜜の流れる肥沃な大地(約束の地)を意味するイスラエルそのものを象徴する言葉となります。そう!実はこのウイスキーの原産国は《イスラエル》なのです。プレスリリースから引用しますと■THE M&H蒸留所について2012年にイスラエル初となるウイスキー/スピリッツ蒸留所として、ウイスキー業界で数々の新規蒸留所へのコンサルティングで成功に導いた故ジム・スワン博士をアドバイザーに迎える形でテルアビブ市に設立されました。蒸留開始は2014年となります。年間300日以上が晴天という地中海性気候がもたらす暑さと海沿いという開放的な環境がTHE M&Hのウイスキーを急速に、しかし優雅に熟成させます。全ての生産プロセスについて妥協の無い最高品質を目指しつつ、STRやイスラエル産赤ワインといった特徴のある樽の選定や死海での熟成の試みなど、日々新しい挑戦を続けております。社名のTHE M&Hは「Milk & Honey」を意味し、旧約聖書に記載された乳と蜜の流れる肥沃な大地(約束の地)を意味するイスラエルそのものを象徴する言葉となります。とのことです。故ジム・スワン博士が絡んでいる事で、ほぼほぼ間違いないと思います。実際このボトルを紹介された時、一瞬どうしようかなぁ・・・と思ったのですが、説明書きを読んでいくと博士の名が!これが決定打になりましたw今回4種類とジンが出たのですが、当店では《クラシック》《シェリー》《ピーテッド》の3種類を入荷してみました。お客様の評価も上々で、珍しいお酒を飲みたい方にはオススメです。今後どのような展開を見せてくれるのか非常に楽しみな蒸留所です。正規代理店も付いてますのでその点も安心です。■THE M&H日本正規代理店株式会社サイズ(サイズ酒販)について。弊社は2008年に設立(創業2003年)した主にパソコン周辺機器の自社ブランド製品および各国のメーカーブランド製品を取り扱うメーカー兼商社となります。長年の貿易・卸売・代理店業務のノウハウと、社内でウイスキーに長じたメンバーの強い動機付けを結び付ける形で新たに「サイズ酒販」の看板を掲げ、まだ日本に上陸していない蒸留所のウイスキー/スピリッツ類や日本未入荷のスモールバッチ製品などの取扱いを行うことでウイスキー/スピリッツファンに貢献したいと考えております。となってます。面白い業種が参入してまいりましたw本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。監修Bar ADDICT
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その他 2023年06月19日 22時00分
アルコールいろいろ ~函館からの何かしら~ 蝦夷編
世界を賑わせている日本のウイスキーですが、来年には100か所を超えると言う話も。。。微妙wこの乗っかり具合はヤバい匂いしかしないんだよねぇ・・・販売方法とか他の蒸留所と樽の廻し合いするとかネゴシアンを造るとかしていかないと10年後にはまた一桁になりそうな感じがねぇ。。。何とか業界としてしっかりとやって行って欲しい所です。さて、今回紹介しますのは《蝦夷》です。蝦夷って言う位なので北海道のウイスキーです。このウイスキーを造っているのは【札幌酒精工業株式会社】と言う所です。北海道民にはお馴染みの《サッポロソフト》と言う焼酎を販売している所です。現在主力商品として《喜多里/きたさと》という本格焼酎(乙類)を《厚沢部町/あっさぶちょう》で製造・販売しておりまして種類も豊富で好評を得ています。ここの会社は他にもワインやジン等も造っている、創業90年(昭和8年10月27日)を迎える老舗焼酎メーカーでございます。ニッカより2年程前ですね。焼酎とウイスキーは違うだろ!との声が聞こえて来そうですが、実はこの会社ウイスキーも造っております。その名も《サッポロウイスキー》です。その中でも今回ご紹介しますが数量限定で発売されている《蝦夷》でございます。ホームページにはこうあります。「北海道で生まれ、じっくりと樽熟成されたグレーンとスコッチモルトが出会い、グレーンのウッディな風味とスコッチモルトの柔らかいスモーキーな風味が混じり合い、バランスのとれた個性的な味わいに仕上げました。」最近で言う所の《ワールドウイスキー》って奴です。関係者を小一時間問い詰めましたがモルトの蒸留所名は出て来ませんでしたwスペイサイドだそうです。問題はそこではなくグレーンの方です。グレーンウイスキーは、こちらで造られたもので31年以上の熟成をしている物でございます。えー、忖度なしに語らせて頂くと、ブレンデッドにせずロングビンテージのグレーンウイスキーとして売った方が面白いんじゃないかと思いました。多種多様なウイスキーが販売されている今、下手にこねくり回すより個性をそのまま押し出した方が世間には届くような気がします。俺にプロデューサーやらせてくれないかなwここの会社ってば必要な設備を全部持ってるのに使ってないんですよ。。。・・・もったいない。出来たら委託製造して頂きたいです。フィジカルが強いのに使わないのは業界にとっても非常に勿体ないですので。どこかで見かけたら一度試してみても良いかも。安いですwww本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。監修Bar ADDICT
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その他 2023年06月17日 22時05分
アルコールいろいろ~函館からの何かしら~ 宮城峡アロマティックイースト編
今回紹介致しますのは北海道が世界に誇るニッカウヰスキーの限定もの《 宮城峡 アロマティックイースト》です。何だか強そうな名前ですが、2021年より始まりました《NIKKA DISCOVERYシリーズ》と命名されているものでございます。このNIKKA DISCOVERYシリーズとは、2024年に創業90周年を迎えるニッカウヰスキーが保有する多様な原酒や、原料・発酵などの製造工程によるウイスキーのつくり分けの歴史が生み出す奥深さに焦点を当て、ウイスキーの《多様性》や《奥深さ》、《意外性》を「発見する」シリーズとして展開されてます。さて、第二弾となる2022年の限定品では「醗酵工程で、酵母がつくり出すさまざまな香り」に着目し、それぞれシングルモルトの魅力はそのままに、意外な個性を付与された物になってます。ニッカが約90年の歴史を通じて集めつづけてきた「酵母コレクション」と、守り抜き進化させ続けてきた《醗酵の技》、《ブレンド技術》から生まれた限定品となってます。余市、宮城峡ロゴを堂々と配しつつ、個性的な香りが楽しめる限定品であることを表現したパッケージデザインでニッカの自信が伺えます。2024年の創業90周年に向け、ニッカ ディスカバリー シリーズ と銘打ち、今までなかった驚きに満ちた商品を、2021年から始まり、2022年、2023年と毎年リリースされ、2024年に記念すべき一本を販売します。各種国内10,000本の販売(海外向けにも10,000本)、参考小売価格は22,000円(税込)となっております。これだけ出せば、欲しい人の手にはまぁまぁの確率で渡るのではないかとw転売屋がしゃしゃり出てこなければですが・・・ニッカのホームページにはこの様に有ります。ご紹介しましょう。『シングルモルト宮城峡 アロマティックイースト』宮城峡モルトの特徴であるエレガントな華やかさを活かしつつ、熟したアプリコットのような香りがほのかに重なるシングルモルトウイスキーです。濃厚な果実の甘さがモルトのコクと調和し、柔らかなモルトと程よいピートで、バランスの取れた樽の香りが心地よく続きます。アルコール分47%を採用しました。との事です。飲んだ感じだと、もうちょっと度数高くても良かった気がします。酒屋さん経由のメーカー情報だと、香り豊かな物を狙って仕込んだのは良いけれど、個性が有り過ぎて通常の物には使えないと判断された物の様で、何だかんだ20年以上のモルトだそうです。個人的感想ですが、安い物ではないですし、香りを全面に押し出している物なので、宅飲み用ではなくバーに行った時に飲むのが正解な気がします。残念ながら今回は余市の方は入手出来ませんでしたが何処か他のバーに置いてあったら試したいと思います。あなたも是非お試しください。本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。監修Bar ADDICT
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その他 2023年06月09日 22時30分
アルコールいろいろ ~函館からの何かしら~ バルブレア編
最近ウイスキーブームとよく聞きますが、ブームだと困るんですよねぇ。。。一過性のものですと本来の場を荒らされた感が強くなるのでブームではなく文化に育てていきたいところです。にしてもウイスキーは数あるお酒の一ジャンルですからね。世の中には美味いお酒がまだまだ有るはずですし、これから新しく生まれて来る事でしょう。さて、前置きが長くなりましたが、今回紹介しますのは《BALBLAIR/バルブレア》です。まぁ結局ウイスキーの紹介なんですけどもwではざっくりと歴史を見てみましょう。古い蒸留所なので色々ありますwこの蒸留所の創業は1790年。ハイランドで2番目に古い蒸留所です。1872年に事業拡張の為現在の場所に移転。1911年から1947年に資金難により閉鎖されております。1941年に売りに出される。1948年地元の弁護士ロバート・カミングが買収、その後プルトニー蒸留所も入手。1955年にプルトニー蒸留所をハイラム・ウォーカー社に売却、その後1970年にバルブレア蒸留所も売却。1988年 ハイラム・ウォーカーはアライド・ライオンズに買収されアライド傘下のアライド・ヴィントナーズと合併、アライド・ディスティラーズ(Allied Distillers)となる。1994年 アライド・ライオンズはペドロ・ドメクと合併しアライド・ドメク(Allied Domecq)となる。1996年 バルブレアはインバー・ハウス・ディスティラーズ(Inver House Distillers)へ売却される。2001年 パシフィック・スピリッツ(Pacific Spirits)がインバー・ハウス社を買収。2006年 タイ・ビバレッジ(Thai Beverages plc)傘下のインターナショナル・ビバレッジ・ホールディングスがパシフィック・スピリッツを買収。現在もバルブレアはプルトニー、スペイバーン、ノックデューと共にタイ・ビバレッジの傘下にあります。一時期はバランタインのキーモルトとして有名で、入手し辛かったのですが、こんな歴史が有ったんですねぇ。。。余談ですが、2012年に公開されたケン・ローチ監督の《天使のわけまえ》の撮影場所としても使用されました。カンヌ国際映画祭で審査員賞を取ってます。この映画、何故か予告編だけAmazon primeで見れますw別にお金出しても良いので見れるようにして欲しいです。めっちゃ観たいですw味もしっかりしているしノンピートなので初心者にも安心して進められる一品です。意外に呑んでない方も多いのでこれを期に一度お試しください。本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。監修Bar ADDICT
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その他 2023年06月07日 21時01分
アルコールいろいろ~函館からの何かしら~ ベンネヴィス編
さて、今回ご紹介しますのは【BEN NEVIS/ベンネヴィス】です。創業は1825年。創業者はジョン・マクドナルド氏。別名《ロング・ジョン》です。身長193cm。前田日明さんよりデカいですw古参のウイスキー好きはピンとくるか知識として頭に入っているかしていると思いますが、ブレンデッドウイスキーのロングジョンその人です。現在は俗に言う1000円ウイスキーに成り下がってますが、歴史は中々の物でございます。最初は、もちろんベンネヴィスがキーモルトになっているウイスキーでした。現在は直接関係なくなってしまっているので、《トーモア》に変わっています。・・・が、最近トーモア蒸留所は《エリクサーディステーラーズ》と言うボトラーズに売却されたので、またキーモルトは変わっているかもしれません。ベンネヴィス蒸留所の話しに戻しますと、歴史の有る蒸留所なので色々な事が有ったようです。1825年に創業し、1856年ジョンの死に伴い息子のドナルド・マクドナルドに所有権が移りました。1878年に近郊に第2蒸留所(ネヴィス蒸留所)を造りましたが20世紀初頭に統合。1955年に所有者はジョセフ・ホブス氏に。この時に《パテントスティル/連続式蒸留釜》を導入した事により、同一蒸留所内でモルトとグレーンの製造が出来るようになりました。1958年に《トーモア蒸留所》を設立。1981年にウィットブレッド社がロングジョン(各蒸留所含む)を買収。ウィットブレッド社は元々ブリュワリーでしたが、現在では世界的ホテル経営でイギリスを代表する会社で、ビール製造はどうやらやってないようです。残念。1989年に《ニッカウヰスキー》がベンネヴィスを買収。*この時にロングジョンはアライドカンパニーに売却され、2022年にペルノリカール社へ売却される。ニッカウヰスキーが現在ではアサヒビールグループの機能傘下なのでベンネヴィスもこれに順じております。ベンネヴィスで造られたニューポットスピリッツの75%は日本に送られ樽に詰められ熟成されております。それらをブレンデッドウイスキーに使っています。ですのでジャパニーズウイスキーを名乗れなくなった銘柄には多分これらが使われているので知らないうちにこのお酒を口にしている人は多いでしょう。実際ベンネヴィス自体でもブレンデッドウイスキーを発売していたこともあります。そのまま《ベンネヴィス》表記の物や《デューオブベンネヴィス》の物がこれに当たりますが現在は発売されていません。昔は結構こんな感じのありましたね。トマーティンとか。味的には、昔は重厚な感じで好き嫌いが分かれる物でしたが、現在は少しだけ飲み易くなってます。モルト好きなら必ず飲んでおいて欲しい一品ですので是非試してみて下さい。本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように!楽しんで!監修Bar ADDICT
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その他
アルコールいろいろ~函館からの何かしら~ ベンネヴィス編
2023年06月07日 21時01分
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2023年04月25日 20時01分
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2023年04月19日 22時01分
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2023年04月15日 22時01分
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