創業は1825年。創業者はジョン・マクドナルド氏。別名《ロング・ジョン》です。
身長193cm。前田日明さんよりデカいですw
古参のウイスキー好きはピンとくるか知識として頭に入っているかしていると思いますが、ブレンデッドウイスキーのロングジョンその人です。
現在は俗に言う1000円ウイスキーに成り下がってますが、歴史は中々の物でございます。
最初は、もちろんベンネヴィスがキーモルトになっているウイスキーでした。
現在は直接関係なくなってしまっているので、《トーモア》に変わっています。
・・・が、最近トーモア蒸留所は《エリクサーディステーラーズ》と言うボトラーズに売却されたので、またキーモルトは変わっているかもしれません。
ベンネヴィス蒸留所の話しに戻しますと、歴史の有る蒸留所なので色々な事が有ったようです。
1825年に創業し、1856年ジョンの死に伴い息子のドナルド・マクドナルドに所有権が移りました。
1878年に近郊に第2蒸留所(ネヴィス蒸留所)を造りましたが20世紀初頭に統合。
1955年に所有者はジョセフ・ホブス氏に。この時に《パテントスティル/連続式蒸留釜》を導入した事により、同一蒸留所内でモルトとグレーンの製造が出来るようになりました。
1958年に《トーモア蒸留所》を設立。
1981年にウィットブレッド社がロングジョン(各蒸留所含む)を買収。
ウィットブレッド社は元々ブリュワリーでしたが、現在では世界的ホテル経営でイギリスを代表する会社で、ビール製造はどうやらやってないようです。残念。
1989年に《ニッカウヰスキー》がベンネヴィスを買収。*この時にロングジョンはアライドカンパニーに売却され、2022年にペルノリカール社へ売却される。
ニッカウヰスキーが現在ではアサヒビールグループの機能傘下なのでベンネヴィスもこれに順じております。
ベンネヴィスで造られたニューポットスピリッツの75%は日本に送られ樽に詰められ熟成されております。それらをブレンデッドウイスキーに使っています。
ですのでジャパニーズウイスキーを名乗れなくなった銘柄には多分これらが使われているので知らないうちにこのお酒を口にしている人は多いでしょう。
実際ベンネヴィス自体でもブレンデッドウイスキーを発売していたこともあります。
そのまま《ベンネヴィス》表記の物や《デューオブベンネヴィス》の物がこれに当たりますが現在は発売されていません。
昔は結構こんな感じのありましたね。トマーティンとか。
味的には、昔は重厚な感じで好き嫌いが分かれる物でしたが、現在は少しだけ飲み易くなってます。
モルト好きなら必ず飲んでおいて欲しい一品ですので是非試してみて下さい。
本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように!楽しんで!
監修
Bar ADDICT