当然お酒の世界にもその傾向があるのですが、その中でもまぁまぁ有名なお話からお酒を紹介したいと思います。
その名は《Tanqueray/タンカレー》です。
世界中のBARで愛されているこのドライジンですが、こんな話を聞いた事はありませんか?
「タンカレーのボトルデザインは18世紀の消火栓をモチーフにしている。」
・・・残念です。都市伝説でした。。。
実はタンカレーのボトルは《シェイカー》をモチーフとしたものです。
わたくしも昔は消火栓で覚えておりました。つか当時読み漁っていたお酒の本にはたしかにそう書いてありました。確認したらやっぱり書いてありました。
なので、そういう風に覚えていたあなたは悪くないです。
ですがそのままでは良ろしくないので《シェイカー》にアップデートしておいて下さいませ。
さて、この「タンカレー」ですが、創業は1830年。
創業者は「チャールズ・タンカレー」氏で、なんと20歳で創業しております。
その後1958年に息子に会社を譲りますが、その時息子はやっぱり20歳。
ロンドンのブルームスベリーで生まれたこのジンは、4回蒸留を行う事でクリアで爽やかな味わいを生んでます。
1989年にはライバル会社であった「ゴードン」と合併し、更に洗練されたジンを造り続けております。
タンカレーは年間450万ケースの売上でドライジン部門では世界第4位です。
もう一方のゴードンは670万ケースを売上げ、世界第2位です。
では世界1は?・・・実は世界一のジン消費国である《フィリピン》の「ヒネブラ・サン・ミゲル」です。その数何と2890万ケース!まさに桁違い!
なんか意外ですよね!一人年間1.4ℓ飲んでいるそうです。
話しをタンカレーに戻しますと、実は色々な物を作っております。
有名どころだと「No.TEN」、「フロール・デ・セビリア」「ブラックカラント・ロワイヤル」、「ロングプール・ライム」。
以前は「マラッカ」と言う物もありましたしウオッカも作っておりました。
珍しいのが「0.0%」。ノンアルコールのジンだそうですが、フレイバーウォーターと言った方が良いかも?
面白そうではありますが、日本には入ってません。残念。
当店も基本的にはタンカレーを使ってます。
ゴードンみたく度数を落としたり味を変えたりしないで欲しいなぁ。。。
ん-、口の中がジンになった。後でジントニック飲もうw
本日も皆様が素敵なお酒に出会えますように。
監修
Bar ADDICT