事件が発生したのは香川県さぬき市津田町の国道。時速60キロで走っていた軽自動車の後部座席に乗った男が、突如サイドブレーキを引いた。当然、車はコントロールを失うこととなり、対向車と衝突。同乗の2人と対向車に乗っていた1人に重軽傷を負わせた。なお、この男は自動車製作会社を経営しているとのことだ。
車を知り尽くしているはずの男が引き起こした呆れた危険行為だが、その原因は飲酒と「いたずら心」だったという。46歳にもなってこのようないたずらをするとは呆れてしまうが、これは現実。被害にあった3人が死亡せずに済んだのは、不幸中の幸いだった。
高松地検は「運転していた知り合いに対するいたずら目的で事故を起こし、3人に怪我をさせた結果は重大だ」として、禁錮3年の求刑。弁護側は被告が罪を認め反省していること、犯罪歴がないことなどから執行猶予付きの判決を求めた。判決は8月31日に言い渡される予定。
ありえない事件にネットユーザーの怒りも爆発。「46にもなってものの分別もつかないのか」「会社経営者がやることか」などの声や、「罪が軽い。殺人未遂だ」「もっと厳しい判決を下すべきだ」との指摘も出た。
また、「自分もやられたことがある」と告白するネットユーザーも。昨今はサイドブレーキがペダル式の車が多いが、いたずらを防ぐ意味もあるのかもしれない。
いずれにしても、走行している際にサイドブレーキを引けば車がコントロールを失うことになる。運転者以外は、引かないのが当然ではあるが…。