2‐3と1点ビハインドで迎えた6回裏、3番手の公文克彦からバトンを受け4番手のリリーフとしてマウンドに上がったトンキン。チームは直前の6回表に近藤健介のタイムリーで1点差に詰め寄っており、反撃の機運をさらに盛り上げるような投球が期待されていた。
しかし、トンキンは先頭のデスパイネに2球目のストレートを捉えられ、これが特大のソロホームランに。さらに、続く中村晃には3球目のカットボールを叩かれ、打球はこれまたスタンドイン。2者連続アーチを被弾したトンキンは、わずか5球でマウンドを追われることとなってしまった。
この2失点が尾を引いたのか、チームはその後の3回でいずれも無得点。結果的に2‐5でソフトバンクに敗れ、埼玉西武が待ち受けるファイナルステージへの扉は閉ざされてしまった。
あまりにも痛すぎる失点を喫したばかりか、1アウトも取れずに降板したトンキン。これを受けたネット上には「絶対打たれると思ったら案の定だった」、「せっかく追い上げムードだったのに」、「Youは何しにマウンドへ?」、「トンキンが悪いのか栗山監督の采配ミスなのか…」といった声が相次いで寄せられている。
また、こうした声の大きさからか、ツイッターのトレンドランキングでは「トンキン」というワードが並み居るワードをごぼう抜き。最終的にはランキング1位にまで登り詰め、試合が終わった後も引き続きランクインを続けている。
負けたら終わりの大一番で、まさかの“背信投球”を披露してしまったトンキン。この2失点が無ければ勝負はまだまだ分からなかっただけに、日本ハムファンの落胆や失望もかなり大きなものとなっているようだ。
文 / 柴田雅人