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フランスで“中国人狩り”が多発…理由は「金持ってそうだから」

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提供:週刊実話

 今年に入り、フランスのパリ及びパリ近郊都市で、若者によるアジア人に対する強盗目的の暴行事件が頻発している。被害者の多くは中国人で、8割は女性だといい、地元自治体のデータでは50件以上が起こっているという。

 7月初旬、パリ近郊のヴァル・ド・マルヌ県ヴィトリー・シュル・セーヌ市とショアジー・ル・ロア市の市境で、40代のアジア系女性が襲われた。12日にはセーヌ市で、27歳のアジア系女性が帰宅し、建物内のロビーに入ったところ、肩にかけていたバックを狙った男に背後から襲われた。犯行時にドアノブに残した指紋により、2日後に警察により特定され逮捕された容疑者は17歳だった。

 5月には、わずかの間に18人が襲われ、その容疑者として若者4人が逮捕された。加害者は17歳から19歳の若者だった。彼らはセーヌ市やパリ13区で、1日最大4回の襲撃をしたが、加害者のうち2人は16人の女性を含む、18人を襲撃したと認めた。彼らはアジア人はお金を持っているので、特に女性をターゲットにしていたと犯行理由を述べている。

 4、5年前からアジア系の住民が被害に遭う事件が増加し始めたという。16年には被害者が死亡するという事件も発生した。パリ近郊セーヌ・サン・ドニ県オーベルビリエ市に住む住民で、裁縫の仕事をする張朝林さんは、友人と道で歩いているところを3人の強盗に襲われ重体となったが、回復することなく5日後に死亡した。

 この事件は、中国コミュニティーに大きなショックを与え、中国系住民はパリ中心部のレピュブリック広場で集会を行い、中国系住民を狙った人種差別や襲撃事件に抗議した。

 「中国人だけをターゲットにしているわけではありません。単純に中国人が金持ちだということを分かってやっているものの、他のアジア系住民と判別しているわけではないのです。要するに『中国人狩り』と言っていてもアジア人全般を対象にしているのです。ただし、パリのアジア系といえば、中国人は多数派ですが」(パリ在住日本人ジャーナリスト)

 10〜20代前半が多いのは、ギャングの上層部が「中国人狩り」を指令し、一人前になった証しとして認めてもらうための“通過儀礼”だからだ。ギャング予備軍が、度胸試しのように中国人を襲い、金品を奪っているというわけだ。

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