-
レジャー 2007年10月16日 15時00分
ロックドゥカンブ無敗の菊花賞馬へ死角なし
デビューから無傷のV4と連勝街道を突っ走る東の新星ロックドゥカンブ。文句のつけようがない成績に加え、その中身も濃い。 前半5F64秒0と極端にスローペースだった1阪・新馬戦は2番手でピタリと折り合い、上がり3F34秒3で快勝。逆に、前走・セントライト記念では前半の1000m59秒1と速い流れを終始、好位で追走、直線あっさりと抜けだし完勝を飾った。菅沼助手の口からも「遅生まれでまだ成長途上のなか、4戦4勝なのだから、すごい馬だよ」と賞賛の言葉しか出てこない。 初の3000m。3冠がかかったディープインパクト(2005年)ですら、スタンド前のストレート(1周目)で折り合いを欠いたが、同馬にその心配はない。同助手が「三千は未知の領域だが、折り合いがつくので、乗り役の意のままに乗れる。克服できる」と言えば、セントライト記念のレース後、柴山騎手も「入れ替わりの激しいなかで、しっかりと折り合っていた。距離が延びても大丈夫」とはっきりと口にしている。 遅生まれの特権である斤量2kg減は今回も適用される。春はレース後、「クタっとしてなかなか疲れが取れなかった」(堀師)が、「使った後も回復が早くなり、動きはさらに素軽くなっている。状態は前走以上」と菅沼助手。中間も併せ馬を3本としっかり乗り込まれており、死角らしい死角はまるで見当たらない。 遅れてきた南半球産の大物が混戦の3歳牡馬戦線に断を下す。
-
レジャー 2007年10月15日 15時00分
8月1日開業 心身気鋭の川島豊調教師
「競馬は見ないし、興味もまったくなかった」。そんな青年が大変な世界(?)に足を踏み入れてしまった。今年6月1日付で調教師免許を取得し、8月1日に浦和で厩舎を開業した川島豊調教師だ。 電気関係の専門学校に進学し、卒業後は電気会社でサラリーマンに。馬とは無縁の生活を送っていた。だが、実は厩舎生まれの厩舎育ち。父の川島和美調教師は元騎手で、トレーナーとしても829勝以上(※地方競馬全国協会の記録が1973年以降のため)を挙げた名伯楽。近年ではロイヤルエンデバーで2001年埼玉新聞杯、02年テレビ埼玉杯を制し、昨年に引退を迎えた。豊師は、文字通りのサラブレッドだ。 きっかけは会社を辞め、職探しをしていた時だった。和美師に声をかけられ、「小遣い稼ぎ程度」の気持ちで足を踏み入れてからは、あれよ、あれよという間に競馬の世界に傾倒。北海道・日高のクローバーファームで育成や馬乗りを勉強し、父の厩舎で厩務員→村田貴広師の下で調教師補佐を務め、晴れて独立した。 まさに“カエルの子はカエル”。「休みの日も馬が気になって仕方がなくて、開業した8月は一日も休みを取っていない」ほどの熱血ぶりだ。 現在は「『聞くは一瞬の恥』をモットーに、父やいろんな人に話を聞いたり、見たりして質の高い自分なりの調教方法をみつけていきたい」と強い馬づくりを模索中。「新しモノ好き」の元技術屋は発想も実に大胆だ。旋回癖のある馬の前に、巨大な鏡を置いて注意を引きつける突拍子もない“実験”をしてみたり…競馬の世界にいなかったからこそ気づく点もある。 試したいこと、勉強したいことはまだまだたくさんある。その探究心がいずれは厩舎を進化させていくだろう。ちなみに、花嫁さんも探しているとか…。
-
レジャー 2007年10月15日 15時00分
菊花賞 ラスト1冠へフサイチホウオーが野獣になる
野獣になる。絶対王者不在、大混戦の「第68回菊花賞」(JpnI 芝3000m 21日)。トライアルの神戸新聞杯で謎めいた大敗を喫したフサイチホウオーが、究極のマツクニ流トレで勝負をかけてきた。内枠に泣いた皐月賞、精神面の弱さを露呈したダービー、残されたクラシックのチャンスは一度きり。長丁場を克服するため、こん身の仕上げで臨む。 もう、馬ではない。今にも「ガオーッ」とほえ出しそうな迫力がフサイチホウオーに漂い始めた。 「今回は三千の長丁場。これまでと同じ調整ではダメです」と松田国師は言い切った。内枠に泣かされた皐月賞、レース前にイレ込み、精神面の弱さを露呈したダービー。クラシック級の器と評されながらその地力を大舞台で発揮することなく、とうとう菊の淀決戦を迎えてしまった。 チャンスは一度きり。松田国師は究極の仕上げを施す構えだ。 「カイバをたっぷり食わし込んで、そこから体を絞り込んだ。父のジャングルポケットのイメージを前面に出すような調整をしてきたつもりです。けたたましい感じで本番に出走させたい」 スピードや切れ味だけでは勝てない。スタミナに加え、道中、ライバルを威圧するようなオーラを身にまとうため、ホウオーは野獣になる。 菊花賞を見据える上で、はっきりさせておかなくてはならないのは前走の神戸新聞杯だろう。直線、まったく反応せず12着に敗れた。 夏場は栗東でじっくり調整され、インフルエンザ騒動とも無縁だった。謎めいた敗戦を師はこう分析した。 「もともと右の背骨に弱い部分があって、それを前走の返し馬か、道中で痛めたのかもしれない。レース後はすぐ息が入ったし、調教でも疲労はまったく感じない」 ホウオー自身が本能を働かせ無理をしなかったとすれば、あの大敗は試走として割り切れる。もちろん中間はそのあたりのケアを徹底した。馬を大事にしながら、同時に、攻めた。 「秋に入って肩や腰にすごい筋肉がついた。この体でどうして走らなかったのかと思うぐらい」悔いを残した春、それをすべて取り返すのが秋だ。 「馬に触るのが怖いぐらいギリギリに仕上げます」と師は静かにうなずいた。ホウオーが飛翔の準備を整えつつある。
-
-
レジャー 2007年10月15日 15時00分
秋華賞 ダイワスカーレットがV
秋の女王を決める3歳牝馬の争い、「第12回秋華賞(JpnI 芝2000m)は14日、京都競馬場で行われ、2番人気の桜花賞馬ダイワスカーレットが1分59秒1のタイムで優勝、賞金8900万円を獲得した。2着はレインダンス、1番人気のダービー馬ウオッカは3着に敗れた。 ダービー馬か、桜花賞馬か。注目の「2強」対決は、桜花賞馬ダイワスカーレットのスピードが勝った。 ヒシアスペンが内から強引に行く展開。鋭いダッシュからハナを奪う勢いだったスカーレットはケンカを避け、向正面から2番手に下げた。 「(ハナに)行こうかなと思った。でも、池添クンの馬が控えないので、そのまま2番手で。4コーナーを回って先頭に立ったが、ためて行って春は負けているので、そのまま突き放す競馬をした」と安藤勝騎手は振り返った。 これが、桜花賞でウオッカを抑えた自信か。宝塚記念で敗れ、やや自信喪失のウオッカ陣営とは大きな違いだった。 前半1000m通過は59秒2。展開は縦長、淀みのない流れのなか、2番手追走からラスト3Fを33秒9でまとめられては他馬は手も足も出ない。 「あのペースで行って、終いが33秒9。すごいフットワークですね。次はどこに使うか、まだ聞いていないけど、どこに使ってもこれなら楽しみです。前半を自分のペースで行ければ、終いも本当にしぶといですね」 フェブラリーSのサンライズバッカスから始まった今年の“アンカツ”のGI狩りは、これで4勝目。武豊騎手が1勝だから、大きな差をつけた。スカーレットも年間獲得賞金が3億円を突破。第1位のウオッカを抜き去る大逆転で、ともに同じ土俵にいる最優秀父内国産馬&最優秀3歳牝馬の年間タイトルをグッと引き寄せた。 だが、これでビッグ2の対決に決着がついたわけではない。「きょうは久々の競馬で息が切れた。次はもっと強いウオッカが期待できると思う」と四位騎手は捲土重来を誓った。 エリザベス女王杯(GI 京都芝2200m 11月11日)で、4度目の対決を果たすのか、それとも国内外の古馬の男馬を相手に敢然とジャパンC(GI 東京芝2400m 11月25日)に挑むのか。今後の動向から目が離せないこの2頭。いずれにしても、直接対決2勝1敗でリードしたスカーレットは、今度は追われる立場になった。
-
レジャー 2007年10月15日 15時00分
府中牝馬S デアリングハートが連覇
これがGIでもまれてきた馬の底力だ!「第55回府中牝馬S」(GIII 東京芝1800m 14日)は4番人気のデアリングハートが、1年ぶりに勝利の美酒を味わった。勝ち時計は1分45秒4(良)。 いつも通りの好スタートからすんなり好位に取りつけ、アサヒライジングを終始マーク。直線残り300mで並びかけると、藤田騎手のムチに応えて先頭でゴール板を駆け抜けた。 「ずっと悔しい思いをしてきたからね」と藤田騎手。春の東京では、ヴィクトリアマイルが展開に泣かされて僅差の3着、エプソムCでは他馬にぶつけられる不利があり、レースにならなかった。「もともとGIでも好走する力がある馬。これまではケガとかもしていたけど、いつもスタッフがきっちり仕上げてくれていたから。その期待に応えられてホントに良かった」とこれまでのうっぷんを晴らす圧勝劇に、喜びを爆発させた。 次走についてはまだ未定だが、「今まで一番強い競馬ができたからね」主戦ジョッキーはGI奪取への手応えをしっかりとつかんだようだ。
-
-
レジャー 2007年10月15日 15時00分
先週の新馬勝ち馬(東京)
芝1600m戦は、単勝1.7倍の断然人気に推されたゴスホースケン(牡、父Bernstein、母Allthewaybaby=美浦・斎藤誠厩舎)が2馬身半差の圧勝を飾った。勝ち時計は1分34秒9(良)。 評判通りの強さだった。「ちょっと仕掛けただけ。まだまだ伸びしろはあるし、距離も二千まではいけると思う」と田中勝騎手はニッコリ。 一方、斎藤誠師も「体がまだまだ緩いから、さらなる上積みが期待できるよ」と将来を嘱望する。「馬の状態を見ながらだけど、今後は距離を延ばしていきたい。それなりの路線にいくつもり」今後については未定だが、大きなところを狙える器であることは間違いない。 同日のダ1300m戦は、6番人気のマルサンサイレンス(牝、父エイシンサンディ、母レディクイック=美浦・谷原厩舎)が制した。勝ち時計は1分21秒3(良)。 直線先に抜け出したブルーラヴに馬体を併せると、しぶとく伸びて2馬身差の完勝。手綱を取った木幡騎手は「ケイコではスタートが良くなかったから、無理して好位につけた。(距離は)もう少し長い方がいいと思ったが、よくこなしてくれた」と高い評価を与えた。 谷原師も「カイ食いが細く馬体がギリギリだったけど、今日は落ち着いていたのが良かった」と満面の笑み。さらに、「芝でもいけるタイプだと思う」と芝路線での活躍も見込んでいる。今後は馬体の維持がカギとなりそうだ。次走は未定。 13日(土)の芝1800m戦はダノンインスパイア(牡、父アドマイヤベガ、母ブゼンキャンドル=美浦・加藤征厩舎)が、堂々1番人気に応えて快勝した。勝ち時計は1分52秒6(良)。 「来週は、もっと走る馬がいる」。1週前の7日に、フジヤマラムセスが新馬勝ちした際、加藤征師はそう宣言。まさしく“公約”を果たした格好だ。 スタートで出遅れた時は、ヒヤリとさせられた。田中勝騎手も開口一番、「まるっきり出て行かないので、焦ったよ」と苦笑い。それでも、あっさりとビハインドを跳ね返してしまったのだからすごい。 「道中はリズム良く走っていたし、最後は(闘争心を引き出すために)馬を寄せていった」と振り返る田中勝騎手。「力があるね」その一言に実感がこもっていた。 母ブゼンキャンドルは秋華賞(1999年)を優勝した名牝。516kgと雄大な馬格にも恵まれ、前途は洋々としている。
-
レジャー 2007年10月15日 15時00分
先週の新馬勝ち馬(京都)
今週の新馬戦は土、日合わせて計3鞍行われたが、少頭数、低レベルの争いが目立った。しいて挙げれば意外性とという点で魅力を感じるのは14日(日)、芝1600m戦の勝ち馬か。 アグネスラズベリの弟ラヴファンタジスタが断然の人気を集めたなか、ゴール前の競り合いで抜け出したのはマリエンバード産駒の牡馬キングバード(母オープニングナイト=栗東・中村厩舎)がそれだ。 中村師は「秋華賞に走るラブカーナと同じ馬主さんで、同じ日に使った。三千ぐらい距離があっても良さそうな馬で、千六じゃ短いと思っていたから勝ってビックリ」と驚いていた。勝ち時計の1分37秒5(良)は平凡だが、ラスト3Fの34秒8は水準以上。444kgの華奢(きゃしゃ)な馬体は未完成で、これから距離が延びれば楽しみな馬に育つ可能性を秘めている。
-
スポーツ 2007年10月15日 15時00分
五味隆典 大みそか日本人夢対決へ。対戦相手にKID、宇野、所、青木が急浮上!
PRIDE FCワールドワイドの日本事務所の閉鎖、元ドリームステージエンターテインメント社員の解雇によりPRIDEが事実上消滅したことで、その去就が注目されるPRIDEライト級王者の五味隆典が大みそかへの出撃を表明し、日本人ファイターとの夢対決をぶち上げた。格闘技ブーム再燃のため、ドリームマッチに挑むことを明言した五味の相手は一体誰になるのか。 14日に都内で開催された高田道場主催のキッズレスリング&キックボクシング教室「ダイヤモンド・キッズ・カレッジ」に特別参加した五味が注目の発言を連発した。 自身が現チャンピオンでもあるPRIDEの舞台が事実上消滅してしまったが、五味は「やっぱり力が抜けたし、残念な部分もある」としながらも「僕は早くから気持ちの整理がついていた。どんな現状でも生きていく」と語り、気持ちを切り替え、PRIDEに代わる次なる舞台を目指していく考えを明らかにした。 さらに五味は複数のオファーがあることを明かした上で「大みそかには必ずどこかの舞台でやる」「ドリームマッチを期待していいと思う」「もう1度格闘技熱を呼び戻したい」などと世間の目を再び格闘技に向けるため、大みそかでのビッグマッチ参戦を表明した。 注目すべきは対戦相手となるが、五味は「やっぱり日本人対決じゃないと面白くない」とし「僕は総合の人間。今から新しいことへのチャレンジはない」とあくまで日本人ファイターとの総合格闘技ルールでの試合に強いこだわりを見せた。 では、五味の大みそかの対戦相手は一体誰になるのだろうか。 現在は日本体育大学への出げいこなどを交えながらPRIDE時代と変わらず「今は75キkgくらい」という五味はPRIDE時代のライト級(73kg未満)、UFCならウエルター級(70.3〜77.1kg)、HERO'Sならミドル級(70kg以下)が適正体重だ。その中で夢対決となる有力な日本人ファイターとなると…。 真っ先に浮上するのは、HERO'S初代ミドル級王者でもある山本“KID”徳郁との頂上決戦だろう。五味とKIDは今夏に開催された「ビーチレスリング」で交流もした。しかし、KIDは新設がウワサされる軽量級に移行を表明している点がネックではある。 また、HERO'Sのミドル級ファイターなら、“日本総合格闘技界のパイオニア”宇野薫、“戦うフリーター”所英男の名も挙がってくる。 そして、PRIDEライト級の新星として注目されていた青木真也との対戦もPRIDEファンにとっては夢対決だ。今年開催予定だった「PRIDEライト級GP」での対戦を望む声も多かったが、PRIDE休止によっていまだ実現していない幻の一戦でもある。 五味と同じ階級でファンが夢対決と思える日本人ファイターとなれば、この4人が有力候補となる。一方で、いまや大みそか恒例ともなりつつある他分野からの総合参戦の可能性もあるが…。果たして五味が対戦する日本人ファイターは誰になるのか、そしてどのリングに上がるのか。五味の動向から目が離せない。
-
スポーツ 2007年10月15日 15時00分
PRIDE事実上の消滅について高田延彦が言及
自らがヒクソン・グレイシーと対戦することでその舞台を生み出し、現役を引退後にも統括本部長として深く関わってきた高田延彦が、PRIDEの事実上の消滅、今後について言及した。 4日に突然訪れた事務所閉鎖に伴うPRIDE消滅について高田は「何の前触れもなかったのでちょっと驚いたけど、そういう事態の雰囲気がなかったわけではないからね」とし「義理、人情とはほど遠い世界の人たち。ひとつの結果として受け止めている」と淡々とした口調で語った。 11日にはPRIDEが産声を上げたヒクソン・グレイシー戦からちょうど10周年を迎えたが「私の中でしんみりと過ごした」という高田は、注目される今後についても「世界最高峰の舞台だった。1度覚えた味覚はなかなか落とせない。それほどPRIDEは私の中を支配していた。格闘技に関わっていればいいという話ではない」と多くを語らなかった。 また、この日、久々に五味と顔を合わせたという高田は「五味選手を等身大で評価してくれるところにいければ。どのリングに上がるにしても『ミスターPRIDE』として見られるだろう。重いものを背負って戦わないといけないだろうけど、頑張ってほしい」
-
-
スポーツ 2007年10月15日 15時00分
高田延彦 100人の子どもたちに格闘技指導
高田はこの日、東京・品川区で高田道場主催によるキッズレスリング&キックボクシング教室「第6回ダイヤモンド・キッズ・カレッジ」を開催した。 五味をはじめ、同道場所属の西島洋介、また、ハッスルの舞台で活躍するKUSHIDAやバンザイ・チエも講師の一人として参加し、およそ100人の子供たちを集め、レスリングやボクシングの指導を行った。次回は12月9日に東京・東久留米市で開催を予定している。詳細は高田道場の公式HPを参照。