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トレンド 2009年06月01日 15時00分
高橋四丁目の居酒屋万歩計(2) 「津國屋」(つのくにや、居酒屋)
JR田町駅から徒歩670歩 慶応義塾大学三田キャンパスの足下に、木造二階建ての面構えのいい居酒屋がある。入り口の両側に、それぞれ一畳はあろうかと思われる藍染め地が、2枚張られている。それが目印。1枚は「酒処」、1枚は屋号「芝 三田 津國屋」。それぞれ白く染め抜かれ、折からの風にあおられて、生きのいい魚のようにばたついている。 福沢諭吉が作った江戸随一の英学私塾が、慶応4年(1868)に芝に移転して、慶応義塾。同年、元号が明治に改まり、そろそろ津國屋に酒林が下がる。ここはそのむかし酒屋だった。 諸国の酒は半紙に墨書され、出身や特性は赤い墨汁(こうとしか言いようのないあの朱文字)で添え書きされている。ここでは居酒屋にありがちな雑多さは嫌われて、それらはあくまで整然と貼られ、代々そのような商いをしてきたのか、半紙もまた清浄である。 誰何(すいか)される。予約ではない、と応じる。ならば、としかるべき卓へ導かれる。男2人が頬を緩める、至上の瞬間がきた。まず「千代の光」をそう言う。相方は「酔鯨」から始めるようだ。いずれも特製の海の色をしたガラスのお銚子に移して供される。次に「加賀の庄」をそう言う。その次の「月に雁」が大当たりだったので、すかさず追加。秋田の酒であることを朱文字に教わる。 あては、きうり漬け、飛び魚の刺身、あじす(鯵酢)、メンチカツ、鯛頭。いずれも外れはなし。 腹もくちくなり、互いに顔に赤い墨汁が差してきたので、そろそろ上がろうとすると、女将が「本日のお品書き」というコースメニューを持ってきた。九品で2400円なのだという。 今夜の勘定は2人で6000円だったので、コースでもよかったようなものだが後の祭り。このコースを10組以上のお客に時間差で出していくのは手間だろう。料理は注文されてもすぐ出来ない場合がある、と釘をさされたのはそういうことだったのかと納得。後ろ髪引かれた「本日のお品書き」とは、一、前菜 いか薩摩揚げと厚焼き卵の盛り合わせ一、お刺身 旬の刺身盛り合わせ一、サラダ 厚揚げと水菜のサラダ一、煮物 ふろふき大根帆立貝のあんかけ一、オーブン焼き 帆立貝のガーリック風味オーブン焼き一、揚げ物 鳥唐揚げとメンチカツの盛り合わせ一、本日の一品 鳥もも肉の照り焼き 温野菜添え一、お食事 オムソバ一、香の物 香の物の盛り合わせ なんとも、堪(たま)りませんな。隣の卓では慶応義塾大学国際センターの「アジア・オセアニア文化研究所」(そんなものがあるかどうか知りませんが)帰りとおぼしき、日本人および異国の方々が男女織り交ぜて、まずは前菜からおいしそうに食べてらっしゃいました。 女将の後出しはまだ続いて、昼の定食もおさおさ怠りない物を供しているのでよしなにという。そうでしょう、そうでしょう。そりゃ、そうでしょうよ。予算3000円東京都港区三田2-16-8
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トレンド 2009年06月01日 15時00分
高橋四丁目の居酒屋万歩計(3) 「やき屋」(立ち飲み)
JR中央線、荻窪駅北口から徒歩130歩 着座するや挨拶もそこそこに酒を飲み始めるので、新入会員が肝をつぶす俳句結社「れいの会」の月例句会は、モダーンアパートメントハウスを併設する荻窪の瀟洒な旅館西郊で開催されている。 2000年(平成12)秋に始めた句会はすでに100回を越した。その間には物故者2名、見解の相違で袂(たもと)を分かった同人1名、俳句に満腹したと卒業宣言した同人4名、食傷したと自主退学していった同人2名、兼題(宿題)が面倒くさくなってずる休みに入ったまま現在に至る同人5名、姿を消した。 それでもなんとか、まだ毎月8人は参集するのだからしつこい、いや熱意がある。 月例会にはひとり5句を提出する決まりなので8人出席なら全40句。その中から詠み人が明かされない5句を選句し、さらに持参した土産を授与すべき特選1句を選ぶ。自分の句が座で選者から読み上げられ、密かに得点を重ねていくのは嬉しいが、1点も入らなければ軽く傷つく。座を捌(さば)く宗匠が、選句の理由をそれぞれに尋(たず)ねる。選句しておきながら選者という者はどこか批判的で、土足でアーチストの感じやすい心にずかずかと上がり込んでくる。その丁々発止は4時間に及ぶ。 最後の最後に詠み人が明かされたときには喧嘩寸前になったこともある。清記という、たがいの筆跡を消し去るために分けあって清書する作業も、得てしてトラブルの種になる。あってはならないことなのだけれど、漢字を写し間違えたり、てにをはを違(たが)えたりすることもある。そんなときには、救いようのない駄句の作り手ほど激高するものだ。わたしだ。これこそ、本当にあってはならない。座の文芸は、遊びとして高い自制心が要求されるのである。さて、カッカと火照って一向に冷めやらぬ頤(おとがい)と頭をクールダウンさせるのは、またしても酒。皮肉と自嘲と強弁と言い訳がないまぜになった、口角泡を飛ばす老人の主張を聞いてくれるのも結局一座の連中でしかなく、事実上クールダウンなど出来はしない。 しかし(1)、やき屋は、立ち飲みなので適度にくたびれる。そうして(2)、やき屋は、いつも混んでいるので長居はできない。だからちょうどいい。おまけに(3)、やき屋は、イカ料理の専門店でありながら驚くほど安い。 「れいの会」の宗匠は俳人明石令子さん。<蒲公英のはびこり少女出奔す>という句で、師である藤田湘子氏主宰の俳句専門誌「鷹」の、平成元年の新人賞を獲得されている。明石令子さんの師匠が、藤田湘子。藤田湘子の師匠が、水原秋桜子。水原秋桜子の師匠が、近代俳句の始祖正岡子規。われわれは令子宗匠の弟子なので、僭越(せんえつ)ながら子規のひ孫弟子ということになる。 「れいの会」が、アラカン(還暦でこぼこ)男たちの老後の無聊(ぶりょう)をかこつ、そのために発案されたことは言うまでもない。ちゃんとした宗匠さえ見つけられれば、句会は誰にでもできます。予算1400円東京都杉並区上荻1-5-6
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その他 2009年06月01日 15時00分
「東京ダービーTシャツ」を読者5人にプレゼント
3日(水)に行われる「第55回東京ダービー(SI)」を記念して、5人に「東京ダービーTシャツ」をプレゼント。 ※プレゼントの応募は締め切りました。
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その他 2009年05月30日 15時00分
6・1内外60周年記念イベント「そして…」ディファ有明にて
内外タイムス社は60周年記念イベントを6月1日に都内ディファ有明で18時30分から開催します。各界著名人も多数参加。一般読者もふるってご参加ください。 当日は著名人との写真撮影、握手会なども予定しております。またプロレス・チケットを先着順でプレゼントいたします。(入場無料)
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芸能 2009年05月30日 15時00分
松山ケンイチ舞台挨拶に藤川ゆり議員登場
映画「ウルトラミラクルラブストーリー」が、6月6日からの全国公開を前に、5月30日(土)、主演の松山ケンイチと横浜聡子監督の故郷、青森県内で先行公開された。二人は八戸フォーラムで舞台挨拶を行った。 「おふたりは青森の出身ですが、青森を活性化する方法は?」というファンからの質問に、「映画を通して、青森をみせていきたい」(横浜監督)、「僕はいつまでも青森の人間だと思いつづけること」(松山)と返答した。 また、公開を心待ちにしていた、青森出身で、≪世界一美しい政治家≫に選ばれた八戸市市議会の藤川ゆり議員が、花束を持って客席から登場。「日本では農業の地位が低いけど、松山さんのようなオーラがとても凄い俳優さんが、陽人のような農業青年を演じていて、これからもっと憧れる人が出てきてくれたらうれしいです」と発言。農業の担い手不足解消なるか? また映画については、「世界観が深くて素晴らしい。今度はおふたりにぜひ八戸を舞台にした映画を撮って欲しいです!」と語った。
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レジャー 2009年05月30日 15時00分
日本ダービー(JpnI、東京芝2400メートル、31日) “ミリオン男”石沢記者はトップカミングと心中
何度となく重賞好走歴があるのに、まったく人気が上がらない不思議な馬。トップカミングを狙い撃ちだ。 全成績(2)(2)(1)(7)(4)(3)(3)(3)(3)(1)(3)着が示すように、安定感は間違いなく世代トップクラス。ただ、一頭になると力を抜く悪癖があり、勝っておかしくないレースをいくつも落としてきた。 とくに前走・青葉賞(3着)がその典型だ。直線半ばでいったん、先頭に立つまでは完ぺきだった。しかし、一頭になった途端、右にフラリ、左にフラリ。手応えは勝ち馬アプレザンレーヴを上回っていただけに、もどかしさだけが残るレースだった。 この集中力のなさでは到底、ダービーで◎には推せないと思っていたが、この中間、陣営は対策を講じてきた。ノーマルハミから制御力が強いDハミにチェンジ。これが効果てきめんだったと中川助手はいう。 「何度も同じ競馬が続いとるからな。急にハミを替えて馬が戸惑わないか心配してたんやけど、先週の追い切りでハミをグッと受けてくれた。こちらの想像以上にうまくいった」 さらに、8キロ減だった前回の反省を生かし、今回の直前は「機嫌を損ねないように」(同助手)終いサラッとのソフト調教に変更。これもハミ同様、絶大な効果を与えている。中川助手は「前回は負荷をかけすぎたが、この中間はメリハリを利かせたいい調教ができた。これで対策はバッチリや」と満面の笑みだ。 ここに向けて徐々に距離を延ばしてきたことも好感。くみしやすいプリンシパルSではなく、あえて強敵が集まった青葉賞を使ったことも結果的には大正解。本番と同条件での競馬は絶好の予行演習となった。 「これだけ使っているのに、一戦ごとに状態がまだアップしている。こんな馬は今まで見たことがない。しかも、いつも絶対3着まで持ってくるんやからな。最後までまじめに走れば、ウチの馬が一番強い」。中川助手のこの言葉を素直に信じ、一世一代のアップセットに熱き一票だ。
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レジャー 2009年05月30日 15時00分
HP版!!狙え「アベコーのハッピー馬券」
東京10レース 日本ダービー3連複 (11)軸(18)(2)(8)(16)(9)3連単 (11)(18)→(11)(18)(2)(8)→(11)(18)(2)(8)(16)(9)(17)(12)
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レジャー 2009年05月30日 15時00分
日本ダービー(JpnI、東京芝2400メートル、31日) アベコーの気になる本命は!?
みなさん、お元気ですか。アベコーこと阿部幸太郎です。 お待たせいたしました「日本ダービー」です。一国の大統領になるよりも、ダービー馬のオーナーになる方が難しいといわれるレース。強運の馬が優勝するといわれるダービー。昨年の夏からスタートした若駒たちの頂上決戦が、集った優駿18頭によって、いよいよゲートインです。 迎えて76回目。過去10年のデータから「連対馬のすべては重賞馬」。うち18頭は芝1800メートルで優勝。そして、ダービーが「年明け初戦、ないし2戦目の馬の連対もゼロ」。さらに「1勝馬の連対もなし」。という基本的なデータをインプットして、今年のダービーを考察したところ、当初は休養明けのNHKマイルCをステップにしたブレイクランアウトが浮上。東京コースでラスト3F33秒台を刻める強烈なパンチ力が大きな魅力だったのですが、この降り続く雨で、パンパンの良馬場は無理。土曜の夜も雨予報。日曜日も太陽がのぞかないようなので、重馬場予想をベースに切りかえました。 そこで、ここは一番、セイウンワンダーに期待の◎。昨夏の新潟2歳Sで大外から目の覚めるような追い込み劇。しかも、出遅れて道中は最後方から。にもかかわらず、不良馬場をものともしないラスト3F34秒4で圧倒。あまりにも見事な勝ちっぷりに、騎乗していた岩田騎手も手放しで絶賛していました。 その後は暮れの朝日杯FSに直行。休養明けだったせいか、馬体はプラス10キロでしたが、難なく突破。さらに、そこから12キロ増えた年明け初戦の弥生賞は明らかに重め残り。初めて連対を外して8着に終わりましたが、ひと叩きした皐月賞の3着は能力から当然の結果といえます。4角でほかの馬にジャマされなければ、優勝したアンライバルドとの0秒3差はもっと際どかったはず。ともあれ、この一戦で距離に対しての不安は払拭されました。 となると手前の関係で断然スムーズな左回り。新潟2歳Sの快走の再現です。
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レジャー 2009年05月30日 15時00分
HP版!!狙え「藤川京子のフォーキャスト馬券」
東京10レース 日本ダービー馬単 (9)(17) (9)(18) (9)(6)3連単 (9)(17)→(9)(17)(18)(6)(11)(16)(8)(10)(7)→(9)(17)(18)(6)(11)(16)(8)(10)(7)
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レジャー 2009年05月30日 15時00分
日本ダービー(JpnI、東京芝2400メートル、31日) 藤川京子 ジョーカプチーノが変則2冠達成よ!
3歳王者決定戦、日本ダービー。今年は何と愛馬のブレイクランアウトとフィフスペトルの2頭が出走! とうとうあこがれの舞台にこぎ着けました。愛馬の走りをこの目にしっかり焼きつけて、声がかれるまで応援したいと思います。 さて、本命は◎ジョーカプチーノ。 前走のNHKマイルCはハイペースの2番手から抜け出し、芝1600メートル1分32秒4のレースレコードで快勝。「折り合いだけは十分に気を使った」という藤岡康騎手。ムキになって前を追いかけることなく、スムーズに運べたあたり、気性面の成長を感じた一戦でもありました。それにしてもラスト1Fで先頭に立ち、そこから力強く後続を引き離し2馬身差の完勝。前半800メートル通過45秒5の厳しい流れを後半800メートル46秒9でまとめた実力は半端ではありません。 距離は一気に延びますが、父は菊花賞馬のマンハッタンカフェ。むしろ、タフなレースは望むところです。どこからでも脚を使える強みもありますし、今の東京はやはり前が残る馬場ですから、先行力も味方になりそう。勢いに乗って変則2冠を達成します。
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