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芸能 2012年03月11日 11時45分
トータルテンボスが「生ぬるい」テレビ業界に喝! DVD『地上波即戦力TV』発売イベント
お笑いコンビ・トータルテンボスの大村朋宏と藤田憲右が10日、新作DVD『地上波即戦力TV〜ゴールデン編〜』(7日発売)のリリースを記念して、トーク&ハイタッチ会を都内で開催した。 結成15周年を迎えさらにSっ気とアフロに磨きがかかったトータルテンボス。マイクを持つと、「今のテレビは生ぬるいのではないか」(大村)などと告げ、特に午後7時から始まるゴールデンタイムの番組への不満からDVD発売に至った経緯を説明。業界のプロデューサーにもアピールしているというが、“地上波で流せば視聴率30%は間違いない!”といい、内容は「中学・高校のときのワルガキ男子のノリをそのままやっている」(大村)というおもしろ企画満載。 この日は、トークショーのほかファンとのハイッタッチ会も開催され、さらに、スペシャル企画として、抽選で選ばれた1組の前で、トータルテンボスがリクエストされたネタを披露するという、ファンにとっては涙もの企画「独り占めテンボス」が行われた。 その「独り占めテンボス」で選ばれたのは、19歳の女子大生2人組。トータルテンボスのネタを見てファンになり、この日のイベントも、大村のツイッターで知り、駆け付けたという。「信じられません」と感激をあらわにしていたが、さらに、楽屋に用意された2人のためだけの特設ステージに案内されると、そわそわした様子。やがて、トータルテンボスが現れて、「占い師からの内ももたたきネタ」が2人のためだけに披露された。「本当にかっこよかった」「夢のよう」「奇跡!」と、思わぬ体験に感極まっていた。 この「独り占めテンボス」は、DVD購入者の中から抽選で1組の元へトータルテンボスが出張してネタを披露する「お届けテンボス」(応募期間は3月10日から4月10日まで)としても開催され、4月25日には、トータルテンボス漫才ライブDVD「漫遊記」も発売。ファンは要チェック。(竹内みちまろ)
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スポーツ 2012年03月11日 11時00分
違和感アリの貴乃花理事の猛PR
3月11日から始まる春場所担当の貴乃花理事が、橋下徹大阪市長や吉本興業、Jリーグ・ガンバ大阪の事務所などを訪問しPRしている。呉服の業界団体を訪れ、和服女性が来館するようチケットを手配した際は、わざわざテレビ中継に映る席を用意するほどの配慮を見せた。 貴乃花理事にとって大阪は因縁が深い。初土俵が昭和63年春場所で、貴花田から貴ノ花に四股名を変えたのも平成5年春場所。そして、協会幹部となった今回は春場所担当理事だ。 しかし、関西の大相撲ファンは辛口で知られる。 「タニマチという言葉は、大阪の谷町筋の医者が初めて後援者になったことに因んでつけられたという説もある。それくらい大阪人は相撲好きです。しかし、面白くない相撲には手厳しいのも事実。昨年、八百長の発覚で開催見送りになったことへの批判は根強いんです」(相撲関係者) そんな中、連日奔走することについて報道陣から聞かれると、「信頼回復のため、小さなことから着実にやっていく」と話す貴乃花理事。ただ、相撲担当記者の見方は冷ややかだ。 「ガチンコで22回も優勝した貴乃花に対する信頼感は大阪でも厚い。橋下市長や要所を訪問するのも、そうした人の支持も取り付ければ将来への理事長職が約束されると、夫人から入れ知恵されているんですよ」 確かに、相撲協会幹部の貴乃花理事に対するアレルギーも以前ほどではなくなったと言われる。前出の相撲関係者が言う。 「幹部の世代交代が進みつつあり、若い世代には一門へのこだわりが強くないうえ、派閥で争っている時代ではないという気持ちがある。その流れに乗れば理事長への道はそれほど難しくはないでしょう」 肝心の土俵上が盛り上がらなければ人気回復はない。貴乃花理事の頑張りが空回りに見えるのは気のせいか?
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芸能 2012年03月10日 17時59分
週刊裏読み芸能ニュース 特別編 3月4日から3月10日のオセロ・中島ニュース
女性霊能者と暮らす自宅マンションから両親と所属事務所が“奪還”を発表し、そろそろネタ切れ感の漂う女性お笑いコンビ・オセロの中島知子関連のニュースだが、今週もまとめニュースをお届け。(正式に発表された中島の“奪還”) 3日付けのスポーツ紙が報じた中島の奪還劇だったが、5日夜、所属事務所・松竹芸能がマスコミ各社にファクスで奪還したことを発表し、「中島知子本人及び中島知子のご両親の意思を最大限に尊重し、現在の様々な問題が解決されるよう、可能な限りのサポートを継続する所存」と中島の芸能活動復帰をサポートすることを明かした。 「2月28日に中島の両親の意を受けて弁護士や所属事務所関係者に加え、警察官も中島の自宅マンションに“突入”した際に奪還したが、直後に発表すると混乱を招くので時間差で発表。松竹芸能は特定媒体に情報をリークすることによって巧みな情報操作をしている」(週刊誌記者)(相方・松嶋も家主のモッくんもひと安心) 中島の騒動について、相方で以前から不仲をささやかれている松嶋尚美が5日付けのブログで初めて心境を明かした。松嶋は「早く会いに行って、いろいろ話たい」、「ちゃんと話し合いたい! オセロは続けたい」とコンビ継続を訴えたが、不仲については認める書き込みも。一方、中島が自宅マンションの家賃を滞納している問題で、中島を訴えている家主の俳優・本木雅弘は6日にファクスで「中島さんの命があった事に、ほっとしています」などとコメントを発表し、訴訟を取り下げることを示唆した。 「中島が松嶋を拒絶している状態で、オセロの継続は難しいのでは。一方、滞納している家賃は松竹芸能が肩代わりする意向もあるし、中島の両親が中島からの仕送りを貯めているようなので、それで支払いが可能なようだ」(情報番組スタッフ)(女性霊能者の行方と今後の中島報道) 中島は4日に家族と会食し、5日に事務所が奪還を発表したが、その後、めぼしい続報はなし。「自宅マンションではまだ報道陣が24時間体制で張り込みを続けているが、まったく動きはない」(写真誌記者)。 また、中島の奪還後、姿を消しているとされる霊能者とその親族は行方知れずで、「霊能者は大分の実家に戻る気配がないが、霊能者を捕まえればスクープ」(同) まだまだ中島騒動は収束せず?
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芸能 2012年03月10日 17時59分
うやむやになったジャニーズ事務所の義援金パンダ招致問題
SMAP、嵐ら数々の男性アイドルグループを抱えるジャニーズ事務所の所属タレントたちが東日本大震災から丸1年となる11日、東京ドームで被災者支援のための募金活動を行う。 「震災直後にジャニーズが設立した復興支援プロジェクト『Marching J』の活動として、昨年4月1〜3日、東京・国立代々木競技場第1体育館も義援金の募金活動を行ったが、その時と同じように所属タレントが交代で参加。常時、10数人がステージ上でトークを繰り広げながら支援を呼び掛けるというが、所属タレントがほぼフルに参加した前回とは違い、各スポーツ紙で参加タレントは調整中としか発表されなかった。集まった寄付は全額、被災地の子供たちへの義援金として送られるというが、いまだに昨年の募金活動で集まった金額を公表していないのが不透明」(週刊誌記者) 募金したジャニーズファンのみならず、「果たして、いくら集まったのか?」と気になるところだが、今年1月末、所属タレントで同プロジェクト代表のマッチこと近藤真彦が、「ファンや募金してくれた方々に対し、明確に『ここに使いました』と言える活動にしたかった」として、仙台市・八木山動物公園にパンダを呼ぶため、当面5年分の費用として、集めた募金と事務所の寄付で50億円を負担することを大々的に発表。以後、続報は出ていなかったが、どうやら、なかなか先に進まないようだ。 「先月末、パンダ招致をめぐって同市議会で女性市議が説明を求めたことにより、パンダ招致に対して『募金を利用するとはどういうことだ』と仙台市に抗議が殺到したことや、ジャニーズが同市に『(パンダを呼ぶ資金は)グループ企業の自己資金で調達する』、『募金は全額、被災した子供たちの支援に充てる』と説明していたことが露呈。そもそも、5年で50億もかかるはずがないというのが関係者の見方だけになんとも不可解」(芸能記者) とはいえ、昨年末、マッチはユニセフ親善大使で女優の黒柳徹子さんらを伴って首相官邸に野田佳彦首相を訪ねた際、野田首相は中国から同動物公園にジャイアントパンダの貸与を受けることを明らかにしていたが、「その際、費用はジャニーズが集めた募金で負担するという“密約”ができていたし、大々的に発表してしまったものだからジャニーズも引っ込みがつかなくなっている」(同)。 パンダが来るのを心待ちにしている被災者も少なからずいるだろうから、呼ぶのか呼ばないのか、さっさと白黒をハッキリさせてほしいものだ。
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レジャー 2012年03月10日 17時59分
中山牝馬S(GIII、中山芝1800メートル、11日)藤川京子のクロスカウンター予想!
中山11R、中山牝馬Sは完全復活した◎アプリコットフィズが力の違いを見せつけます。 昨秋は、京成杯AH2着、富士S2着。その両レースの勝ち馬が、マイルCS1、2着馬のエイシンアポロン、フィフスペトルでしたから、牡馬の超ハイレベル馬相手に善戦したのは一線級の証明。一時はスランプに陥りましたけど、陣営の努力が実り、見事復活。色々なことを試して気性の問題と向き合ってきましたが、逆に難しいことはさせず自然に身をまかせて、じっくり時間をかけ見守ってきたことが功を奏したようです。東京のクイーンC勝ちに、古馬相手に勝利したクイーンS、秋華賞3着の実績。そして、前走はキャピタルSで約1年3か月半ぶりの美酒を味わいました。オープン特別でしたが、2着は東京新聞杯勝ちのガルボですから、内容は濃いですね。 放牧から帰厩後も入念に乗り込まれていて、動きも機敏。順調そのもののようです。中山は2戦2連対、不良馬場もソツ無くこなします。3つ目の重賞を制し、再び軌道に乗ります。(6)アプリコットフィズ(15)ホエールキャプチャ(5)イタリアンレッド(14)ドナウブルー(11)アニメイトバイオ(2)アカンサス(1)マイネイサベル馬単 (6)(15) (6)(5) (6)(14)3連単 (6)-(15)(5)(14)(11)(2)(1)アプリコットフィズ 1頭軸マルチ※出馬表などのデータは、必ずJRA公式発表のものと照合し確認してください。
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レジャー 2012年03月10日 17時59分
橋本千春の勝馬ピックアップ!(3/11)中山牝馬S 他4鞍
☆中山11R「中山牝馬ステークス」(芝1800メートル) 昨年の牝馬3冠レースで桜花賞2着、オークス3着、秋華賞3着と毎回上位争いを演じたホエールキャプチャ。実績、実力ともここでは一枚上の存在であり、普通に走ってくれば負けられないだろう。 エ女王杯4着以来、約4か月ぶりのハンデを抱えているが心配無用。もともと仕上がりの速いタイプで、今回と同じ休み明けの秋華賞トライアル・ローズSを快勝。鉄砲実績も残している。久々でも底力を信頼して大丈夫。 乗り替わりも初勝利を挙げた、横山典騎手なら何ら不足はない。ハンデ55.5キロも能力に影響することは考えられないし、差し切りが決まる。 当面の相手は、地力強化が目覚ましいアカンサス。ハンデ53キロも魅力で好勝負必至。放牧効果で心身ともに成長を遂げた、アプリコットフィズが逆転候補。実績から、アニメイトバイオ、コスモネモシンの食い込みも十分ある。◎15ホエールキャプチャ○2アカンサス▲6アプリコットフィズ△11アニメイトバイオ、13コスモネモシン☆中山10R「東風ステークス」(芝1600メートル) 休み明け2戦目で走り頃の、ネオヴァンドームが狙い目。 中山金杯6着(0秒6差)、中山記念4着(出遅れ1秒差)と、復調の跡は歴然で上積みは大きい。破竹の2連勝できさらぎ賞を優勝した素質馬が、ついに復権を果たす。◎4ネオヴァンドーム○9ダイシングロウ▲8テイエムオオタカ△6レジェトウショウ、10ホッカイカンティ☆中京11R「中京スポーツ杯」(芝1400メートル) 放牧効果でフレッシュな状態に仕上がっている、素質馬のテイラーバートンにチャンス到来。 6着と期待を裏切った前走は、初の千二に戸惑ったもので参考外。すでに、このクラスは勝っているし、フェアリーS、クイーンCの両重賞でも3着している格上馬。適鞍を得たここは実力のほどをみせつける。 昨年の関屋記念3着馬、サトノフローラが強敵。意外性を秘めたエスカーダが台風の目。相手なりに走れるメイショウドナリオと、ラインジェシカもワイド圏内は十分ある。◎16テイラーバートン○3サトノフローラ▲11エスカーダ△4ラインジェシカ、9メイショウドナリオ☆阪神11R「フィリーズレビュー」(芝1400メートル) 阪神ジュベナイルFの敗者復活戦といった趣だが、その中でイチオクノホシがリベンジを果たす。 その阪神JF4着は初めて揉まれる競馬を経験し、直線では前が詰まる不利もあった。それで、2着アイムユアーズと0秒1差だから実力を疑う余地はない。前走のクイーンC2着は、自分から勝ちに行ったもの。着差も0秒2だから評価できる。ライバルがいずれも休み明けなのに対して、1度使っている強みは大きい。ここにきて脚質に幅が出たし、16番枠でも十分力は発揮できる。 強敵は、アイムユアーズだが、ファインチョイスも実力は紙一重で、2頭とも際どい勝負に持ち込みそう。展開次第でアンチュラス、ラシンティランテの食い込みも。◎16イチオクノホシ○4アイムユアーズ▲7ファインチョイス△8アンチュラス、13ラシンティランテ☆阪神10R「甲南ステークス」(ダ1800メートル) 休み明け2戦目で走り頃の、バトードールをイチ押し。 その前走6着はトップハンデ58キロも響いた。それで、0秒6差だから悲観することはない。定量戦のここは巻き返しは必至だ。◎7バトードール○13ミダースタッチ▲14オースミイレブン△6ラターシュ、10エアウルフ※出馬表などのデータは、必ずJRA公式発表のものと照合し確認してください。
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レジャー 2012年03月10日 17時59分
1500円のおこづかい馬券(3/11中山牝馬S)
日曜はチョイ穴狙い。本命はコスモネモシン。前走は太め残りだったので度外視。牡馬相手でも牝馬重賞でもしっかり走るのがこの馬のいいところ。結構お世話になってます。天気予報は原稿執筆時点で雨。雨が降る中での好走経験もあり、休み明け初戦の相手も多いだけにここは馬券圏内では。 2番手は秋華賞4着だったアカンサス。今回は条件戦からの参戦だとしても牡馬相手に勝ち切るのは強さの証拠。同コースで連対し斤量も恵まれチャンス十分。また初コースが課題も勢いと使っている点を踏まえドナウブルーも2番手に。 3番手以下には休み明け初戦の馬を中心に手広く流す作戦。なかでも注目馬はアプリコットフィズ。田中騎手が鞍上だと必ず連対と相性抜群なうえにコンビを組んでから、マイル戦ではG1馬エイシンアポロンにガルボ、フィフスペトルといった重賞好走馬と相手とも小差。これはホエールキャプチャがクラシック戦線で残した実力と同等、もしくはそれ以上と見ているのですが…。1800mは12着だったクイーンS以来。しかし、一昨年のクイーンSでは1着と1800mは守備範囲です。 ということで勝負馬券は…。3連複フォーメーション13点(13)-(2)(14)-(2)(14)(6)(15)(10)(7)(11)(8) 大本線の(13)(2)(14)とオッズ的に(13)(14)(15)には200円、その他の組み合わせは100円で勝負! 以上、若手放送作家の近藤でした〜。 あと、Twitterで競馬ネタをつぶやいているのでチェックして頂けたら嬉しいです! アカウントは「@minoru1202」です。※出馬表などのデータは、必ずJRA公式発表のものと照合し確認してください。
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レジャー 2012年03月10日 17時59分
一発逆転! 仲町通のここが抜きどころ(3/11) フィリーズレビュー・中山牝馬S
◆阪神11R フィリーズレビュー◎アイムユアーズ○イチオクノホシ▲ビウイッチアス 先週のTR戦は牝馬も牡馬も関東馬が優勝。その快進撃の流れに乗ってアイムユアーズ◎。1週前追いは皐月賞を目指すアルフレードと併せ、脚色で優勢。もともと稽古は動く馬だが、前哨戦とはいえ仕上がりに関しては文句なし。休み明けでもしっかり走ってくれるだろう。阪神JFでジョワドヴィーヴルの2馬身半差2着。着差は小さくないが、出負けして前半やや強引に仕掛けていった分、かかってしまい後半はかなりきつくなりながらも食い下がっての2着。内容があり、“完敗”ではなかった。今回はファンタジーSを勝っている1400mでもありレースの流れ的にもプラス。人気でもこの馬からだろう。問題は馬券の相手。流れひとつで着順が大きく変わってきそうなので非常に絞りにくい。絞ったことが裏目→後悔…よくある負のスパイラルにはハマリたくないので少額でも馬単、馬連で“総流し”が体にイイ。【馬単】(4)→総流し【馬連】軸(4)総流し◆中山11R 中山牝馬S◎ホエールキャプチャ○ブロードストリート▲オールザットジャズ△マイネイサベル△アカンサス△アニメイトバイオ△レディアルバローザ△コスモネモシン△ドナウブルー 牝馬重賞の常連が顔を揃えG3のハンデ戦とは思えないほどの好メンバー。注目は、昨年の3歳牝馬クラシック&エ女王杯に皆勤、常に上位争いを演じてきたホエールキャプチャ。タイトルこそ取り損ねたものの手の届きそうな力量であることは確か。今春の目標はヴィクトリアマイルになるのだろうが、このメンバーで休み明け、55.5キロのハンデを克服すれば悲願のG1制覇も見えてくるだろう。もともと稽古は動くタイプだが、先週、今週と坂路で好時計を連発。先を見据えて多少余裕残しではあろうが、動きを見る限り9分どおりの仕上がりにはある。軸馬としては最も信頼できるだろう。ここから絞らずに手広く流して“当て”にいきたい。ただし、イタリアンとアプリコットの実績馬2頭は外す、それくらいの気概は持って。【馬連】流し(15)軸(1)(2)(7)(10)(11)(12)(13)(14)<プロフィール>仲町通(なかまち・とおる)在京スポーツ紙の競馬記者として美浦・栗東トレセンに足を運ぶこと20年。厩舎関係者への綿密な取材の下、穴党として数多くの万馬券ヒットの実績を持つ。この春、フリーとして転身。本名非公開。※出馬表などのデータは、必ずJRA公式発表のものと照合し確認してください。
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スポーツ 2012年03月10日 17時59分
FA権行使せず残留したのに、広島からトレードされた04年首位打者・嶋のトホホ
3月10日、広島・嶋重宣外野手(35)と西武・江草仁貴投手(31)の交換トレードが成立したことが両球団から発表された。 嶋といえば、背番号55にちなんだ“赤ゴジラ”の異名で知られ、04年にはセ・リーグ首位打者(.337)、最多安打(189)のタイトルを獲得した実績ある選手。広島では2000本安打を達成した大ベテランの前田智徳外野手(40)に次ぐ、チームの象徴的なプレーヤーだ。 嶋は10年に国内FA権を取得したものの、同年オフには「愛着がわかないわけがない」として2年契約(推定年俸5000万円)を結び、権利を行使せず広島残留の道を選んだ。昨年には海外FA権も取得している。チームへの愛を叫んで残留したものの、契約途中で放出されるという、まさにトホホの結果となった。 94年ドラフト2位で投手として広島に入団した嶋は、5年目の99年に野手に転向。それでも、5年間芽が出なかったが、10年目の04年に開花。首位打者、最多安打のタイトルを獲り、本塁打も27本放つ長打力も発揮した。05年には自己最多の32本塁打を記録している。しかし、レギュラーとして活躍したのは04年からの3年間だけで、07年以降は故障もあって不本意なシーズンが続き、代打に甘んじることも多かった。昨季はわずか54試合出場、打率.256、2本塁打、8打点で、04年以降でワーストのシーズンとなった。 広島の外野陣は廣瀬純(32)、赤松真人(29)、天谷宗一郎(28)、岩本貴裕(25)、丸佳浩(22)らがレギュラー候補。新外国人のニック・スタビノア(29)、早稲田大からドラフト4位で入団した土生翔平(22)も使えるめどが立ったことから、ベテランの嶋は構想外となったもよう。 西武に移籍しても、代打要員としての起用になりそうだが、パ・リーグには指名打者制もあり、広島にいるよりは出場機会が多くなる可能性はある。嶋にとっては、埼玉は出身地。地元に戻って、心機一転、頑張ってほしいものだ。(落合一郎)
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スポーツ 2012年03月10日 17時59分
キャンプ情報 2012年大混戦の予兆 埼玉西武編
「菊池雄星と十亀(剣=24)を見てほしい」。関係者からキャンプのキーマンをそう教えられていた。菊池は昨年オフ、オーストラリア・ウインターリーグに参加し、実戦感覚を持ったままのキャンプインとなった。収穫は新球・カーブをマスターしたこと。実質、変化球はスライダーしかなかったのも同然だっただけに、本人はカーブ習得に自信を秘めているという。しかし、『新球習得』による自信という点では、大学、社会人を経験したドライチルーキー・十亀の方が大きいのではないだろうか。 十亀のシュートは『空振り』が取れる−−。ドラフトフリークは「JR東日本時代から投げていた」と言うだろうが、NPB公認球では今までと違う軌道を描くようになったのだ。「揺れながら落ちる」軌道で、前出のチーム関係者によれば、ボールの握り方等は全く変えていないという。昨季話題になった統一球がもたらせた“副産物”である。渡辺久信監督の言動からも十亀への期待の大きさが窺える。昨年は事ある度に牧田(和久=27)を褒めていたが、十亀に対する称賛は「牧田の倍」と言っても過言ではない。十亀の先発ローテーション入りは間違いない。 また、今季の投手陣は“壮観”である。エース・涌井秀章を筆頭に、先発6人枠は岸孝之、西口文也、石井一久、大石達也、牧田、ゴンザレス(新加入=29)、平野将光、菊池の8人が争う図式になった。岸がやや出遅れていた。今の大石ではこの高いレベルでの競争だと、ちょっと厳しい。菊池、平野にも「もうひと押し」が欲しいが、ベテランの西口、石井をフル回転させる必要もなくなったのは強みだ。クローザーは新加入の左腕・ウィリアムス(36)、新人・小石博孝(24=左投左打)のどちらに決まるか分からないが、江草仁貴、星野智樹、松永浩典の『左腕リリーバーたち』も順調に仕上がっていた。ウィリアムスは長身から投げ下ろすタイプで、小石はテークバックが独特な変則投手である。小石は『対左打者』のワンポイントでもいける。これで、先発の菊池が一人前になれば、慢性的な左投手不足に泣かされてきた渡辺西武は、一気に『左腕王国』に変貌する。FAで帆足を喪失した穴は解消されたと見ていい。 野手で目を引いたのは、新外国人選手のエステバン・ヘルマン(34)。登録は『内野手』だが、二遊間の守備はもちろん、外野もこなせるユーティリティ・プレーヤーである。肩は余り強くなさそうだったが、『走塁センス』は際立っていた。メジャー通算10年間の盗塁数は「34」と紹介されているが、スタートダッシュが綺麗で、4歩目、5歩目でさらに加速してくる。ランニングフォームにもパワーがあり、ソフトバンク・本多の『4年連続盗塁王』を阻む可能性も秘めている。また、シート打撃練習を見た限り、「選球眼の良いバッター」だと思った。インコースの際どいところも自信を持って見送っており、ヘンに結果(=安打)を欲しがらないというか、ストライクゾーンに来た投球だけをスイングしていた。外国人選手としては珍しく、「ゴロヒット」の多いタイプだと思った。同じく新加入のカーターはフリー打撃でもライナー性の打球を広角に打ち分けており、おそらく、「打率の残す」のは彼の方だろう。しかし、スピードのあるヘルマンは内安打を稼げる。「選球眼が良い」と言っておきながら矛盾するが、「ストライクか、ボールか」の見極めが少し早いような気もする。ボールコースからストライクゾーンに曲がってくる変化球もあるので、1球1球を大切にして欲しい。変化球の多い日本球界の配球に適応するまである程度の時間は要するだろうが、盗塁王候補・ヘルマンは面白そうである。 守備では中島裕之(29)の三塁と、中村剛也(28)の一塁に一抹の不安が残った。中島がヤンキースとの交渉に失敗し、残留を決めた経緯は繰り返すまでもないが、渡辺監督は浅村栄斗(21)の新遊撃手構想を変えず、『一塁・中村、三塁・中島』のコンバートを選択した。遊撃手時代の中島は攻守のイメージも強かった。そのせいか、不慣れな三塁守備では機敏さは感じられなかった(2月中旬)。時間の経過とともに解消されると思うが、中村の方はゴロ捕球の構え方もコーチに指摘されており、ある程度のミスは覚悟しておいた方が良さそうだ。もっとも、守備範囲は狭くないので、シーズンを通して「ゆっくり、一塁守備に慣れていく」ということだろう。 新外国人、新人投手…。オフの補強は大成功だったようである。