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社会 2015年05月19日 16時00分
首位陥落でもビクともしない! トヨタ王国自信と過信
日本の自動車産業史に残る一つの大きな“事件”と言っていいだろう。2014年度の世界新車販売で、トヨタ自動車がついにドイツのフォルクスワーゲン(VW)の後塵を拝し、2位へ転落したのだ。 グループの総販売台数はVWの約1018万5000台に対し、トヨタは1016万8000台で、その差は2万台弱だった。この数年、VWは急激に成長を遂げており、既に米GM(ゼネラルモーターズ)を抜き去っていた。その余勢を駆って「今年中にはトヨタを抜いて世界一に躍り出るのではないか」との観測しきりだった。それが1年前倒しで実現したのである。 もっとも、暦年(1〜12月)ベースではトヨタ1023万1000台、VW1014万台と、トヨタが約9万台上回っていた。昨年1〜3月に4月の消費増税をにらんだ駆け込み需要から、国内販売が急増していた分が大きい。暦年ではその分がカウントされるが、4月からの年度ベースではカウントされない。その違いがあるとはいえ、VWに盟主の座を奪われたのは事実である。 トヨタ首脳陣は、さぞショックに打ちひしがれているかと思いきや、「むしろ『トップ転落は織り込み済み』とサバサバしている面々が少なくない」とウオッチャーが打ち明ける。 かつて拡大路線を突き進んだトヨタは2008年のリーマン・ショックに直撃され、巨額の赤字に塗れた。何せ'08年3月期に2兆円を超えていた営業利益が、翌'09年3月期には4600億円の赤字に沈んだのである。その反省を踏まえ、'13年から新工場建設を3年間凍結すると発表し、むやみに販売台数を追わず、生産性など利益重視の経営に徹してきた。 これに対し、トップ奪取の大目標を掲げたVWは“イケイケドンドン”とばかりに積極投資を重ねてきた。だからこそ、年度ベースでVWの後塵を拝したことにもトヨタ首脳は「想定の範囲内と受け止めている」というのだ。 むろん、トヨタとて2位や3位の座に安住する気などサラサラない。現に4月半ばには'13年に掲げた「3年間凍結」の方針を1年早く解除し、総額1500億円を投じて中国とメキシコに年間生産能力それぞれ10万台、20万台の工場建設を発表した。その狙いは「下手するとVWとの差が一気に拡大する。だからVWに追い付き、抜き去るべく前倒しで手を打つ必要がある」ということに尽きる。 「豊田章男社長は去年5月の決算会見で『意志ある踊り場』と表現し、規模の拡大よりも長期的視野に立った競争力を磨くことの必要性を訴えた。ところが当時は距離があったVWに、その“踊り場”でアッサリ抜かれてしまった。対外的にどう釈明しようと、御曹司がこれに焦らないわけがない。そこで『VWと競うには迫力不足』の陰口を承知で中国、メキシコの工場建設にGOサインを出した。建前はともかく、着工を1年遅らせたらVWの背中が遠のくと思ったからです」(経済記者) トヨタはハイブリッド車(HV)や燃料電池車(FCV)では、突出した技術力を誇る。この点ではVWやGMといえども、足元にも及ばない。しかし、自信と過信は表裏一体の関係にあり、一歩誤ると無用の敵を作りかねない。 トヨタは新年早々、FCVの特許を東京五輪が開催される'20年末まで無償で解放すると発表した。ところが「自社技術を普及させ、世界のFCV市場を主導したい」との魂胆が透けて見えることから、ホンダをはじめ国内勢は距離を置いている。当然ながら海外勢の腰も重い。FCVで一気に世界制覇を狙ったトヨタの野望は、早々に頓挫した格好なのだ。 「自動車業界では、技術は日産、エンジンはホンダといわれている。それに対し『販売のトヨタ』ですからね。FCVで国内外に敵ばかり作った揚げ句に失速したら、それこそ目が当てられません」(前出・ウオッチャー) 今春、FCVの特許開放と並んでトヨタの英断と称されたのが、下請けメーカーに対する値下げ要請の見送りだ。トヨタはこれまで450社の1次取引先に対し、値下げ要請を年2回行ってきた。ところが'14年度下期(昨年10〜今年3月)に続いて'15年度上期(4〜9月)も実施すると発表した。トヨタ王国を支える下請けへの“気配り”には違いないが、その分社員のベースアップにつながるため「FCV普及でタッグを組む安倍政権へのゴマ擦り作戦だ」との冷ややかな見方さえくすぶっている。 国内の販売も消費増税後の今年3月まで、実に12カ月連続で前年割れとなっている。状況は決して楽観できるものではないが、プライドだけはめっぽう高いトヨタのこと。その“反撃”を世界中が注目している。
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芸能 2015年05月19日 15時30分
『シンデレラ』がV4で『ビリギャル』が確実に数字を伸ばした今週の映画ランキング
5月16日、17日の映画興行収入ランキング(興行通信社発表)が発表され、ディズニーの新作映画「シンデレラ」が4週連続首位を獲得した。 昨年公開され大ヒットしたディズニー映画「アナと雪の女王」は公開4週目の興行収入が77億円と突破。さすがに、そこまでの勢いはないが、「シンデレラ」の累計興収は40億円を突破しただけに、この勢いがどこまで続くか注目される。 2位は有村架純主演の「ビリギャル」。17日には大ヒット舞台あいさつが行われ、16日までの興収が14.7億円を突破したことが発表されただけに、興収20億円突破も近い? 3位は16日に全国311スクリーンで公開された、大泉洋主演の「駆込み女と駆出し男」。井上ひさしの時代小説が原案で、大泉扮する見習い医師であり駆出しの離縁調停人が奇抜なアイデアと戦術でワケあり女たちの人生再出発を手助けする。駆込み女を戸田恵梨香、満島ひかり、内山理名、ほかにキムラ緑子、樹木希林、堤真一、山崎努ら実力派俳優陣が競演。2日間で興収1.5億円を突破した。 4位は「名探偵コナン 業火の向日葵」、5位は「映画クレヨンしんちゃん オラの引越し物語〜サボテン大襲撃」、8位は「ドラゴンボールZ 復活の『F』」。3作品はいずれもGW期間に公開されたが、根強い人気。 また、10位の北野武監督の最新作「龍三と七人の子分たち」は公開3週間で動員100万人、興行収入12億円を突破。北野監督作品史上初めて公開初週の映画観客動員ランキング1位に輝いた「アウトレイジ ビヨンド」(最終興収14.5億円)を超える勢いだ。 「昨年、映画関係者を驚かせたのは、時代劇映画『超高速!参勤交代』のヒット。『駆け込み女と駆出し男』も『超高速!参勤交代』と同じような娯楽作品だけに、今後、どんどん数字を伸ばしてヒットしそう。来週は『ビリギャル』とどちらが邦画ナンバー1の興収をあげるかが注目」(映画ライター) 23日は松田翔太と前田敦子の共演で、乾くるみの人気小説を映画化した「イニシエーション・ラブ」が公開。「ビリギャル」と「駆け込み!参勤交代」に割って入れるかが注目だ。
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ミステリー 2015年05月19日 15時30分
「宇宙人写真」はここから始まった? イタリア・モングッチ氏の「宇宙人写真」
1947年6月24日にケネス・アーノルド氏が現代の科学力ではありえない飛び方をする「空飛ぶ円盤」を目撃し、1950年代にジョージ・アダムスキー氏を初めとする人々が空飛ぶ円盤に乗って地球に降り立った宇宙人と接触してから約60年。今まで多くのUFOや宇宙人の写真が撮影され、スクープとして報じられてきた。 そんなUFOと宇宙人を世界で初めて撮影したとされる写真が、こちらである。 遠景に岩山の見える荒れ地の斜面に、おわん型のUFOが着陸している。その横には銀色のスーツとヘルメットを身につけ、頭ないしは背中から長いアンテナが伸びた宇宙飛行士のような人物の姿が確認できる。これが世界で初めて撮影された宇宙人の写真ではないか、とされている。 この写真が撮影されたのは1952年7月31日の午前9時頃、イタリアと国境を接するスイス東南のベルニナ山脈セルセン氷河上で撮影されたものである。目撃者はイタリア人の技師ジャン・ピエロ・モングッチ(Gian Piero Monguzzi)夫妻である。彼らはこの日、休暇でアルプス山脈を訪れていたのだが、前方よりUFOが飛来し宇宙人が氷河に降りていく様子を目撃。 UFOの降下から着陸、宇宙人が出現して歩き回る様子を7枚の写真に収めることに成功したのである。 この写真は一躍注目を集めたが、翌1953年2月にイギリスの「レイノルズ・ニュース」にて人形と模型を使用したトリック写真であるとする暴露記事が掲載された。動いているように見えた連続写真はUFOや宇宙人人形を上から吊って動かしながら撮影したものとされたのである。確かに、宇宙人の服に付いているアンテナは長すぎるし、よく見ればUFOにも紐らしきものが付いていることがよく分かる。 現在でも巷を騒がせるUFOや宇宙人の画像や動画は、こうしたフェイクとの戦いの歴史でもあった。近年ではCGも発達したため、素人でも映画のようなリアルな画像と動画を作成して公表する(そしてあまりにも露骨過ぎてバレる)ケースが多くある。 しかし、膨大なフェイクに混じってやはり、正体不明としか判断がつかないものも僅かながら存在する。その僅かなケースの中にこそ真実が含まれているかもしれないのだ。文:穂積昭雪 取材:山口敏太郎事務所
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スポーツ 2015年05月19日 14時00分
巨人の敵はベンチ裏にあり! ポスト原で大混戦となった監督レース(2)
ところが、職人肌の川相ヘッドは読売内の改革派とともに、有事に際しては落合博満氏(中日GM)の擁立に動くとみられている。両氏は実は縁浅からぬ関係にあるからだ。 現役時代、533犠打の世界記録を打ち立てた川相ヘッドだが、この記録にはエピソードがある。'03年オフ、一度は現役を引退し一軍コーチに転身することになっていた川相ヘッドだったが、当時の原監督が電撃辞任をしたことで、このコーチ就任が白紙撤回され、現役引退を発表していた手前、行き場を失った。そこに助け船を出したのが中日の新監督に就任した落合氏だった。引退を撤回し、巨人を退団して中日にテスト移籍している。 「その後、川相氏は'10年オフに中日の二軍監督を辞め、巨人に出戻りました。巨人サイドから毎年のように、川相氏を返してほしいという要望があったようです。そこで落合氏が快く送り出したのです。川相氏には落合氏に2度助けられた恩があり、それに報いたいのでしょう」(中日球団関係者) 一方、次期監督の期待がかかる松井秀喜氏も、今オフの巨人監督就任の可能性は物理的に難しい。ヤンキースのフロントに入り、修業中の身だからだ。そこで自身の代役に推挙しているのが、長嶋茂雄氏の門下生で兄弟子に当たる中畑清DeNA監督だという。 「これまでならジョークで終わった話ですが、今季のDeNAは首位争いを展開しており、有力候補に躍り出た。昨シーズンも巨人戦には勝ち越しており、今季も勝ち越して優勝なんてことになれば誰も反対できない。長嶋さんが後ろ盾で松井が推薦。次の次を目指す松井にはちょうどいいワンポイントなのでしょう」(前出の巨人OB解説者) 昭和30年生まれの江川卓氏は今年が還暦。阪神の掛布雅之氏も同級生で、ともにスーパースターと称えられながら監督は未経験。二人は日本テレビとつながりが深いことから、同局首脳の間では「還暦を機に巨人、阪神のダブル監督誕生」を画策する動きがある。新鮮で監督としての伸び代も十分。他局からも、視聴率復活の起爆剤に期待する声があり軽視できない。 桑田真澄氏も候補の一人だが、このところの本人の興味はプロ野球独立リーグに向けられている。長男・真樹外野手が昨年のルートインBCリーグのドラフト会議で、新潟から2位指名されたからだ。今は巨人のことより息子をプロ野球に押し上げることで頭がいっぱいだという。 もっとも原監督には辞める意思など微塵もなく居座りの構えだが、選手やOBたちがそれを許しそうもない。今季で監督通算12シーズン目。これ以上続けられては順番待ちの監督候補が腐ってしまう。それに群がるコーチ予備軍たち。彼らが一斉蜂起することで、夏を待たずに巨人のベンチ裏は大混乱必至だ。
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芸能 2015年05月19日 12時00分
新旧ジャニーズ対立 井ノ原快彦vs薬丸裕英に一触即発 薬マル印
ジャニーズ事務所の先輩・後輩という間柄にある『V6』の“イノッチ”井ノ原快彦(39)と元『シブがき隊』の“ヤックン”薬丸裕英(49)が一触即発の事態に陥っていた−−。 4月15日に肺がんのため亡くなった愛川欽也さん(享年80)の後継者として、20年間も続く長寿番組『出没!アド街ック天国』(テレビ東京)の司会に抜擢された井ノ原だが、長年レギュラーを務めてきた薬丸との歩調が合わず、ギクシャクし始めているのだ。 「そりゃそうでしょう。薬丸は、いまだ井ノ原を認めていないのです。番組の貢献度やキャリアから考えたら愛川から“宣伝本部長”(司会)をバトンタッチされるのは井ノ原ではなく、峰竜太か自分だと固く信じていたんです。ところが、イザ蓋を開けて見れば、半ばなし崩し的に井ノ原に決まっていたわけです。納得がいかないのは当然でしょう」(放送作家) 今回、番組関係者も井ノ原の抜擢は直前になって知らされたというのだから慌ただしい舞台裏が透けて見える。実は、薬丸に対しては番組スタッフも同情的。そもそも、かつて所属していたジャニーズ事務所は薬丸にとって鬼門以外の何物でもないからだ。 「薬丸がライフワークとして17年間も司会を務めてきた『はなまるマーケット』(TBS)が昨年3月に打ち切られた最大の原因は、井ノ原が司会の『あさイチ』(NHK)の大躍進に尽きる。似たようなコンセプトに、プラス構成をマネられ、視聴者を奪われたんです。薬丸は常日頃、『こんなことが許されるの?』と激怒していた。最終的には『はなまるマーケット』の視聴率が3%台まで低迷しジ・エンドになった。いわば宿敵なんですよ。しかも、『はなまるマーケット』の後番組には同じジャニーズの『TOKIO』国分太一が司会を務める『いっぷく!』(3月末終了)が始まった。薬丸にしてみれば、相当悔しかったはずです」(芸能プロ関係者) そして、今回も密かに狙っていた『出没!アド街ック天国』のMCの座をジャニーズ事務所の後輩…しかも、仇敵である井ノ原に持っていかれてしまったのだから、さぞや“ジタバッタ”したかったに違いない。 実際、2人の緊張感ある関係はOAにも色濃く表れたのだ。 4月4日の初回放送では−−。 井ノ原「“ヤックン”とお呼びしてよろしいですか?」 薬丸「なんでもいいよ!」 というやり取りがあったにもかかわらず、翌週11日放送で手の平返しのリアクションが飛び出したのだ。 井ノ原「ヤックンはどうでしょうか」 薬丸「…ヤックン?(怒)」 井ノ原「先週いいって言ったじゃないですか!?」 薬丸「いいよ。いいよ(笑)!」 「あの瞬間、スタジオに緊張が走ったのは確かです。薬丸の目が笑っていなかったからです。そうそう、スタッフや共演者は親しみを込めて井ノ原を『イノッチ』と呼ぶのですが、薬丸だけではいまだ『井ノ原』のままなんです。2人きりで話しているところも見たことがないですね。薬丸は井ノ原の10歳年上。まだ双方、ジャニーズ事務所に所属しているのであれば、井ノ原が『ヤックン』と呼ぶのも構わないでしょうが、薬丸はすでに独立している。芸能界では筋が通りませんよ」(番組制作関係者) 薬丸は'82年、ジャニーズ所属のアイドルグループ『シブがき隊』メンバー(ほか本木雅弘、布川敏和)として『NAI・NAI16』で歌手デビュー。同年の日本レコード大賞最優秀新人賞を受賞した。同曲で薬丸が歌うソロパート「ジタバッタするなよ」というフレーズは彼の代名詞としてしばしば取り上げられたものだ。 「『シブがき隊』がデビューした年は、“花の'82年組”といわれ小泉今日子、中森明菜、早見優、堀ちえみ、松本伊代、三田寛子など大豊作。後に薬丸と結婚('90年)した石川秀美も同期のアイドルでした」(芸能ライター・蝦名康雄氏) '88年、『シブがき隊』は解散。薬丸はジャニーズ事務所を離れ、バラエティーや情報番組などで活躍し現在に至る。とりわけ、『出没!アド街ック天国』には初期からレギュラー出演している。 一方、井ノ原は『V6』メンバーとして'95年『MUSIC FOR PEOPLE』でデビュー。'07年、女優の瀬戸朝香と結婚。'10年3月末からは前述した『あさイチ』のキャスターに抜擢された。 「『あさイチ』は現在も高視聴率をキープし安泰です。『はなまるマーケット』は、薬丸の収入の屋台骨だっただけに、当時は薬丸の死活問題として報じられたほど」(TBS関係者) 早くも犬猿の仲と伝えられる2人。とはいえ、一部番組スタッフからはまったく違った証言も漏れ伝わってくる。 「薬丸が『はなまるマーケット』の一件をいまだ根に持っている…おそらく、それはないと思いますよ。いくら薬丸でも天下のジャニーズ事務所と真っ向からケンカをする気はサラサラない。井ノ原の起用は、番組スタッフや愛川さんの意向を汲んでいます。それよりも、薬丸は現実的なチャンスを狙っているはず。愛川さんの死後にOAされた4月18日の“アド街”視聴率は13.2%。ところが、25日OA分は11.2%に急落しています。番組視聴率が下れば、いくらジャニーズだろうが降板せざるを得ないですから」(制作関係者) 薬マル印の爆弾が炸裂する。
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スポーツ 2015年05月19日 12時00分
【記憶に残るプロ野球選手】第5回・スターにはなれなかったがインパクト抜群の男・元木大介
若い世代の人にとって、元木大介(元巨人)はいったいどんなイメージだろうか? やはり、時折、バラエティ番組に出てくる大して売れないタレントといった印象か? 元木はれっきとした元プロ野球選手で巨人OB。現在は大手芸能事務所ケイダッシュ・グループのアワーソングス・クリエイティブに所属。芸能活動の他、巨人ブランドを生かして、しばしば、TBSラジオの「エキサイトベースボール」、日本テレビ系のCS放送ジータスの「週刊ジャイアンツ」に解説者として登場している。 元木といえば、ダイエー(現ソフトバンク)への入団を拒否した事件は避けて通れない。大阪・上宮高校時代、3度甲子園に出場。高校通算24本塁打、甲子園通算6本塁打を放つなど、超高校級スラッガーとして鳴らしただけに、“清原二世”をほうふつとさせたものだ。マスクもなかなかのものであったため、多くの女性ファンのハートをつかんでいた。 熱狂的な巨人ファンだった元木は巨人入りを熱望し、巨人も指名を約束していたが、困ったことに巨人が上位指名を予定していた慶應大の大森剛内野手が「高校生より下の指名なら行かない」と発言。やむなく、巨人は大森を1位指名し、野茂英雄を抽選で外したダイエーが外れ1位で元木を指名してしまったのだ。 巨人入りの夢を断ち切れなかった元木は、ダイエーの指名を拒否。それが原因で、かつての江川卓よろしく、マスコミや野球ファンのバッシングを受けるハメになってしまった。大学や社会人に進んでしまうと、プロ入りが遅れてしまうため、元木は浪人を選択。マスコミに追われるのを避けるため、海外に渡り、ハワイで野球留学をする。しかし、留学とは名ばかりで、練習環境は最悪だった。 1年後、1990年のドラフト会議で巨人から念願の1位指名を受け、入団。しかし、ブランクが響き、1年目は2軍暮らしが続いた。2年目の92年に1軍初出場。内野ならどこでも守れるユーティリティープレーヤーとして活躍。8年目(98年)にようやくレギュラーの座を奪い、114試合に出場し、打率.297、9本塁打、55打点のキャリアハイの成績を収める。以降、2002年まで巨人の主力選手として活躍するが、故障もあって、03年から出場機会が激減。05年後半には、堀内恒夫監督(当時)の構想から外れ、2軍降格。同年9月には戦力外通告を受けた。他球団からトレードの打診もあったものの、「巨人が好きで、1年間待ってまでユニフォームを着たこともあり、入団した時からユニフォームが着られなくなったら引退すると決めていた」として、33歳の若さで引退を決断した。 初志貫徹ではないが、獲得を希望する球団がありながら、巨人でのプレーにこだわってユニフォームを脱いだ元木。他球団に移籍していれば、また違った野球人生があっただろうが、今も野球関係の仕事ができているのは、生涯巨人をまっとうした“巨人ブランド”があったからこそか…。野球センスの良さは群を抜き、守備も決して、悪くはなかったが、シーズンを通してレギュラーとしてフル出場した年はなく、それが響いてか、スター選手になれそうでなれなかった。 高校時代はスラッガーだったが、プロ入り後は1度も打率3割(規定打席到達で)、2ケタ本塁打もなかった。通算安打891本、通算本塁打66本と平凡な成績。高校の同級生であり同じ内野手で、中日に6位指名されてプロ入りした種田仁(中日→横浜→西武)の方が、プロでは成績を残したのはなんとも皮肉か…。 プロ15年間で積み重ねた成績は、それほどたいしたものではなく、スター選手にはなれなかった元木だが、ことチャンスでの勝負強さは抜群。98年には得点圏打率1位となるなど、試合を決める一打を放つ機会が多く、ヒーローインタビューに呼ばれるケースも多々あった。そのため、記録よりファンの記憶に残る選手だった。 高校時代の元木を知っている者からしたら、プロ入り後の姿はなんとももどかしく映った。くしくも、元木の巨人入りを遠回りさせた大森はプロでは大成しなかった。あの時、巨人が大森ではなく、元木を1位指名していれば、元木の野球人生も変わったものになっていたかもしれない。(ミカエル・コバタ=毎週火曜日に掲載)
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芸能 2015年05月19日 11時55分
ビートたけし 目から鱗の痴漢撃退法「痴漢ばっかりして捕まえるぞ!」
お笑い芸人のビートたけしが18日、テレビ朝日「ビートたけしのTVタックル」で、目から鱗の痴漢撃退法を提案した。 番組では、埼玉県警鉄道警察隊の痴漢防止策の取り組みを紹介。2014年、同警察隊に寄せられた痴漢相談件数は255件だが、実際には10倍以上の件数で、中でも痴漢及び盗撮では女子高校生が圧倒的に被害に遭っているというデータが発表された。同警察隊では「チカン抑止シール」という対策を導入。シールをスマートフォンの裏側などに貼り、痴漢行為をされた場合には「さわらないで」というシールに書かれた文言を痴漢に見せて警告。それでも痴漢を止めない場合には、シールに印字されている「×」(バツ印)を痴漢の手の甲に押し当てると、バツ印が転写され、痴漢行為の証拠として残るという対策である。 紹介VTR後にたけしは、「車掌なんかが毎回、嘘なんだけど…」と説明し、「2両目のオヤジ。また、乗ったなこのヤロー。痴漢ばっかりして捕まえるぞ!」「4両目の高橋! テメーまた女のケツ触ってこのヤロー」「監視カメラで見てんだよ、バカヤロー」「またやってやがる! 降りろこのヤロー」と、あくまで偽りという設定の上で車掌が車内アナウンスで警告するという方法を明かした。 番組レギュラーのミッツ・マングローブは「それ目から鱗ですごい効果がありそう」と驚愕。ゲスト出演していたテリー伊藤も「監視カメラは良いですよね」と頷いていた。
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芸能 2015年05月19日 11時45分
MC抜てきで再浮上も苦戦するヒロミ
大物タレントの確執説などからしばらく表舞台から消えていたものの、昨年芸能界に本格復帰したタレントのヒロミだが、復帰後初のMC番組で4月にスタートしたテレビ朝日系「美女たちの日曜日」の苦戦が報じられている。 「放送開始時間は午前10時だが、同時間帯の裏番組はすでに固定ファンがいて視聴率が安定している、爆笑問題が司会を務める『サンデージャポン』(TBS)、ダウンタウンの松本人志が司会の『ワイドナショー』(フジテレビ)。その枠に新たに参戦するのは難しかった」(テレビ関係者) テレ朝はヒロミのMC番組をスタートさせるため、「報道ステーションSUNDAY」をわざわざ夕方の時間に移動させる気合の入れよう。「美女たちの-」は「本音だらけの女子会トークバラエティ」をコンセプトに掲げて鳴り物入りでスタートしたのだが…。 「4月5日の初回が2.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)でいきなりつまずき、同26日の視聴率は1.8%で、GW真っただ中の今月3日は過去最低で深夜番組並みの1.2%。10日に過去最高の3.2%まで上がったが、17日も2.4%と低迷。このままだと、秋の改編であっさり打ち切られてしまいそう。元ヤンキーのヒロミに“女子会”を仕切ることは難しかった」(同) 17日の放送では、前半1時間を「ヒロミ流ガーデニング」と題した企画を放送。早くもコンセプトがブレているだけに、今後、さらに迷走しそうだ。 「同番組を含め、ヒロミの現在のレギュラーは6本で単発のバラエティーのオファーが途切れることはない。番組を仕切るよりも、パネラー席などであれこれ言う方がヒロミの持ち味が生かされている」(芸能記者) 今後、仕事選びは慎重になりそうだ。
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アイドル 2015年05月19日 11時45分
橋本環奈 料理番組初のMCも、普段は「食べる専門」
福岡発アイドルユニット「Rev.from DVL」の橋本環奈が18日、都内でニコニコ動画で配信される雪印メグミルク「橋本環奈のコクうま料理ショー」発表会に出席した。 同番組で初の料理番組のMCを務める橋本は「すごく緊張しています。料理は食べるほうが担当なので、この番組で勉強して女子力を上げて料理が作れるようになれたら良いなと思います」とニッコリ。 イベントでは「ネオソフト コクのあるバター風味」を使って自ら考案したレシピ“高菜ピラフ明太子のせ”を紹介した。「美味しいです。コクはあるし、バター風味が明太子にもとっても合います」と力説したが報道陣からの「作ったのではなく、考案したのですね」との意地悪質問に苦笑い。 また、今年2年目を迎える「Rev.from DVL」については「昨年は色々経験させていただきました。今年の目標は全国ツアーとアジアツアーを目指します」と意気込みを語った。(アミーゴ・タケ)
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芸能 2015年05月19日 11時45分
北島康介 「来年のオリンピックに向けて出発」
競泳の北島康介選手が18日、都内で行われたアクエリアスpresents「熱中症ゼロ水分補給セミナー」に出席。 このセミナーは、熱中症ゼロを目指し、昭和大学医学部の三宅康史教授と、気象予報士澤口麻理氏が熱中症予防の水分補給と、今年の夏の気象予報を解説し、アクエリアスでの水分補給を紹介するイベント。 北島は『アクエリアス ゼロ』にちなみ、「僕も個人的にゼロ出発なところがあります。来年のオリンピックに向けて、出発していきたいと思いますので、よろしくお願いします」と意気込んだ。 18日からは、「アクエリアス ゼロ」がリューアルし新CMも放送される。
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