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新旧ジャニーズ対立 井ノ原快彦vs薬丸裕英に一触即発 薬マル印

 ジャニーズ事務所の先輩・後輩という間柄にある『V6』の“イノッチ”井ノ原快彦(39)と元『シブがき隊』の“ヤックン”薬丸裕英(49)が一触即発の事態に陥っていた−−。

 4月15日に肺がんのため亡くなった愛川欽也さん(享年80)の後継者として、20年間も続く長寿番組『出没!アド街ック天国』(テレビ東京)の司会に抜擢された井ノ原だが、長年レギュラーを務めてきた薬丸との歩調が合わず、ギクシャクし始めているのだ。
 「そりゃそうでしょう。薬丸は、いまだ井ノ原を認めていないのです。番組の貢献度やキャリアから考えたら愛川から“宣伝本部長”(司会)をバトンタッチされるのは井ノ原ではなく、峰竜太か自分だと固く信じていたんです。ところが、イザ蓋を開けて見れば、半ばなし崩し的に井ノ原に決まっていたわけです。納得がいかないのは当然でしょう」(放送作家)

 今回、番組関係者も井ノ原の抜擢は直前になって知らされたというのだから慌ただしい舞台裏が透けて見える。実は、薬丸に対しては番組スタッフも同情的。そもそも、かつて所属していたジャニーズ事務所は薬丸にとって鬼門以外の何物でもないからだ。
 「薬丸がライフワークとして17年間も司会を務めてきた『はなまるマーケット』(TBS)が昨年3月に打ち切られた最大の原因は、井ノ原が司会の『あさイチ』(NHK)の大躍進に尽きる。似たようなコンセプトに、プラス構成をマネられ、視聴者を奪われたんです。薬丸は常日頃、『こんなことが許されるの?』と激怒していた。最終的には『はなまるマーケット』の視聴率が3%台まで低迷しジ・エンドになった。いわば宿敵なんですよ。しかも、『はなまるマーケット』の後番組には同じジャニーズの『TOKIO』国分太一が司会を務める『いっぷく!』(3月末終了)が始まった。薬丸にしてみれば、相当悔しかったはずです」(芸能プロ関係者)

 そして、今回も密かに狙っていた『出没!アド街ック天国』のMCの座をジャニーズ事務所の後輩…しかも、仇敵である井ノ原に持っていかれてしまったのだから、さぞや“ジタバッタ”したかったに違いない。
 実際、2人の緊張感ある関係はOAにも色濃く表れたのだ。

 4月4日の初回放送では−−。
 井ノ原「“ヤックン”とお呼びしてよろしいですか?」
 薬丸「なんでもいいよ!」
 というやり取りがあったにもかかわらず、翌週11日放送で手の平返しのリアクションが飛び出したのだ。
 井ノ原「ヤックンはどうでしょうか」
 薬丸「…ヤックン?(怒)」
 井ノ原「先週いいって言ったじゃないですか!?」
 薬丸「いいよ。いいよ(笑)!」
 「あの瞬間、スタジオに緊張が走ったのは確かです。薬丸の目が笑っていなかったからです。そうそう、スタッフや共演者は親しみを込めて井ノ原を『イノッチ』と呼ぶのですが、薬丸だけではいまだ『井ノ原』のままなんです。2人きりで話しているところも見たことがないですね。薬丸は井ノ原の10歳年上。まだ双方、ジャニーズ事務所に所属しているのであれば、井ノ原が『ヤックン』と呼ぶのも構わないでしょうが、薬丸はすでに独立している。芸能界では筋が通りませんよ」(番組制作関係者)

 薬丸は'82年、ジャニーズ所属のアイドルグループ『シブがき隊』メンバー(ほか本木雅弘、布川敏和)として『NAI・NAI16』で歌手デビュー。同年の日本レコード大賞最優秀新人賞を受賞した。同曲で薬丸が歌うソロパート「ジタバッタするなよ」というフレーズは彼の代名詞としてしばしば取り上げられたものだ。
 「『シブがき隊』がデビューした年は、“花の'82年組”といわれ小泉今日子、中森明菜、早見優、堀ちえみ、松本伊代、三田寛子など大豊作。後に薬丸と結婚('90年)した石川秀美も同期のアイドルでした」(芸能ライター・蝦名康雄氏)

 '88年、『シブがき隊』は解散。薬丸はジャニーズ事務所を離れ、バラエティーや情報番組などで活躍し現在に至る。とりわけ、『出没!アド街ック天国』には初期からレギュラー出演している。
 一方、井ノ原は『V6』メンバーとして'95年『MUSIC FOR PEOPLE』でデビュー。'07年、女優の瀬戸朝香と結婚。'10年3月末からは前述した『あさイチ』のキャスターに抜擢された。
 「『あさイチ』は現在も高視聴率をキープし安泰です。『はなまるマーケット』は、薬丸の収入の屋台骨だっただけに、当時は薬丸の死活問題として報じられたほど」(TBS関係者)

 早くも犬猿の仲と伝えられる2人。とはいえ、一部番組スタッフからはまったく違った証言も漏れ伝わってくる。
 「薬丸が『はなまるマーケット』の一件をいまだ根に持っている…おそらく、それはないと思いますよ。いくら薬丸でも天下のジャニーズ事務所と真っ向からケンカをする気はサラサラない。井ノ原の起用は、番組スタッフや愛川さんの意向を汲んでいます。それよりも、薬丸は現実的なチャンスを狙っているはず。愛川さんの死後にOAされた4月18日の“アド街”視聴率は13.2%。ところが、25日OA分は11.2%に急落しています。番組視聴率が下れば、いくらジャニーズだろうが降板せざるを得ないですから」(制作関係者)

 薬マル印の爆弾が炸裂する。

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