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スポーツ 2012年02月10日 11時00分
前途多難の協会船出 最後までドタバタだった理事選の”舞台裏”
1期2年の任期満了に伴う日本相撲協会の理事選(定員10人)が1月30日、両国国技館で行われた。 今回、貴乃花当選を側面から演出したのが、一門から票が流れた立浪一門で、混戦の震源地にもなった。というのも、前回、一門の長老・大島親方(元大関旭国)が落選。凄惨な裏切り者捜しまで繰り広げた後遺症から「今度は手堅くいこう」と、いち早く若手にも人望がある新人の春日山親方(元幕内春日富士)の擁立を決めた。当選ラインは10票。立浪一門には18票の基礎票があり、候補者一人なら悠々と当選だ。 「その代わり、8票が死ぬことになる。これに対する一門内からの批判を背に、まず現職の友綱親方(元関脇魁輝)、さらに伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)も手を挙げ、3人が立候補することになった」(担当記者) この内輪揉めで追い風が吹いたのが、基礎票が13票しかない高砂一門から新人の八角親方(元横綱北勝海)に次ぐ2人目の候補として立った九重親方(元横綱千代の富士)だ。 「今回も第1候補の座は八角親方に奪われ、一門内の予備選で高砂親方(元大関朝潮)に競り勝ち、やっと第2候補に滑り込みました。この第2候補は、連携する時津風一門の協力を仰がないと当選ラインには到達しませんが、問題はこの時津風一門。湊親方(元幕内湊富士)、錣山親方(元関脇寺尾)、時津風親方(元幕内時津海)ら3親方が貴乃花親方に投票する意向を示していました。このため、当選ラインに届くのは非常に難しかったのですが、結局は友綱親方が落選、伊勢ケ浜親方は投票直前に辞退を申し入れ、九重親方が当選となったのです」(協会関係者) 一方、貴乃花親方は、安泰モード。この2年間、地道に勢力拡大を図った結果、人材難から現職の鏡山親方(元関脇多賀竜)一人しか候補を立てることができず、票がダブついていた時津風一門から3人以上の賛同者を得ることに成功。いち早く当選圏内に到達した。 また、新理事の互選で決まる理事長には、北の湖親方が返り咲いた。 「大相撲界はこれから公益財団法人の認可に向け、協会の一括管理が決まった年寄株の買い上げ値段の設定など、直面する重大問題が山積している。前回、指導力でもう一つ物足りなかった北の湖親方がどう牽引していくか。いずれにしても大変ですよ」(協会関係者)
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社会 2012年02月10日 11時00分
「吉野家」急回復で仕掛ける危険な値下げ
「不毛な消耗戦」と冷やかされてきた牛丼チェーンの値下げ競争が、ついに一つの転換期を迎えたようだ。 1月11日に発表された吉野家ホールディングス(HD)の2011年3〜11月期の連結決算は、売上高こそ前年同期比7%減だったものの、経常利益は7%の増益、前年同期にわずか500万円だった純利益は、何と10億8200万円まで急回復した。 「吉野家は同じHD傘下のステーキ店『どん』、うどんチェーン『はなまる』などと食材や備品の共同仕入れを積極的に行ってコスト削減を徹底させた。原価率の改善に加えて牛鍋丼の投入など、値下げが常態化している牛丼だけに頼らない戦略もうまくいった」(証券アナリスト) 昨年暮れ、牛丼業界には「もう値下げ競争は限界ではないか」との観測が飛び交った。11月に吉野家、すき家、松屋が揃って値引きキャンペーンを実施したものの、これまでとは一変して3社とも前年割れとなっってしまった。ところが予想以上の急回復に自信を深め過ぎたのか、吉野家は松屋の後を追って1月25日から値下げキャンペーンを実施すると発表。今年に入ってからも続く松屋の値下げ攻勢への対抗策だが、前出のアナリストは辛らつに指摘する。 「外食産業の基本は安さの魅力よりも品質、すなわち食の安全ということを忘れては困る。品質に対する自負があるならば、何もジタバタする必要はないのです」 うまくて安い牛丼は、庶民にとって確かにありがたい存在だ。しかし皮肉にも「安いので、油断すると毎日になってしまう。あまり続くと、多少高くても他の店に行きたくなる」という声が本音でもあり、それが各チェーンを振り回している原因なのかも知れない。
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芸能 2012年02月09日 23時05分
大平シローさん突然死
元漫才コンビ「太平サブロー・シロー」で、現在はタレントの大平シローさんが9日午後、大阪市内の病院で死去した。55歳。通夜ならびに葬儀などは親族のみで営まれる予定。シローさんは子役出身で、漫才トリオの「レツゴー三匹」に師事した後、1976年、大平サブローと漫才コンビ「太平サブロー・シロー」を結成。80年代の漫才ブームに乗り人気を確立。コンビを解消後も、飲食店経営、国会議員挑戦などお茶の間に話題を振りまき、最近は俳優や放送作家としても活躍していた。 よしもとクリエイティブ・エージェンシーによると、シローさんは大阪市内の自分の事務所で倒れ、一時心肺停止となり救急搬送。蘇生措置で一命は取り留めたが、意識不明の状態が続いていたという。
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芸能 2012年02月09日 19時00分
プロ野球選手の手が届きそうな女性タレントは誰?
プロ野球のキャンプシーズン真っ只中、各球団の陣容も整い、今シーズンの選手名鑑が徐々に発売されているが、老舗野球雑誌「週刊ベースボール」(ベースボール・マガジン社)の選手名鑑に興味深いデータが掲載された。 同名鑑の選手紹介欄で独身者は「好きなタレント、理想のタイプ」を答える欄があるが、好きなタレントで1位となったのは19人の選手が答えた女優の北川景子、2位は15人で上戸彩、3位は9人で佐々木希。肉食系の選手が圧倒的に多いイメージのプロ野球選手だが、人気絶頂のAKB48メンバーでトップテンに入ったのは4位で8人の大島優子のみ。5位は6人で香里奈と西山茉希、7位は5人の相武紗季、新垣結衣、柴咲コウ、安田美沙子が同着となった。 このうち、北川といえば、早大時代のハンカチ王子こと北海道日本ハムの斎藤佑樹投手に猛アタックするも撃沈したと言われ、「これまで狙った男は落としてきたので、興味を持たれなかったことに対しかなり腹を立てていたようだ」(女性誌記者)というから、プロ野球選手には興味なし? 上戸はEXILEのリーダー・HIROと結婚秒読み、佐々木は嵐の二宮和也、大島はウエンツ瑛士、香里奈は田中圭とそれぞれ交際が報じられ、西山は先日、早乙女太一との交際が報じられたばかり。新垣はスキャンダル処女だが、相武はTOKIOの長瀬智也、柴咲は妻夫木聡らと、安田は城田優との交際がそれぞれ報じられている。 こうみると、トップ10入りした名だたる美女たちは芸能界のイケメンがお好きなようで、野球選手にはあまり興味がなさそうで、そう簡単に手が届かなそう。 一方、タレントとのスキャンダルが報じられた独身選手の「好きなタレント」をみると、杉崎美香キャスターとの交際を報じられた西武・涌井秀章投手はなんと西山。昨年末に小林麻耶アナと伊勢神宮に極秘参拝していたことが報じられた斎藤投手は「キャッチャーのような人」、タレント・里田まいとの婚約を発表した楽天・田中将大投手は「心が広くてやさしい人」。 涌井はさておき、人気独身選手は影響力が大きいだけに、なかなか具体的なタレント名は出せないようだ。
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芸能 2012年02月09日 15時45分
元気が出るAKB48の名(迷)言集 Part1
いまや国民的アイドルとなったアイドルグループ、AKB48のメンバーと言えば、多くの名言を残しているのが有名だ。昨年の総選挙でも、「私のことがキライでもAKBのことはキライにならないで下さい」(前田敦子)、「票数は愛です」(大島優子)、「努力は必ず報われる」(高橋みなみ)など多くの名言が飛び出した。ただ、これ以外でも、元気がでる注目の名(迷)言が同グループのメンバーの中から飛び出している。●「少しでも少しでも違うところをいきたい、隙間があれば入りたい」(佐藤亜美菜) もはや、AKB48の“下ネタクイーン”として確固たる地位を築いている佐藤亜美菜の言葉。あまりに下ネタをラジオ番組で連発したため、ファンから、指摘を受けた時に、佐藤は、人数の多いAKB48の中で目立って行くために必要なことを語った時のセリフだ。「少しでも違うところ…」と考えた亜美菜は下ネタ方向へ向かったということのようだ。●「女としてあるべきものが無い」(指原莉乃) バラエティで大活躍中の指原莉乃の“貧乳トーク”は有名だが、これは彼女が自分の胸を気にしていった言葉。ちなみに、彼女は、胸を大きくするため豆乳を飲んだが、効果はまったくなかったとか。●「夏草や“クソガキども”が夢のあと」(矢神久美) 妹分グループであるSKE48のメンバー、矢神久美は、“おバカキャラ”としてバラエティ番組で活躍。テレビ番組の企画でテストを行った時に穴埋め問題で、「夏草や●●●●どもが夢のあと」との問いに、「クソガキ」と回答。他のメンバーを仰天させた。●「若い芽は潰したる」(峯岸みなみ) 総合プロデューサーの秋元康氏に「30年後、残るのは峯岸だ」と評価が高い彼女が、バラエティ番組で後輩の中塚智実と腕相撲対決をした時に発言。一期生としてAKB48で活躍する峯岸の、必死さと決意を感じる言葉だ。もちろん、腕相撲対決は峯岸の勝利となり、見事に若い芽は潰した。●「私ね、アイドルだけどね、トイレ行くのね」(松井咲子) 音楽大学在学中の松井咲子がラジオ番組に発言。トイレでファンと会って、声をかけられてしまったエピソードを語る時に述べた。ちなみに、松井が言うには、AKB48の中には、「トイレに行かないアイドル」も存在するとか。
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トレンド 2012年02月09日 15時30分
噂の深層 実はあの元スポーツ選手は不動産王だった!? マンション経営を副業にする芸能人たち
先日からにわかに騒がしくなってきたオセロ中島の諸問題。しかし、その報道で俳優の本木雅弘がマンション経営をしている事を知って、驚かれた方も多いだろう。 実は、副業としてマンション経営や不動産関係の仕事をしているタレントは意外に多いのだそうだ。芸能人が経営しているからこそ、立地や家賃、セキュリティなどの気になる点についても痒い所に手が届くサービスが行き届いているため、必然的に芸能人が部屋を借りるようになり、芸能人の集うマンションになるのだそうだ。 このようなマンション経営をしていることで有名な芸能人に、フリーアナウンサーでありタレントの吉田照美らがいるが、一番やり手で今や“芸能界の不動産王”と呼ばれているのが元サッカー選手のAなのだとか。 主にバラエティに出演し、そのプレイボーイぶりが時折ネタにされるAだが、現在は不動産業で収入を得ているのだそうだ。Aは都内に何カ所か物件を持っているのだが、そのいずれもが優良物件。スポーツ選手や芸能人など多方面に顔が広く、情報も多く集まるために依頼主が希望する最適な物件を選ぶ能力にも長けているのだとか。実際、タレントであり気象予報士の顔も持つ石原良純が、理想のマイホームを建てる際にどうすればよいか相談に行ったほどだという。 このように、テレビに映らないところではなかなか多忙だったA。一説には、結婚に至らないのは、こちらの副業の方が忙しいから、との話も出ている。 テレビにあまり出ている様子がないのに羽振りが良さそうな芸能人には、意外な副業があるのかもしれない?
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トレンド 2012年02月09日 15時30分
化粧のことは彼女(?)に聞け!? マツコ・デラックスに習うメイク術!
今、女性達の間で「実はオシャレ」として、秘かに注目を集めているタレントがいる。それはなんと、あのキツイ毒舌と女装がトレードマークのマツコ・デラックスだという。女性に対しての辛らつな発言も多く、大柄な体にドレスをまとった彼女(?)がなぜ注目されているのか。 特に女性が注目しているのは、マツコのメイク。ネットではマツコのすっぴんとされる画像が出回っているが、あの画像が本当にマツコ本人であるとしたら、メイク無しの状態では年相応の男性、いわゆる“オッサン”の肌である事が解る。しかし、テレビで見るマツコは肌のつやも良く、毛穴も目立たない。それでいてさほど厚塗りしているようにも見えないナチュラルメイクが基本で、リップラインやアイラインも整っており、全体的に上品な印象になるように仕上げている。しかもこの綺麗な状態を長時間保たせているため、巷の女性の間では「マツコのメイク術が知りたい!」と熱望する声が上がるまでに至っているのだ。 とは言え、テレビタレントだから腕の良いメイクスタッフが付いているのだろう、と思いきやさにあらず。なんと、マツコのメイクは全て自分で行っているとのこと。マツコはもともとメイクの専門学校を出ており、女装するようになってからそこで得た知識と技術をフルに活用しているのだそうだ。ちなみに、ファンデーションを塗る際は「プラモデルの塗装するような奴でファンデやってる」とテレビ番組中で明かしていた。また、衣装や靴も基本的にアメリカでオーダーしているという。 かつてマツコはメイク等をして綺麗になっていく、その高揚感が好きだと某所で述べていた。マツコのドレス、髪型、メイクの全てをバランス良く調和させて自身を良く見せる、その総合的なオシャレはやはり好きだからこそ身についたものなのか。 多くの女性達がお手本にしたい、と思っているマツコのメイク術。女性雑誌等でメイクの特集が組まれ、コツが伝授される日も近いのかも…。
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トレンド 2012年02月09日 15時30分
【注目アプリ】うまい棒の「公式」カレンダーを壁紙にする!
紹介するのが遅くなったが、筆者が今年の壁紙にしているカレンダーを紹介しよう。(すいません、もったいぶって隠してました)。うまい棒の「公式」カレンダーである。 うまい棒のパッケージがそのままカレンダーつき壁紙になったもの。1〜2月はチーズ味、3〜4月てりやきバーガー味、5〜6月めんたい味、7〜8月サラミ味、9〜10月コーンポタージュ味、11〜12月季節限定レアなパッケージと2か月ごとのカレンダー壁紙と、カレンダーなしタイプの画像(ロック画面などに使える)がセットになっている。 ところで、うまい棒のキャラクターの名前について、驚いたことがひとつ。wikipediaによると「名前は特に決まっていないが、『うまえもん』『ドヤエモン』『うまいBOY』などの愛称で呼ばれることがある」と、なんと名前がなかったのだ! 1978年9月13日生まれの乙女座A型って設定まであるのに、名前がないって!(谷りんご)▼うまい棒カレンダー2012http://itunes.apple.com/jp/app/id489413969
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スポーツ 2012年02月09日 15時30分
懲りない亀田興毅 次戦もやっぱり“勝てる相手”と防衛戦!
プロボクシングの亀田ジムが、亀田三兄弟の長男でWBA世界バンタム級王者・亀田興毅(25=亀田)の4度目の防衛戦を、4月4日、神奈川・横浜アリーナで行うことを発表した。挑戦者は同級12位のノルディー・マナカネ(28=インドネシア)。 もはや、あきれるしかない。今度こそはと期待された興毅のV4戦だが、彼が懲りることはなかった。10年12・26さいたまで同級5位のアレクサンドル・ムニョス(ベネズエラ)との王座決定戦を制し、同王座を奪取した興毅。以降、昨年、選んできた挑戦者はV1戦(5・7大阪)でランキング14位のダニエル・ディアス(ニカラグア)、V2戦(8・31日本武道館)でランキング8位のデビッド・デラモラ(メキシコ)、V3戦(12・7大阪)でランキング12位のマリオ・マシアス(メキシコ)と無名のランキング下位の選手ばかり。 だが、V4戦は指名試合とあって、いよいよ逃げられないと思われていた。ところが、対戦を予定していたWBA同級暫定王者のウーゴ・ルイス(メキシコ)が、3月中旬に国内での試合を計画しているため、交渉は1月下旬に決裂した。そのため、WBAは年内に指名試合を行うよう求めた一方で、日程に余裕がないことから、次戦は相手を自由に選べる選択試合で構わないとした。 そこで、亀田陣営が選んできた相手が、またもランキング下位の無名選手であるマナカネ。先のV3戦の挑戦者は、あまりにもお粗末で、とても世界戦を闘うようなレベルではなかった。マナカネは現在7連続KO勝利中というが、戦績は35戦24勝(15KO)10敗1分けと極めて平凡なもので、世界タイトルに挑戦できるような実績がないことは明らか。まさしく、今回も勝てる相手を招へいしての防衛戦となる。交渉日程に余裕がなかった点は割り引くとしても、もう少しランキング上位の選手を選択すべきである。興毅は「レベルの違いを見せつけて完勝する」と語ったが、そもそも、「レベルが違う相手など連れてくるな」という話である。 興毅は防衛に成功した後のV5戦について、5階級を制覇したWBO世界バンタム級王者のホルヘ・アルセの名を挙げ、「夏ぐらいに統一戦をやりたい。ロスかニューヨークで」と大きな花火を打ち上げたが、これまでの経緯を考えると説得力に乏しかった。 なお、4・4横浜での同興行では昨年8月にWBA世界スーパーフライ級王座を奪取しながら、右目の負傷で休養王者とされた清水智信(30=金子)と、同級正規王者のテーパリット・ゴーキャットジム(タイ)の王座統一戦を行う方向で調整中。昨年12月に、そのテーパリットの王座に挑戦し敗れた次男・亀田大毅(23=亀田)の再起戦も組まれる見込みだ。(落合一郎)
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トレンド 2012年02月09日 15時30分
三谷啓子のマイクと声と私 第2回「ラジオCM制作編」
私はラジオに携わる仕事をしておりますので、今回はラジオCM(以下、CM)の制作についての話をしたいと思います。 『エフエムたちかわ』でのCMは、20秒と40秒で制作するものがほとんどです。 一般的に「20秒」と聞くと「あっという間で短いなあ」と思うでしょう。しかし、これが結構な情報量なのです。で、この20秒が、CMナレーターにとって、言うまでもなく真剣勝負そのもの。当たり前の話ですが、スポンサーは《知名度アップ,売り上げアップ》のためにお金を払っている訳です。当然、CMナレーターは、一瞬たりとも気を抜くことはできません。 そして本番−−。先ずは、出来上がったCM原稿の内容を読み解くことから始まります。《クライアントの訴えたいこと》《想いとイメージ》《強調すべき点》など…。 起承転結やそこ(原稿)に秘められたドラマ…つまり原稿に書かれている文字の裏側(いわゆる“行間”というモノです)に存在する見えない膨らみなど、いろいろな想像を自分自身に巡らして(自分の)気持ちを「ググッ」と入れていくのです。 今度は原稿読みに進みます。ここからが読み手の“技術とセンス”の集大成。《間》《テンポ》《卓立》《ブレス》《音域》《音色》(業界用語で分かり難くてすみません)…などいろいろです。 さらに20秒CMの場合、17秒〜18秒で読み終えることが秘技。CM前とCM明けの無音部分と番組BGM(ラジオをよく聴いて下さい。意外にもバックに音楽が静かに流れているのですよ)の関係上、1秒以下のコンマ何秒の世界で、ペース配分が必要になります。いささか、早めでCMを終えると、CM明けの番組がゆったり入れます。CMを20秒、目一杯使った場合などは、最後の最後で巻き(時間が無くて早口で話す事)になり、聴取者が聴き難く、印象は良くないですね。CMがリスナーの耳に「スーっ」と入っていかないですから。 「語るように歌い、歌うように語る」とラジオ業界では言われております。説明が難しいですが「読んでいるのだけれど読んでいるようには読まないこと」。これが鉄則です。皆さん、分かりましたか〜!? 基本は、自然体。自然体に実践する事です。 続いて「声」の出し方。CMの20秒を読み終わってもカラダが楽ではいけません。「声」というのは「気持ちで上げて,気持ちで出していく」もの。これは身体全身を使う、「全身運動」です。本当に難しく、自分で精一杯声を出して「最高にうまくできたかな」と思っても、悲しいかな「ごくごく普通にしか聞こえないもの」なのです。 とにかく自分の殻を破り、自分を捨て、これまでの自分に決別して、羞恥心をどこかにやり(少しオーバーですが…)体当たりでぶつかっていかなくてはいい作品(CM)は作れないという事です。 技術的な話になりますが、声を出すイメージも絶対必須条件です。例えば、「(収録場所の)スタジオから見える対面のビル○○階に向かって声を出す感覚で」といった具合。イメージです。眼で見えるモノが全てでは無いのです。感覚…視覚、聴覚という頭で考えるだけモノより身体の感覚から入るのも実は、大切なのです。それがイメージ。 文章や単語を無感情にまっすぐ(フラット)読みたい時は、自分の掌を目の前で左から右に動かしながら声を出せば、不思議と自然にフラットな読みができます。少し高めの声で読みたい時は、自分の目の高さよりも少し斜め前の方へ向かって手を伸ばせば、自然に高めになります。 尚、収録現場はスタッフ以外、誰も見ていませんから録音時に「どんな姿」「どんな顔」「どんな姿勢」だろうが、そういったことは心配無用です。 とまあ、このような感じでラジオCMの収録をやっております。収録後、スタッフの手によって「私の作品」が「ラジオの完成品」へと育っていきます。 今度、(勿論、『エフエム立川』以外でも)CMを聴く時はこのような背景も少し、思い出して聞いてみてくださいね。(エフエムたちかわアナウンサー)【三谷啓子(みたにけいこ)プロフィール】特技・広島風お好み焼き作り(腕は抜群!と自画自賛)趣味・国際交流ボランティア活動(ホームステイの受け入れや留学生交流、やっぱり“人”が好き)褒賞・2007年3月「防災・防犯無線」アナウンスの永年協力に対し、立川市長より感謝状を授与される〜2010年から立川拘置所で全国初の所内放送をボランティアで始め、新聞各紙,TV,ラジオ,海外メディアにも大きく取り上げられ、注目を集めている〜
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