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芸能 2015年07月17日 12時00分
ヨネスケ突然の離婚告白 10年以上の別居生活と発表の理由
落語家でタレントのヨネスケ(高座名・桂米助=67)の別居問題が、離婚という形で明らかになった。 本人が、テレビ東京『主治医が見つかる診療所 芸能人徹底検査!人間ドックスペシャル第12弾』で、長年連れ添った妻と熟年離婚していたことを突然カミングアウトしたのだ。番組中に「嫁に三行半を突きつけられて…」と告白。離婚したのは今年3月のことで、結婚生活は39年と363日だったという。 「5年前に、嫁が銭湯に入ってくるといって帰ってこなかった」と、発言していたが、別居が始まったのは10年以上前だ。結婚後は3人の子供にも恵まれ、落語家生活を送っていたヨネスケに転機が訪れる。それは、日本テレビ『ルックルックこんにちは』で『突撃! 隣の晩ごはん』がスタートしたからだ。ヨネスケは一躍人気者になり、ロケの連続で、千葉の自宅から通いきれない状況が生まれた。その際、新宿に1Kのマンションを借りた事で別居が始まったのだ。これは、テレビ業界のスタッフの間では有名だった。 「ヨネさんが自宅に帰らなくなったのは知っていましたよ。とにかく、仕事が早く終わると飲みに行ってましたから。まさか、離婚していたとは思ってもみなかった」(当時の番組スタッフ) そのころに錦糸町や小岩などで、ヨネスケが女性を連れ歩いているという目撃談などもあった。だが、落語家の艶聞という感じで、ほとんどが聞き流されていた。それには理由があるという。 「約10年前に、情報を元に取材したことがありましたが、相手がコロコロと変わっていて。誰が本命なのか分からなかった。それに女性の誰もが “ショボイ”感じだったので、記事にしようがなかった。普通のおばさんのような外見の女性ばっかりだった」(女性週刊誌記者) そのヨネスケが「離婚した」と突然の発表したことで話題になった。その発言の裏には、『ルックルック』の番組終了後も、単独の番組として続いていた『晩ごはん』が終了したという理由が大きいようだ。 「ヨネさんの別居をスタッフは知っていましたが、一般の家庭を尋ねるという企画だけに、別居状況にあるヨネさんが訪ねるのは心象がよくない。そういう暗黙の了解で、誰もが話題にしなかった。黙っていれば、マスコミも追わなかったと思う。だけど、明らかにしたという事は、支えてくれる女性が欲しくなったのかもしれない。本命の女性ができたということだと思う」(前出スタッフ) 次は、ヨネスケの再婚が発表されるかもしれない。
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その他 2015年07月17日 12時00分
【不朽の名作】アイドル映画の究極“閉じコン”「CHECKERS in TANTAN たぬき」
1985年に『CHECKERS in TANTAN たぬき』という映画が放映された。当時、大人気だったバンド・チェッカーズを主役に抜擢したアイドル映画だった。この作品だが、色々な意味ですごい。究極のアイドル映画といってもいい作品だ。 この作品では、チェッカーズのメンバーが実名で登場するのだが、まず、「チェッカーズは実は人間に化けた、たぬきだった」というとんでもない設定の作品となっている。 どうしてこういう設定になったのか、おそらくは70年代から続く超能力ブームの影響を受けて、なにか特殊能力があった方が面白くなりそうと思ったのだろう。もしくは、制作スタッフにたぬき好きがいたからとかか…? まあ、設定の推測はこの際どうでもいい。なぜなら、殆ど設定の詳細な説明などないからだ。自身が「たぬきである」という葛藤もこの映画のストーリーの中心ではない。チェッカーズのメンバーの「アイドル性」だけでとにかく話の展開を押し切る。それがこの作品のメインテーマで、最近の言葉でいえば、閉じたコンテンツ(閉じコン)の最たる例の作品といっていい内容だ。 とにかくこの作品、キャラクターの説明が皆無に等しい、普通は、会話中で説明しなくても、シーン中行動にそのキャラクターの性格を匂わせたりするのだが、それもない。なぜなら、主役は当時絶大な人気だったチェッカーズだからだ。最初から見る人が、藤井郁弥や高杢禎彦など、メンバー7人の魅力を知っている前提で作られている。ファンならば、スクリーンの向こうでメンバーがワイワイ騒いでいるだけで楽しめてしまうのだ。逆にファンではない人が見ると、やってることすべてが意味不明とはいかないまでも、限りなく駄作に近い印象を持ってしまう。 まず、この作品で化けたぬき設定のチェッカーズメンバーは、米国の謎の超能力研究機関に追われているのだが、とにかくこの研究機関のシーンは、なんの伏線にもならない、無駄な会話シーンが多すぎる。他にも、チェッカーズ登場以外のシーンは、「駄作映画あるある」ともいえる、とりあえずオカルト的な雰囲気だけ出そうという、意味不明な演出の数々が、観賞者を襲うことになる。ちょっと気になる点といえば、財津一郎演じるオカルト好きの番組ディレクターが、矢追純一のオマージュなんだろうなと思う程度だ。肝心のチェッカーズのシーンも前述したように、ファン以外は「確実に切り捨てにかかっている」と思うシーンばかりだ。しかし、この切り捨てが悪い訳ではない、むしろこの切り捨てこそこの作品の肝だ。 実は、このファン以外を完全に切り捨てた作品構造は、かなり凄いことなのだ。例えば、現在でも男性のトップアイドルの地位にいるSMAPが全員揃って出演した映画『シュート』(1994年公開)は、作品の展開はアイドル映画だとしても、マンガという原作を借りて、一応ファンではない層も狙っている。今でいえば、AKB48のドキュメンタリー映画、「DOCUMENTARY of AKB48シリーズ」が近いかも知れないが、これも厳密にいえば違う。なぜならば、この映画にはドキュメンタリーという性格上、出演者達の「アイドル性」を壊す、苛酷さや葛藤や苦労あるからだ。アイドル性とは真逆の、ただの少女としての「生」の部分を見せてしまっている。 90年代や2000年に入ってからのアイドルとは違い、この作品は「アイドル性」を壊した状態のチェッカーズを見せずに、作品を成立させてしまっている。これは80年代や70年代のアイドルでしか出せない魅力といってもいいかもしれない。「生」の部分をあえて見ずに、「アイドル性」そのものだけを愛し、内々しか楽しめないノリを共有できるファンの数が、圧倒的に現在より多いから出来た作品形式だろう。 2015年現在で一番近いノリの作品を探すとすれば、実写ではなく、アニメ映画の『ラブライブ! The School Idol Movie』だろうか。この作品の、ニューヨーク旅行シーンは、地上波放送時に、作中のスクールアイドルグループ「μ's(ミューズ)」キャラに魅力を感じてファンになった人の為に、各々のキャラの性格を最大限に引き出した演出が図られている。その時の、「にこにー(にこちゃん)カワイイ」、「エリーチカかしこい(笑)」とファンが思うような、内々ノリの演出と同様のものを、『CHECKERS in TANTAN たぬき』では、「フミヤかわいい」、「ユーチャン(大土井裕二)おもしろい」という具合に実写でやってしまっているのだ。これは80年代アイドルが、アニメキャラに近い偶像的な、色々な意味での強烈な魅力を持っていた証明でもあるだろう。ラストシーンの、膨大なエキストラの数が、それを物語っている。 そして、おそらく当時のファンは、チェッカーズの歌を大画面で見ることを心待ちにしていただろう。その辺りは、オープニングのバーのシーンや、終盤のライブシーンでかなり丁寧な演出がされている。もうこの時点で、ファンなら100点満点をつけるだろう。そういった意味でこの作品は、チェッカーズそのもの魅力を信用した、究極のアイドル映画といえるのだ。チェッカーズが解散した今見ると、メンバー7人が仲良さそうに、ワイワイ騒いでいるシーンを見て、どこか虚しい気持ちにはなるが…。あと、序盤で謎の超能力研究機関に捕まった他の変化たぬきはどこに行ったんだろうか? 捕まったままなのか? フミヤを助けた後に、せめてその描写くらいはして欲しかったぞ!(斎藤雅道=毎週金曜日に掲載)
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芸能 2015年07月17日 11時45分
「153回芥川賞」受賞の又吉直樹 これから困難を迎える裏事情
お笑いコンビ・ピースの又吉直樹が執筆した小説「火花」が16日、「第153回芥川賞」を受賞した。 「火花」は2015年2月号の文芸月刊誌「文學界」に掲載され、3月に単行本が発売。増刷に次ぐ増刷で60万部越えを果たし、大ヒットを記録。文芸界のみならず世間一般でも大きな話題を呼んだ。現在はさらなる増刷で100万部超えも確定し、その勢いは止まることを知らない。 「火花」ブームを巻き起こした当時でさえ、又吉は文芸関係の仕事が急増し、大忙しとなったが、今後はさらに大忙しになるという。 「当然、色々なメディアから文芸関係の仕事が舞い込んでくることは間違いない。また、今後は文藝春秋以外の出版社からも執筆オファーが殺到することでしょう。争奪戦となりそうですね」(出版関係者) 又吉にとって「芥川賞」受賞は最高の結果だったが、受賞によって懸念される問題も浮上するという。 「受賞は確かに素晴らしく喜ばしいことではありますが、今までは“芸人としての作家”として見られていましたが、今後は“芥川賞作家”として見られるので、文芸界の中では相当ハードルが高くなると思いますので、そこが大きな課題となるでしょう。また、他の作家などから嫉妬される可能性もありますね。又吉を作家として認めない人たちも出てくるでしょう」(前出・出版関係者) そして、作家としての問題点もさることながら、芸人の側面から見てもマイナスポイントはあるようだ。 「今までピースは正直、お手頃なコンビだった。イベント、番組のひな壇にも数多く出演していましたが、又吉さんが『芥川賞』を受賞したことによって、当然コンビとしての格が上がります。つまり、ギャラの高騰。今までは使いやすいコンビだったが、一気に使いづらくなる。これで損するのは、相方の綾部さんでしょうね」(芸能関係者) 又吉の「芥川賞」受賞という快挙は確かに素晴らしく、文芸界の歴史に新たな1ページを刻んだが、又吉及びピースにとっては、新たな困難が待ち構えているようだ。
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芸能 2015年07月17日 11時45分
ピース綾部 相方・又吉「第153回芥川賞」受賞を祝福「大先生、芥川賞おめでとうございます」
「第153回芥川賞」にお笑いコンビのピース・又吉直樹の小説「火花」が受賞したことを受けて、16日に相方の綾部祐二と後輩芸人で又吉と同棲しているジューシーズ児玉智洋・パンサー向井慧が祝福コメントを発表した。 綾部祐二「大先生、芥川賞おめでとうございます。これで本格的にアシスタントになる覚悟ができました。これからも宜しくお願い致します」 ジューシーズ児玉智洋「おめでとうございます。今夜はすき焼き作って待ってるね」 パンサー向井「又吉さんと出会って8年程、僕の中で又吉さんは、尊敬する先輩でありながら、友達のような感覚もあり、最近ではお父さんというよりもお母さんのような存在です。あまりに距離が近すぎて忘れそうになりますが、改めて凄い人だったんだと思い出させていただきました。本当におめでとうございます」
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芸能 2015年07月17日 11時45分
ナイナイ岡村 「芥川賞」受賞の又吉直樹にアドバイス「もう書かん方がええで本」
16日深夜放送のラジオ番組「ナインティナイン 岡村隆史のオールナイトニッポン」でお笑いコンビ・ナインティナインの岡村隆史が、小説「火花」で「第153回芥川賞」を受賞したお笑いコンビ・ピースの又吉直樹にアドバイスした。 「ホンマにすごい」と驚いた岡村。ただ、又吉の今後を心配している岡村は、「すごい本を読んできて、多分色んなことを吸収しながら今に至るんでしょうけど、これホンマに又吉もう書かん方がええで本」と又吉に執筆活動をやめるようにアドバイス。 続けて、「逆にもう次のハードル上がってもうて、次だいたいなにやっても、『パート2おもしろない』って言われるんだから。なんでも」と受賞したことによる弊害を明かした。 そして、「絶対今度書いたとしてもハードル上がるし、これでスパッともう本書きをやめたほうがええんちゃうかって思うねんけどね。ハードル上がるよ〜」と念を押していた。 ちなみに岡村は「でもまぁ、やっぱり今のお笑い界。お笑いだけやとアカンねん。プラスアルファもう1つ何か持ってないと。大至急、僕なんか探さないと」と焦っていた。
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芸能 2015年07月17日 11時45分
ダウンタウンの浜田雅功 毒舌連発したMay J.に直接謝罪「すいません」
16日、日本テレビ「ダウンタウンDX 緊急2時間夏SP」が放送され、ダウンタウンの浜田雅功が、歌手のMay J.に謝罪する一幕があった。 May J.といえば、昨年公開されたディズニー映画「アナと雪の女王」の主題歌「Let it go〜ありのままで〜」のカバー曲を発表し、大ヒット。「第24回東スポ映画大賞」の話題賞を受賞するなど、一躍「新・歌姫」として大ブレークした。 番組初登場となったMay J.。早速、ダウンタウンの松本人志から「浜田に失礼なこと言われてね、カバー曲しかないみたいなこと言われて、傷ついたでしょ!? 辛かったでしょ!? 悔しかったでしょ!?」と振られると、May J.は笑顔で「話題にして下さっただけでうれしかったです」と大人の対応。浜田はバツが悪そうに「すいません」と頭を下げながら直接謝罪した。 実は、2014年11月19日放送のTBS「水曜日のダウンタウン」で、浜田はMay J.に対し、「お前の曲なんやねん」「自分の歌なんやねん」と毒舌を連発していた。
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芸能 2015年07月17日 11時45分
篠原信一、最強の虫は「クワガタムシ」! 柔道家の視点から持論
柔道家の篠原信一が16日、東京スカイツリータウンで行われた「親子で楽しむ!新甲虫王者ムシキング」PRイベントに虫アイドルのカブトムシゆかりと出席した。麦わら帽子に虫取り網、虫カゴを手に現れた篠原は「虫というとこういう感じのファッションでしょ。子供と虫を取りに行く時はたいていこんな格好ですよ。もともと純真無垢でしょ。こういう格好がまた似合うんですよ」とご機嫌。自身、4人の子持ちであることとムシキングに絡め、「子宝キング!」と茶目っ気たっぷりにポーズをとって会場の笑いを誘った。 「虫取りは小学校の時、僕も本当によく行きました。山に川にね。カブトムシ、クワガタムシ、いろんな昆虫を取りにいきましたよ。高いところの虫を捕まえるのも得意でした」と篠原。「カブトムシとクワガタムシはどっちが強い?」と聞かれると、「そりゃクワガタです」と即答し、「間違いないです。だって挟むんでしょ。柔道といっしょですよ」と持論を展開。 昭和の虫少年風のコスプレについては「似合うでしょ。自然に溶け込めますよ」と気に入っているようすで、「ターミネーター」や「進撃の巨人」など、最近コスプレの仕事が多いことについても、「自分、基本何でも似合うんですよ。(今日の格好で)街も歩けますよ。自分ではコスプレをしているつもりはないんですけどね。その時その時にあった衣装を着ているだけ。次は何をしましょう。いろいろお待ちしておりますよ」と今後もコスプレに意欲的に取り組む方針だという。 また、14日に発表された「2015年上半期タレント番組出演本数ランキング」で上半期テレビ94番組に出演し、昨年同時期の6番組から飛躍的に出演番組が増えたことについて感想を求められると、「ありがたいですね」とにっこり。「自分では特に意識してないですけど、数字にするとわかりやすいですね」と嬉しそうな表情を見せていた。 ゲーム機「新甲虫王者ムシキング」はスカイツリーで18日より行われる「国際土壌年2015記念『大昆虫展』in東京スカイツリータウン 〜昆虫から人間は何を学ぶか〜」の会場にて設置される。会場では、ゲームを無料で遊べるほか、カードプレゼントや新アイテムの「V ガジェ」プレゼント等の様々な楽しいコンテンツが用意される。(取材・文:名鹿祥史)
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スポーツ 2015年07月17日 11時45分
混戦ペナントレースを抜け出る中畑野球の切り札
今年のセ・リーグは混戦になると予想されていた。しかし、全球団が揃って低迷する展開になるとは思われなかった。「この混戦を抜け出すチームがあるとしたら?」「後半戦のキーマンは…」−−。そんなコメントを求められたが、この状態で気の利いた回答などそう易々と思い付くものではない。 強いて挙げるとすれば、侍ジャパン大学選抜との壮行試合で好投した広島の塹江敦哉(18=左投左打/高松北)だろうか(6月29日)。塹江はNPB選抜チームの二番手として登板し、三者凡退に抑えている。しかし、その投球内容は緒方孝市監督を喜ばせるほどではなかった。先頭打者を三ゴロに仕留めているが、制球難に苦しんだ。老獪なプロの一軍打者が相手ならば、自滅に陥っていたかもしれない。 中日の大ベテラン・山本昌がどのタイミングで一軍登板するのかもポイントになるだろう。NPB初の50歳となるシーズンに突入したレジェンドが、どんな投球を見せてくれるのか、楽しみにしているファンも多いはずだが、登板機会を与えるタイミングが難しい。セ6球団は僅差のゲーム差とはいえ、中日は最下位争いのなかにいる。“消化試合のような状況”で登板させることはできないはずだ。山本昌は「使うタイミング」が難しい。 では、そんな見どころの少ないセ・リーグ後半戦はどこに注目すればいいのか。 どの球団にも後半戦に頭角を現す若手、不振から立ち直りそうな選手がほとんどいないと仮定する。その場合、中畑DeNAが混戦を競り勝つのではないだろうか。 去る5月24日の対阪神戦、9回最後のマウンドに山崎康晃が送られた。山崎は新人ながらDeNAの守護神に抜てきされ、その期待にもこたえてきた。横浜スタジアムのファンは山崎がコールされた時点で勝利を確信したが、先頭の阪神・上本の頭部にぶつけてしまう。危険球、退場。阪神・和田監督が飛び出し、DeNA捕手・嶺井に胸を突き付ける。両軍入り乱れ、キナ臭い様相のまま、試合が再開された。その後も走者を出し、失点したが、中畑清監督(61)は田中健二朗、国吉佑樹のリレーで逃げ切った。 「勝つには勝ったが、後味の悪いゲーム」 試合後、中畑監督は難しい表情を浮かべたが、DeNAナインは興奮していた。通常、絶対的守護神が降板した場合、チームは浮足立つ。また状況はどうであれ、イニングの途中に守護神に救援を送るということは敗北を意味する。しかし、DeNAは違った。守護神に救援を送る緊急事態に対し、チーム一丸になって戦っていた。 このチームは長く低迷していた。旧横浜ベイスターズ時代に逆上っても、ローテーションの柱となる投手や4番を予定していた選手が機能せず、苦しんでいた。自ずと「全員野球」の体制となり、中畑監督はエース、4番、守護神といったチームの大黒柱を育ててきた。単に育てるだけではなく、全員野球の状況に闘争心を植え付けた。山崎降板後、DeNAナインは全員、ベンチから身を乗り出して声を張り上げていた。 中畑監督の明るさとは、単にチームを盛り上げるだけではなかった。チームを盛り上げる目的は「苦しい状況でも、全員野球で勝ち抜く」ためだった。そう考えると、混戦・低迷の6球団を競り勝つ可能性を秘めているのは、DeNAではないだろうか。(スポーツライター・美山和也)
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スポーツ 2015年07月17日 11時00分
USA発 新聞、テレビではわからないMLB「侍メジャーリーガーの逆襲」 30歳でメジャー昇格を果たした苦労人! 元巨人・村田透(インディアンズ)が成し遂げた4つの快挙
6月28日、ダブルヘッダーとなったオリオールズ対インディアンズの第2試合で耳慣れない日本人投手が先発のマウンドに立った。インディアンズの右腕・村田透である。 メジャーではダブルヘッダーがあると5人の先発ローテーションを中4日で回すことができなくなるため、1試合限定でマイナーの先発投手を一人引き上げてスポットスターター(ローテの谷間の先発)として起用することが多い。村田も、この1日限定のスポットスターターとしてメジャーに呼ばれたのである。 昇格が決まったのは前日の夜だったため、当日、村田は飛行機で4時間かけてオハイオ州コロンバス(3Aの所在地)から東海岸のボルティモアに飛び、メジャーきっての強力打線を相手に投げることになった。 初回は上手くタイミングを外して3人で片づけた。しかし2回に味方の失策から2失点。3回は1番マチャードと2番パームリーを連続三振に切って取り立ち直りかけたが、4回になって投球が浮くようになりソロアーチを2本浴びてKOされてしまった。ほろ苦いデビューとなったため日本のメディアの扱いは小さかったが、筆者は村田透のメジャー昇格は、大きな賞賛を浴びてしかるべきものだと思っている。 理由は四つある。 一つ目の理由は、'95年の野茂英雄のメジャー入り以降、20年連続で続いていた日本人大リーガーの誕生が途絶えずに済んだことだ。筆者に限らず大リーグ・ウオッチャーの誰もが阪神・鳥谷敬のメジャーチャレンジ断念で今年は一人も日本人大リーガーの誕生はないと見ていたはずだ。そんな不作の年に、村田という伏兵が現れたことは嬉しい誤算で、これ以上ない朗報となった。 二つ目の理由は22歳でプロ入り後、苦節9年目で晴れて「一軍」のマウンドに立ったことだ。村田は'07年秋の大学生・社会人ドラフトで巨人から1位指名された逸材だったが、足首の故障に悩まされたこともあり、巨人時代の3年間('08〜'10年)は一度も一軍での登板がなかった。解雇された後、トライアウトでインディアンズのスカウトの目に止まり渡米。マイナーで投げるようになるが、初めは1Aからのスタートだった。これは大相撲でいえば序の口から始めたようなものだ。そこから4年半かけて這い上がり、レベルの高い米国で晴れて「一軍選手」になったのだから、そのネバーギブアップ精神には頭が下がる。 三つ目の理由は、速球のスピードが遅い欠点(時速137〜142キロ)を打たせて取る技術を磨くことで克服したことだ。村田が2Aと3Aで長いこと足踏みしていたのは遅い速球が甘く入り、一発を食うケースが頻繁にあったからだ。この欠点を克服するため、今季はゴロになりやすいカッター軌道の速球やシンカー軌道の速球を多投するようになり、一発を食うケースが半減。そのため、昨年まで5点台だった防御率が2点台にアップ(6月末現在2.79)。メジャー行きの切符を掴む決め手になった。 賞賛に値する四つ目の理由は、中南米の選手と同じレベルのハングリーな環境に身を置いて這い上がってきたことだ。 最近は日本人選手がメジャーに定着できず、マイナー暮らしを強いられるケースが多くなっている。井川慶、西岡剛、中島裕之はその典型だ。彼らはマイナーに落ちても年俸数百万ドルを保証され、通訳も付くため、大都市の高級コンドミニアムから通訳の運転する車で3Aの球場に通う大名暮らしを続け、周りからやっかまれ、浮いた存在になっていた。 村田の生き方は、そんな評判の悪い日本人マイナーリーガーたちと対極をなすものだ。 '10年秋に巨人を解雇された後、村田はインディアンズとマイナー契約したが、そのときの契約金はわずか3万ドル(360万円)だった。 米国1年目('11年)はフルシーズン、マイナーの1Aで投げたため月給は15万円程度。しかも支給されるのは公式戦が開催される5カ月間だけで、年収は100万円に届かなかった。 2年目は開幕時こそ1Aだったが、すぐに2Aに上がり、終盤には3Aにも昇格した。それでも月給は30万円程度で、支給される期間も6カ月である。この程度の収入では生活できないためマイナーの選手はオフの間、アスレチッククラブのインストラクターや荷物運びのアルバイトをして生活を支える。しかし、村田は小金を稼ぐよりハングリーな環境で自分を磨くことを選択。'12年からオフシーズンになるとベネズエラのウインターリーグに参加して投げた。 このように村田は日本人らしからぬハングリーな世界に何年もどっぷり浸かりながら這い上がってきた稀有な存在である。たとえ、メジャー在籍が1日で終わったとしても、その価値の大きさは計り知れないものがある。スポーツジャーナリスト・友成那智ともなり・なち 今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流。アメリカ野球に造詣が深く、現在は各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。'04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」(廣済堂出版)は日本人大リーガーにも愛読者が多い。
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社会 2015年07月17日 10時00分
ヤクザが警告「死人が出るぞ!」 新国立巨人球場を巡る裏抗争(3)
巨人が神宮に本拠地を移転すれば、割を食うのは、すぐ隣にある神宮球場を本拠地とするヤクルトだ。 東京五輪後に予定されている建て替えを待って「新神宮球場」に戻り、巨人との“神宮ダービー”も可能だろうが、相手は2520億円掛けたザハ氏デザインの世界的な新球場。とてもじゃないが勝負にならない。 ラグビーワールドカップで御披露目され、五輪後は巨人のフランチャイズ−−森元首相と渡辺恒雄・巨人球団最高顧問の“強力タッグ”で、ヤクルトはもはや風前の灯だ。 「ヤクルトからすれば、『巨人にまんまとしてやられた』が本音。ここにきての猛チャージは、その怒りの表れなのです」(前出・スポーツ紙デスク) ヤクルトが巨人移転を阻止し、新国立競技場をスワローズの本拠地にするためには、今シーズンからリーグ連覇し、世論を味方に付けるしかない。 逆に、これに失敗すれば、フランスの大手食品会社ダノンが筆頭株主のヤクルトは、くすぶり続ける噂の通り球団売却を迫られる可能性すらある。 しかし、「どんでん返しもあり得ますよ」と言う政府高官もいる。 「ヤクルトの前身は、森氏が政界入り前に勤めていた産経新聞社で、フジサンケイグループがついているのに加え、安倍晋三首相は大のヤクルトファン。しかも、巨人の神宮移転の旗を振る森元首相とは同じ派閥の清和政策研究会ですからね」 森氏は、ラグビーワールドカップで新国立を使えれば目的を達成するかと思いきや、もう一つの“野望”があるという。それは、新国立を使う球団に、同郷(石川県)の後輩でもある松井秀喜氏を監督に迎えることだという。 「それも、ジャイアンツではなくスワローズの監督に松井氏が座ればいいわけです。この勝負、あらゆる利権が絡む問題なので、蓋を開けてみるまで分からないですよ」(同) 五輪開催時の新国立競技場は、仮設席も含めて8万人分の座席を設置するが、五輪後は5万人台収容のスタジアムに姿を変える。実は裏社会でも、この巨人の本拠地移転は大きな関心事になっているというのだ。 「ズバリ、巨額なダフ屋の利権ですよ。現在の東京ドームの周辺は関東系の有力団体のシマなんですが、新国立競技場が建つ神宮周辺は、別のヤクザ組織のシマだからです。勝手に巨人が本拠地を変えると、関東系の組織が黙っていないはず。最悪、ヤクザ組織同士の一大抗争に発展するのではないかと、今から話題になっているんです」(都内の金融業者) この件について、都内の組織関係者に話を聞くと…。 「今は暴排の影響で、ダフ屋も影が薄くなっているが、その代わりにあらゆる利権が存在することは確かだ。それが、Aという組織からBという組織にそっくりそのまま奪われるとしたら、水面下でバチバチの交渉が始まる。それこそ散発的に抗争が起こる可能性もあるし、死人が出てもおかしくはない」 当のプロ野球界でも、裏社会の話を彷彿とさせる出来事が起こっている。 7月2日に発表されたオールスター戦の監督推薦で、セ・リーグの指揮を執る原辰徳監督が、目下、リーグ本塁打&打点で2冠王のヤクルト・畠山和洋内野手を落選させたのだ。 これも神宮のシマを争う両球団の“仁義なき戦い”の伏線なのか−−。
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