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アイドル 2016年05月24日 11時09分
JKT48・仲川遥香 800キロを自転車で走破へ
インドネシアで活動中のAKB48初の海外姉妹グループJKT48は、6月3日に、インドネシア第二の都市・スラバヤで屋外大型コンサートを開催する。コンサートに先駆けて「仲川遥香 伝説をつくる supported by POCARI SWEAT」を実施。AKB48から移籍したメンバーJKT48の仲川遥香が、ジャカルタからスラバヤまで約800kmの道のりを自転車で走破するチャレンジ企画を行う。 先日の「JKT48 13th シングル選抜総選挙」において3位を獲得した仲川遥香は「私はJKT48で伝説をつくる」というコメントを残したことから、この企画が立ち上がった。準備期間を経て、5月23日にジャカルタを出発、12日間をかけて、およそ東京〜広島間に相当する約800kmを走破。6月3日のコンサート会場に到着する予定だ。 チャレンジの様子はスペシャルページで随時お伝えしていくとともに、JKT48および仲川遥香の公式SNSアカウントなどでも発信する。
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芸能 2016年05月24日 10時44分
ニッチェの江上敬子が結婚式「大変だったーでも楽しかったー」
お笑いコンビ・ニッチェの江上敬子が、自身のブログで、無事に出雲大社で結婚式を執り行ったことを報告した。 自身のブログで江上は、「前に出雲大社で結婚式を行うと書きましたが。。。実は先日終わりましたーーー」と報告。「大変だったーでも楽しかったーそれが今の感想です」とも綴っている。 結婚式は両家の家族、相方の近藤くみこ、友人で執り行われ、宿泊した旅館の中で食事会を開催、江上は真っ白なバルーンスカートのワンピース姿で、披露宴のような雰囲気を楽しんだという。
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社会 2016年05月24日 10時00分
森永卓郎の「経済“千夜一夜”物語」 盛り上がりを欠く伊勢志摩サミット
伊勢志摩サミットが5月26、27日に開催される。それに先立って安倍総理は欧州各国を歴訪し、地ならしに務めた。 ところが、いまひとつサミットに向けての動きが盛り上がらない。課題がないわけではない。最大の課題は、昨年まで世界経済をけん引してきた米国経済が、昨年末のゼロ金利解除以降低迷し、世界同時不況の様相を呈していることだ。 その経済低迷を打開するために、先進国が協調して財政出動を行い、景気浮揚策を採るというメッセージを世界に発信するというのが、議長である安倍総理の腹積もりだろう。欧州訪問のあと、サミット参加国ではないロシアを訪問したのも、領土問題以前に、日本の支援でロシアの投資を拡大する思惑があったものとみられる。 ただし、サミットで協調財政出動を完全に合意するのは、非常に困難だろう。財政健全化を信条とするドイツのメルケル首相が同意するとは、到底思えないからだ。 しかし、本当は財源を心配せずに財政出動をする方法がある。それは、現在問題となっているタックスヘイブンへの資金移動を制限することだ。いまや、海外投資の3分の1が、タックスヘイブンに流れ込んでいると言われる。日本からケイマン諸島に向かっている投資資金だけで60兆円に達するというのだから、逃避している資金に課税ができれば、日本だけで10兆円単位の税金が入ってくるのは確実だ。 しかも、タックスヘイブンに流れ込んだ資金は、極めて怪しい使途に向かっている。 例えば北朝鮮は、36年ぶりに開いた労働党の党大会開催に合わせて、世界のメディアに平壌の街並みを取材させた。そこで見られた風景は、頻繁に行き交う車であり、店舗にあふれる商品だった。大通りには、摩天楼がずらりとそびえ建ち、科学者は豪華なマンションに住んでいた。 いいところばかりを見せたにせよ、世界中からの経済制裁を受けて、外貨が自由にならない状況の中で、なぜそんなことが可能なのか。その唯一の答えは、タックスヘイブン経由で資金を調達できているからだろう。 北朝鮮の暴走を食い止めるためにも、タックスヘイブンを封じ込めることは、いま先進国にとって一番緊急性の高い課題だ。そして、先進国が協調してタックスヘイブンの利用を禁止すれば、大きな効果が期待できるだろう。 ところが、伊勢志摩サミットで、この問題が突っ込んで話し合われる可能性は皆無なのだ。なぜなら、参加する首脳たち自身にタックスヘイブン利用の疑いが掛かっているからだ。とくに、パナマ文書によってイギリスのキャメロン首相は、自身の関与が指摘されている。 証拠はないが、ほかの首脳もタックスヘイブンと無縁とは言い切れないだろう。叩けばホコリの出る首脳が集まって、タックスヘイブン撲滅などという話ができるはずがない。そんなことをしてしまえば、火の粉が自分自身に降りかかってくるからだ。 結局、一番大切な問題を避ける形で、サミットは「持続的成長の実現に向けて努力する」といったきれいごとを並べるだけに終わるのが関の山だろう。
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芸能 2016年05月23日 21時53分
舛添都知事 「ビートたけしのTVタックル」出演を断っていた!
“公私混同疑惑”の渦中にある東京都知事の舛添要一氏が、テレビ朝日「ビートたけしのTVタックル」の出演オファーを断っていたことが22日、わかった。 舛添都知事といえば、政治資金で高額海外出張、美術品購入、家族との温泉旅行をしていたという“公私混同疑惑”が噴出し、一大騒動に発展。これまでに2度の会見を開くも、十分な説明がされなかった。特に20日に開かれた会見では、「第三者の厳しい目で調べてもらう」の一点張り。マスコミや一般人からは「納得できない」とバッシングを浴び、総スカンを食らっている。 同番組で司会を務める阿川佐和子は、「今回もこちらの番組に出ていただくように依頼をしたんですけどもスケジュールが合わないということで…」と、舛添都知事に同番組の出演を断られていたことを明かした。 阿川は「残念です…」と悔しがったが、レギュラーを務めている大竹まことは、笑いながら「今出るわけねぇだろ!!」とツッコんでいた。番組では舛添都知事の“宿敵”田島陽子も出演し、「セコい」と舛添都知事をぶった斬った。
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芸能 2016年05月23日 20時53分
カンニング竹山 “公私混同疑惑”大噴出の舛添都知事を非難「2年間無償で働け!!」
お笑い芸人のカンニング竹山が23日、TBS「白熱ライブ ビビット」で“公私混同問題”が噴出している東京都知事の舛添要一氏を非難した。 政治資金で高額の海外出張や美術品購入、家族との温泉旅行を楽しんでいた疑惑が噴出し、批判を浴びている舛添都知事。疑惑についての説明をする場として2度会見を設け、一連の騒動に関しては謝罪したものの、具体的な説明はせず。そのため、マスコミや一般人からは「納得できない」と不満が大爆発。現在、波紋が広がっている。 竹山は会見について「舛添さんがね、政治的技術で逃げようとしているじゃないですか」と語り、「これは大臣とかじゃなく知事じゃないですか、直接選挙で選ばれているワケじゃないですか、そのへんの信頼関係が今完全になくなっちゃているワケでしょ!? 『あんたこのままやりますか?』ってこと。普通やれないでしょ!」と指摘。 20日の会見で舛添都知事は「第三者の厳しい目で調べてもらう」の一点張りでだったため、結局何のための会見だったのか意味不明だった。 舛添都知事の「辞任」を要求する声も上がっているが、都知事選挙のコストは約50億円とされており、都民にとってみれば、ある意味“究極の選択”をすることになる。 竹山は、お金の問題など色々面倒なことがあると指摘した上で、「僕が一番良いと思っているのは、舛添さんに『あんた2年間無償で働け!!』と…。『汗水働いて、毎日出勤しろ』と…。それで信頼を回復するしかない、それが都民にとっては一番いいんじゃないですか」と非難。 番組にゲスト出演していた元長野県知事の田中康夫氏も「竹山さんのおっっしゃる通りだと思います」と竹山の意見に賛同していた。
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芸能 2016年05月23日 20時07分
小林麻耶 体調不良で握手会中止
28日(土)に予定していたフリーアナウンサー・小林麻耶の握手会が、中止になったことがわかった。23日、公式ブログで発表された。 28日(土)、小林は紀伊国屋・新宿本店で「まや道 向かい風でも笑顔の理由」サイン本のお渡し&握手会を開催する予定だったが、「本人の体調不良の為、イベントを中止させていただく運びとなりました。皆様には心よりお詫び申し上げます」と所属事務所のセント・フォースが発表。 小林は19日、フジテレビ「バイキング」の生放送中に突然体調が悪くなり、退席。そのまま都内の病院に搬送された。
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スポーツ 2016年05月23日 16時00分
プロレス解体新書 ROUND2 〈A猪木vs藤原喜明〉 思惑が入り乱れた末の師弟対決
「この1年半のUWFの闘いがなんであったかを確認するために、新日本に来ました」 1985年12月、両国国技館のリング上から、前田日明のあいさつとともに新日本プロレス復帰参戦を表明したUWF。翌年明けからアントニオ猪木への挑戦権をかけたUWF勢によるトーナメント戦が始まり、これを勝ち上がったのが藤原喜明であった。 猪木への挑戦者決定戦となった藤原vs前田。その結着のゴングが鳴らされた瞬間、会場は低いどよめきに包まれた。そもそもどちらが勝ったのかが判然としない。 マットに伏せ倒れているのは藤原だが、一方の前田も脚を引きずり顔をしかめている。結果、レフェリーにより勝ちを告げられたのは藤原であった。 テレビ解説の山本小鉄は、「藤原に足首を極められた前田がギブアップした直後、藤原は前田のスリーパーで締め落とされた」と、不透明な結末への補足説明をした。だが、勝った藤原への歓声はまばらで、それよりも前田敗退への落胆の溜息が会場のあちこちから漏れ聞こえることになる。 この試合が前田の地元大阪で行われたため、というばかりではない。当時、選手の大量離脱など暗い話題の多かった新日において、前田はファンの“希望”だったのだ。 この頃、新日の常連外国人といえば、すでに猪木とは格付けの済んだ感のあったディック・マードックにマスクド・スーパースター。エリック兄弟はまだ若く、猪木よりも藤波辰爾らのライバルと見られていた。 唯一、猪木と完全決着がついていなかったのはブルーザー・ブロディだが、前年暮れのMSGタッグリーグ決勝をボイコットし、新日離脱が濃厚視されていた(以後、いったん新日に復帰した後、再度離脱して全日本プロレスへ)。 そんな中にあって、前田は猪木の敵役として、また次代のエースとしても、その活躍が渇望されていた。しかし、その期待は藤原の勝利により、先送りとなってしまった。 そうして2月に行われた猪木と藤原の試合は、名目上は“新日とUWFの頂上決戦”とされたものの、かつて両者が師匠と付き人の関係にあったことはコアなファンならば先刻承知。そのため当初から、藤原の下剋上を期待する声は薄かった。 猪木もまた、あくまでも自分が格上であることを意識した試合運びで、藤原のアキレス腱固めには「極める角度が違う」と上から目線のアピール。さらには局部への蹴りや顔面へのストレートパンチとやりたい放題の末に、藤原をスリーパーで締め落としてみせた。 これに怒ったのがセコンドの前田で、勝ち名乗りを上げる猪木に駆け寄ってハイキック一閃。マットに崩れる猪木を尻目に、「猪木なら何をしても許されるのか!」と吐き捨てたその姿は、プロレス新時代の到来を予感させるに十分だった。 「この時点で新日は、猪木vs前田を将来のドル箱カードとして見据えていました。そのことはもちろん猪木も納得済みです。そうでなければ前田のキックを食らったりはしない。次につながるストーリーがなければ、ただの蹴られ損ですから」(当時の新日関係者) では、なぜこのカードは実現しなかったのか。 「というか、あの時点で実現したとして、いったいどっちが勝つんですか? かねてから『ワールドプロレスリング』中継を担うテレビ朝日は、あくまでも猪木がトップでなければ、テレビ放送する価値がないとの構え。だからといって、将来のエース候補である前田を簡単に潰すわけにもいかない」(同) やる以上は、前田がトップに立つことをファンや関係者に納得させた上で、最低でも猪木と互角以上の闘いを見せなければならないわけである。そうして、そんな要望に応えるかのごとく、前田は着実に実績を重ねていった。 タッグ戦ながら猪木にリングアウト勝ちを収めると、ドン・中矢・ニールセンとの異種格闘技戦でも激勝を果たす。これにより、いよいよ世代交代が現実味を帯びてきたかに見えたのだが、そこで思わぬ横やりが入る。 新日vsUWFの対抗戦は、ライトなファン層からすると関節技主体の攻防が地味に映ったのか、コアなファンの熱狂とは裏腹に、テレビ中継の視聴率はむしろ対抗戦以前よりも低くなってしまったのだ。 そのためテレビ朝日の要望で、『全日本プロレス中継』(日本テレビ系)を活性化させた立役者である、長州力の新日復帰工作が始まった。 長州路線で行くとなれば、もはや猪木と前田が闘う必然性はない。前田を新エースの座に就かせる“大河ドラマ”は、シナリオ変更を余儀なくされてしまったのだった。
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アイドル 2016年05月23日 15時30分
バレーボールとジャニーズの歴史
21日、女子バレーボールがリオデジャネイロ五輪への出場を決めた。これにて4大会連続出場を達成したが、バレーといえばジャニーズタレント。4年に1度開催される『バレーボールワールドカップ』(FIVB World Cup)の大会サポーターに抜てきされたグループが、歌手デビューをはたし、デビュー曲が大会テーマソングに起用されるのが慣例になっているからだ。バレーとジャニーズ新人。その歴史をひも解くと…。 突破口を開いたのは、95年のV6。テーマソングはデビュー曲の『MUSIC FOR THE PEOPLE』だ。メンバー最年少は、当時大阪の中学校に通っていた岡田准一。バレーの練習をする旨であまたのジャニーズJr.が集められ、右も左もわからない岡田がマジメに取り組んでいたため、最後の6人目に抜てきされた。 その4年後、99年に誕生したのが嵐。デビュー曲の『A・RA・SHI』がテーマソングに起用された。大野智と二宮和也はすでに会社に辞意を伝えており、櫻井翔もバレー後に退所しようと決めていた。つまり、嵐5人のうち3人が、アイドル続行の意思がなかった。それが今では、日本を代表するスーパースターだ。 03年にはNEWSが誕生。デビューシングル『NEWSニッポン』は、セブン-イレブン独占販売という異例な形が取られた。当時は9人。現在は4人。メンバーが半数を割るという、ある意味で希少価値の高いグループだ。脱退した森内貴寛は、歌手の森進一と森昌子の息子として注目されたが、加入直後に退所。現在は大人気ロックバンド・ONE OK ROCKのボーカル・Takaとして活躍している。 その4年後の07年には、ジャニーズ史上最多グループ(10人)となるHey!Say!JUMPが誕生。全員が平成生まれというのが特色で、年少組のHey!Say!7とHey!Say!BESTによって構成された。大会テーマソングは、『Ultra Music Power』。横浜アリーナでの発表だった。 対して、帝国劇場での記者会見直前に本人たちがデビューを聞かされたのは、11年のSexy Zone。デビュー曲は、嵐と同じくグループ名の『Sexy Zone』だ。昨年(15)もスペシャルナビゲーターを務め、ジャニーズ史上初の2期連続となった。 4年に1度のバレーで、ジャニーズ新ユニットが誕生する。となれば、次は19年。東京五輪を翌年(20年)に控えたこの時期、どんな事変が起こるのか。
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芸能 2016年05月23日 14時30分
ベッキーに未練タラタラだったゲスの極み乙女。・川谷絵音
タレント・ベッキーとの不倫騒動で渦中のロックバンド「ゲスの極み乙女。」のボーカル・川谷絵音が22日、都内で行われたロックフェスに出演した様子を、一部スポーツ紙が報じている。 記事によると、川谷は同フェスに4人組バンド「indigo la End」のボーカルとして登場。トークでベッキーや不倫について直接的に触れることはなかったが、思わせぶりな嘆きを連発。「あの、まいっか。頑張ってます。ちょっと歌えない状況が続いているんですけど、頑張って歌うんで」、「楽しいことが全然ない。ギャグとかじゃないです。でも今は楽しいです」などと話したという。 終盤では「『夜の恋は』というタイトル」という未発表曲を弾き語りで披露したというが、「むせび泣いた恋は 僕のせいで終わったよ」、「きちんとさせてよ それから好きにさせてよ」などとかなり意味深な歌詞だったというのだ。さらに、サビの歌詞がベッキーを歌っているのではと言われる新曲「藍色好きさ」も披露したというだけに、ベッキーへの未練タラタラのようだ。 「川谷のプランでは『週刊文春』(文芸春秋)でベッキーとの不倫をすっぱ抜かれても、妻と離婚しベッキーと再婚でハッピーエンドのはずだった。ところが、ベッキーも休業に追い込まれたことで心変わり。『文春』にあてた手紙で川谷に未練がないことを告白。川谷はベッキーから“絶縁”されることは想定外だったようですっかり意気消沈しているようだ」(レコード会社関係者) とはいえ、休業に追い込まれたベッキーとは対照的に、川谷はゲス極。の全国ツアーの全日程を予定通り終了。テレビ出演こそ減ったが、音楽イベントにも予定通り出演するなど、妻と離婚した以外は不倫の“ペナルティー”を受けていないのが現状。ベッキーとその周辺からしたら川谷に言いたいことは山ほどありそうだ。
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社会 2016年05月23日 14時00分
人が動く! 人を動かす! 「田中角栄」侠(おとこ)の処世 第19回
組織というものが維持され、さらに発展、拡大への道をたどるにはいくつかの要諦がある。ビジネス社会はじめ、どんな組織にもこれは当てはまる。強大無比の田中角栄の後援組織「越山会」も、またそうであった。 前回記したように一つはリーダーたる人物の人を動かすモチベーション(動機)がまず不可欠。その上で、二つにそうしたリーダーを敬愛あるいは信奉するゆえに発生する部下、とりわけ側近のロイヤルティー(忠誠心)がどれだけ強いかにかかる。側近のロイヤルティーについて言えば、越山会はまさに鉄壁のそれと言えた。組織の「盟主」田中のもと、多々役割りをこなした数多くの秘書の中で、特に4人の秘書の名参謀ぶりが際立っていたのである。 佐藤昭子。永田町の田中の個人事務所に常駐、かの有名な「田中角栄の金庫番」「越山会の女王」として田中と終始“二人三脚”、越山会のカネを最終的に管理していた。 山田泰司。田中の目白邸に常駐、越山会の「江戸家老」と呼ばれていた。毎年夏、2週間ほどかけて〈旧新潟3区〉内の三百数十の各地越山会の陳情、要望を聞き、それぞれ前回の田中の選挙でどれくらいの票を出したかで、どこまでその陳情、要望を実現するかを厳しく差配していた。この独特の陳情、要望受け付け方法は「越山会査定」と呼ばれた。「信賞必罰」を貫いた。 田中勇。東急電鉄グループ創始者だった五島慶太の「懐刀」と言われ、田中の側近となって越山会の組織化に寄与、とりわけ計数に明るく、「得票率」という“手法”を編み出した。各地越山会の田中への単なる票の多寡だけでなく、有権者数に比して何%の票を出したかで各地越山会の“ヤル気”を図ったのであった。もう一つ、この田中の知恵は各地越山会に「肩書」の多きを導入した点にもあった。筆者もこの肩書の種類を調べたことがあるが、各地越山会ともほぼ全員が何らかの“役員”の肩書が付き、足の踏み場もないほどであった。筆者の問いに、ある越山会の「幹事長」氏はこう言ったものであった。 「肩書というものは、ある意味で人間の生きがいに通ずる。生きがいがあれば、皆よく働く。企業でもヒラから主任あるいは課長といった肩書が付いた途端、ヒラ時代とは一変した働きを見せる人間はいっぱいいる。越山会も同じ。ほとんどの会員が肩書を持つから皆が粉骨砕心、コマネズミのように票の掘り起こしに動き回るのです。肩書の付与を生きがい論と結び付けた田中勇さんの功績は大きかった」 そしての本間幸一。田中の新潟「国家老」と呼ばれ、長岡市に本社を置くかつて田中が社長だった越後交通の2階個室に陣取り、物腰は柔らかいが一瞬たりとも各地越山会へ目を離さずという伝説の人物。この人の存在なくして越山会は機能しなかったと言ってよかった。とにかく田中のためなら寝食を忘れ、票になりそうな、あらゆるアイデアを次々に導入した。それまでの議員の後援組織というものに「観光」というものを初めて取り入れたのも、この人であった。新潟の各地越山会の会員をバスで目白邸に運び、憧れの田中に会わせる一方、東京見物のコースも入れるという「目白ツアー」、各地温泉旅行等々である。 また、「娯楽性」をも取り入れた。これは昭和43年12月11、12日の2日間にわたる長岡市厚生会館での越山会会員のための「美空ひばりショー」開催が白眉であった。2日間、3回公演を同じ場所で行ったのは、“女王・ひばり”としては全く異例であった。時に田中は自民党幹事長、テレビでひばりと同席したという経緯もあった。本間は、このときのエピソードを筆者にこう語ったものであった。 「2人は性格も合うようだったので、思い切って『越山会会員のためにお歌い願えないか』と頼んでみたのです。さて、問題はギャラ。2日間、3回公演ですから、こちらは数百万円は覚悟のところです。ところが、当時まだお元気だったひばりさんのお母さんが、キッパリおっしゃられたんですね。『一銭もいりません。ただ、弟に小遣いとして50万円もやって下さい。おカネも使う子ですから』と。結局、ひばりさん自身はノーギャラで出て下さった」 美空ひばりは、時に弟で歌手の香山武彦、漫才の青空星夫・月夫、三波伸介健在の「てんぷくトリオ」、演奏の原信夫とシャープス&フラッツらを引き連れ、自らは「お祭りマンボ」「ひばりの佐渡情話」「悲しき口笛」「越後獅子の唄」「悲しい酒」「柔」「真赤な太陽」など、各回22曲を熱唱した。ちなみに、当時の「弟への50万」は現在の金額でほぼ10倍、500万円ほどの“小遣い”であることから、何ともべらぼうではある。 それから1年後の昭和44年12月の総選挙で、田中はそれまで取ったことのなかった13万3千という最高得票を得た。本間ら田中を取り巻く側近秘書たちの知恵が結実した、越山会という後援組織の“完勝”ということであった。ここでは、組織はあらためて「人」であることを明らかにしたのだった。(以下、次号)***********************************************小林吉弥(こばやしきちや)早大卒。永田町取材46年余のベテラン政治評論家。24年間に及ぶ田中角栄研究の第一人者。抜群の政局・選挙分析で定評がある。著書、多数。
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