トレンド
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トレンド 2010年01月29日 12時30分
モテナイ君の星・高見盛精彦の「彼女いない暦=年齢」はいつ卒業できる?
「彼女いない暦=年齢」を公言し、素人童貞疑惑の絶えない大相撲の人気者・高見盛精彦(たかみさかり・せいけん、33歳)。 そんな愛すべき不器用な “ロボコップ”に「ついに生涯初恋人登場!」のニュースが湧き上がり、インターネット各掲示板に全国の“同士”たちから「素人童貞卒業オメ!」と、祝福の書き込みが殺到したのは記憶に新しい。 対女性ともなると「時間いっぱい」時のギクシャクした“気合入れ”を上回るキョドりぶりを見せてしまうに違いない、我らの“セイケンちゃん”に、生涯初の潤い(?)を与えたと昨年末に報道されたお相手が、バスト115センチ・Lカップグラビアアイドルの松坂南クン(25歳)だ。報道によると我らがセイケンちゃんは、南クンとは頻繁にお食事デートを繰り返す仲。なんとも南クンは、セイケンちゃんからルイ・ヴィトンの財布やスカーフなどをプレゼントされ、「い、一緒に住もう!」とプロポーズまでされたという。 しかも初場所9日目の18日には、当のセイケンちゃんから招待された南クンが、“最愛の彼氏”のために国技館に駆けつけ、おアツい応援。いつも以上に大ハッスルしたセイケンちゃんは、送り投げで栃乃洋を下し、見事に愛のパワーで完勝。この勝利を見届けた南クンも「セイケンさんを尊敬してます」とうっとり。交際は順調と…思われて「いた」。 嗚呼、それなのにそれなのに…。その後、南クンは「いい友達です。それ以上に発展することはありません」と、熱愛説をピシャリと否定。しかも初場所終了直後に、南クンにまつわる驚愕の疑惑が次々発覚したのだからタマらない。 まずは驚異の115センチ乳が、元々88センチだったものを人工的に大増量したとされる「豊胸疑惑」。その他にも「整形疑惑」に「年齢詐称疑惑」、そして最後に、あまりにもタイムリーなタイミングで南クンが全裸で熱演の香港ピンク映画『金瓶梅』(きんぺいぱい)の宣伝活動がスタートしたものだから、「映画パブ目的でっちあげ熱愛疑惑」までが浮上して、セイケンちゃんの純情はいよいよ崖っ淵の徳俵。純情“ロボコップ”が手練手管の“サイボーグ”に振り回された、という笑えないオチになってしまった。 04年のさとう珠緒への片想い事件同様、まんまと売名のダシにされてしまったセイケンちゃん。「彼女いない暦=年齢」キャリアは、依然継続されることとなってしまった。真冬の寒風の中、傷心にむせび泣くセイケンちゃんの姿を想像すると、胸が痛む。東関親方もタニマチ衆の皆さんも、セイケンちゃんの彼女探しにもっと力を注いでいただきたいものだ。そしてセイケンちゃんが“恋の首投げ”をキメる日が一日も早くやって来るよう、我々モテナイ君一同も彼を応援し続けようではないか。ガンバレ、高見盛!
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トレンド 2010年01月27日 15時00分
【これじゃ売れない!】 ミュージカルに行くのはまだ早い! いっそ“韓流スター”として再デビューしてみれば? 「田中ロウマ」
あんまり知っている人がいないと思うが、田中ロウマというR&Bの歌手がいる。記者は2年位前に一度、彼をライブで見た事がある。しわしわのシャツに眼鏡をかけたガタイのいい青年で、爽やかだったがちっとも垢ぬけていなかった。あまりにフライヤー(チラシ)の紹介写真と違う田中ロウマを見て、少々ガッカリした記者だったが、ロウマが歌いだした瞬間、稲妻に打たれたような感覚を覚えた。 彼はそんじょそこらのアーティストとは、比べ物にならないぐらい歌が上手いのだ。 その日はデビュー前の清水翔太も出演していたのだが、童顔の面立ちこそ覚えていたが、前座だったせいか記者は清水の歌唱力についてあまり印象に残らなかった。それから一月ほどしてデビューを果たした10代の清水はブレイクし、デビュー曲以降ヒットを続けている。少し前にデビューしていた田中ロウマは、その後しばらくは青山テルマや加藤ミリヤとのデュエット曲などを発表していたが、“ヒューチャーリング流行り”のその年、ロウマは「テルマやミリヤと組んだうちの一人」という位置づけから抜けられず、さしてブレイクしなかった。 【これじゃ売れない!】を書くようになって、ブレイクしないアーティストを探し続けているが、田中ロウマほど売れない理由が分からないアーティストを、記者は見たことが無い。彼が気になってCDとDVDを借りてきて再度確認してみたのだが、これらのコンテンツの中に納まる田中ロウマは、伊藤由奈の男版のようにアメリカナイズされ、ゲイ好みの美しい肉体と顔を持ち、抜群な歌とカルフォルニア仕込みのダンスを披露する、まるで韓流スター「ピ、改めRain」のようなオーラ? を持つアーティストだ。しかも、ライブではPVみたいに化粧もしてないし、純朴そのもの。尾崎豊の「I LOVE YOU」をカバーしていたが、陰気なこの曲を彼ほど爽快に歌える人は滅多にいないだろう。売れる要素はスゴイある。でも、昨年は何もリリースしてないし、あえてあんまり売らない気のようだ。 最近の田中ロウマは何をやっているのだろうかと調べてみると、ダンスと歌唱力を生かしてミュージカル『RENT』などに出ている。それはそれでいいのだけれど、まだ“その他大勢の出演者のひとり”として埋もれるにはちょっともったいない彼。「東方神起」があれだけ人気があるのなら、5人分の実力を1人でもっている田中ロウマは、上手くプロモーションすればもっと売れるはず。キングレコードがんばれ。エイベックスならもっと売れてるぞ。 まずはバツグンの二面性を生かして、韓流スターとして大々的に再デビューし、一方で別人の歌手として地道にライブハウスを回っててみるとか…。(それもそれで間違ってる気もするけど。)(コアラみどり)写真 ホレボレするような筋肉美。でもゲイご用達じゃないから!
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トレンド 2010年01月27日 13時30分
因縁は墓場まで続く? 曹操と劉備の「墓で町おこし」合戦
三国志ではライバル視されている曹操と劉備の因縁は、今後は墓による町おこし合戦という形で続くのだろうか? 2009年12月27日に、中国・河南省にある曹操のものとされる墓の内部から、遺骨や石碑が発見されて、話題を呼んでいる。これから、国内外から多くの三国志ファンが、曹操の墓を訪れることになるだろう。今後年間約200万人が訪れ、経済効果として約4億2000万元(約56億7000万円)が見込まれているという。 対して、劉備の墓があると伝えられている牧場蓮花村の村民が、曹操の墓の発見をきっかけに、国家文物局と四川省文物局に連名で発掘調査を願い出た。また、四川省眉山市彭山県は、劉備と墓とを結びつける「証拠探し令」を出し、県を挙げて文献などを集め始めているらしい。 劉備の墓の所在については、牧場蓮花村と、同じく四川省の成都市にある武候祠との間で、論争が続いている。蓮花村民によれば、劉備の子孫が村で墓守をしていたとの言い伝えもあり、証拠の検証が急がれるようだ。(前野くらら 山口敏太郎事務所)参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou
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トレンド 2010年01月27日 11時25分
バレンタイン直前、新宿伊勢丹でチョコレートの祭典
チョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ」が、東京・新宿の伊勢丹新宿店にて27日より開幕、今年で8回目をむかえる同イベントには過去最高の15か国、約70のブランドが出店する。今回のテーマは2009年秋にパリで開催された「サロン・デュ・ショコラ」と同じく「オペラ」。 「サロン・デュ・ショコラ」とは世界最大のチョコレートの祭典で、1995年にパリで始まり、現在はニューヨーク、東京、北京、モスクワなどでも行われる“チョコレート界最大のイベント”だ。 26日に行われたオープニングセレモニーには世界中の有名ショコラティエが勢ぞろい、、さらに元宝塚の岡本茜さんも歌で会場を盛り上げた。また、セレモニーの最後には、「ダロワイヨ」の特大ガトーオペラのケーキカットも行われた。 「サロン・デュ・ショコラ」は2月1日まで開催される。
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トレンド 2010年01月26日 12時30分
奈良の都市伝説「せんとくんバッシングを止めた“鶴の一声”」
かつて「せんとくん」がテレビで紹介された時、奈良県民だけではなく、全国のお茶の間の皆様方までがぶっ飛んだ。 「なんだ!? この奇妙なデザインのキャラクターは!?」 頭から鹿の角の生えた童子キャラクター。さらには、腰に手を当て、奇妙なポーズを取っている。それがせんとくんだ。「平城京遷都1300年祭」のために用意されたこのキャラについての世間の反応は、最初は単純に「キモい」という感想のみだったと、筆者は記憶している。 多くの識者はこぞって叩こうとした。仏教界からは「仏様を侮辱している! ふざけているのか!?」との声も挙がり、「なーむくん」というキャラが登場した。「クリエイターズ会議・大和(現:まんとくんネット)」からは「まんとくん」というキャラが登場し、またまたお茶の間を震撼させた。さらにはせんとくんのデザイナーである籔内佐斗司(やぶうち・さとし)さんに500万円もの大金を払ってのデザイン発注であったこと(一般公募はされなかった)なども相まって、批判に次ぐ批判がせんとくん周辺に殺到した。テレビでは、せんとくん、なーむくん、まんとくんの三つ巴が報道され、「すわ平城キャラ大戦勃発か!?」と騒がれていた。 さて、それが、ぷいと止んでしまったことに皆さんお気づきであろうか? これには、あくまで都市伝説レベルなのであるが、とんでもない噂がある。 三つ巴のキャラ抗争がいざ始まらんとした最中、奈良県に三つのキャラが集結するイベントがあったのだ。それは勿論、平城京に関するイベントである。そこで、せんとくん、なーむくん、まんとくんの三着ぐるみは張り切っていた。何故か? 特別ゲストとして、天皇陛下がいらっしゃっていたというのだ。天皇陛下の前に並び立つ三着ぐるみ、それを激写するマスコミ。そして、三つのキャラを見比べ、天皇陛下はこう仰った。 「せんとくんが一番良いですねぇ」 その後、戦争は終結。テレビでも叩かれることはなくなり、せんとくん批判は集結した。 そんな噂が、奈良県の一部で囁かれている。もし、これが本当ならば、まさに鶴の一声だ。(天驚院勝彦 山口敏太郎事務所)参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou
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トレンド 2010年01月26日 12時23分
映画『時をかける少女』×超人気サイト『美人時計』スペシャル企画 “時をかける少女”を探し出せ!
映画『時をかける少女』と『美人時計』のスペシャルコラボが実現した。 3月13日(土)に全国ロードショーされる映画『時をかける少女(配給:スタイルジャム、』は、美人が1分ごとに時間を知らせてくれる人気ウェブサイト「美人時計」を運営する株式会社美人時計(東京都渋谷区)とのスペシャル企画、『時をかける少女を探せ!』キャンペーンを1月26日よりスタートする。 今回の企画は本作主演の仲里依紗演じる芳山あかりが、美人時計内を24時間自由に駆け巡るというもの。。どこかの時間で、4分間づつの登場となり、運良くその登場時間に見つけることが出来た方には、抽選で先行試写会、PS3など豪華なプレゼントを獲得できる。 『美人時計』で時を駆け巡る少女を探し出せ!
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トレンド 2010年01月25日 10時10分
映画「交渉人」公開記念で美人時計に米倉涼子らが期間限定で登場!
株式会社美人時計(本社:東京都渋谷区)が運営する、美人が1分ごとに時間を知らせてくれるウェブサイト「美人時計」内で女優の米倉涼子さんが期間限定で登場する。今回、映画「交渉人」とのタイアップとして、「美人時計」とのコラボが実現した。 正午から30分間、間米倉涼子さんらが時刻をお知らせし、公開日までカウントダウンを行う。
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トレンド 2010年01月23日 15時00分
【これじゃ売れない!】 篤姫・宮崎あおい様に“飼い殺された”、永遠の「中二病」ロック・バンド、ASIAN KUNG-FU GENERATION
いつも人気アーティストにケチをつけ、文句ばかり言っている記者。今回はめずらしくお気に入りのバンドを紹介してみよう。それは、永遠の「中二症候群」を思わせるバンド、ASIAN KUNG-FU GENERATION(アジアン・カンフー・ジェネレーション)。彼らは、若い男のエキスを出し切った様な激しいサウンドを発しながらも、この手のロックにありがちな「精子」を連想するエロティクさをあわせ持たない、なかなか稀有なバンド。やかましいが決して下品ではない。で、あるからして国民的女優・宮崎あおい様の主演映画『ソラニン』の主題歌などを任せる事ができるのだ。 現在推定年齢30才前後の彼らは、どっかの女性アーティストが引き連れている冴えない男たちと違って、ボーカルの激ヤセ眼鏡・後藤正文以下、みんなけっこうイケテるお兄さん達。だのになぜかCDジャケットはいつも少女趣味なイラストがあしらわれている。しかし中村佑介という人が描いているこの細やかなデザインが、曲の世界観と合っている。一見、荒削りなアジカンのサウンドは、実はよく聴いてみるとこの絵の様に繊細。実はバンド少年ばっかりじゃ無く、オシャレな草食系男子や女の子からの支持も厚いのだ。「アジカンの曲は、まさにエッジ(スケート靴の滑り金具の氷面に接する“ヘリ”の部分)の効いた音楽!」彼らのデビュー当時の曲を聴いて、記者はこんな感じがした。 エッジでガリガリ氷をかいて、粗い氷の粒を弾かせ、いろんな光り方をする音色だ。 しかし、デビュー当時こそ荒い氷の粒だった彼らの曲が、だんだん最初から雪だったみたいに大人しい曲調に変わっていった。年齢と共に落ち着いて激しさが無くなり、今や記者の様な中年女に満点を出されてしまうASIAN KUNG-FU GENERATION。よくよく考えるとロックとしてそれはヤバイのではないか。アジカンの曲を売るターゲットが、少子化が進む若い世代を見捨て、アラサーOLなどにシフトし、確実に年齢層を上げているのだ。 08年に出たアルバム『サーフ ブンガク カマクラ』のモチーフは何と江ノ電。サザンオールスターズの「稲村ジェーン」をもじった「稲村ヶ崎ジェーン」とかもあって、もう視点は中高年である。まさか後藤氏は「くるり」の人みたいに“鉄っちゃん”だったのか? とさえ疑いたくなる。 記者が年取ったから言うわけでは無いが、ロックはやっぱり思春期を意識した「若者」のものであってほしい。【これじゃ売れない!】とか言って、売れる方向にシフトするバンドにケチをつけるのも何だが、アジカンの様なサウンドは「年寄り」や「おばさん」に媚びたら終わり。そちらの層へのアピールは、ジャケットのイラストで匂わす程度で十分ではないか。売れてもハングリーさを残してほしいと思うのは贅沢な要求か。 ジジババが大好きな「篤姫様」に飼い殺されたアジカンだけは、見たくないのである。(コアラみどり)写真 (江ノ電モチーフの『サーフ ブンガク カマクラ』。この落ち着き様に、永遠中二病の記者はショック!)
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トレンド 2010年01月22日 16時00分
「エロ妄想」だらけの、銀杏BOYZ・峯田和伸ブログが女性に“大人気”なワケ
「情けないオレ」や「AV女優」、「エロ妄想」、はたまた性欲やオナニーなど、どう考えても“女性が引く”ワードが満載の、「男」の毎日を、ブログ「峯田和伸の★がぶがぶDIEアリー」で綴る銀杏BOYZの峯田和伸。“大人は知らない”この若いロッカーが今、若い女性に大人気だ。 1月30日公開の『ボーイズ・オン・ザ・ラン』(三浦大輔:監督 花沢健吾:原作)で、いじらしくも純粋な「非モテ男」の主人公・田西敏行を演じ、映画初主演を果たした銀杏BOYZのボーカル・峯田和伸。中高生を中心にカリスマ的人気を誇るロックバンド銀杏BOYZは、激しいパフォーマンスを繰り広げるバンドとして有名。峯田は海外で全裸騒動を起こし、ライブでは興奮した男性ファンに性器を噛まれた事もある。しかし、普段はいたって普通の若者である峯田。裏表の無いまっすぐな性格と、赤ん坊の様に澄んだ瞳をしている。 そんな彼の目に映る毎日を綴るブログ「峯田和伸の★がぶがぶDIEアリー」は、音楽、仕事、妄想、オナニーの繰り返しであるにもかかわらず、間で実家に帰ったり、さまざまな人との出会いや別れに感動したりと、東京で生活する一人のアーティストの姿が垣間見られ、なかなか読みごたえがある。そして女性的なルックスをした峯田が、変ったペットと共に自らを写した写真がアップされ、文字数多めだがなぜか飽きさせない。 このブログは、しばしばlivedoor芸能人ブログランキングの1位になる程の人気ブログで、更新される度にアクセスを上げている。銀杏BOYZのファンは男性が多いが、包み隠さず「男」を露呈しているはずの峯田のブログにコメントを入れているのは、なぜか圧倒的に女性が多い。15才のアイドル女優・夏未エレナなど、芸能界にも熱狂的な峯田ファンがいる。 男汁満載な彼のブログでは、クリスマスケーキを買うために列に並んでいて、ケーキがキラキラ光っているのを見て幸せ過ぎて泣いたり、昔会ったデリヘルの女の子の事を思い出して泣いたり、仲間に子供が生まれて泣いたりと、とにかくよく泣いている。東北人らしく情にもろいようだ。文章も、時折文学的。そうかと思えば、急に熱くなってみたり、エロくなってみたり、まったく先が読めない子供のような男、峯田和伸。その辺が女性の心をくすぐるのだろう。写真:映画『ボーイズ・オン・ザ・ラン』より
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トレンド 2010年01月21日 12時00分
松山ケンイチ、菊地凛子と共演はイイ感じ。でも、なぜか不安な映画『ノルウェイの森』
雑誌「TOKYO(KANSAI)★一週間」(講談社)で映画『ノルウェイの森』の、主人公“ワタナベ役”に扮した映像を「初出し公開」された俳優の松山ケンイチ。俳優として人気は高い松山ケンイチだが、『デスノート』(藤原竜也主演)こそヒットしたものの、その後の映画・ドラマの評判はどれもいまいちだ。そして12月公開予定の『ノルウェイの森』を監督するのが、賛否両論の問題作『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』を監督したトラン・アン・ユン監督。ユン監督の手で、若い松山は上手く生かされるのであろうか。 『ノルウェイの森』の原作者は、言わずと知れた村上春樹。この本が世界中に翻訳されている為、映画も世界で公開する事を想定して撮影されている。作者・村上春樹のイメージを投影した“知的青年”ワタナベ役を、何事も荒削りな松山ケンイチが演じるという無謀なキャスティングにも驚くが、ベトナム出身のフランス人、トラン・アン・ユン監督の作風はかなり異色。どういういきさつで『ノルウェイの森』を監督する事になったのか今のところ不明だが、「日本=ベトナム=オリエンタル」という、欧米人好みのザックリした“アジア感”みたいなものが関係しているようだ。 いつも、大々的にTVCMや広告をかけるので、それなりに動員数や視聴率はあるが、あまり松山の演技を評価する声は聞かれない。 二役が話題になった『デトロイト・メタル・シティ』、昨年公開のアクション『カムイ外伝』、重要キャストだった『カイジ 人生逆転ゲーム』(藤原竜也主演)、これらの映画はどれも不発。おまけに昨年の日本テレビ系のドラマ『銭ゲバ』も、内容が暗すぎると不評だった。彼に使われる「憑依俳優」とは「コスプレ俳優」をうまく言ったもので、演技に対して使われない。唯一松山の良さが出ている横浜聡子監督の異色作、『ウルトラミラクルラブストーリー』は、上映館が少ない上に、難解で評価も分かれる。どうも彼は難しい役やスケールの大きすぎる役に向かっていく傾向があるらしい。 しかし、「★一週間」の写真を見るかぎり、松山の古風な顔立ちに学生運動盛んな『ノルウェイの森』の時代性がマッチ。ワタナベの恋人、直子を演じる菊地凛子との雪景色のシーン・カットが美しく、彼の初めてしっとりとした作品になりそうだ。 菊地と松山の組み合わせは、意外に爽やかでイイ感じだが、彼女は松山主演の映画『カムイ外伝』で足を怪我して降板した、いわくつきの共演者。松山好みの「凛」とした魅力はあるが、現在放送中のフジテレビ系ドラマ『ライアーゲーム』を見る限り、特にハリウッド仕込みの演技力にも見えず、色気もいまいち、彼女で映画館に客が呼べるか心配だ。 とにかく菊地が降板したおかげで、現在の恋人・小雪と運命的な?出会いを果たした松山ケンイチ。普段は青森弁を話す純朴青年だそうで、どうも本人は何の狙いもなく、ただ「来た役を拒まず」演じているだけのよう。今のところまだ小雪にゾッコンみたいだが、役と同じ「来るものは拒まず」の精神で菊地に乗り換えたりはしないだろうか。そっちも気にかかる。(コアラみどり)