スポーツ
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スポーツ 2015年11月18日 14時00分
USA発 新聞、テレビではわからないMLB「侍メジャーリーガーの逆襲」 最終回 前田健太は5年93億円でダイヤモンドバックスが濃厚?
今オフは沢村賞に輝いた前田健太(広島)のメジャー挑戦が濃厚になっている。また、ソフトバンクの主砲・李大浩とヤクルトの守護神・バーネットもメジャー行きを希望し、去就が注目されているので、今回は彼らのメジャー入りが実現する可能性を探ってみたい。前田健太(広島)■実現の可能性:100%■契約規模:4年6000万ドル(72億円)〜5年8000万ドル(96億円) マエケンはメジャーの数球団が先発の2、3番手で使える投手と評価し、獲得を検討している。そのため、球団がポスティングを容認すれば、メジャー移籍は100%確実になる。 昨年は11勝止まりだったため、球団から「これではファンの後押しを得られない」と言われ残留した。しかし今年は文句なしの成績(15勝8敗、防御率2.09)で、大車輪の働きを見せた。ファンも行かせてやろうという空気になっているので、球団も容認せざるを得ないだろう。 本命は球団幹部が度々視察に来ているダイヤモンドバックスだが、ここにきてナショナルズも意欲的だ。担当スカウトがマーティ・ブラウン環太平洋地域コーディネーター(カープの前監督)なので、強力な対抗馬になりそうだ。 それ以外ではレンジャーズ、ジャイアンツ、アストロズ、ドジャースなどがポスティングに入札する可能性がある。マエケン本人はヤンキースかレッドソックスに行きたいようだが、ヤ軍は今オフ、資金不足で大型契約は難しい情勢。レ軍も今のところ何のアクションも起こしていない。 米国のスポーツサイト『マイナーリーグ野球』は、5年7700万ドル(93億円)規模の契約になると予想している。李大浩(ソフトバンク)■実現の可能性:20%■契約規模:1年100万ドル(1億2000万円)〜150万ドル(1億8000万円) 李大浩は並外れたパワーがあるだけでなく、器用さも備えていて変化球を打つ技術も高いが、いつも体重オーバーで全身に分厚い贅肉を付けており、鈍足で守備範囲も狭い。そのためDHで使われることになるが、DHのレギュラーになるには25本塁打以上打てるパワーが必要で、それをクリアするのは不可能だろう。 メジャーは球場が広く、ピッチャーの球速も平均5キロほど速くなる。ツーシーム系の投球に手こずるケースも多くなるので、日本や韓国から移籍した打者は本塁打が半分以下に減るケースが多い。彼も一発の大幅減は避けられないだろう。 獲得に乗り出す球団があるとすれば、レンジャーズかもしれない。右のDHに適材がいないからだ。レ軍には同じ韓国・釜山出身で幼なじみだった秋信守がいる。秋は主力の一人なので、GMに獲得を進言すれば入団できるかもしれない。 年俸は今季の額(5億円)の3分の1程度になるだろう。だが、実際にはオファーが一つも来ない可能性の方が高い。 そうなった場合、現行の2年10億円の契約に2割くらい上乗せした規模の契約を要求してくるだろうが、応じられるのはソフトバンクだけだ。結果的に年俸が5、6億円に上がった形で再契約になるだろう。トニー・バーネット(ヤクルト)■実現の可能性:40〜50%■契約規模:80万ドル(9600万円)前後 今季ヤクルトの守護神として驚異的な働きを見せたバーネットはポスティングで大リーグ球団からのオファーを待つことになった。球団はすでにポスティング金を50万ドルに設定しており、この金額以上で入札してくる大リーグ球団があれば、念願だったメジャーデビューへの道が開ける。 実はバーネットはメジャー経験が全くない。22歳でプロ入り後、ダイヤモンドバックスのマイナーで投げていたところ、球威を見込んだヤクルトから声が掛かり、メジャーを目前にして来日する道を選んだのだ。 来日2年目、リリーフに転向。日本の細かい野球にもまれるうちに制球力のあるパワーピッチャーに成長した。 今季は3勝1敗41セーブ、防御率1.29という驚異的な数字をマーク。メジャー球団は日本のプロ野球を極端な投高打低と見ており、投手成績はしっかり評価される。32歳で今がメジャーを目指すラストチャンスであるため、本人も張り切っている。表にあるように、日本で鍛えられた外人投手が米国にUターンして大化けするケースはたくさんある。さらに1.29という防御率はメジャー契約のオファーが来るレベルで、複数球団が興味を示す可能性は大いにある。なければ、引き続きヤクルトでクローザーを務めることになる。スポーツジャーナリスト・友成那智ともなり・なち 今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流。アメリカ野球に造詣が深く、現在は各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。'04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」(廣済堂出版)は日本人大リーガーにも愛読者が多い。
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スポーツ 2015年11月17日 14時00分
巨人がドラフトで育成選手大量指名の狙い その先にある三軍制の意図とは
今秋のドラフト会議で、巨人が育成選手を8名も大量指名した。育成選手のシステムはかつて巨人が提唱して採用されたものだが、近年はその育成枠から一軍選手が育っていない現状を受け、整理する方向でいた。それが、突然の方針変更である。 「巨人がソフトバンクに倣って三軍制を敷くそうです」(ベテラン記者) リハビリに専念する選手のみを扱った三軍制を敷くチームは、ソフトバンク以外にもあった。しかし、育成選手制度の欠点は、若手の出場機会を少なくなることだ。通常の支配下契約選手に加えて、育成選手も在籍していれば、保有する選手の単純数が増える。 しかし、二軍の試合数は限られている。通常の二軍戦に加えて、社会人チームや大学生との交流試合(親善)を行い、実戦経験の場を与えてきたが、巨人は「それでも足りなかった」という。育成選手の台頭が少なくなったのはそのためでもある。 そこで、巨人は発想を逆転させた。育成選手を増やし、独立した三軍を持つことで、三軍だけで行う試合を増やそうというのだ。 「三軍だけで70試合くらいを行う予定。社会人、大学生だけではなく、独立リーグとも交流試合を行うそうです」(関係者) 巨人が三軍設立に際して、手本にしたのはは福岡ソフトバンクホークスだ。ホークスはすでに社会人、大学生、独立リーグと毎年約70試合の三軍戦を行っている。そのレベルは高く、三軍選手を二軍戦にスタメン出場させても“対等”にプレーできているという。 「要するに二軍を2チーム持っているようなもの。たしかに、背番号が3ケタの三軍選手のなかには“真っ直ぐが速い”だけや“肩が強い”だけなど粗削りな選手も多いが、試合経験を確実に積んでいるので、ウエスタンリーグのなかに入っても対等に戦えます」(同) 強いチームを作るには、遠回りかもしれないが育成を強化しなければならない。巨人もホークスに倣ってそうしていくつもりだが、ホークスにはない巨人ならではの利点もあるようだ。 「ホークスは三軍を維持するのに年間約3億円を投資しています。しかし、東京にある巨人ならば、都内、関東近郊に大学、社会人チームが多く、ホークスよりも低予算で三軍を運営できます。社会人、大学生と試合をしていけば、ドラフト候補に関する情報も集めやすいし、実際に試合をして自軍の選手と比較することもできます」(球界関係者) 巨人の本当の狙いはそこにあるのかもしれない。さらに、今季の巨人は二軍戦の応援スタイルを変更し、Jリーグファンが地元チームを応援するようなものにした。これで、観客動員数も大幅アップしたため、二軍戦も営業次第ではカネになることを実感し、この三軍構成で新たな収益も見込んでいるのだろう。 年長のプロ野球解説者がこう言う。 「ホークスは地元ファンに応援してもらうため、地元市民へのサービス向上、女性ファン獲得のためのサービス見直しなど、さまざまな努力を積み重ねてきました。日本ハムも札幌でそうした地元を意識したサービス向上を続けています。一方で広島は女性ファンにターゲットを絞って、市場拡大に成功しました。巨人はこうした営業改善については遅れているようですね」 球界の盟主の座もホークスに移りつつある。巨人の三軍制が軌道に乗れば、三軍制のパイオニアであるソフトバンクグループの発言権はさらに強まっていくだろう。
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スポーツ 2015年11月16日 16時00分
孫オーナー悲願の世界一決定戦まもなく成就か MLB側もアジア市場拡大に興味
ホークスが世界制覇に乗り出した。 2015年プロ野球は福岡ソフトバンクホークスが圧倒的な強さを見せつける結果で終了した。 日本シリーズでも、セ・リーグ王者の東京ヤクルトスワローズに対して本来の野球をさせなかった。セ・リーグの首位打者の川端慎吾、本塁打王の山田哲人、打点王の畠山和洋を擁する打線を封じ込め、シーズン中に鉄壁の継投リレーを見せていた投手陣を打ち崩した。 ホークスの強さばかりが目立ったシーズンとなった。そのため、ドラフトにも余裕が見てとれる。 「支配下選手の指名は高校生ばかり。1位の高橋純平は即戦力と見ていいが、あとは“将来への投資”です。まあ、強いチームだからできる指名ですよね」(プロ野球解説者) ドラフトで将来を見越した指名をしただけに、ホークスの補強はこれからが本番のようだ。メジャーリーグ挑戦を表明した李大浩と松田宣浩に代わる大砲候補の獲得を目指している。すでに和田毅の帰還が決まったように、ホークスは補強を止めるつもりはない。 「ホークスが目指しているのは日本一ではなく、世界一ですから」(球界関係者) 世界一は孫正義オーナーの指示でもあるという。親会社ソフトバンクグループが球界に参入した2005年直後から、孫オーナーは「世界一」を口にしていた。 NPBと大リーグ機構の優勝チーム同士で世界一を争うイベントを定期開催したいとし、アメリカニューヨークのMLB本部に乗り込んだこともあった。当時を知るNPBスタッフによれば、孫オーナーは「大会開催にともなうリスク(負担金)は自分たちが払ってもいい」とも訴えていたそうだ。 その熱意が本気であることはMLB側にも伝わったが、実現には至っていない。しかし、それから約10年の歳月が流れたいま、状況は少しではあるが、変わりつつあるという。 「MLB側にもアジア地区に市場を拡大したいとの希望があり、それは単に日本人選手を獲得するだけでは適わないと分かったからです」(同) ただし、MLB側はア・リーグとナ・リーグの覇者を争わせるポストシーズン・マッチを『ワールドシリーズ』と銘打っており、その上で米国トップと日本トップを争わせることにまだ難色を示しているという。 そこで、WBCのように4年に1度といったイベント興行であれば、話し合いの余地はあるとしている。もっとも、WBCの主催がMLBであるにも関わらず、メジャー30球団のオーナーはトップ選手の派遣に消極的という面もある。現段階でワールドシリーズ後のポストシーズン・マッチのようなイベントに協力するとは思えないが…。 「アジア市場を拡充させるには、日本人選手を獲得するだけではダメだというのが共通認識になりました。今後、何かアイデアをまとめ、日本側に提示するものと思われます」(同) 現時点で考えられるアイデアはクラブチームの世界選手権であり、その発案者が孫オーナーだ。それはMLB側も認めている。孫オーナー以上のアイデアを出せなければ、将来的にそれに便乗するしかないというわけだ。ホークスは潤沢な資金力を武器に、世界一を目指して補強を続ける。李大浩と松田に代わる大砲候補はメジャートップクラスの大物選手かもしれない。
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スポーツ 2015年11月15日 14時00分
USA発 新聞、テレビではわからないMLB「侍メジャーリーガーの逆襲」 特に待遇面で、まったく違った日米監督事情 メジャー“栄転”でも年俸半減 監督をやるなら日本に限る!
日本のプロ野球では巨人、阪神、DeNAの監督が交代し、それぞれ元主砲だった高橋由、金本、ラミレスが新監督に就任した。このうちDeNAに関しては、はじめから外国人監督の就任が噂され、有力候補に日ハムの元監督トレイ・ヒルマンの名が挙がっていた。 ヒルマンは日ハムでの実績が評価されて'08年にロイヤルズの監督に栄転したが、結果を残せず2年半でクビ。その後はドジャースのベンチコーチ(データ分析や作戦を担当)を経て、今季はアストロズのベンチコーチを務めている。 日本のメディアでヒルマンがDeNA新監督の有力候補と報じられると、アストロズはヒルマンに「面接許可」を与えると発表した。 大リーグでの監督の選考は、まず他球団で評判の高いコーチ、マイナーの監督、育成責任者、メジャーの監督経験者などから候補者を5、6人選ぶことから始め、次に候補者の所属する球団に「面接許可」を取ったうえで、全員を呼んで一人一人GMや球団幹部が面接を行なう。それによって2、3人に絞り込み、さらに長時間の面接を行って新監督が決まるのである。 そのためアストロズも、ヒルマンがDeNA球団から面接に呼ばれると思って事前に発表したのだ。 メジャー球団の監督がこのような方式で選ばれるのは、指導者としての資質や能力は選手時代の実績とは無関係で、実際に会って口頭試問しないと分からないという考え方が根底にあるからだ。そのためスター選手を育てた実績は問われるが、本人が元スター選手である必要はまったくない。 実際30球団の監督の中にはメジャーでのプレー経験のない監督が8人もいる。元スター選手の監督も4人いるが、その中に有能な者はおらず、2大監督と呼ばれるカブスのマドン監督とオリオールズのショーウォルター監督はともにメジャー経験はない。ワールドシリーズに進出したメッツのコリンズ監督(元オリックス監督)も同様である。 日米では監督の待遇にも大きな差がある。日本では監督がチームの顔とみなされ、チームと関係の深い元スター選手が就任することが多い。そのため年俸は多くが1億円以上と、主力選手並みに高い。それに対しメジャーの監督は統率力や管理能力を認められた専門職に過ぎないので、監督経験3年目までは年俸が平均60〜70万ドル(7200〜8400万円)と、新人選手の年俸(50万ドル)といくらも違わない。全監督の年俸の平均値も130万ドル(1.6億円)にすぎず、選手の平均年俸(425万ドル=5.1億円)の3分の1に満たないのだ。 そのため日本で監督を務めたあとメジャーの監督に“栄転”したヒルマン、コリンズ、元ロッテのバレンタインらは、総じて年俸がダウンしている。バレンタインはロッテ時代の年俸が350万ドル(当時のレートで3.5〜4.2億円)だったが、'12年にレッドソックス監督に就任した時は250万ドルだった。ヒルマンも日ハムからロイヤルズの監督に栄転したことで年俸が130万ドルから70万ドルに半減した。コリンズ監督も今季の年俸は100万ドル(1.2億円)。オリックス時代は基本年俸が150万ドルだったので、これも大幅ダウンだ。 コリンズ監督は今季、低迷が続いたメッツをワールドシリーズに進出させ、ナ・リーグの最優秀監督に選出される可能性が高くなっているが、それが実現したとしても年俸は20〜30万ドル上がる程度で、オリックス時代を上回ることはないだろう。 帰米後、メジャー球団の監督に就任できずマイナーの監督に甘んじる場合は悲惨だ。元広島、楽天監督のブラウンは日本でも年俸が60万ドル程度の低年俸だったが、ブルージェイズの3A監督時代('10〜'13)は年俸が6〜8万ドル(720〜960万円)だった。その4年間、毎年好成績を出しながら金銭的に全く報われないため、バカバカしくなり'13年限りで辞めてしまった。本人の希望は日本球団の監督に復帰することで、売り込みに来日したこともあったが、外国人監督志向は過去のものになっており実現の気配はない。 日本のメジャーファンの中には、松井秀喜とイチローが、日本ではなくメジャー球団の監督になってほしいと願っている人もいるが、それは見果てぬ夢に終わるだろう。いくら選手として実績があっても、メジャーではコーチやマイナーの監督としてある程度実績を積まないと、監督への道は開けないからだ。その点、日本のプロ野球は現役時代の実績と看板がものをいう。指導者としての資質を問われることなく監督に迎えてくれて2〜3億円の年俸まで保証されるのだから、いくらメジャー志向が強い彼らでも、こんなおいしい話は放っておかないだろう。スポーツジャーナリスト・友成那智*******************************************ともなり・なち 今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流。アメリカ野球に造詣が深く、現在は各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。'04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」(廣済堂出版)は日本人大リーガーにも愛読者が多い。
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スポーツ 2015年11月14日 16時15分
出来レースか? 脇谷の巨人復帰!?で西武は大損へ
FA権を行使した西武・脇谷亮太内野手(34)の古巣・巨人への復帰が濃厚となっている。 11月11日、FA宣言選手のNPB公示を受け、巨人・堤辰佳GMは「内野のユーティリティープレーヤーは、ニーズにきちんとはまる」と発言し、脇谷の獲得に乗り出す意向を示した。近々にも交渉の場を持ち、入団が決まる可能性が高い。 今季、脇谷は118試合に出場、打率.294、3本塁打、22打点で、キャリアハイの10年(巨人時代)に次ぐ好成績を収めた。内野なら、どこでも守れるユーティリティープレーヤーであり、しかも今季推定年俸は2400万円と格安。西武内での年俸ランクはCで、人的・金銭補償が不要とあって、内野が補強ポイントである球団にとっては、狙い目の選手。ところが、古巣以外に、どこも手を上げる様子がないため、すでに巨人復帰が確定的になっている。 「早い話、脇谷の巨人復帰は既定路線。“出来レース”といわれています。他の球団としては、獲得に乗り出しても交渉するだけ、時間と労力のムダ。ですから、どこも手を出さないようです」(某スポーツ紙記者) 13年オフ、巨人は西武からFA宣言した片岡治大内野手(32)を獲得した。その際に、人的補償で西武に移籍したのが脇谷だった。同年オフ、巨人は中日を自由契約になった井端弘和内野手(40)も獲得したため、余剰人員となった脇谷はプロテクトから外されていたのだ。 ところが、2年経って、状況は変わった。その井端は今季限りで、現役を引退。三塁手の村田修一内野手(34)は極度の不振に陥り、来季どこまで復活できるか未知数。そのため、どのポジションもこなせる内野手が必要となった。そこで、白羽の矢が立ったのが、FAとなった脇谷だったというわけだ。 「高橋由伸新監督が誕生していなければ、脇谷は巨人復帰を考えなかったかもしれません。脇谷は高橋新監督を兄貴分として慕い、尊敬しています。別のチームであるにもかかわらず、今年1月の自主トレは一緒にやったほど。脇谷が西武に移籍しても、2人のホットラインはつながっていたのです。すでに34歳の脇谷にとって、いつまで現役を続けられるか分かりません。高橋監督の契約は3年。引退しても、高橋政権下なら指導者として使ってもらえる可能性もあり、脇谷には、そういった計算もあるのでは?」(同) 脇谷が巨人に戻ることになれば、大損するのは西武だ。FAは選手の権利とはいえ、スター選手である片岡を獲られた上、人的補償で獲得した脇谷までもっていかれるとなると、まさに踏んだり蹴ったりだ。(落合一郎)
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スポーツ 2015年11月14日 14時00分
浅田真央に敵対心ムキだし キム・ヨナの空回り大学院生活
これも、浅田真央(25)の復活による余波だろう。浅田のライバルだったキム・ヨナ(25)が第二の人生でつまずいてしまった。 「彼女をテレビで見ない日はありません。CMタレントとして何社も契約していますし、今も韓国のスポーツアイドルとして国民に強い影響力を与えています」(在韓特派記者) そんなキム・ヨナには“もう一つの顔”がある。現役引退後に進んだ、大学院生としての顔だ。しかし、'18年平昌冬季五輪の特別大使を務めることが決まっており、学生生活に専念できていない。国民的スターである以上は覚悟の上だったろうが、キャンパスライフを満喫とはいってないようなのだ。 「高麗大学に在籍していたとき、彼女は担当教授を名誉棄損で訴えています。結果的に彼女が訴えを取り下げて法廷で争うまでには至りませんでしたが、担当教授、大学側と円満に和解したわけではない。大学院に進んだ今も、教授側の彼女に対する言動は非常に慎重です」(同) “事件”はキム・ヨナが教育実習で高校の教壇に立ったときのこと。担当教授は教育指導者としてそれを見守ったが、「ショーを見せられただけだ」と苦言を呈し、これにキム・ヨナ側が激怒、名誉棄損で訴えた。 「その教授はキム・ヨナ本人に直接伝えたのではなく、ラジオを通して発言したんです」(同) 確かに、公共の電波で授業内容の未熟さを暴露された憤りは分からなくもない。キム・ヨナの代理弁護士は「大学、教授側から謝罪はなかったが、取り下げることにした」とコメント。和解しないまま今に至っている。 「平昌五輪で浅田が出場すれば、大使役のキム・ヨナがかすんでしまいます。大学院を出た知性と博士号を習得した者として、彼女が浅田を見下ろすのが韓国国民の理想」(TV局員) 大学院生という浅田にはない肩書が、キム・ヨナを引退後も優位にさせるはずだった。現役の浅田が調子を戻すたびに“過去の人”と化した自身の立場が歯がゆくてならないようである。
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スポーツ 2015年11月13日 14時00分
“聖地”「花園ラグビー場」は大丈夫か!? 人気沸騰でも改修の寄付金集まらず開催に赤信号
桜の勇者の活躍で、にわかに沸いたラグビーブーム。がぜん注目が集まるのが、次回W杯の日本大会だ。 組織委員会によると、同大会での経済効果は1700億〜2800億円と試算されており、この“お宝”を射止めようとソロバンをはじいているのが東京ほかの開催都市である。今年2月に国際統括団体であるワールドラグビー(本部・アイルランド)が発表した開催地は全国12会場。中でも1929年に開場した日本初のラグビー専用スタジアム『東大阪市花園ラグビー場』は全国高校ラグビーフットボール大会の会場としても有名で、高校球児の甲子園と同じく高校ラガーマンにとって“聖地”と言われる。 「これまでは各自治体とも海外からの来日客を見込んで、ニュージーランドや豪州、欧州勢といった強豪チームの試合誘致に動いていましたが、集客が期待できる日本戦をぜひ地元で開催したいと、各自治体による争奪戦がヒートアップしています」(闘球ライター) ところが“聖地”花園ラグビー場は、開催年には“おんトシ90歳”ともはや遺跡に近い。現況では日本戦誘致どころか開催地の地位すら危うい。 「開幕戦や日本戦、決勝戦には、座席4万席(現在3万席)、大型スクリーン、夜間照明(ともになし)という3つの開催条件があり、誘致するにはこの3つをクリアしなければなりません。そのため東大阪市は、今回のW杯開幕前月の8月から『ラグビーの街東大阪基金』と銘打ち、改修費用25億円を目標に募金を呼びかけたのですが、まだ400万円にも届いていないというトホホの状態なのです」(同) 幸いなことに、日本代表の帰国後は寄付への問い合わせが増えてきたという。とにかくラグビー熱が冷めないうちにPRを強化して、目標額を一刻も早く達成したいところ。 「Jリーグのガンバ大阪は、140億円強も集めて4万人収容のサッカースタジアムを建設してしまった。内訳を見ると助成金が35億円(toto助成金)、個人寄付が6億円、法人寄付が99億円となっている。つまりラグビー興行にはない『toto』が大きくモノを言っていたのです」(同) 日本ラグビーフットボール協会は森喜朗元首相が会長を務めている。新国立の建設費を「たった2500億円…」と言い放った御仁だ。“25億円程度”なら、ポケットマネーで、とお願いしてみたらどうだろう。
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スポーツ 2015年11月13日 13時30分
12球団合同トライアウト2015年 再起に懸ける男たち(独立リーグ編)
『日本プロ野球12球団合同トライアウト in静岡』(11月10日/静岡県草薙球場)での経験は、のちの人生の糧となるはずだ。 プロ野球のチームも会社組織である。上司(監督、コーチ)が代われば、戦略も変わる。戦略が変われば、そこに登用される選手も前政権と全く同じというわけにはいかなくなる。そして、リーグ覇者になればもちろんだが、優勝戦線を戦える地力が養われれば、当然、その先を目指す。ファンも勝たなければ納得しないだろう。こうした組織の変貌によって、弾き出されてしまった選手もいる。 トライアウトのシート打撃12組目、元阪神タイガース・西村憲投手(28)は規定された対戦打者3人と対戦し、全て凡打に打ち取ってみせた。 「初めて手術で(回復までに)時間が掛かってしまいました。不安も痛みもないし、元気に泣けることができたのでそれがいちばんの収穫だと思います」 西村は2012年オフ、右肘にメスを入れた。翌13年は二軍戦に登板したものの(24試合)、14年は一軍に帰って来られなかった。同年オフ、チームは「球団創設80周年の来季を優勝で飾りたい」とし、大型補強のための準備に入った。そのとき、西村も“整理”されてしまったのだが、BCリーグ・石川ミリオンスターズに拾われ、復活した。 15年、西村は26試合に登板し、防御率0.00。登板するときは「ゼロに抑える」と自らに課し、投げる予定のない日もブルペンに入り、徹底的に投げ込み練習を続けてきたという。 「もっとスピードが出ると思います。力、バランス感覚ももっと良くなるだろうって実感しています」 独立リーグでの一年が再起のためのインターバル期間となったのだ。また、元巨人育成の渡辺貴洋(23)は外野手になって、再チャレンジしてきた。 渡辺は高校卒業後、地元の新潟アルビレックスBCに入団。140キロ台半ばの球速を誇る左投手として期待されたが、巨人育成のユニフォームを着ていたのは僅か2年。その後、新潟アルビレックスBCに戻り、『投手兼外野手』の二刀流となった。高校時代から打撃力にも定評はあったが、“貴重な左投手”である。変則ぎみの投球フォームでもあるため、巨人も投手で育ててみたいと思っていた。今年のトライアウトは外野手一本での受験であり、左打席から繰り出す彼のバットスイングの速さに目を奪われる関係者も少なくなかった。西村、渡辺の姿を見ると、独立リーグの存在意義が再認識できる。 また、34歳のベテラン左腕・正田樹は四国アイランドリーグplusの愛媛マンダリンパイレーツで2015年のシーズンを過ごしていた。日本ハム、阪神、ヤクルト、台湾など国内外のリーグを経験し、「その経験の全てが糧になった」と話していた。 「トライアウトは何回受けても緊張しますね。球種は増えていますし、いろいろなことを経験してきて、それが出せたと思います」 正田はそう言って会場を後にした。 独立リーグのプレーヤーたちは経済的には恵まれていないが、独立リーグからの帰還者が一軍で活躍すれば、状況も変わってくるかもしれない。「野球を続ける」とは、夢を諦めないということなのだろう。(スポーツライター・美山和也)
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スポーツ 2015年11月12日 18時00分
俺たちの熱狂バトルTheヒストリー〈猪木vsシンの流血抗争劇〉
アントニオ猪木とタイガー・ジェット・シンのシングルマッチは、全部で37戦を数える。ジャイアント馬場とアブドーラ・ザ・ブッチャーの対戦も34回を数えるが、これはチャンピオンカーニバルの予選なども含めたもの。対して猪木vsシンは、ほぼ全戦がメーン扱いである。 対戦成績は猪木の23勝7敗7分け。ピンフォールやTKOなど、キッチリ白黒がついたものは11戦で(猪木の9勝2敗)、約7割が反則やリングアウトなどの不透明決着に終わっている。 「後年には『またシンか』『もう飽きた』とのファンの声も聞かれはしたが、それでもいざ対戦となれば会場は満席だし、テレビ視聴率も高い水準で保たれていました」(新日関係者) シンが初来日した1973年から、全日本へ移籍する直前の'80年まで、約8年もの間、両者の抗争は続いたことになる。 初来日時には、白昼に新宿の路上で猪木と倍賞美津子夫妻をシンが襲った、伊勢丹襲撃事件から抗争が始まり、決着戦のランバージャック・デスマッチで猪木が勝利。次の来日ではNWF世界2連戦が行われ、初戦でシンの火炎反則攻撃を浴びて怒った猪木が、2戦目で衝撃の腕折り勝利を収めている。 最初から刺激の強い試合が続けば、そこで“打ち止め”になっても不思議はないが、猪木とシンはそうはならなかった。 今となっては「初期の新日は有名外国人選手を招聘できず、そのためにシンを優遇した」という声も聞かれるが、しかし、当時参戦していた他の外国人選手、キラー・カール・クラップやブルート・バーナード、ニコリ・ボルコフらは、知名度や米国での実績ではるかにシンを上回っていたわけで、これをシン優遇の理由とするにはやや弱い。 70年代後半、WWF(現WWE)との提携で外国人招聘ルートが強化されてからも、シンはメーンを張り続けている。 「シンがファンから多大な人気を集めたのは、初登場時から変わらぬハチャメチャな暴れっぷりがあってのこと。入場時や場外乱闘で観客席までなだれ込むのはシンに限った話ではないが、観客に暴行を加えるまでエキサイトしたのはシンが初めてでしょう。地方巡業のとき、興行関係者というか地回りのヤクザ者にまで手を出してしまい、新日が会社として謝罪に走ったことも数知れません」(スポーツ紙記者) そこまでやれば、普通は問題外国人としてお払い箱になっても仕方がない。狂乱ファイトが客にウケるのなら、他の選手に真似させればいい。しかし、新日と猪木はそうしなかった。 「一番の理由は、猪木と手が合ったということでしょう。ブッチャーのような大型ファイターだと、猪木の方で試合を作らなければならない。だが、シンの場合は単なるラフファイターではなく、レスリングの下地があるから、グラウンドの攻防を挟むなど互いに試合を作っていける。そうなれば試合時間の長短も自由自在で、テレビ生中継が多かった時代にはきっと重宝されたに違いない。さらに加えて、シンに対しては“新日産レスラー”として、どこか猪木にも愛着があったのではないでしょうか?」(プロレスライター) 来日前のプロフィール写真でナイフをくわえたシンに対し、見栄えのするサーベルに持ち替えさせ、さらにターバンを巻いた猛虎キャラに仕立てたのは、まさしく猪木自身の意向であった。 また、来日前は正統派のベビーフェースであったため、ヒールとしては殴る蹴るの単純な技しかできなかったところに、つなぎの見せ技としてコブラクローを使うよう伝えたのも、猪木だったという。 「初期のシンは来日ごとに“秘密兵器”と称して、カナディアンバックブリーカーやブレーンバスター、バックドロップなどの新技を披露してきました。これらも実は新日道場で稽古して習得したものと言われています」(同) 格闘技世界一決定戦が始まった'76年は、ウイリエム・ルスカ戦(2月)の直前や、モハメド・アリ戦(6月)の1カ月後に、猪木はシンとの試合でメーンを飾っている。これもやはり新日産レスラーとして、シンに対するある種の安心感があってのことだったか。 考えてみればシンのハチャメチャぶりも猪木好みと言えそうで、実はシンこそが、猪木の遺伝子を最も受け継いだレスラーだったのかもしれない。
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スポーツ 2015年11月12日 14時00分
テレビ各局が繰り広げる争奪戦 五郎丸ギャラも言い値の「紅白」審査員内定!?
現在テレビ界が、し烈な争奪戦を繰り広げているのが、ラグビー日本代表で“史上、最高のFB”と称される五郎丸歩選手(29=ヤマハ発動機)だ。 先のW杯イングランド大会では、日本代表チームを3勝という快挙へと導いた立役者で、ゴールキックに入る前のお祈りポーズは、今や大人から子供までマネする日本人が続出中なのだ。こんな国民的人気選手をテレビ局がただ指をくわえて見守るわけがない。 「すでに、あちこちの局では『五郎丸を何とかバラエティー番組に出演させろ』が合言葉になっている。このタイミングだったら視聴率アップに貢献できるばかりか、新たなスポンサー獲得にも繋がるからです。でも、スポーツ&報道番組は別として、バラエティー番組のオファーをなかなか受けてくれないんです」(テレビ制作会社) そんな中、どこよりも先んじたのが、視聴率惨敗記録を更新中のフジテレビ。11月2日の『SMAP×SMAP』に出演させたのだ。 「実はラグビーW杯を地上波独占放送していた日テレやTBS、テレ朝もオファーし続けていたんです。でもバラエティー初出演に選んだのは、人気コーナーの“ビストロSMAP”。なんでも奥さんがSMAPの大ファンだったことが理由です」(テレビ関係者) フジの『SMAP×SMAP』は例外として、各局のバラエティー番組に五郎丸選手が簡単に応じない理由は別にあるという。 「テレビ出演に関してはヤマハ発動機の縛りを受けないので、番組を選ぶことができるんです。また大手芸能プロには所属せず、友人が立ち上げたプロダクションにマネージメントを任せている。当然、番組に対するチェックが厳しくなる。バカ騒ぎだけのバラエティーはすべてハジかれています」(放送作家) もちろん、五郎丸を狙っているのは民放局だけではない。NHKは、紅白歌合戦の審査委員としてオファー中だという。 「ここだけの話ですが、審査員は内定をもらったそうです。今年は目玉が何もないNHK幹部は大喜びしていた。紅白では、あの五郎丸ポーズを出場者に指南する特別演出も用意されている」(芸能プロ関係者) これだけの売れっ子となれば当然、気になるのが出演料だ。テレビやCMの1本は果たしておいくらなのか…!? 「テレビのゴールデン&プライム帯で1本100万円〜。CM1本当たり2000万円〜3000万円。今は言い値で通用する」(大手広告代理店幹部) これまで年収500万円のサラリーマンにすぎなかった五郎丸選手は、わずか数カ月で数億円を稼ぎ出す計算。 ラグビーはもちろん、人生の一発逆転にも成功したようだ。
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