社会
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社会 2019年07月08日 06時00分
田中角栄「怒涛の戦後史」(5)元進歩党大幹部・大麻唯男
「田中しゃん、じつはGHQ(連合国軍総司令部)の命令により、近々の衆議院の解散・総選挙が決まっておるんじゃ。ために、われわれはいまの大日本政治会を解散、新しい政党で戦うべく日本進歩党を結成した。しかし、総裁候補に宇垣一成と町田忠治の二人が名乗りを挙げ、双方一歩も譲らない状態となっておる。 やむなく、党としては選挙資金などの必要性から、早く300万円をつくったほうを総裁とすることに決めた。自分は町田を推しておるのだが、あーた、なんとか融通願えんものか…」 人は多く、人生で自分の生き様を決めてしまうような人物と出会う。結婚相手、友人、さまざまな出会いがあるが、田中角栄が事業家にとどまらず政治の道を歩むことになったのも、訛りかくさずの開けっ広げな性格、しかし一方で、「寝業師」の異名を持つ老練な政治家の大麻唯男との出会いがキッカケだった。 中曽根康弘元首相がその著『政治と人生』(講談社)で、かつて言論界で一世を風靡した徳富蘇峰から聞いた“大麻人物評”を、次のように明かしている。どんな人物だったのか。「寝業師」の、もう一つの側面である。 「茶坊主第一等である。手を叩けば、最初にお茶を持ってくる。ウナギのようにどこかへもぐり込んで、ひょっと頭の上の石垣の穴から顔を出す。ケンカを止めたり、人のやりくりに適任。カネには近いが、(扱いは)きれいで自ら蓄えることはしない」 この大麻との出会いがなければ、のちに波乱多き人生を歩むことになる田中の政界入りはなかったかも知れず、「おらは、田中の青年時代から知っているが、事業で生きれば間違いなく三井、三菱くらいの大物実業家になっていた」(荒舩清十郎・元運輸相)との話も、現実味を帯びていた可能性もある。 じつは、戦前にして「田中土建工業」を軌道に乗せていた田中は、同社の顧問を三人抱えていた。東京帝大卒の華族で宮内省次官になった白根松介、明治大学時代に弁論術を学び、報知新聞、講談社で言論活動をしたあと建築協会関係の専務理事に就任した岩崎英祐、そして「進歩党」大幹部の大麻ということだった。ちなみに、死刑廃止論などで知られたリベラル派弁護士の正木亮が顧問として一枚加わるのは、戦後になってからということになる。 それにしても、戦前まだ24歳ほどの“若造社長”ながら政界、言論家で活躍、そのうえ上流階級の情報を持つ華族出身者を顧問として抱え込むという田中の炯眼は、人脈形成という点でやはり並ではなかったと言える。後年、強大無比の全国津々浦々までの人脈を築き上げた人脈形成術は、すでにこの時点においてその芽があったということになる。★「田中しゃん、あーたに惚れた」 さて、終戦からまだ3カ月足らずの昭和20(1945)年11月、大麻から東京・新橋の料亭「秀花」に呼ばれ、冒頭のような進歩党へのカネの無心を受けた田中は、二つ返事で献金に応じた。ただし、全額を出したのかは、資料のどこにも出てきていない。 いずれにしても、田中の献金に満足した大麻が、次のように膝を乗り出してきたのだから、田中のカネ放れのよさを改めて知ったとみていいようだ。当時の300万円は、物価などから算定すると今日の15〜20億円ほどと推察されるのである。 この無心から2週間後、大麻は改めて田中と会い、こんどは衆議院が解散したあとの選挙に出馬してみないかと誘いをかけてきた。大麻はいかにも「寝業師」らしく、こう田中の心を揺さぶったのだった。 「あたしはね、田中しゃん、あーたに惚れとる。頭は切れる、実行力もある、カネも切れる。こういうしぇいねん(青年)こそを、いまの日本は求めておる。しかるに、わが党にはなかなかいい候補がおらん。あーたはあたしを助けてくれたが、こんどはしぇいねんとして、なんとか国家の再建に力を貸してもらえんものか。ぜひ、立候補してくれましぇんか。あーたは、15万円(現在の約1億円ほど)出して、黙って1カ月おみこしに乗っておればよろしい。あたしが、当選を請け負いましゅよ」 迷った田中だったが、軍隊時代に「戦争が終わったら、社会のお役に立ちたい。代議士になりたい」と仲間に語っていたこともあって、この話から2週間後に立候補を決断、承知した。一度こうと決めたらブレないのが、一貫した「角栄流」の生き方である。 結局、昭和21年4月の戦後初の総選挙への出馬は次点で落選、翌22年4月に第1次吉田(茂)内閣が解散に踏み切ったことで再チャレンジし、田中は時に進歩党から改組した民主党から出馬して当選、「政治人生」への第一歩を踏み出すことになるのである。 そのキッカケをつくったのは大麻との出会いだったが、以後、門閥なしの田中は、やがて自らの才覚で保守政治の本流を歩み、出世の階段をのぼることになる。そのキッカケは、時の最高権力者、「ワンマン」吉田茂首相の懐に入ることにほかならなかったのだった。(本文中敬称略)***********************************************【著者】=早大卒。永田町取材49年のベテラン政治評論家。抜群の政局・選挙分析で定評がある。著書に『愛蔵版 角栄一代』(セブン&アイ出版)、『高度経済成長に挑んだ男たち』(ビジネス社)、『21世紀リーダー候補の真贋』(読売新聞社)など多数。
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社会 2019年07月07日 22時30分
「女子高生コンクリ事件」の裏で…交際相手をセメント詰めにして殺した悪女【背筋も凍る!女の事件簿】
1989年(平成元年)3月、日本列島に衝撃を与えた「女子高生コンクリート詰め殺人事件」が発生した。17歳の女子高生が4人の少年グループに監禁・暴行されコンクリート詰めにされ殺害されたこの事件は、令和の時代になっても、未だ謎を多く残している怪事件のひとつであるが、実は「女子高生コンクリ事件」が報じられた1989年、埼玉県の某市で、ある一人の女性が交際相手の男性をコンクリート詰めにして殺害する事件が発生していたことは、あまり知られていない。 1989年9月30日、埼玉県のとある住宅の床下に男性の白骨死体が放置してあるのが発見された。死体の発見者はこの住宅の持ち主の実兄(55歳)で、2週間前から家主である妹が突然行方不明になり、「何か手がかりはないか」と家を訪れていたところ、押し入れの中から鼻をつく異臭がし、発生源である床下を開けてみた際、巨大なコンクリートの塊が出てきた。 「なんだこれは…?」 そして、兄が手に持っていたライトでコンクリートを照らしてみると、このコンクリート塊には人間の骨らしき白い物体が飛び出しており、悪臭はこのコンクリートから放たれていることがわかった。 「うわ!人間の死体だ!」 兄はすぐに警察を呼び、遺体を確認したところ、死体は10年前から行方不明になっていたM(行方不明当時34歳)とわかり、警察は家の持ち主で2週間前から同じく行方不明になっているO(44歳)を重要参考人として捜査することにした。 そして、遺体発見から5日後、重要参考人で家主であるOが捕まり、取り調べが始まった。Oは最初、容疑を否認していたが、近所住民の取り調べにより、Oが10年前から玄関前にゴミを溜めていたこと、Oの自宅からセメントの付いたスコップなどが発見され、Mを殺害したのはOと判明した。 Oは10年前の1979年、最初の夫と離婚し、酒場で知り合った男性・Mと数年に渡り、同棲生活を送っていた。当初OはMと結婚を視野に交際していたが、別れた夫から「再婚しよう」とOに復縁の話があり、同棲相手のMが邪魔になったため、M殺しを決意。Oは鈍器でMの頭を殴って殺した後、床下に死体を隠し、買ってきたセメントを流し込んだ。 一見、死体の隠ぺいに成功したと思われたが、所詮は素人の突貫工事。死体を隠しきれず、次第に悪臭が部屋に立ち込めるようになってしまった。 「このままではバレる!」 焦ったOは、悪臭をごまかすため、生ゴミを入れた袋を玄関前に置くことで臭いを隠すことにしたのだ。 そして9年余りの間、死体を隠すことに成功したものの、近所の住民から「いい加減ゴミをなんとかしてほしい」と生ゴミに対するクレームが相次ぎ、近く業者がゴミ処理をする予定が立てられ、死体の発見を怖がったOはその日の晩に荷物をまとめ、行方をくらましたのである。 なお、当時の新聞によると、Oは逮捕された時、比較的穏やかな表情をしており、浦和地検に身柄を送られた際は「前の夜まではよく眠れなかったが、今はスッキリしている」と語っていたという。 10年間に渡り、死体を隠し続けたO。その正体は残虐非道な殺人鬼ではなく、愛に不器用すぎた、どこにでもいる善良な中年女性だったのかもしれない。文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)
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社会 2019年07月07日 08時00分
“日本人女性はモテる”は都市伝説? 初めから通用していなかった日本人ブランド
「日本人女性は外国人からモテる」という話を聞いたことのある人は多いだろう。しかしそれは本当なのだろうか。現地の人の声を聞くと、真実が見えてくるようだ。 「『海外に行けば日本人女性は誰でもモテる』という話はよく聞きますが、実際、ヨーロッパに長く住んでいてもそういった話を現地の人から聞いたことはありません。日本人だけがそう言っているようにも思えます」。こう話すのは、ドイツ・イタリア在住歴20年の日本人女性だ。 海外で日本人女性がモテるという噂が広がった理由の一つに、「日本人女性は男性を立てるから」という理由があると思われるが、ヨーロッパでは、男性を立てる女性というのはモテない傾向にあるという。どちらかというと、切磋琢磨し合える女性のほうが好かれるそうだ。 「日本では人気の癒やしキャラやかわいらしい雰囲気の女性はヨーロッパではあまり人気がないと思います。ヨーロッパでは自立している女性の方がモテますよ」(ドイツ・イタリア在住20年の日本人女性) また、ヨーロッパではそもそも“日本人”という見方をしている人があまり多くないようだ。一部のアニメ好きや日本文化に興味のある人は、日本人女性に興味を示すが、日本文化に興味がなければ、日本人女性であることにこだわる人は少ないという。 「日本人がヨーロッパ人を見て、ドイツ出身だとかスペイン出身だとか分からないのと同じで、外国人から見ると日本人や韓国人という細かな違いはあまり分からないね。日本人女性として見るより、アジア人というくくりで日本人女性を見ていると思う」(34歳スペイン人男性) ただし、アジア人として日本人を見ていても、最近、ヨーロッパでは人種が多様化してきて、そもそも「この国はこういうイメージ」というふうに決め付ける人が少ない。ヨーロッパはほとんどの国がEUに加盟しており、自国以外で働く際にもビザなどの面倒な手続きがないため、他国で働くことへのハードルが低くなっている。職場にさまざまな国の人がいることが普通になり、出身国で個性は決め付けられないと多くの人が分かっているようだ。 「時間に正確なイタリア人もいれば、オープンでないスペイン人もいる。日本人は礼儀正しいイメージがあるけれど、だからといって全員がそうだとは思っていないね。結局、出身国ではなく、個人の性格を見ている人が多いんだ」(30歳ベルギー人男性) ただし、自国ではモテない外国人男性が日本人女性をターゲットに積極的にアプローチをし、日本人女性が「モテている」と勘違いするケースは見受けられるようだ。日本人ははっきりと断ることをしないため、女性経験の少ない外国人男性は、自分が傷つくことなく、手が出しやすい存在だと思うらしい。 「日本人女性が好きというより、意思が弱いから日本人女性をあえて狙うという外国人男性はいると思います。中にはワンナイトラブを狙う人もいますが、本命を探している人ももちろんいますよ。ただし、どちらのパターンでも、彼らは、『日本人女性は外国人なら誰でもかっこいいと思っているだろう』と考えているため、自信を持って日本人女性に近づくようです。ヨーロッパの中ではモテない人でも、日本人女性から見たら、目の色が違ったり、ちょっと背が高いだけで格好いいと見なされる。そこを狙っているようですね」(海外生活に詳しい日本人) 日本人女性はモテると言われ続けてきたが、実際はそうでもないようだ。しかしそれは、ヨーロッパでは、出身国で性格を決め付けるのではなく、きちんと個人を見る人が増えているということでもあるのだろう。
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社会 2019年07月07日 06時00分
『飛田新地』の情緒台無し! G20サミットの“兵どもが夢のあと”
「商売としては? そら、えらい損害やで G20サミット?そんなん知らん。商売させてほしいわ」」(飛田新地のオーナー) 先週、無事に終了したG20大阪サミットの裏側では、様々な商売に影響が出た。それは、大阪を代表する風俗街・飛田新地も同じ。G20開催日となった6月28、29日の両日、飛田新地は“全店休業”に踏み切ったのだ。 飛田の“全店休業”は、昭和天皇の崩御以来というから実に30年ぶり。今回の休業は、「混乱を防ぎ、秩序を保つため、行政や警察の指導ではなく、組合で自主的に決定しました」(飛田新地料理組合関係者)とのことだが、実情は「警察に忖度した」のだろう。 さらに、その前後の期間には、飛田で初の試みという「のれん祭り」が開催された。 さっそく現地に足を運んでみると、飛田新地に軒を連ねるすべての“料亭”の店先には、玄関全体を覆う巨大な共通デザインの「のれん」がかけられていた。 飛田といえば、店頭での客と従業員との掛け合いや、“ホステス”の顔見せが名物だが、これでは店内の様子がまったく分からない。 いつもは呼び込みの声が響く表通りも静まりかえっており、道行く客もなんとなく居心地が悪そうだ。 試しに「のれん」の中を覗いてみると、いつもなら店先に座ってニッコリしているホステスさんの姿が見当たらない。戸惑っていると、案内役の従業員さんが「悪いけど、もうちょっと中に入ってくれへん? そしたら女の子が(2階から)出てくるから」と促す。 風俗ライターが苦笑する。「祭りとは名ばかりで、要人を追いかけて来日する各国のメディアなどから“目隠し”するのが目的です。やっていることは別として、遊郭の趣を残す美しい街ですから、なにも隠すことはないと思うんですが…」 飛田では数年前から、海外の観光客が興味本位で写真をネットにアップすることに神経をとがらせていた。今回の祭りも、その対策の一環でもあるのだろうが、旧遊郭の情緒は台なしの光景だった。 「うちらにも1票はあるねん。安倍総理、いらんことしないでほしいわ」(飛田新地の女性)まさに“兵どもが夢のあと”。7月21日の参院選にこの一票どう響く?
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社会 2019年07月07日 06時00分
中国で動物虐待が横行? UFOキャッチャーに生きた子犬、本物の馬がメリーゴーランド…で大炎上
多くの人が動物を人間のように扱い、ペットは家族の一員として大切にされている。しかし中国では、動物をモノのように扱い、世界から批判を浴びている店があるようだ。 海外ニュースサイト『METRO』は、2019年5月14日、中国のゲームセンターが景品に本物の犬を使っていると報じた。同記事によると、中国のとあるゲームセンターがUFOキャッチャーの機械の中に、ぬいぐるみに交ぜて20センチほどの大きさの子犬を入れ、通常のUFOキャッチャーのように客がクレーンで釣り上げるようにしていたそうだ。同記事は実際に子犬が入れられたUFOキャッチャーの動画も公開しているが、動画には1匹ずつ小さなバケツのような容器に入れられ、おびえるようにして待機している15匹ほどの子犬たちの姿が映っている。動画の最後では客が子犬をクレーンで釣り上げ、UFOキャッチャーの下部にある景品取り出し口から取り出している。子犬は怖がって震えているように見える。 同記事によると、UFOキャッチャーの前には「僕たちを家に連れて行って」と書かれたボードが飾られていたそうだ。動画を見た動物活動家たちが中国当局に調査を依頼しているという。 このニュースが世界に広がると、ネット上では「子犬がかわいそう。最低で見ていられない」「ゲームセンター側は動物が生き物だということを知らないのか」「こんな光景見たくなかった」などと批判が相次いだ。 一部で、「ゲームセンター側の単なる売名行為では?」という声もあるが、中国では過去に猫がUFOキャッチャーに入れられている映像が拡散されたこともあり、「中国人は動物に対して野蛮すぎる行動が昔から多い」「中国に行ったとき、中国人が犬を叩いていて驚いた。中国には動物を虐待する文化があるのか」などと、中国での動物の扱い方を疑問視する声も多かった。 中国には、他にも動物をモノのように扱った事例がある。 2018年11月、中国・四川(しせん)省のショッピングモールが、本物の馬を使ったメリーゴーランドを作り、批判を浴びたと中国メディア『shanghaiist』が報じた。同記事によるとメリーゴーランドは、くつわをはめられた本物の馬がメリーゴーランドそっくりの狭い装置の中で、音楽に合わせて1日4時間、延々と走らされる仕組みだという。本物の馬を使ったメリーゴーランドがあることが世界に拡散されると「馬が苦しそう。一刻も早くやめるべき」「ここは馬がいるべき場所ではない」「これを作った神経を疑う」といった批判がショッピングモール側に寄せられたそうだ。しかし同記事のインタビューに対し、ショッピングモール側は、「馬の健康は管理しているから何の問題もない」と語っていた。 動物をまるでモノのように扱う行為は恥ずべきものだ。日本にも生きたカニや魚を景品にしたUFOキャッチャーがあり楽しんでいる人もいるようだが、動物愛護という観点から考えてみる必要はあるだろう。
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社会 2019年07月06日 22時30分
人気AV女優の不可解な死は他殺か自殺か 食い違う警察と裁判所の判断【未解決事件ファイル】
2002年10月12日、長野県塩尻市にある河川敷で一台の車が炎上し、車内とその付近から男女2名の遺体が発見される事件が起きた。当初は、カップルによる無理心中かと思われていたが、警察の捜査で、遺体に残された刺し傷など不審な点が発見された。遺族は他殺だと確信するも、警察は無理心中と断定。真相は闇の中だ。 遺体で発見されたのは、当時24歳の男性Aさんと、同じく当時24歳の女性Bさん。二人は同じ高校の出身で、当時交際していたと警察の調べで判明。BさんはAV女優として活動中で、同年にアイドルユニットを結成し、更なる活躍が期待されている最中での事件だった。 一体、二人に何が起きたのか。警察が捜査を進めると、Aさんの死因が焼死、Bさんの死因は数か所に及ぶ刺し傷によるものと判明。警察はAさんよる無理心中、もしくは殺人の可能性があるとの見方を強めた。 しかし、警察の無理心中とする見方にAさん遺族が反発。無理心中とするには余りにも不自然だと主張した。警察の捜査や知人の証言で確認された他殺説を裏付ける形跡は、Bさんの死因以外にも多数あった。車に灯油を撒いて着火されたにも関わらず、灯油を入れた容器が発見されなかったこと。Bさんの殺害に使用されたとされる凶器の包丁が、Aさんの利き手ではない左手で握られていたこと。車のドアは全てロックされていて、現場には血痕や指紋一つ残されていなかったこと。二人の遺体は素足のままで発見され、二人の靴はAさんの自宅に残されていたことだ。 また、二人とも事件以降に知人と会う約束をしていたことが警察の捜査により判明した。そして、Aさんに関しては、不審な人物とのやり取りが確認されたことが警察によって確認されている。Aさんは事件の数か月前に80万円を知人に貸していたのだが、借用書に記名された人物は存在していないという。 警察の動きにも不可解な点があった。地元警察が早々に事件を無理心中と断定し、Aさんの遺族にその旨を伝えていたことが判明している。 同年11月、Aさんの遺族が無理心中はあり得ないとして被疑者不詳のまま、二人を殺害した犯人を殺人罪で告訴。翌年2003年1月に地元警察署によって受理され、捜査が開始された。しかし、長野県警では捜査本部が立ち上がっていなかったため、Aさんの遺族は真相究明を求めて長野県警に対し行政訴訟を起こした。2003年4月には、Aさんの知人が中心となり、殺人事件としての捜査を要求する1万人を超す署名を集め、当時の長野県知事に手渡すも、県警に捜査本部設置を求める行政訴訟は却下された。事件から4年後の2007年1月23日、Aさんの保険金を巡って争われた民事訴訟で、裁判所はこの事件を他殺と認定している。警察と裁判所で意見が分かれる形となったことも不可解である。 事件に関して、ネット上では、二人が“ヤクザに消された”という噂も持ち上がっている。Aさんと知り合いのヤクザが、Bさんと性行為させろとしつこく脅迫。Aさんが断り続けたところ、怒ったヤクザがAさんとBさん二人を殺害したというものだが、もちろん定かではない。 不審な点が数々見られるのに、警察が頑なに無理心中と断定し、捜査を打ち切ったのは何故なのだろうか。謎は深まるばかりだ。
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社会 2019年07月06日 22時30分
北朝鮮に内部崩壊危機!? 劣悪な環境で蔓延し続ける『結核』の恐ろしさ
北朝鮮で6月まで医療支援に当たっていた米国の団体がNHKのインタビューに応じ、北朝鮮内では劣悪な衛生環境で結核などが蔓延していると指摘した。 「トランプ政権は今年に入って北朝鮮への人道支援目的の入国や医療物資の搬入を認めましたが、北朝鮮に援助を送っても、それが現地に到着し配布され、正しく使われていることを確認できなければ意味がありません。中国では『北朝鮮には2つの大量破壊兵器がある』と揶揄されています。1つは核・ミサイルで、もう1つが結核です。中でも多剤耐性結核は治療薬が効かず、国境も関係なく空気感染するので中国人は戦々恐々です。さらに北朝鮮では、マラリアとB型肝炎の感染率も非常に高い」(北朝鮮ウオッチャー) それでもプライドだけは高い北朝鮮メディアは、《自国はHIV(エイズ)とガン、エボラ出血熱のすべてを治療できる万能薬を開発し、これらの病気を国内から完全になくした》と報じている。事実ならノーベル生理学・医学賞ものだが、こんなプロパガンダは誰も信じない。 「北朝鮮は、金正日総書記時代の1990年代に経済が崩壊して以降、国民の平均寿命は急激に短くなっています。実に韓国との差は12年も開いているのです。また、北朝鮮の人々は平均身長が韓国人より2.5〜7.6センチ低いとされ、慢性的な栄養不良と極度の貧困のためとみられています。屈強であるはずの軍人の貧弱さに、それは端的に現れています」(同・ウオッチャー) 同国では、何百万人もの国民の命が常に危機にさらされ、清潔な水や食料、ワクチンといった基本的な医療品にも事欠いている。 さらに北朝鮮には化学肥料がないため、農家は人糞を使っている。このため、17年に板門店から韓国に脱北した兵士の腸内で見つかったのは、先進国では見られない何十種類もの寄生虫と長さ30センチ余の回虫だった。 すべては金王朝の存続しか頭にない金正恩の責任なのだ。
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社会 2019年07月06日 20時00分
ワニの養殖場に転落した2歳女児、生きたままワニに食べられ凄惨な姿で発見…あまりの酷さにネットも絶句
目を離した一瞬に、わが子が見るに堪えない姿で亡くなってしまうことなど、信じられるだろうか。カンボジアでは、母親が目を離した隙にワニに食べられて子供が亡くなる事件が起きた。 海外ニュースサイト『THE SUN』と『Daily Mail』は7月1日、カンボジアに住む2歳の女の子、ロム・ロース・ネアリーちゃんが、母親が目を離した瞬間、自宅農園の中にあるワニの養殖場に転落。ロムちゃんは、生きたままワニに食べられて死亡したと報じた。 記事によると、母親が生まれたばかりの赤ちゃんに気を取られて目を離した隙に、ロムちゃんは自宅裏にあるワニ養殖場付近に一人で遊びに行ってしまったとみられている。その後、誤ってワニ養殖場に転落。安全のため、養殖場に約10フィート(約3メートル)のフェンスを設置した矢先だったが、ロムちゃんの小さな体はフェンスの隙間を通り抜けてしまったとみられている。一家は革製品と食肉用に数十匹の大型のワニを飼育していた。 父親が午後10時頃に帰宅したが、ロムちゃんが帰ってきていなかったため捜索を開始。父親がワニの養殖場に行ったところ、亡くなっているロムちゃんを発見した。ロムちゃんは皮膚が剥がされ、頭蓋骨だけの姿となっていた。胴体など他の部分は食い尽くされていたという。『Daily Mail』内の動画には父親はフェンスの内側に侵入して、ほとんど骨だけとなったロムちゃんの頭蓋骨を奪還し、母親が頭蓋骨を胸に抱えて泣き崩れている様子が映されている。警察は、今後二度と同じような事故が起きないよう、近隣住民に注意を呼び掛けている。 このニュースが世界中に広がると、「幼い女の子にこんな悲劇が起きたなんて、本当に胸が痛い」「言葉も出ない。なんて悲劇だ」「母親はもっと注意深く子どもを見ているべきだった」「危険な動物を飼育するなら、もっと頑丈な防護をするべきだった」「親御さんも辛いと思う」「なんてワニの数なんだ。ゾッとしたよ」「残酷すぎて記事を読んで泣いた」など、さまざまな声が寄せられている。 娘が動物によって殺された事故は他にも報告されている。 『THE SUN』は6月27日に、米カリフォルニア州に住む21歳の女性、トラジック・ジョーダン・リンジーさんが、家族と休暇中に訪れていたバハマで、3匹のイタチザメに襲われて亡くなったと報じた。 同記事によると、リンジーさんはバハマのローズアイランドで、名物の豚と一緒に泳げるシュノーケリングツアーに両親と参加していたという。しかし、シュノーケリングを楽しんでいる最中に、両親の目の前でサメに襲われ、その後病院で死亡が確認されたそうだ。リンジーさんの父親、マイケルさんは「動物を愛する女の子だったのに、その愛する動物に命を奪われるなんて皮肉すぎる」と涙を流しながら取材に語っている。 危険な動物がいる場所では、子供が襲われないように周りの大人がしっかりと監視しなければならない。記事内の引用についてEATEN ALIVE Girl, 2, eaten by crocodiles after falling into a pit on the family’s farm while mum was busy with newbornhttps://www.thesun.co.uk/news/9410753/girl-2-eaten-crocodiles-mother-newborn/Girl, two, is killed by crocodiles after wandering into their enclosure | Daily Mail Online https://www.dailymail.co.uk/news/article-7200523/Girl-two-killed-crocodiles-wandering-enclosure.htmlSAVAGED Student, 21, killed by THREE tiger sharks while snorkelling with iconic wild pigs in the Bahamas in front of her screaming parentshttps://www.thesun.co.uk/news/9383639/tourist-killed-sharks-bahamas-jordan-lindsey/
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社会 2019年07月06日 12時00分
吉本興業所属タレント闇営業問題で沖縄カジノ頓挫か
今後、アメリカから返還される沖縄米軍基地約1000ヘクタールの広大な跡地利用を検討する政府の有識者懇談会の初会合が6月20日に開かれた。1年後をめどに提案を取りまとめるというが、同有識者懇談会に吉本興業の大﨑洋会長がメンバーに選ばれたことで、関係者の間で様々な憶測を呼んでいる。「吉本興業はずっと沖縄カジノ利権への参入を狙っていると言われてきた。将来、沖縄にカジノ誘致された場合、吉本へのビジネスチャンスは莫大なものとなる」(政治担当記者) 沖縄のカジノ誘致説は2014年頃からある。「安倍首相と仲井真弘多元沖縄県知事の間で日本への返還が始まった『キャンプ・キンザー』(浦添市)跡地にカジノ特区を造る密約があるのでは、という情報が飛び交ったのです。なぜか当時から具体案や具体的数字も出ていた。カジノ特区の総工費はショッピングモールなどを入れると総工費約5500億円。カジノ収入は年間1000億円。諸々で当初は1兆円もの金が動く事業との試算まで流れたほど」(夕刊紙記者) そして、カジノに関わる業者として噂になったのが、安倍首相と親しかったアミューズメント業者、パチンコ業界関係者、そして吉本興業だ。「この噂が出た頃、吉本はすでに『沖縄国際映画祭』で協賛していたことから“将来のカジノ参戦を睨んでのもの”ともっぱらでした」(建設業者) その後、カジノ誘致話は一度立ち消えになったが、ここにきて再浮上しているのだ。その契機が今回の跡地利用有識者懇談会だ。「最近、跡地利用にカジノ建設あり、という話が再び持ち上がった矢先に、有識者メンバーに大﨑会長の名前があったわけです」(霞が関事情通) 安倍首相と吉本興業の関係は良好だ。G20大阪サミットへの協力を呼びかけるため、4月に安倍首相が吉本新喜劇の舞台に飛び入り参加。その返礼に吉本関係者が官邸を表敬訪問(6月6日)するなど、話題には事欠かない。 もっとも、安倍首相周辺は「有識者メンバーに大﨑会長が選ばれたことで、もし跡地にカジノ話が出れば、あらぬ忖度疑惑がまたまた噴出するかもしれない」と気を揉んでいるという。 だが、ここにきて風向きは急変。今度の吉本芸人の闇営業問題が拡大すれば、「吉本の長年の夢も、夢で終わるのではないか」という見方が日に日に増しているのだ。「一連の吉本芸人の闇営業問題で、吉本の監督責任を問う声が強くなっている。反社会的勢力との接点は、クリーンさが求められるカジノでは致命的になりますから」(メディア関係者) 仮に、沖縄へのカジノ誘致話が再燃しても、今の吉本は“いらっしゃ〜い”と言えそうにない。
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社会 2019年07月06日 11時00分
韓国から続々と“韓国企業”が逃げ出している!
韓国の企業が、文在寅大統領の“経済運営の失敗”に愛想を尽かし、泥船から逃げ出すネズミのように海外逃亡を図っている。 韓国の企画財政部から韓国企業の海外脱出が加速化していることを示すデータが発表された。それによると、今年1〜3月期、韓国経済の“成長エンジン”というべき製造業の海外直接投資は、前年同期比で140%増、過去最高の141億ドルに達した。産業別では製造業の割合が高く、これは輸出主導型の韓国経済が大きな変化に直面していることを意味する。 「韓国経済は、サムスン電子を筆頭とする財閥企業の業績に大きく依存していますが、財閥企業が海外進出を強化するのに従い、中小企業も生産拠点をベトナムなどに移し始めています。その分、国内の雇用機会は減少していくでしょう。米国によるファーウェイへの制裁はサムスン電子にとってはチャンスには違いありませんが、開発を急ぎ過ぎたこともあり、折り畳み型スマホの発売が遅れています。加えて同社が7月5日に発表した19年4〜6月期連結決算(暫定集計)は、本業のもうけを示す営業利益が前年同期比56.3%減と半減しています」(韓国ウオッチャー) 自動車の分野で韓国企業は世界的なSUVブームに乗り遅れたばかりか、同業界や造船業界では、文政権の支持基盤である労働組合がストライキを起こし、経営再建がままならない。韓国では財閥企業創業家や労組といった一握りの既得権益層に富が集中しており、貧富の差がますます開いている。「親日・保守派」の撲滅ばかりに力を入れる文氏の経済失政で、韓国は“木の葉”のように漂流していくのだ。 韓国が日本にたかった格好の「徴用工問題」だが、日本の外務省が、韓国の変化に対応しなかった点では文氏と同罪と言える。 「戦時朝鮮人労働者(徴用工)問題における大法院(最高裁)の確定判決が出たのは昨年10月のことですが、それは予想されていたにもかかわらず、外務省がやっていたことといえば、7月から日韓関係に関する有識者懇談会を作り、日韓関係発展方策の話し合いでした。歴史問題はそこにはなく、主題は観光や料理、小渕恵三・金大中日韓パートナーシップ宣言20周年を祝うたわいもない企画ばかりで、そのノー天気ぶりには開いた口が塞がりませんでした」(同・ウオッチャー) 外務省の日韓仲良し路線など屁の突っ張りにもならない。
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社会
大阪・橋下市長いよいよ登庁で役人天国・50代幹部職員が卒倒寸前! ハシズム劇場裏(1)
2011年12月22日 16時19分
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社会
北朝鮮の金総書記が死去
2011年12月19日 12時20分
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社会
もう信用できない? クロネコメール便 相次ぐ未配達や廃棄
2011年12月19日 11時45分
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社会
任天堂がゲーム“実物大”展示の猛アピール
2011年12月19日 11時00分
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社会
M資金詐欺にハメられた元朝青龍の“弱り目に祟り目”
2011年12月17日 16時00分
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社会
三井物産vs三菱商事 チリ銅鉱山権益争奪戦リスクとリターン(2)
2011年12月16日 11時00分
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社会
三井物産vs三菱商事 チリ銅鉱山権益争奪戦リスクとリターン(1)
2011年12月15日 18時30分
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社会
ヒーリングサロン妻殺害事件 除霊カウンセラーの酒乱とDV
2011年12月14日 16時00分
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社会
骨肉を腐らせる! ロシアに拡散するドラッグ『クロコダイル』の脅威
2011年12月13日 11時00分
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社会
園児21人死んでやっと…中国が通学バス定員超オーバーに条例制定へ
2011年12月12日 15時30分
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社会
ドジョウが旗を振る 液晶“ゾンビ”企業の行末(2)
2011年12月12日 11時00分
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社会
ドジョウが旗を振る 液晶“ゾンビ”企業の行末(1)
2011年12月11日 11時00分
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社会
「平松派残党は殺戮する!」 大阪・橋下新市長が行列のできる目安箱で市役所解体(3)
2011年12月10日 15時00分
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社会
「平松派残党は殺戮する!」 大阪・橋下新市長が行列のできる目安箱で市役所解体(2)
2011年12月09日 15時00分
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社会
準強姦で逮捕された元柔道五輪金メダリスト・内柴容疑者 犯行は計画的だった?
2011年12月08日 15時30分
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社会
「平松派残党は殺戮する!」 大阪・橋下新市長が行列のできる目安箱で市役所解体(1)
2011年12月08日 15時00分
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社会
山口敏太郎の直言(11) 企業寿命三十年説〜馬鹿が馬鹿を引き上げる負のスパイラル
2011年12月03日 17時59分
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社会
福島原発元広報役のあの西山元審議官が福島から送還されていた!
2011年12月02日 15時30分
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社会
ティッシュ王子こと大王製紙前会長逮捕でびびりまくる「群がった芸能人」たち
2011年11月22日 17時59分
特集
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あかつ、アメリカ・アポロシアターでの「動きで笑わせるネタ」は世界にも テレビに年数回でも出られる自分は「持ってる」
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2025年10月03日 12時00分
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TKO・木下、篠宮との一件を明かす 目標は「タイと日本のハブ」 挑戦に対する厳しい声には「どうでもいい」
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2025年09月26日 18時00分
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元ボーイフレンド・宮川英二、最大の挫折は「M-1グランプリ」 セカンドキャリアは、芸人やお笑いサークルの学生の就職支援 芸人の給料も赤裸々に語る
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2025年09月18日 17時00分
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岡平健治「19」解散は「お金の問題じゃない」 岩瀬敬吾、地元に戻るのを「止められてよかった」 今後はバラエティーで「ポンコツっぷりを見て笑ってほしい」
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2025年08月05日 23時00分
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misono、家族について「マジで気持ち悪い家族」 「⼦ども⾃然にできると思っていたけど……」と不妊治療の再開、明かす
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2025年09月16日 11時00分