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『飛田新地』の情緒台無し! G20サミットの“兵どもが夢のあと”

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提供:週刊実話

 「商売としては? そら、えらい損害やで G20サミット?そんなん知らん。商売させてほしいわ」」(飛田新地のオーナー)

 先週、無事に終了したG20大阪サミットの裏側では、様々な商売に影響が出た。それは、大阪を代表する風俗街・飛田新地も同じ。G20開催日となった6月28、29日の両日、飛田新地は“全店休業”に踏み切ったのだ。

 飛田の“全店休業”は、昭和天皇の崩御以来というから実に30年ぶり。今回の休業は、「混乱を防ぎ、秩序を保つため、行政や警察の指導ではなく、組合で自主的に決定しました」(飛田新地料理組合関係者)とのことだが、実情は「警察に忖度した」のだろう。

 さらに、その前後の期間には、飛田で初の試みという「のれん祭り」が開催された。

 さっそく現地に足を運んでみると、飛田新地に軒を連ねるすべての“料亭”の店先には、玄関全体を覆う巨大な共通デザインの「のれん」がかけられていた。

 飛田といえば、店頭での客と従業員との掛け合いや、“ホステス”の顔見せが名物だが、これでは店内の様子がまったく分からない。

 いつもは呼び込みの声が響く表通りも静まりかえっており、道行く客もなんとなく居心地が悪そうだ。

 試しに「のれん」の中を覗いてみると、いつもなら店先に座ってニッコリしているホステスさんの姿が見当たらない。戸惑っていると、案内役の従業員さんが「悪いけど、もうちょっと中に入ってくれへん? そしたら女の子が(2階から)出てくるから」と促す。

 風俗ライターが苦笑する。
「祭りとは名ばかりで、要人を追いかけて来日する各国のメディアなどから“目隠し”するのが目的です。やっていることは別として、遊郭の趣を残す美しい街ですから、なにも隠すことはないと思うんですが…」

 飛田では数年前から、海外の観光客が興味本位で写真をネットにアップすることに神経をとがらせていた。今回の祭りも、その対策の一環でもあるのだろうが、旧遊郭の情緒は台なしの光景だった。

 「うちらにも1票はあるねん。安倍総理、いらんことしないでほしいわ」(飛田新地の女性)
まさに“兵どもが夢のあと”。7月21日の参院選にこの一票どう響く?

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