逮捕容疑は2014年4月〜15年4月、w-inds.のメンバーになりすまし、大阪市内の30代の女性に対して、「メンバーの1人が意識不明の重体で入院している。給料が少なくて治療費が払えない。払えなかったら死ぬしかない」などと嘘を言い、22回にわたり、治療費名目で計約1600万円を詐取した疑い。
府警によると、容疑者はw-inds.のファンサイトを開設し、約15年前、この女性と知り合ったという。当時から、「メンバーのメールアドレスを知っている」とウソをついて自分のアドレスを伝え、メンバーが女性に好意を寄せているように装ったやりとりを続けていたのだとか。メンバーがテレビ出演した際には「以前に収録した映像が流れている」などと嘘のメールを送っていたというから巧妙な手口だ。
女性は家族から金を借りたり、アルバイト代をつぎ込んだりしていたというが、友人から「だまされているのでは」と指摘を受け、所轄の警察署に相談して事件が発覚。
容疑者の男は「生活費や遊興費に充てた」と容疑を認めているという。また、府警は、同じ女性から総額5000万円以上を詐取したとみているというからシャレにならない被害額だ。
「芸能人の名をかたった詐欺では毎年被害者が出ている。一般人だからといって確認する方法がないわけではなく、一番手っ取り早いのは所属事務所に連絡を取って事実関係を確認すること。事務所名で検索しても電話番号を掲載しているところはないが、メールアドレスなどで連絡を取れるはず。毎年発行され市販されている『マスコミ電話帳』(宣伝会議書籍編集部刊)には、事務所の電話番号が掲載されているので確認する手段として有効」(芸能記者)
周囲に「芸能人に対して貢いでいる」という友人なり知人がいた場合、本人は冷静さを失っているはずなので、友人なり知人が確認してあげてほしいものだ。