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大規模災害の退避シミュレーションについて(2)

 あの2004年の中越地震による柏崎刈羽原発の事故時には、大災害シミュレーションを報じる週刊誌メディアがたくさんあった。

 ある週刊誌には、浜岡が爆発すると、危険域の全員が7日以内に避難できたとして、176万人が被ばく死する、という記述もあった。これは、積年影響の点を含めたあくまでいちシミュレーションとしての記述なのだろう。しかし、そういった観点だけでは不安はぬぐい得ないのは、事実。

 いっぽう、浜岡シミュレーションから翻って刈羽原発の大規模災害の試算に話を移す週刊誌が、当時多かった。

 例えば中には、長岡市や小千谷市も50%が急性死、という記述もあったし、周辺のうちとりわけ東海・近畿では50万人以上が緊急避難をしておく必要がある、という記述もあった。

 結局、こういった報道を振り返っても、やはり大事故時には、逃げて“おく”必要があることを痛感させられる。退避区域については早めの情報開示がなされるはずであるので、最も注意したい情報のひとつだろう。

 なお、当時の週刊誌諸報道には、正確な知識かどうかわからない記述も多い。放射能を避けるには一定期間(一週間程度)家に閉じこもるといい、などの記述もあったが、当然よくわからず! 知っておきたいことや疑問点は、次々と浮かび上がってくる。

 …怖いのは情報過疎だろう。とりわけ避難民の皆さんのことが心配なゆえんである。先日、池上彰さんが緊急番組で原発に関する話をしていたが、NHKだけではなく、民放テレビなどもさらに、いろいろな有益情報を提示してくれると多くの人の役に立つのではないだろうか。(仙道)

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