健人は、『黒服物語』(テレビ朝日系)で、深夜枠(23時台)初の主役を好演。医大受験に失敗したゆとり世代の男子が、医師になる夢を諦めて、キャバクラのボーイとしてのし上がるサクセスストーリーの中心にいる。女性陣は露出度が高いキャバドレスを身にまとい、夜の世界特有のドロドロした人間関係も満載。原作が人気だったせいもあり、初回から9.3%という高い数字を叩きだし、今期のジャニーズドラマで堂々トップに躍り出た。
現役の明治学院大学の学生で、今年二十歳になったばかりの健人。ジャニーズJr.時代からずば抜けてダンスセンスがよく、顔立ちが整っていたため、エリート街道を大爆走。今期は、バラエティ番組『さまぁ〜ずの世界のすげぇにツイテッタ〜』(TBS系)のレギュラーメンバーにも抜てきされ、グループイチの人気に拍車がかかった格好。主役ドラマが高視聴率という箔が付いた今年は、セクゾンの2年連続“紅白出場”も、夢ではなくなってきた。
いっぽう、同じく原作ありきでドラマも絶好調といえば、関ジャニ・丸山の主演『地獄先生ぬ〜べ〜』(日本テレビ系)も挙げられる。こちらは、“土9”というジャニーズ枠だが、CGを駆使した手法と、妖怪と人間の融合という破天荒な内容が広い層に受け入れられ、今期日テレドラマでは、勝ち組に。丸山の教え子に扮するHey!Say!JUMP・知念侑李が、次世代イケメンの宝庫といえる生徒役の中でも、頭ひとつ飛び抜けている。同じJUMPからは、岡本圭人も『ファーストクラス』(フジテレビ系)で、過酷なファッション業界で生きる男性を演じているが、ドラマ&バラエティ経験が豊富な知念のほうが、ややリードといったところか。
今期は、大御所のSMAP、テッパンの嵐といった面々がドラマはお休み。しかし、フレッシュなボーイズたちが確実に、着実に、実績を重ね、数字を生みだしているのだ。