女性巡査は暴力団事件を取り扱う組織犯罪対策課に勤務していた昨年10月、30代の組員と連絡を取る。すると、組員からアプローチがあり、恋愛関係に発展。11月頃から交際するようになったという。
そして12月になり、組員が「自分が捜査対象になっている事件があるのでは」と質問。交際が発覚することによる免職を恐れた女性巡査は、「情報を教えれば黙ってくれるのではないか」として、捜査情報を閲覧したうえ、漏洩させた。
切迫感から情報を漏らした女性巡査だが、組員が本当に惚れていたかは不明。交際は1月下旬に組員による金銭トラブルが原因で終焉しており、ハニートラップであった可能性が高い。
交際が終わった後、2月頃から署内で関係が噂となり警察が調査。その結果、当人が事実を認め、事態が発覚する。結局、女性巡査は停職6か月の処分を受け、間もなく依願退職した。
真相は不明だが、暴力団員が捜査情報目的で近づいた可能性が高く、そのような手に引っかかった女性巡査に、ネットユーザーからは「脇が甘すぎる」「利害関係者とつきあうなんてありえない」など、怒りの声が。
また、「女性がモテなかったのでは」「組員がイケメンだったのかも」などの憶測や、「かなりの情報を漏らしているのでは」「氷山の一角かもしれない」など、警察に対し不信感を抱くネットユーザーも。
ただし、警視庁によると、情報を漏らしたのはこの1回のみだとのことだ。
女性巡査が暴力団員と交際し捜査情報を漏らすという、まるで映画のような話が現実に起きたことは驚きで、一般市民としては警察の管理体制や倫理観の欠如に不安を感じざるをえない。
全国の警察官には、このようなことがないようにしてもらいたい。