送検された女子大生は昨年12月、川崎市内で左手にスマートフォン、右手に飲み物、左耳にイヤフォンという状態で電動アシスト自転車に乗り、路上を走行。スマホをポケットに入れようと前方から目を離したところ、歩いていた女性と衝突した。
女性は病院に搬送されものの、強い衝撃を受けた模様で、残念ながら息を引き取る。女子大生は取り調べに対し、「人影が見えたがぶつからないと思った」などと述べているという。
両手が塞がっている状態ではブレーキをかけることができないため、ぶつかると思っても止まれなかった可能性が高いのだが…。
自転車による事故は、昨今社会問題化。「ながらスマホ」やイヤフォンを耳に付けた状態で乗ることは超危険行為だが、何食わぬ顔でそれを見かけることは、多々ある。
また、道路の逆走や歩道の走行、さらには信号無視など、一部の人間による違法運転も目につき、今回のように死亡事故に発展することも。
道路交通法の改正で自転車の運転に対する取り締まりは強化されているが、学生には認知が不十分であると思われることもあり、事故まではいかなくとも、歩行者や自動車運転者が危険を感じるケースは多いといわれる。
それだけに今回の「ながらスマホにイヤフォンに飲み物」で自転車に乗り、死亡させた女子大生については、ネットユーザーからは批判が噴出。「同じことを防ぐ意味でも厳罰にするべき」「刑が軽い」「殺人と変わらない」「この子が将来人の親になるのは許せない」など、過激な意見もあった。
自転車を軽く考えている人間は少ないと思われるが、ぶつかれば重大事故を招く「凶器」。「ながらスマホ」やイヤフォンなどはもってのほか。
通勤・通学で自転車を使っている人は、ぜひ気をつけて運転してほしい。