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なぜ危険?プロ野球の放映権を獲得するDAZN

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画像はイメージです

 2月16日の『ワールドビジネスサテライト』(テレビ東京系)は、2018年からプロ野球11球団の全試合の動画配信を発表したDAZNを特集。

 DAZNは一昨年、Jリーグと10年で2100億円という巨額の放映権契約を締結し注目を集めた動画配信サービスで、サッカーだけでなく、F1やテニスなど様々なスポーツの配信も行っている。

 番組は、今回プロ野球の放映権を獲得した狙いを、DAZNのCEOのジェームズ・ラシュトン氏にインタビューした。ラシュトン氏は「野球がなくてもコンテンツは充実していたが、完成形にするにはどうしても野球が必要だった」とコンテンツをより強化するために、野球の放映権を獲得したと語る。

 ただ、「最初は利益が出ないことはよく分かっている。投資回収が遅れることもよく分かっている」とここ1年間で約100万人のユーザーを獲得したが、まだ採算はとれていない現状を口にした。今後は数年をかけて巨額の投資を回収する見込みのようだ。

 DAZNに入会すれば、多くのスポーツを楽しむことができる。ただ、DAZNが多くのスポーツの放映権を青田買いしている現状は、スポーツ界にとって大きな問題になりかねない。

 昨年、DAZNはJリーグに「金曜日にも試合をしてほしい」という要請をした。土日は様々なスポーツの試合も多く行われるため、土日開催が基本のJリーグの試合日を平日にスライドさせれば、DAZNの視聴数を増やせる可能性があるからだ。

 Jリーグとしては、土日のほうが集客が望めるため、平日に試合をするのは避けたい。だが、10年2100億円の契約をしている“お得意様”相手に意見するのは難しく、今シーズンから「フライデーナイトJリーグ」と称した金曜日開催の試合が数試合組まれている。

 もちろん、DAZNがプロ野球にも試合時間や試合日の変更を要求する可能性は大いに考えられる。

 様々なスポーツを手軽に見られるのはありがたいが、視聴者だけでなく、チーム運営も意識した戦略を展開してくれることを祈りたい。

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