中には、高橋留美子『うる星やつら』(小学館)、鳥山明『Dr.スランプ』(集英社)、秋本治『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(集英社)など、有名作品も多数存在する。
これに「パクられた」当事者である漫画家が続々と苦言を呈し、話題となっている。最初に指摘を行ったのは、みずしな孝之氏である。3月26日に「現在アマゾンで販売されているこちらの商品は、無許可無認可のものなので購入されないようお願いします。他の漫画家さんやアニメ作品のものも多数出品されてますが、自分が伺い(原文ママ)知る限りムーコに関しては勝手に作られて販売されているものです」として、自身の『いとしのムーコ』(講談社)を始め、多くの海賊商品が出回っていると報告した。
NHKでドラマ化もされた『弟の夫』(双葉社)の作者である漫画家の田亀源五郎氏も、27日のツイッターで「まさかね…でも念のため…と、アマゾンで『弟の夫』『玄関マット』を検索したら…げげげげ。当然無許可。オフィシャルでこの雑なトリミングはあり得ない。ぷんすか o(*`ω´*)o」と怒りを露わにした。
『弟の夫』のマットは、コミックスの表紙をトリミングしたものと見られ、名前の部分が入っている一方で、タイトル部分は○で隠されている。加工で消すことも不可能ではないため、確かに作りはかなり雑である。 これには、ネット上では「そもそもマットっていうのが踏みつけるわけで、失礼なのでは」「ここまでいろんな作品を作ったのは一気に売り抜きたいのかな」といった声が聞かれた。コピー商品がここまで堂々と大量に売られるのは、かなり珍しいケースといえそうだ。
記事内の引用について
みずしな孝之のツイッターより
https://twitter.com/sinamism
田亀源五郎のツイッターより
https://twitter.com/tagagen