まだ心身ともに未完成の状態ながら、新馬戦は後のオークス馬サンテミリオン(1着同着)の2着。そして、前走のダービーTR・プリンシパルSは良血馬ルーラーシップの2着と、随所に大器の片鱗を示している。
ダービー出走の夢は断たれたが、一流馬不在のこのメンバーならチャンスは十分ある。馬自体も日に日に成長を続けており、確実にプラスアルファを見込める。
競馬センスもあり、小回りの福島コースも難なく攻略できるはず。乗り替わりも同厩馬ジャガーメイルを天皇賞・春で頂点に導いた、ウィリアムズ騎手なら全く心配無用。
強敵は、トゥザグローリー。TR・青葉賞2着、本番のダービーでも7着(0秒5差)と見せ場を作った実力は本物。当然、逆転も十分考えられる。
ダービー上位馬と勝ち負けした実績を持つ、レッドスパークルも圏内。
◎8クォークスター
○9トゥザグローリー
▲2レッドスパークル
△4ガルボ、13リリエンタール、14アロマカフェ
サマースプリントシリーズ第一弾「函館スプリントステークス」(函館9R、芝1200メートル)は良血馬アーバニティから勝負する。
レコードの3着(0秒1差)に逃げ粘った前走の京王杯SCは、負けて強し。とりわけ、不向きの1400メートルでしかも、押し出されて逃げる不本意な展開ながら、あれほど中身の濃いレースをしたのには驚かされた。
目標レースだけにもちろん、状態は火の打ちどころがない。電光石火の差し脚で突き抜けた、オーシャンS(09年、初重賞制覇)の再現が期待できる。
実績最右翼のビービーガルダンは休み明け+酷量59キロと不安材料を抱えており、▲の評価が無難。
◎4アーバニティ
○5アポロフェニックス
▲ビービーガルダン
△1ワンカラット、6ダノンムロー、14キョウエイアシュラ
阪神10R「米子ステークス」(芝1600メートル)は人気でも、ファリダットから入るのが賢明だ。
超一流馬が集う安田記念で昨年はウオッカの3着(0秒3差)、今年は6着とはいえメンバー最速の差し脚で0秒2差と接戦に持ち込んだ実力は、ここでは明らかに上位。
トップハンデとはいえ、安田記念より0.5キロ軽くなったし、ここまで3勝を挙げているホームの阪神コースなら確勝だ。
◎5ファリダット
○15サンライズマックス
▲14オセアニアボス
△13タマモナイスプレイ、17ショウナンラノビア、16マイネルスケルツィ
※出馬表などのデータは、必ずJRA公式発表のものと照合し確認してください。