同容疑者は前日、滋賀県大津市のボート部合宿所に宿泊。18日朝、京大への通学のため、JR石山駅から東海道本線、米原発姫路行きの普通電車に乗った。電車が山科駅から京都駅へ向けて走行中の午前8時6分頃からの約2分間、Gパン姿で立っていたアルバイト女性(31)の下腹部を左手で触った疑い。
当時、車内は通勤ラッシュで混み合っており、女性は「カバンが当たっている」と思い込んでいたが、自分の手を下げて確認すると、そこには同容疑者の手があったという。女性は同容疑者の手をつかみ、「痴漢したでしょ!」と問い詰め、京都駅で駅員に引き渡した。
同容疑者が所属する京大ボート部のホームページによると、同容疑者は大阪・大手前高出身で、高校ではラグビー部に属していた。座右の銘には「たとえ体力が尽き果て肉体を動かせなくなろうとも、体力をはるかに超える勝ちたいっていう強い気持ちは肉体を動かすんだ」と記している。
同容疑者の専攻は医学部人間健康科学科作業療法学だが、作業療法とは「適応の科学」といわれ、病や障害により日々の暮らしに支障をきしている人々に対し、自律して生活に適応する能力の発達・回復・開発・維持を援助するものだという。医者志望で女性の体を触ってみたかったのかもしれないが、電車での痴漢はNGです。
(蔵元英二)