「今年の『M-1グランプリ』は、決勝進出者がグレープカンパニー所属のカミナリ以外は、すべてよしもとクリエイティブ・エージェンシー所属のため、“吉本の大会”ではないかと言われていますね。もともと、関東より関西での視聴率が高い番組であり、関西シフトが強まりつつあるため、関東芸人から“リーダー”こと渡辺正行、落語界の重鎮である春風亭小朝を加え、バランスを保とうとしているのでしょう」(放送作家)
そこで気になるのは、唯一の“非吉本”芸人であるカミナリへの評価である。昨年、同番組に初出場した2人は、出身地である茨城の方言を活かした間のあるドツキ漫才で会場の笑いを誘った。だが、上沼恵美子だけは「81点」と辛い評価を付けている。
「上沼は審査員の中では、オール巨人に次ぐ2番目の年長者です。好き嫌いがはっきりと分かれていることで知られており、カミナリのドツキ漫才に乱暴なイメージを感じ取ったので低評価となったのでしょう。ナインティナインの岡村隆史をはじめ、上沼が2回目のカミナリにどういった評価を下すのかは注目が集まっていますね」(前出・同)
審査員が5人から7人へ増えたことに関しては、博多大吉が11月29日放送の『たまむすび』(TBSラジオ)において、「7人になると自分の好みも入れられる」と肯定的な評価を下した。順番のくじ引き制も導入され、新たなルールで挑む『M-1グランプリ2017』では、どういった結果が生み出されるのか。期待して待ちたい。